ヘアアイロンは毎日使って大丈夫？｜頻度で髪質が変わる？効果は？

くるくるのカールヘアにしたり、前髪を巻いたりくせ毛をストレートヘアにしたりと、おしゃれのためにヘアアイロンは毎日使いたいですよね。しかし、毎日ヘアアイロンすると「髪が傷む？」「髪質が変わる？」「毎日やるとどうなる？」などが気になるかもしれません。

実は間違った方法で毎日ヘアアイロンやストレートアイロンを使い続けると、髪の毛がチリチリになり、カラーが入らなくなったり、最終的には切らなければいけなくなることも。男性でも女性でも、切れ毛で髪を切らなければならないのは残念ですよね。

そこで今回は、ヘアアイロンの適切な使用頻度や効果、毎日使いたい方のための注意点を紹介していきます。その他にも、ヘアビューロンをはじめとした頻繁に使っても傷みにくいヘアアイロン・傷まない方法・毎日ヘアアイロンを使っても大丈夫かなども紹介するので参考にしてください。

ヘアアイロンやコテが髪に与えるダメージの一つは熱が原因です。髪のほとんどはタンパク質でできており、髪表面を覆うキューティクルは、髪の手触りやツヤ感に大きく関わっています。キューティクルはもちろん髪の成分であるタンパク質は、熱にとても弱い性質です。

また、へアアイロンでの摩擦によってダメージを受けます。へアアイロンは、髪をアイロンで挟んだままスライドさせて引っ張る仕組みです。その時の摩擦によって髪がダメージを受けてしまいます。

髪が傷んでいる状態は、キューティクルが傷ついている状態です。キューティクルは髪を外部からのダメージから守ったり、髪の内部の栄養素の流出を防いだりします。そのため、キューティクルが傷つくとダメージから保護できなくなるのです。

傷んでいる髪の症状として、「乾かす際に髪が切れる」「手ぐしが通りにくい」「髪がゴムのように伸びる」「キラキラと見える」などが挙げられます。最悪の場合、傷んでいる部分の髪をカットせざるを得ない場合もあります。

• 髪の内部の栄養素が流出
• 髪を外のダメージから保護できない
• 最悪の場合、傷んでいる部分をカット

毎朝身だしなみを整えるために前髪にもヘアアイロンをしている方も多くいます。前髪を毎日ヘアアイロンをするとはげる、といった話も聞くかもしれませんが、実際は因果関係はありません。ただし、ヘアアイロンの使い方を間違えると抜け毛の原因になります。

ヘアアイロンで無理に引っ張ってスタイリングしたり、ヘアアイロンの温度が高すぎるとダメージが大きくなり、切れ毛・抜け毛の原因になります。

パーマや縮毛矯正をかけるメリットとデメリットについて紹介していきます。パーマや縮毛矯正を考えている方は自分に合っているのか参考にしてみましょう。

パーマや縮毛矯正をかける一つ目のメリットは、毎日のヘアセットの時間が短縮されます。女性はメイクをしたりコーディネートを考えたりと、やるべきことがたくさんあるため、ヘアセットが時短されるととても楽です。

また、雨の日や汗をたくさんかくく夏には、せっかくコテやアイロンでセットしても崩れてしまいます。しかし、パーマや縮毛矯正をかけていればそういった心配がありません。さらに、ヘアアイロンやコテを使うセット技術に自信のない方でもおしゃれな髪型を楽しめます。

• 毎日のヘアセット時間の短縮
• 雨の日や汗で崩れることがない
• セット技術がなくてもおしゃれな髪型が続く

デメリットは、髪質によってはパーマや縮毛矯正がかかりにくい、またはかけられない場合もあります。また、一度に与えるダメージが非常に多いので、短期間にパーマや縮毛矯正をかけると髪に大きなダメージを与えてしまうのです。頻度を控えめにしましょう。

さらに、縮毛矯正などは費用がかかるのもデメリットです。一般的に一度の施術で1万2,000円～2万円くらいの値段になります。

• パーマや縮毛矯正がかかりにくい場合がある
• 頻繁にかけると大きなダメージに
• 費用が高い

縮毛矯正は内部ダメージは大きくなりますが、一度かけてしまえばかけた部分は半永久的にストレートのままになります。

朝にアイロンをかけていた人であれば、朝の時間を他のことに使うことができます。忙しい社会人の方や時短したい人にもおすすめです。また、ヘアアイロンを使ってもなかなか思うように真っ直ぐにならないような癖がある人にもおすすめです。

