一人暮らしにおすすめの暖房器具7選｜雪国など寒冷地でもコスパがいい暖房器具

冷え込んだ朝の空気が身に沁みる季節。「そろそろ暖房器具が欲しいな…」と考える一人暮らしの大学生や社会人も多いです。雪国や北海道などの寒冷地では特に、暖房器具が必須です。

部屋全体を暖める暖房器具といえばエアコンですが、それだけではお部屋が暖まりにくく、コスパもあまりよくありません。日が落ちるのが早く、ただでさえ電気代が増える冬。できるだけ暖房費は節約したいものです。

とはいえ、暖房器具にはカーボンヒーターやファンヒーター、石油ストーブなどさまざまな種類があり「どれがいいのか分からない！」とお悩みの方もいるでしょう。そこで今回は、一人暮らしにおすすめの暖房器具について、種類ごとの特徴や電気代をご紹介していきます。

8畳間をエアコンで暖房した場合、1時間あたりの平均電気代は約17円です。近年では省エネに対応したエアコンも増え、さらに使いやすくなりました。また、エアコンは燃料と火を使わないため、一人暮らしの人も安全に使用できます。エアコンは通年通して使えるため、コスパがいいのも人気の理由です。

デメリットは室内の空気が乾燥しやすいことと、寒冷地では使いにくいことです。賃貸住宅に備え付けられていることの多いエアコンですが、寒冷地にはないこともあります。

特に豪雪地帯では室外機が雪に埋もれるため、手入れが大変です。また、寒冷地に対応した単相200Vの高出力モデルを設置するには、コンセントとブレーカーの変換工事が必要です。安全性の高い暖房器具として"オイルヒーター"もおすすめです。以下の記事で詳しくご紹介しますので、是非ご覧ください。

カーボンヒーターはスイッチを入れると、遠赤外線の熱が素早く発生します。さらに、カーボンヒーターが発する遠赤外線量は、ハロゲンヒーターの2倍です。遠赤外線をパワフルに発するカーボンヒーターなら、冷えた脱衣所やトイレも素早く暖めることができます。

また、カーボンヒーターは、ハロゲンヒーターよりも電気代がかかりません。カーボンヒーターの平均電気代は、1時間あたり10円～25円ほどです。カーボンヒーターとハロゲンヒーターを比べるなら、遠赤外線量と電気代の安さからカーボンヒーターに軍配が上がります。

しかし、カーボンヒーターが暖めるのは一部分だけで部屋全体を暖めるのは苦手です。そのため、部屋全体を暖めるメインの暖房器具としては少し不便です。カーボンヒーターは限られたスペースを素早く暖めたい人、デスクワークやキッチンで足元を暖めたい人におすすめです。

石油ファンヒーターの燃焼時における平均電気代は、エアコンと比較した場合10分の1程度です。1時間あたりの電気代は、1.4円～3円ほどしかかかりません。また、石油ファンヒーターはエアコンを上回る暖房効率の良さも魅力です。ただ、ランニングコストは灯油の価格と燃料消費量に影響されるので注意してください。

エアコンが温風を上から排出するのに対し、石油ファンヒーターは下から温風を出すため、部屋全体を効率的に暖められます。さらに、燃焼により発生する水分の影響で、部屋の空気が乾燥しにくいのもメリットです。乾燥が気になる人は、石油ファンヒーターを検討するといいでしょう。

石油ファンヒーターの最大のデメリットは二酸化炭素の発生があるため、定期的に空気の入れ替えが必要なことです。商品紹介の最後に石油ファンヒーターについてさらに詳しく解説した記事を掲載しています。気になる方は是非ご覧ください。

ホットカーペットにかかる電気代は、2畳サイズの場合1時間あたり約6～9円です。ホットカーペットのメリットは体感温度を上げられることにあります。特に冷えやすい足元を暖めるので、冷え性の人におすすめです。体感温度が上がることにより、他の暖房器具の設定温度を低く抑えられるメリットもあります。

スペースに合わせてサイズを選べるため、ワンルームなど一人暮らしの人におすすめです。しかし、ホットカーペットが暖めるのは、ホットカーペットに直接触れた部分だけです。

ホットカーペットは石油ファンヒーターなど他の暖房器具と併用することで、さらに暖房効果が上がります。商品紹介下には、1畳用のホットカーペットについて解説している記事を掲載しています。是非ご覧ください。

お正月は「こたつにミカン」といわれるほど、「こたつ」は寒冷地でおなじみの暖房器具です。体を暖めながら作業ができるため、特に冬は机代わりにも使われます。

冬の生活スペースの中心となるこたつの電気代、気になりますよね。こたつの電気代はスイッチオンから暖まるまでが約16円で、暖まったあとは消費電力が低くなるため、3～5円ほどに収まります。

こたつは下半身、特に冷えやすい足下を暖めるので、冷え性の女性におすすめです。また、空気を汚さず室内が乾燥しません。こたつの最大のデメリットは不感蒸泄により、脱水症状になるケースもあることです。商品紹介の最後には、おすすめこたつを紹介している記事をご紹介しています。是非ご覧ください。

電気毛布は電気代が最も安い暖房器具です。1時間あたりの電気代は弱運転で約0.3円、1ヶ月なら約72円しかかかりません。強運転で使用した場合でも1時間あたり約1.5円、1ヶ月で約360円です。

