ミシンの手元スイッチは使いやすい？｜フットコントローラーなしとの違いや両方も

ミシンを使ってみたいと思ったり新しいミシンの購入を考えたりするとき、ミシンのスタート方式について悩む人も多いです。手元スイッチ方式とフットコントローラー式について名前や使い方を知っていても、実際に使いやすいのかどうかわかりません。

また、最近のミシンはフットコントローラー式が主流です。フットコントローラーでしか操作できないミシンもありますが、手元スイッチ方式としても使える上にフットコントローラーも取り付けて両方使えるミシンもあります。

しかし、小物を作ったり少しだけ縫ったりしたいときに便利な小型のミシンはフットコントローラーなしの手元スイッチのみであることが多いです。本記事では手元スイッチ式とフットコントローラーの違いや必要かどうか、おすすめミシンについて詳しく解説します。

手元スイッチ方式でミシンを使う時のメリットは2つあります。1つ目は安定して縫い始められることです。フットコントローラー式は踏み込みの力が大きいと縫い始めからスピードが速くなってしまい、縫い目がぶれてしまうことがあります。手元スイッチでスタートすれば、安定したスピードで縫い始められます。

2つ目は場所を選ばずにどこでも使えることです。フットコントローラー式では椅子に座ることになりますが、手元スイッチ方式でミシンを使用すれば、座卓テーブルの上でも作業ができます。

手元スイッチ方式でミシンを使うときのデメリットは2つあります。1つ目はスイッチを入れるために片手を使うことになるので、縫い始めは生地を片手だけで押さえなければいけないことです。薄い生地なら問題ありませんが、生地が重なっている場合は片手では難しくなります。

2つ目は慣れるまで手元が忙しいと感じることです。スタートしてからゆっくり縫い始め、縫い進む時はスピードアップ・縫い終わりにはスピードを落としてストップするという一連の作業をすべて片手で手元スイッチを操作しながら行うことになります。

フットコントローラー式でミシンを使う最大のメリットは両手で作業できることです。縫い始めから両手でしっかり生地を押さえられて、スピード調整や縫い止める時も手元から目を離さずに作業できます。また、スタート・ストップやスピード調整も足で行うので、踏み込みの力加減が分かってきたら、感覚的にミシンを使いこなせるようになるのもポイントです。

フットコントローラー式のデメリットは作業台と椅子が必要なことです。足を使ってフットコントローラーを操作するので、床に座った姿勢や立ち上がった姿勢ではフットコントローラーを操作できません。さらに、使いやすい高さの作業台と椅子を用意しないと、長時間ミシンを使い続けるのも辛くなります。

また、慣れるまでゆっくり縫うのが難しいと感じる方も多いです。フットコントローラーは深く踏み込む程縫うスピードが速くなります。そのため、縫い始めから踏み込んでしまうとスピードが速くなってしまい、安定して縫うことができません。慣れるまである程度の練習が必要になります。

フットコントローラーはある程度ミシンに慣れている方や本格的に裁縫を始めたい人におすすめです。慣れるまで練習が必要になりますが、一度慣れてしまえばスピーディーに作業を行えます。また、両手が自由になるので細かい調整がしやすい点も魅力です。

フットコントローラーはあると便利ですが、使う場所や状況によってはフットコントローラーがいらない方もいます。座卓やこたつなど床に座ってミシンを使おうと考えている方は、フットコントローラーは使えず手元スイッチで操作することになるためフットコントローラーは不要です。

また、ミシンをたまにしか使わず出しっぱなしにする予定のない方は、フットコントローラーがない方がミシンの準備を楽にできます。手元スイッチに慣れてしまえば初心者の方でも操作できるようになるので、本当にフットコントローラーが必要かどうかしっかり検討してから購入するといいですよ。

フットコントローラーには互換性があり、同メーカー内での互換性があるものは多いです。しかし、他メーカーだと非対応な場合があります。そのため、事前に説明書や商品概要を確認するのがおすすめです。

手元スイッチ方式でミシンを使う場合、縫い始めと縫い終わりは片手で生地を押さえることになります。縫うスピードを落として、生地がずれないようにするのがポイントです。真っ直ぐな縫い目がつきはじめたら徐々にスピードを上げましょう。また、ミシンによりますが、生地を押さえながら親指や人差し指が手元スイッチに届く場合もあります。

ミシンのスタート方式は重要なポイントの1つです。フットコントローラーが付けられるか、手元スイッチがあるか事前にしっかり確認しましょう。ぜひ本記事を参考にして、使いやすいミシンを見つけてください。