グラファイトヒーターおすすめ11選｜デメリット・ 電気代が高いのかも解説！

寒い冬に欠かせない家電のヒーター。「なかなか部屋が温まらなくて、寒い思いをした」経験はありませんか？そんなときに役に立つのが、速暖性が高くすぐに体を温める暖房器具「グラファイトヒーター」です。

グラファイトヒーターは熱効率が高く、少ない電気代で高い発熱量を実現できる優れものです。しかしあまり広く浸透しておらず、デメリットを心配する方も。たとえば体に悪いのではないかと懸念する意見も見られます。

以上を踏まえ、本記事ではグラファイトヒーターの失敗しない選び方・おすすめ商品11選を紹介します。アラジン電気ストーブなどの人気メーカーや、さらに、グラファイトヒーターを使う上で気になる火事のリスクや寿命、人体への影響についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

グラファイトヒーターの原理は、炭素繊維である黒鉛（グラファイト）に電流を流し、遠赤外線の放射熱を発生させる仕組みです。一般的なニクロム線・セラミックなどと比べて遠赤外線の放出量が多く、エネルギー効率・省エネ性の面で優れています。

グラファイトヒーターのメリットは何といっても速暖性の高さです。大半の商品は起動してから放熱するまでの時間がわずか1～2秒のため、帰宅後に冷えた体を1秒でも早く温めたい方には特におすすめです。

ただし、本体の表面温度もすぐに高くなるので、火傷しないよう十分に距離をとったうえでの使用を心がけてください。

グラファイトヒーターのデメリットは放熱範囲の狭さです。トイレや脱衣所程度であれば十分に暖められますが、リビングなど広い部屋全体をまんべんなく暖めるおにはあまり向いていません。

近年では首振り機能により放熱範囲をある程度補っている商品も登場しています。しかし、基本的には体を直接温める用途がメインであると覚えておきましょう。

グラファイトヒーターとカーボンヒーターは見た目が似ていると混同されがちですが、カーボンヒーターの発熱体は炭素繊維であるため、グラファイトヒーターとは全くの別物です。なお、グラファイトヒーターはカーボンヒーターよりも立ち上がりが早く、同じ消費電力で約2倍の遠赤外線が照射されます。

そのため、冷えた体を温めたいときは、速暖性にすぐれたグラファイトヒーターがおすすめです。

グラファイトヒーターは消費電力あたりの放熱量が非常に高く、電気代は他のヒーターよりも比較的安い傾向にあります。また、グラファイトヒーターの消費電力は他の電気ヒーターと同じくW数で表され、電気代の計算にはこのW数に加えて電気料金単価（1kWhあたりの電気代）を用います。

体を温めたり狭いスペースで使用したりする場合はグラファイトヒーターが適していますが、部屋全体を温めたい場合は、エアコンの方が電気代が安く済む場合があります。使用する場所や用途に応じて、グラファイトヒーターをエアコンを使い分けるのもおすすめです。

グラファイトヒーターは火を出さないため、石油ストーブに比べると火事の危険性は少ないです。しかし、布団やカーテンなどの布に長時間ストーブの熱が当たった場合、過熱により発火するリスクもゼロではありません。

ヒーターを稼働させる際は、布など発火性のあるものを極力遠ざけ、定期的に換気をするよう心がけてください。

グラファイトヒーターは、基本的にどの商品も軽量コンパクトですが、長く利用していくうえでは重さや大きさだけでなく、商品の形状も使いやすさに関わってきます。円柱形のスリムモデルはあらゆる部屋に設置して使いやすい一方、高さを抑えた幅広タイプの商品は非使用時に収納しやすいのがメリットです。

どちらのシーンを重要視するかによって選ぶ商品が変わるので、しっかり確認しておきましょう。

グラファイトヒーターは、そのままでも電力効率のいい暖房器具ですが、W数を調節できる商品であればさらなる節電に期待が持てます。また、グラファイトヒーターが温める対象はあくまでも人体がメインなので、W数の高さに特段こだわる必要はありません。

グラファイトヒーターは部屋全体の保温を苦手としていますが、首振り機能のついた商品であれば多少のスペースはフォローできます。また、首振り機能があれば複数人で温まったり、角度切り替えができれば立ったまま暖を取ったりも可能です。

グラファイトヒーターの消し忘れが心配な場合は、タイマー機能付きをおすすめします。外出時や就寝時にもタイマーを設定しておけば、時間になると自動でOFFになるので消し忘れを防げるのがメリットです。

ただし、製品によって設定できる時間が異なるため、設定可能な時間や選択肢も確認しておきましょう。

グラファイトヒーターの多くは火傷や火災のリスクに備え、さまざまな安全設計を施しています。特に以下のような機能があるかをチェックしましょう。

グラファイトヒーターには人感センサー付きのモデルがあります。人感センサーとは人の動きを感知して自動で運転する機能です。人がいないときには自動停止するので、無駄な運転をせずにすむため電気代を節約できるのが魅力です。

おしゃれなキッチン家電や生活家電で有名のアラジン。実は石油ストーブの会社としてイギリスで設立されました。アラジンのグラファイトヒーターは、速暖性が高いうえに軽量でコンパクトなモデルが多いのが特徴。玄関や脱衣所などさまざまな場所で手軽に使えるため高い人気を誇っています。

タイマーや自動OFF機能がないモデルが多いのがアラジンのグラファイトヒーターのデメリットです。もちろんタイマー・自動OFF機能付きのモデルもあるので、購入するときは必ず機能をチェックしましょう。

山善は生活家電からキッチン家電、アウトドアグッズまでコスパのいい商品を多く手掛けているメーカーです。山善のグラファイトヒーターは、小型タイプから大きめのワイドタイプまであり、用途にあわせて選べます。

いずれも安全機能が搭載されていたりW数の切り替えができたりするなど、シンプルながら使い勝手のよさが魅力です。

コイズミは、幅広い商品ラインナップとコスパのよさが魅力のメーカーです。コイズミのグラファイトヒーターは、立ち上がりがわずか0.2秒と、スイッチを入れてすぐに暖かくできるのが特徴です。

最近では、文具メーカーであるサクラクレパスとのコラボ商品を発売し、おしゃれでかわいい見た目で人気を集めています。

グラファイトヒーターの寿命は、平均10,000時間ほどです。毎日3時間の稼働で、およそ10年間使い続けられます。グラファイトヒーターのような暖房器具は冬季以外で必要となる年は滅多にないので、実際にはもう少し長持ちします。

なお、発熱体が光らなくなってきたらそれが寿命の合図なので、完全に起動しなくなる前に新しい商品への買い替えを検討してください。

赤外線ヒーターが体に悪いといった根拠はありません。グラファイトヒーターから発生する赤外線は、電磁波の一種です。電磁波と聞くと人体への影響が心配になりがちですが、赤外線は体に悪いものではないです。

実際に赤外線を使用した家電や美容家電もたくさん販売されていますし、それらは人体に悪い影響を与えません。よって、グラファイトヒーターは体に悪いわけではないので、安心して使用できます。

グラファイトヒーターは、冷えた体をすぐに温められ、かつ安全性にも優れているおすすめの暖房器具です。グラファイトヒーターに興味を持たれた方は、ぜひ本記事で紹介したチェックポイントを参考に最適の商品を購入してください。