電気毛布は値段と電気代が安いため、初期費用とランニングコストを安く抑えられます。また、体を包むように暖かさが伝わるのもメリットです。

デメリットは体温調整ができず、脱水症状になる危険があることです。睡眠前に電気毛布で布団の中を暖めてから、睡眠時には電源を切って使うことが大切です。商品紹介の最後には電気毛布のおすすめ商品を紹介している記事を掲載しています。気になる方は是非ご覧ください。

暖房費がかさむ冬の電気代、気になりますよね。一人暮らしの冬の電気代は、約4,000円～6,000円です。使用する暖房器具の種類や運用のほか、環境や暖房器具を出すタイミングの影響も受けるため個人差があります。

そろそろ寒くなるだろう、というタイミングで暖房器具を出していませんか？ 早いタイミングで暖房器具を使用すると、その分電気代が増えてしまうので悩みどころですよね。暖房器具の使用のタイミングは、地域差もありますが「こたつ開き」ともいわれる、暦の上で冬を迎える立冬の11月が一般的となっています。

お部屋が暖まるとホッとしますよね。ですが、環境省が推奨する暖房時の室内温度の目安は、少し肌寒いくらいの20℃です。これを見ると「低すぎる！」と感じる方も多いかもしれません。しかし実は、暖房器具の設定温度を1℃低くすると約10％も電気代が安くなるとされているんです。

エアコンの設定温度を20℃にすると肌寒く感じるため、自動運転で風向は下に向けるのがおすすめです。以下の記事では北海道でも人気の高いエアコンである、日立の"白くまくんシリーズ"についてご紹介しています。気になる方は是非ご覧ください。

暖房器具を選ぶときは「部屋全体を暖める」のか「一部分だけを暖める」のか、目的を決めるのがポイントです。リビングやワンルームの部屋全体を暖めるなら、エアコンや石油ファンヒーターなどが選択肢に入ります。

一部分だけを暖めるなら、ホットカーペットやカーボンヒーターなどが使いやすいでしょう。足元が冷えやすいキッチンでは、ホットカーペットが候補に挙がります。ホットカーペットに触れた足元が直に暖まるため、特に冷え性の女性におすすめですよ。

トイレや脱衣所など限られたスペースで使用するなら、カーボンヒーターが選択肢に入ります。ヒーターはタイプによって暖まる範囲や電気代が変わるため、目的に合うか仕様をよく確認して選びましょう。暖房器具はシーンや目的に合わせて選ぶと、快適性や使用感が向上します。

賃貸物件によっては、石油やガスの使用を禁止しているところがあります。暖房器具を選ぶときは契約内容を確認してから検討してください。石油やガスの使用が認められている物件にお住まいの人も、安全性のチェックは怠らないようにしましょう。

一人暮らしだと電気代は気になるところです。特に暖房器具は長い時間使うため、少しでも節約できれば1か月の金額が大きく変わります。ランニングコストを考える際には、1時間当たりでかかる電気代を計算してみましょう。

1時間当たりの電気代は「消費電力（kWh）×電気料金単価（円/kWh）」で算出できます。たとえば消費電力500W（0.5kW）・料金単価30円なら0.5×30=15円です。燃料を使う器具はその費用も考慮しましょう。

安全性を重視するなら、機能面に注目です。特に、設定した時間になると自動的に電源が切れる「タイマー機能」や、暖房器具の転倒時に電源が切れる「自動OFF機能」に注目してください。通勤時や就寝時に暖房器具の電源を切り忘れたときも、タイマー機能なら指定した時間になると、自動的に電源が切れるので安心です。

自動OFF機能は、暖房器具の転倒時に発生しやすい火災を軽減します。傾いた状態や転倒した状態では通電しない「二重安全転倒スイッチ」は、安全性が増すため特におすすめです。一人暮らしの人は、暖房器具の安全機能をしっかりとチェックしてください。

ご紹介した暖房器具の電気代（1時間当たり）・メリット・デメリットを比較しました。自分にぴったりの暖房器具を見つける参考にしてください。

暖房器具の設定温度は20℃前後にしましょう。先述の通り、環境省が推奨している暖房時の室内温度の目安は20℃です。運転中は設定温度を上げ下げしないで、20℃のまま一定に保つことがポイント。しかし20℃では肌寒く感じませんか？そこで、防寒グッズを併せて使い、肌寒さを解消します。

最もコストがかからずに効果的な寒さ対策は、服を着込むことです。また、下半身を暖めるために、靴下やスリッパを履くように心がけましょう。手作業をしないときは、手袋を着用するのもおすすめです。

また、座っているときは、ひざ掛けを使用すると体感温度も上がります。足カバーなどを併用して、効果的な寒さ対策をするといいでしょう。

防寒グッズを使用すると、さらに効果的です。寒さ対策に防寒グッズのカイロは定番ですが、低温やけどを防ぐため肌に触れないように使用しましょう。以下の記事ではさまざまなUSB暖房グッズのおすすめ商品をご紹介しています。是非ご覧ください。

暖房器具はシーズン中お部屋に出しておくものなので、デザインにもこだわりたいですよね。暖房器具の中では特に「ヒーター」がデザイン性のある商品が多いです。スタイリッシュなデザインのダイソンのファンヒーターやアラジンのレトロなグラファイトヒーターが人気。

以下の記事では、おすすめのおしゃれな暖房器具をご紹介しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。

寒い冬に欠かせないのが暖房器具。ポカポカと部屋が暖まり、体に温もりを感じたときはホッとしますよね。起床時間や帰宅時間に合わせて暖房するタイマー機能は、一人暮らしには嬉しい機能です。暖房器具で寒い冬を快適に乗り越えましょう。