USBメモリを認識しない時の対処法｜復旧やフォーマットをしても大丈夫か解説

仕事や学業に欠かせないパソコンですが、データを持ち歩く際に使うのがUSBです。今では1人につき1つ以上持ち歩くことも珍しくないのではないでしょうか。そんなUSBですが、とても繊細な精密機器なので、時々トラブルが起こることがあります。

USBが認識されないという状況下では、どのように対応したらいいのでしょうか。実は、これにはいくつかの原因が考えられます。今回は、そんな状況に陥った時の対処法を解説します。故障と判断する前にぜひ一度試してみてください。

そして、データを扱う際は、やはり万が一のことを考えバックアップをとっておきましょう。バックアップがあれば、トラブル時も落ち着いて対処できます。この記事では、1つずつ対処法を解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

まずは、パソコン側がUSBを認識しているかを確認します。ここでは、Windows OSでの手順を以下に記載しますので参考にしてください。

1. コントロールパネルを開く
2. ハードウェアとサウンドをクリックする
3. ハードウェアとディバイスを表示をクリックし、デバイスマネージャーが表示される
4. ディスクドライブとユニバーサルシリアルバスコントローラーの詳細表示をする
5. 正常に認識されていれば、USBドライブが表示される

黄色い［！］、赤い［×］マークが出る場合は、正常に認識されていません。その場合は、一度パソコンを再起動し、USBを挿し直すか他のUSBポートで試してみてください。それでも認識されなければ、ドライバーの再インストールが必要です。

複数のUSBを接続している場合は、電力不足の可能性も考えられます。USB端末だけでなく、プリンターやUSBハブを使っているのであれば、一度抜いてUSBメモリだけを挿入してみてください。

また、「C」や「D」などのドライブ文字（ドライブ名）が正しく割り当てられていないとマイコンピューターで認識できないことがあります。ドライブ文字が重複してしまうと正しく認識されないため、ドライブ文字の変更も試してみましょう。

ウイルス対策ソフトなどのセキュリティソフトが干渉している可能性も考えられます。その場合は、常駐ソフトを一時無効化してみましょう。無効化の方法は下記を参照してください。

1. タスクマネージャーを開く
2. 詳細を表示し、スタートアップをクリックする
3. 対象のソフトを選択し、無効化する

ソフトが原因の場合は無効化で解決します。ソフトの設定を変更した場合は、必要に応じてUSB使用終了後に設定を戻しておきましょう。

それでも認識しない場合は、パソコン側に問題があるかUSB側に問題があるかを確認する必要があります。USB端末を他のディバイスで試して使うことができればパソコン側、使えなければUSB側に問題があると判断できます。

USB側に問題があるとなった場合は、まずは外的損傷がないか確認しましょう。物理的に破損してしまうと、残念ながら復旧は厳しい場合がほとんどです。論理障害の場合は、データ復旧ソフトや専門の業者による復旧サービスでデータを復元できる可能性があります。気になる方は一度相談してみましょう。

「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか？」というエラーが表示される場合があります。この時、USBの中に消したくないデータが入っている場合は、絶対にフォーマット（初期化）をしないでください。

誤ってフォーマットしてしまった場合は、USBをパソコンから抜き、データ復旧サービスなどを利用しましょう。初回使用時はフォーマットが必要ですが、それ以外の場合は、データがすべて消えてしまうため十分ご注意ください。

USBが認識されない場合、いくつかの原因が考えられます。USBに外的損傷があったり、上限の読み書き回数を超えてしまっている場合、故障や寿命の物理障害の可能性があります。論理障害は、データを操作する領域になんらかの損傷があるケースです。どうしても対処できない場合は、無理に触らず専門業者に相談するのがおすすめです。

• USB自体の故障（物理障害・論理障害）
• USBハブが認識されていない
• 接触不良または、しっかり挿入されていない

製品の性能や採用されている記憶方式によっても異なりますが、USBの寿命は平均3年程度と言われています。一度、動作保証年数を確認してみましょう。長く使いたい方は、安価なものよりもきちんとしたメーカーのものがおすすめです。

また、USBにデータを置いたまま作業すると、フリーズしたりUSBに負担がかかったりします。取り外す際も、安全な方法で正しく利用しましょう。USBは一時的なデータの保管場所であることを認識し、必ずデータはバックアップするように心がけてください。USBの寿命や長寿命のおすすめのUSBに関しては、こちらの記事も参考にしてください。

USBが認識されず慌ててフォーマットしてしまうと、二度とデータを戻せなくなることもあります。トラブルを想定して事前に対処法を頭に入れておくことで、焦らずに対応できるようにしておきましょう。そして、大事なデータを失わないよう、日頃から丁寧に扱ってバックアップを怠らないことも忘れないでくださいね。