ミシンのアタッチメントおすすめ18選｜juki・スイセイも解説

ミシンがあれば手縫いとは比べものにならないくらい素早く縫えて、幅広い作品を作ることができますよね。しかし、ミシンの行っていることはとてもシンプルで上糸と下糸を使って布をくっつけているだけです。

ミシンがあると均一な幅の縫い目を作ることができますが、それだけできれいになるとは限りません。美しい縫い目を作るには作り手が注意深く手元を見ながら、まっすぐになるように縫っていく必要があります。既製品のような美しい線を縫うなら、押さえ金や定規などのアタッチメントを使うのがおすすめです。

そこで本記事では、ミシンのアタッチメントの種類や使い方を家庭用ミシン・職業用ミシンに分けて徹底解説します。さらに記事後半では、おすすめのアタッチメント18選を紹介するので、作品のクオリティをアップさせたい方はぜひ最後までご覧ください。

代表的なアタッチメントとして「押さえ」が挙げられます。押さえには、生地の位置を安定させ、針が布から抜ける時に一緒に生地が持ち上がらないように止めておく役割があります。

アタッチメントは元々ミシンに付属していますが、別売りのアタッチメントがあると、もっと幅広い縫い目を作ることが可能です。たとえば、職業用ミシンには家庭用ミシンのようにジグザグ縫い・ボタンホール縫いなどが備わっていないので、プラスして持っておくと便利です。

また、ミシンのアタッチメントは押さえだけではなく、ステッチ定規・マグネット定規などもあります。これらを活用することで、速く楽にきれいな縫い目を作ることが可能になるのです。下記の記事では押さえの種類について詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてください。

アタッチメントを使うメリットは、なんといっても作品をきれいに縫うことができる点です。また、ファスナーやボタン付けなどに特化したアタッチメントを使えば、早く簡単に仕上げることができます。用途に合ったアタッチメントを使えば、きれい・簡単・スムーズな裁縫を実現できること間違いなしです。

ミシンのアタッチメントは押さえだけでもさまざまな種類があります。ここでは、ミシンのアタッチメントの主な種類・使い方について、家庭用ミシンと職業用ミシンに分けてご紹介します。

家庭用ミシンには最初から直線縫い・ジグザグ縫いが備わっており、押さえはその時に使うアタッチメントです。針が落ちる穴が横長なので、直線縫い・ジグザグ縫いの両方をスムーズに縫うことができます。黒いボタンを押し込むと押さえが水平に保たれるので、薄い生地から厚手の生地まで自由自在に縫うことが可能。最もよく使うアタッチメントです。

裁ち目かかりとは布の端がほつれないように処理する縫い方です。裁ち目かかり押さえがあると、針が落ちる部分にあるツメが生地の端を押さえ、めくれるのを防いでくれます。

ツメ部分をまたいで縫っていくので糸の量が自然と調節され、布が縮むことなくきれいに縫い上がります。使う際には初めにミシンの方で縫い目を裁ち目かかりに設定し、アタッチメントを裁ち目かかり押さえに変更します。あとは縫っていくだけです。

その名のとおり、ボタンホールを縫うときに使います。既製品のボタンホールを見ると、ボタンが通る部分を一周糸でかがっているのが分かります。

このようにボタンホールを作るにはかがり縫いが必要なのですが、手作業で縫うのは難しいので、押さえを使ってミシンで縫っていきます。押さえのボタンの受け台にボタンをセットするとボタンの大きさに合ったボタンホールを縫うことができます。

スカートやパンツの裾上げに表から見ても目立たないまつり縫いを施すために使用します。押さえのガイドに生地の折り目を合わせて縫うとうまくいくので、ぜひ試してください。

裏はまつり縫いですが、表を見るときれいな縫い目になっています。うまくいかない時は針落ち位置・ガイドの位置を調整して縫っていきましょう。慣れてくるとポケットの縫い付けなどにも応用できます。

職業用ミシンに最初から付いている押さえです。直線縫い・ジグザグ縫いだけでなく、手の力を使って曲線など、いろいろな縫い方を行うことも可能。また、薄い生地から厚手の生地まで縫うことができます。