• ストレートヘアで過ごすことが多い人
• アイロンの時間が取れない忙しい人
• 癖が強すぎてアイロンをかけるのに時間がかかる人

ここからは、毎日ヘアアイロンを使用するメリット・デメリットについて解説していきます。ヘアアイロンの使用頻度の高い方はチェックしておきましょう。

• パーマや縮毛矯正がかけられない人
• 普段からヘアアレンジをする人
• 巻き髪をしたい人

直毛すぎてパーマがかからない場合やダメージがひどくて縮毛矯正をかけられない場合でも、ヘアアイロンでおしゃれな髪型を楽しめます。パーマや縮毛矯正をかけると自分の求めていたものと違う仕上がりになってしまう場合も。

しかしヘアアイロンを使用すれば、自分の好きなヘアスタイルにできます。ストレートヘアを楽しむ日とカールヘアを楽しむ日などとアレンジも効きやすいです。

• 雨や汗でスタイリングが崩れてしまう
• 毎日の使用で大きなダメージになる

デメリットは、雨の日や汗をかきやすい夏にはスタイリングが崩れてしまうことです。どうしても崩したくないのであればやはりパーマや縮毛矯正の方がいいです。

ヘアアイロンやコテによる髪へのダメージは、一度であればあまり大きくはないですが、毎日使用し続ければそれだけ大きなダメージを髪に与えてしまいます。トリートメントも同時に行っていきましょう。

• 普段からヘアアレンジをして楽しみたい人
• 巻き髪とストレート使い分けたい人

ヘアアイロンは、手軽にヘアアレンジを楽しめて、縮毛矯正よりはダメージが少ないのがメリットです。普段から気軽にアレンジをしている人は、縮毛矯正やパーマで決まった髪型に固定してしまうよりも、ヘアアイロンやコテを使って巻き髪を作った方が毎日違う髪型を楽しめます。

しかし、崩れやすいので工夫が必要です。また、寝癖がひどい場合はヘアアイロンだけでなくドライヤーを使ってブローするとダメージが少なくて済むのでおすすめです。

毎日ヘアアイロンやコテを使用していると、髪のダメージが蓄積してしまいます。そのため、毎日のヘアアイロンによるヘアセットはおすすめできません。使用頻度は、週に2〜3回程度にし、髪を休める日を設けてください。しかしすでにダメージが大きい髪には、ヘアアイロンやコテの使用はなるべく控えましょう。

ヘアアイロンでスタイリングする前には、ヘアアイロン用のスタイリング剤を使用しましょう。スタイルの持ちがよくなるだけでなく、ヘアアイロンの熱によるヘアダメージを抑える効果があります。保湿成分やダメージ補修成分の含まれているものなど、種類はさまざまです。ご自分の髪質に合ったものを探してください。

ヘアアイロンやコテを長時間あてれば、あてた分だけダメージに繋がってしまいます。思ったように巻けなかったと、同じ部分ばかりを何度も巻き直すのもやめましょう。巻き髪の場合は、5秒ほどでアイロンを外し、ストレートヘアの場合は3秒〜5秒ほどでスライドさせてください。

濡れた状態でのヘアアイロンの使用は、髪を傷めます。髪は濡れている時が最も傷みやすく、キューティクルが水分によって柔らかくなっています。そのため、ブラシで梳かすだけでもダメージになってしまいます。

ヘアアイロンやコテを使用する際の適温は、髪質や元々のダメージによって違うため、傷まないように温度調節のできるヘアアイロンを使用しましょう。一般的には、150℃〜160℃ほどであれば、一発でしっかりとスタイリングができると言われています。自分にぴったりの適温を探してください。

へアアイロンは温度が高すぎると髪が傷む原因になり、反対に温度が低すぎるとしっかりスタイリングできない原因になります。ヘアアイロンを使う際は適温に設定するのが重要です。ここではへアアイロンの適温をご紹介します。

下記のような髪の特徴の方には180度前後の高めの温度がおすすめです。

• 髪の毛の癖が目立つ
• 髪が太め
• ヘアカラーもパーマも経験したことがない
• 湿気を含むと膨らんでしまう
• 髪質が固い

このような髪の方はヘアアイロンを通した時に癖が付きづらいので、高めの温度に設定しましょう

湿気を含んでしまう方やカラー・パーマをしていない人は髪の水分をある程度飛ばしてからでないと、癖が付きづらくなってしまいます。このような人たちは180度前後に設定してください。

下記のような髪の特徴の方には150度前後の低温に設定するのがおすすめです。

• 髪のダメージが大きい
• 湿気に影響されない
• 細い毛質をしている

このような特徴を持つ髪は、高めに設定してしまうと、乾燥によるダメージを受けてしまいます。

高めに設定して髪を傷ませるより、低めに設定して少しずつ毛束を取ってスタイリングしていくのがおすすめです。低めに設定した場合、まとめてアイロンをするとスタイリングしにくいので注意してください。

ヘアスタイリングにはヘアアイロンやコテがとても便利ですが、毎日使用し続けると髪へのダメージは大きくなります。ご自分の髪の状態や質に合ったものを使い、ダメージを最小限にしておしゃれを楽しみましょう。