ガス炊飯器はご飯を炊く時間が短い｜蒸らし時間も！電気炊飯器との比較やおすすめ商品

炊飯器といえばコンセントにつないで使う電気炊飯器が一般的ですよね。しかし、直火でご飯を炊きあげるガス炊飯器を使うと、かまどで炊いたような美味しいご飯を食べられます。ご飯の味にこだわる方の中には、ガス炊飯器が気になっている方もいるのではないでしょうか。

これからガス炊飯器を購入したい方が気になるのは、「ガス炊飯器はご飯を炊くのにどのくらい時間がかかるのか」ということかもしれません。今まで電気炊飯器を使ってご飯を炊いていた方は、電気炊飯器とどのくらい炊飯時間が変わるのか気になりますよね。

そこで今回は、ガス炊飯器でご飯を炊くのにかかる時間について、電気炊飯器と比較しながら紹介します。おすすめのガス炊飯器も紹介するので、購入するときの参考にしてください。

ガス炊飯器とは、ガス栓につないで釜の底に直火を当てて、かまどのようにご飯を炊く炊飯器です。1,000℃を超えるガスの炎の力を使い、強火で一気に加熱してから弱火でじっくりと炊きあげることで、米の粘りと旨みを引き出すことができます。

強火でご飯を炊くことのできるガス炊飯器は、昔ながらのかまどで炊いたような美味しいご飯を炊くことができます。ガス炊飯器で炊いたご飯はツヤがありふっくらとしていて、口に入れるとご飯の香りと甘さがふわりと広がります。

お米の旨みを引き立てるためには、ご飯を炊く前にお米に水を吸わせることが大切です。吸水させる時間は季節によって変わり、冬場は1～2時間、夏場は30分～1時間程度が目安です。

時間がないときは、ぬるま湯に20分程度お米を浸す方法でも大丈夫です。この一手間で炊きあがりの味が変わります。

ガス炊飯器でお米を炊く炊飯時間は、ガス炊飯器のメーカーや機種によっても異なります。目安としては20分ほどです。電気炊飯器と比べて炊きあがりが早いです。

ガス炊飯器は直火で釜の底を加熱して、ガスの炎で一気に水を沸騰させます。電気炊飯器よりも高い温度で釜を加熱することができるので、炊飯時間も電気炊飯器に比べると短くなりです。

お米の旨みと粘りを引き出すのに欠かせないのが蒸らし時間です。蒸らすことでご飯粒の水分が均一になり、べちゃべちゃとした炊きあがりを防ぎます。ガス炊飯器でご飯を炊くときの蒸らし時間の目安は約15分です。

炊飯機能に蒸らし時間が含まれない炊飯器の場合は、すぐに蓋を開けずに炊きあがってから必ず十分に蒸らし時間を取るようにしましょう。もっちりと粘り気のある美味しいご飯に変わりますよ。

炊飯器の人気を二分するガス炊飯器と電気炊飯器。炊飯時間を比べたら、どのくらい時間が変わるのでしょうか。

メーカーや機種にもよりますが、電気炊飯器の炊飯時間は約50分です。これは蒸らし時間を含めての時間ですが、ガス炊飯器よりも火力が弱いのでガス炊飯器に比べると炊飯時間は長くなります。

一方強火が魅力のガス炊飯器は、炊飯機能だけのものならば約20分でご飯が炊きあがります。直火を使えるガスの強みを活かして、強火で一気にご飯の水を沸騰させることができるので、炊きあがりまでの時間は短くなります。

先ほど炊飯機能だけのガス炊飯器の炊飯時間を紹介しましたが、蒸らし時間を15分入れたとしても、炊飯時間約20分、蒸らし時間約15分の計35分でご飯を炊くことができます。電気炊飯器の50分に比べると炊きあがりまでが早いですね。

短い時間でかまどで炊いたように美味しいご飯を炊くことができるガス炊飯器はとても魅力的です。炊飯時間が短いということは光熱費も安く済むということなので、経済的で嬉しいですね。

8割以上のご家庭は電気炊飯器を使用しています。多くの人に愛されるだけあって、手軽に豊富なメニューが使えてとても便利です。ボタン1つで吸水から蒸らし時間までセットできる機種もあり、時間を計ることなく簡単に美味しいご飯が炊けます。

保温機能やタイマー機能といった、電気炊飯器では当たり前になった機能に加え、最近の機種ではエコ炊きや炊き込みご飯などの炊き分け機能も充実しています。どのようなご飯でも作りたいご飯に応じた炊き分けが可能なので、料理上手になれそうです。

少数派とはいえ、ご飯の味にこだわりたいならガス炊飯器がおすすめです。お釜の底を直火で加熱して強火でご飯を炊きあげると、米の糊化が活発になり、電気炊飯器で炊いたご飯よりも甘くてもちもちとしたご飯になります。

ご飯は毎日食べるものなので、美味しいご飯が食べたいですね。電気で再現するのが難しい直火の美味しさは、ガス炊飯器ならではの味です。昔ながらの美味しいかまど炊きのようなご飯を求めるなら、ガス炊飯器を検討しましょう。

ガス炊飯器のデメリットは、ご飯を炊くことだけに特化しており、電気炊飯器のような豊富なメニューがないことです。しかし最近では、タイマー機能や保温機能といった電気炊飯器と同じ機能を備えたガス炊飯器も数多く登場しています。

ガス炊飯器の最上位機種では、エコ炊きや炊き込みご飯などの炊き分け機能がついたものも発売されるようになりました。電気炊飯器の良さを兼ね備えたガス炊飯器なら、これはもう購入しても後悔しないのではないでしょうか。

ガス炊飯器の2大メーカーは「リンナイ」と「パロマ」です。各メーカーのおすすめ機種を紹介します。

リンナイのガス炊飯器は上位機種の「直火匠（じかびのたくみ）」と手軽に直火炊きのご飯が楽しめる「こがまる」があります。

直火匠はタイマー・電気ジャーや炊き分け機能など、電気炊飯器と遜色ない豊富なメニューが魅力です。こがまるは気軽に直火炊きの良さが味わえるガス炊飯器で、タイマー・電子ジャー付、電子ジャー付、炊飯機能のみの3種類のラインナップがあります。

パロマのガス炊飯器「炊きわざ」は、ガス炊飯器初のケーキ機能を搭載しています。スポンジケーキだけでなく、スフレチーズケーキやブラウニーなどを焼くことができます。美味しくケーキが焼けるレシピも付属しているので安心です。

ケーキ機能だけでなく、タイマー機能や保温機能などその他の機能も充実しているので、ガス炊飯器と電気炊飯器の良さを兼ね備えています。

ガス炊飯器を取りつけるときには注意が必要です。設置するときは可燃物との距離を確実に離すことが火災予防条例で定められています。火災の原因にもなるので十分に注意してください。

リンナイの直火匠を設置する場合を例に挙げると、ガス接続は別売りのタイマー付器具専用ガスコードを使用して接続します。機器への取り付けはガスコードをカチッと音がするまで差し込むだけなので難しくありません。

スリムプラグ・機器用ソケット・ゴム管・クチゴム付きガスホースを使用しないように注意してください。使用するとガス漏れが生じ、爆発や火災の原因になります。正しく取り付けて美味しいご飯を炊きましょう！

ガス炊飯器は電気炊飯器に比べて短時間でご飯を炊きあげることができます。高温のガスの炎で一気に炊きあげたあと、しっかり蒸らすことで美味しいご飯に。ガス炊飯器はお米本来の旨みを最大限引き出すことができます。購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。