加湿器でびしょびしょに床が濡れる原因は？｜床が濡れない方法も！

乾燥する寒い季節、加湿器が必要な方は多いですよね。お肌のため・のどが痛くならないようにするためにも加湿器があると非常に助かります。加湿器は最近では象印・アイリスオーヤマなどの大手家電メーカー以外にも、フランフラン(Francfranc)・無印良品・ニトリ・100均のダイソーでも買えるほど手頃なものになっています。

そんな加湿器を使っていると、いつの間にか周りがびちゃびちゃに濡れていた経験はありませんか。タンクから水がこぼれているわけでもないのになんで下が濡れるのか、原因が分からず困っている方もいるはずです。周りを濡らさず使う方法があるのかも気になります。

この記事では加湿器で部屋が濡れる原因について紹介します。他にも床が濡れない方法・対策・濡れにくい加湿器のタイプについても解説するので、ぜひ参考にしてください。加湿器を上手に使って乾燥する時期を乗り越えましょう。

何も考えずに加湿器を使用しているといつの間にか周りが濡れている場合があります。特に加湿器によって濡れる場所が多くあるので注意が必要です。

【加湿器で濡れる場所】

• 床：一番濡れる場所であり、カビが発生する場合もある
• 窓や壁：部屋の窓や壁も濡れる場所で、結露の原因にもなる
• 寝室：湿度上昇により寝具が濡れ、カビが発生する原因になる
• カーペット：床に敷いたカーペットなども濡れる場所で、カビが発生する原因になる

では、どうして加湿器を使用すると床や部屋が濡れるのか気になるはずです。単純に部屋の気温が低いのが原因になります。部屋の気温が低いと加湿器から出る水蒸気が蒸発できずに、そのまま床に落ちてしまいます。そのため、水蒸気を蒸発させるために部屋の温度は高くしておくのが大切です。

加湿器を使用する際は、温度を上げる暖房などと一緒に使っていくのがおすすめです。

加湿器で床が濡れる1つ目の理由は、加湿のし過ぎです。一般的に、部屋の適切な湿度は40~60％といわれています。部屋の中が十分潤っているのに加湿器の運転を続けるのが原因で、適切な湿度を超えている場合が多いようです。

特に、冬は空気の乾燥や肌のかさつきなど気になる方も多いです。小さなお子さんがいるご家庭では、風邪をひかないように気を配りますよね。適切な湿度を管理し、加湿しすぎないのが大切です。

加湿器で床が濡れる2つ目の理由は、加湿器の置き場所です。加湿器はミストや蒸気を噴射して加湿を行います。低い位置に置くと、ミストの場合床に落ちるまでに蒸発しきらない場合があります。結果、蒸発しなかったしずくが床に落ちるので床を濡らす原因になります。

しっかり蒸発させるためにも、床ではなく高い台のようなものや机の上などに置きましょう。高さは70cm~100cmほどあれば十分です。

1つ目の対策は、湿度と外の気温差に気を付けましょう。冬は加湿器を使うと外との気温差で結露が発生しやすい環境になります。結露が発生するとカビの原因にもなるため、注意が必要です。結露が発生する気温と湿度の関係を表にまとめたので、適切な湿度を保つための参考にしてください。

2つ目の対策は、加湿器をエアコンやドアの近くに置かないようにしましょう。加湿器がエアコンの風に当たると周辺の空気が乾燥し、センサーが反応して必要以上に加湿してしまいます。風の当たらない場所に置き、センサーに反応させないようにしてください。

またドアの近くに設置すると開閉する度に湿気が外に逃げるため、なるべく部屋の中央に置いてください。

3つ目の対策は、床に直置きしないようにしましょう。加湿器を直接床に置くと蒸発しきらない水分が床を濡らした際、水を吸収するものがないので水浸しのままになります。マットやカーペットを加湿器の下に敷いて、濡れるのを防ぎましょう。

濡れたマットを使い続けるとカビが発生する可能性があるので、こまめに敷くものを変えるのが理想的です。

寝るときに加湿器をつけっぱなしにして、起きたら布団や枕元が濡れてしまった経験がある人もいるはずです。冬の夜は室温が下がるため、湿度が高くなるのが原因と考えられます。

就寝中に湿度チェックをするのは難しいので、就寝時に使用するならタイマー機能や自動で湿度調節をする機能を搭載した加湿器ををおすすめします。枕や布団の近くではなく、机や台の上のような高い場所に設置してください。

超音波式加湿器とは、超音波の振動によって水を霧状に放出する加湿器です。加熱処理をしない冷たいミストを放出するため、蒸気のように上昇せず床が濡れやすいです。ミストの粒が大きいのも、周囲に水分が落ちやすい理由の1つです。

しかし、加熱しないため火傷の心配がないのはメリットです。おしゃれなデザインが多いので、インテリアとして部屋に置きたい方にもおすすめです。

ペットボトル加湿器とは、ペットボトルのキャップの部分に取り付けて使用する加湿器です。ペットボトル加湿器は超音波式のものが多く、ミストが床に落ちるのが濡れる原因です。濡れるのが嫌といった方は気化式の物を購入するといいかもしれません。

コンパクトなサイズが多く、持ち運びに便利なのがメリットです。通常の加湿器と違いこまめな掃除がいらず、ペットボトルを変えるだけで衛生的に使用できるのも魅力です。

ハイブリッド式加湿器とは、他のタイプを組み合わせた加湿器です。スチーム式と気化式を合わせた加熱気化式と、スチーム式と超音波式を合わせた加熱超音波式の2つがあります。

加熱超音波式はスチーム式ほど加熱しないため、ミストが落ちて濡れる原因になります。濡れるのが嫌といった方は加熱気化式を購入しましょう。加熱超音波式は使用時の音が小さいので就寝時にもおすすめです。

濡れにくいタイプの加湿器はどういったものか、次の記事では気化式加湿器とスチーム式について紹介します。メリット・デメリットにも触れるのでチェックしましょう。

気化式加湿器は、フィルターに透過させた水をファンの風を当てて気化しながら加湿するタイプのものです。水を自然に蒸発させる加湿方法なので、ミストとは違い水分が落ちて床を濡らす心配もありません。自然の力に頼る分、加湿量の調整ができないのが難点です。

スチーム式加湿器は、タンクの水を加熱し蒸発させて加湿するタイプのものです。お湯の沸いたヤカンといえば想像しやすいかもしれません。出てくるのは蒸気のため水分が落ちて床を濡らす心配がありません。比較的濡れにくいタイプの加湿器です。

タンクの水を温めるので清潔さを保てるメリットがあります。ただ吹き出し口が熱くなるので、小さいお子さんがいるご家庭では火傷に注意が必要です。

床や周りを濡らさないためには加湿器だけでなく、湿度や置き場所普段から気を配るのが大切です。乾燥する季節には加湿器はかかせません。濡らさないために使用を控えるのではなく、どうすれば濡らさずに使用できるかを考え、快適な環境を整えましょう。