後方にバネがあるので、押さえが前上がりになった状態の「自由押さえ」で、段部の乗り越えもスムーズに行えます。中には、基本押さえだけでギャザーを入れる方もいます。

ファスナーを生地に縫い付けていくときに使います。押さえホルダーにセットするピンが左右についていて、縫い付け方向によって押さえ位置を左右どちらにでも切り替えることが可能です。

ファスナーの高さがある部分をうまく避けて縫うことができます。洋服・バッグを作る際にファスナーを付ける方には、ぜひ持っておいてほしいアタッチメントです。

マグネット定規は生地に沿わせることでまっすぐな線を縫うことができるアタッチメントです。最初にマグネット定規をミシンの天板のメモリに合わせて設置します。強力マグネットがついているので、しっかりと針板に固定できます。

ステッチ定規よりも長さがあるので、生地のズレが少なくなり、きれいなラインを縫えるのがポイントです。天板の金属部分であればどこにでも取り付けられるので、左右関係なく使えます。

生地に沿わせることでまっすぐな線を縫うことができます。アタッチメントを取り付けた外側にネジで固定します。ステッチ定規についているネジを緩めることで金属を動かし、好みの幅に調整していきます。

ステッチ定規は生地の端だけでなく、生地の上でも定規として使えるので便利です。ステッチ定規を使わない時は金具を上にスライドさせて持ち上げた状態にしておくだけ。取り付けたままで使いたい時だけ使えるのが嬉しいポイントです。

アタッチメントは縫い目の種類によってどれを使うかが変わってきます。ボタンホールを縫いたいならボタンホール押さえ、まつり縫いを縫いたいならまつり縫い押さえなどと言った具合にわかりやすく分かれています。

基本押さえなら直線縫い・ジグザグ縫いだけと決まっているのではなく、手の動きなどでカーブを縫うことも可能で、名称どおりの縫い目しかできないというわけではありません。最初は必要な縫い目に合わせたアタッチメントをピンポイントで選ぶといいでしょう。

ミシンのアタッチメントは単品だけでなく、複数のアタッチメントが揃ったセット商品もあります。セットで買う方が1個あたりの価格が下がってお得です。

セット商品には、王道の直線押さえ・ファスナー押さえに加え、レザー押さえ・サテン押さえなど、プラスアルファであると便利なアタッチメントが付いていることが多いです。そのようなアタッチメントがあることで普段作らないものにチャレンジするきっかけになるかもしれません。

ミシンの針は〇号という番号で分けられています。番号が大きくなるほど針が細くなり、番号が小さくなるほど、針が太くなります。薄い生地には細い針を、厚みのある生地には太い針を使用します。

デニムやキルトなどの分厚い生地を細い針で縫うと針が折れたり、曲がったりする恐れがあります。また、合わない針を使っていると、アタッチメントにぶつかってしまうこともあります。生地・アタッチメントと針の相性を確認しながら作業を進めましょう。

ミシンのアタッチメントは、さまざまなメーカーから販売されています。ここでは、特におすすめのメーカーについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

JUKIは、工業用ミシンを主力事業とする日本のメーカーです。職業用ミシンが国内トップブランドとして有名なのはもちろん、工業用ミシンのシェアは世界1位で、世界中の有名アパレルブランドで導入されています。

さまざまなタイプのアタッチメントを販売しており、そのうち8種のアタッチメントの使い方についての講習会を全国で開催するなど、ソーイングライフを楽しみながらプロに近づく一歩を手助けする活動にも力を入れています。

スイセイは、工業用・職業用ミシンアタッチメントメーカーです。世界からもその高い技術を評価されていながら、惜しまれつつも一度は姿を消したブランドです。平成16年に技術を継承した株式会社卓輝工業の尽力の元復活を果たし、以前と同じように世界シェアを誇っています。

もとは工業用専業のメーカーでしたが、現在は職業用ミシン専用のアタッチメントも生産・販売しています。すべて日本製の高い品質を誇っており、縫いやすさと安定感から多くのファンに愛されるメーカーです。

ミシンのアタッチメントを利用すれば、アイロンでギャザーを作ったり、手でカーブを描いたりする手間が省けるので作業効率が上がります。縫い目に合わせて最適なアタッチメントを選んで、時間短縮を図りましょう。