【3分で選べる！】メモリの選び方｜最適なメモリ容量は？増設の際に見るべきポイントも

種類も専門用語も多すぎてわからない！

メモリとは、「PCの作業を一時的に記憶しておく場所」のことです。

メモリは作業机に例えられることが多く、
作業机が広い(=メモリの容量が大きい)ほど、同時並行でたくさんの作業をしたり重たい作業をこなしたりできます。

パソコンのパフォーマンスを左右するパーツなので、快適にパソコンを使用するには使い方に合ったものを選ばなければなりません。

PCを購入する時のメモリ選びは、基本的に容量が基準となります。

ライトな使い方であれば4GBでも足りますが、複数のアプリをサクサク快適に使いたいなら8GBがおすすめです。

画像・動画編集をする予定の人は16GB以上を選びましょう。プロのクリエイターや複数のクリエイティブ系アプリを同時に使う場合でも、32GB以上あればほとんどの作業を問題なくこなせます。

メモリの増設を検討している方は、この後に続く【推奨】項目もチェックしてください。

メモリには主に2種類のインターフェイスがあります。

デスクトップパソコンに使われる「DIMM」と、ノートパソコン用の「S.O.DIMM」です。

S.O.DIMMはモニター一体型デスクトップPCにも使用される場合があります。

本体サイズが違ったりとそれぞれに互換性はないので、増設を検討する際はスペック表・説明書などから確認しましょう。

メモリを増設する際にまず確認したいのが、マザーボードの規格とメモリの規格が一致しているかどうかです。

メモリ規格は以下の4種類で、現在の主流は「DDR4 SDRAM」です。

• DDR2 SDRAM
• DDR3 SDRAM
• DDR4 SDRAM 
• DDR5 SDRAM

メモリ規格は、「DDR○ SDRAM」または「DDR○」と表記されます。

○の部分は規格の世代を表していて、それぞれに互換性はありません。交換したり増設する際は、マザーボードに合うよう元のメモリと同じ世代を選びましょう。

「DDR4-1600」「DDR4-2400」など数字が記載されていることもあり、数字を含めて「チップ規格」と呼びます。

メモリを増設する際にはこの数字部分(速度)の確認が必要ですが、
パソコンを購入する際には基本的に世代の数字だけ気にすればOKです。

メモリを増設する際には、マザーボードにメモリの速度が対応しているかどうかもチェックしましょう。

マザーボードの上限より上のメモリを増設しても、マザーボードの上限速度しか出ないためです。

例：

マザーボードの対応速度
DDR4-3200/2933/2667/2400/2133 MHz

メモリの速度
DDR4-3200 以下から選ぶ
→DDR4-4600を使っても、実際の速度はDDR4-3200と同じになる

ちなみに、マザーボードの対応速度が「DDR4-3200」とだけある場合でも、
DDR4-1600などDDR4-3200より低い速度のメモリに対応していると判断できます。

モジュール規格とはメモリのデータの転送速度を表していて、数字が大きいほど速度も早くなります。

チップ規格とモジュール規格は対応しているため、選ぶ際は片方がわかれば自動的にもう片方も知ることができます。

▼DIMMの場合

▼S.O.DIMMの場合

メモリは同じ容量が複数枚搭載されている場合があります。

• 2枚→デュアルチャネル
• 3枚→トリプルチャネル
• 4枚→クアッドチャネル

と枚数によって呼び方が異なります。

複数チャネルにするメリットは、処理速度が上がることです。

たとえば

• 16GBのメモリ1枚
• 8GBのメモリ2枚(デュアルチャネル)

なら、8GBのメモリ2枚(デュアルチャネル)の方が処理速度は早くなります。

処理速度が上がる理由は、一度に転送できるデータの転送量を表す帯域幅が広くなるためです。

チャネルを増やすことによるデータ量と帯域幅の関係性は、以下の図のように考えられます。

手持ちのパソコンがデュアルチャネル対応かどうかはスペック表やメーカーに問い合わせれば確認できます。

デュアルチャネルなどメモリを複数枚増設する場合は全く同じメモリを複数枚使う必要があるので、セット販売されているメモリを選びましょう。

間違いのないメモリを買いたいならCrucialがおすすめです。

Crucial（クルーシャル）は、世界最大級のメモリーメーカーとして知られています。主に、デスクトップPC用のPCメモリを販売しており、お手頃価格でコスパがいいのが特徴です。

自社生産品のほか、CFDというメーカーからも販売されています。違いはパッケージのみで性能差はないので、どちらを選んでも問題ありません。

また、8～32GBの容量・2枚1組など、さまざまな種類のPCメモリを揃えています。商品によっては永久保証が付くので、PCメモリを使っていて問題が発生したときも安心です。

Silicon Power（シリコンパワー）は、数あるメーカーの中でもお手頃価格でPCメモリを販売しています。8GB2枚セットを8,000円前後で購入できるため、低価格でPCメモリを手に入れたい方におすすめです。

また、永久保証が付くので安いながらも信頼があります。PCメモリに関して特に目立った不具合もなく、ユーザーからの人気も高いです。

Corsair（コルセア）のPCメモリは、デザインにこだわりがあります。中にはRGBライティング機能を備えたモデルがあるので、おしゃれなPCメモリーを探している方におすすめです。

また、低容量を始めとして32～126GBの大容量モデルも販売しており、大容量モデルを選べばPCゲームの処理速度が大幅に速くなる場合もあります。

PRINCETON（プリンストン）は、パソコン周辺機器などを扱う日本の企業です。メモリは国内ではランキング上位になるほど人気を集めています。

4～16GBのメモリを取り揃え、DDR4のメモリーモジュールは最大で2,666MHzの周波数があるなど、大幅なパフォーマンスの向上を実現しています。それにより、アプリケーションの動作速度が高速化しました。また、品質もいいと口コミの評価が高いのも特徴です。

メモリを増設する際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

• そもそもメモリの増設ができる機種か
  →MacBookなどモデルによっては後から増設できない場合も
• マザーボードとメモリの規格が対応しているか
  →メモリ規格は互換性がないので世代が違うと使えない
• マザーボードと速度(メモリクロック数)が対応しているか
  →マザーボードより速い速度のメモリを買っても性能が出ない

メモリの増設ができるかどうか、マザーボードの規格詳細についてはPCのスペックから調べるかメーカーに問い合わせで確認できます。

メモリ容量が足りなくなると、パソコンの動作が遅くなります。

具体的には、

• 複数のアプリを開くと動作が固まる
• アプリ・電源が突然落ちてしまう
• アプリ・ファイルを開くのが遅くなる

などです。

遅くなった動作を快適にするには、PCを買い替える以外にメモリの増設などでも処理速度を向上できます。

メモリはパソコンのパフォーマンスを左右する重要なパーツです。用途によって容量が違ったり、機種ごとに合う規格が異なるなど違いがあります。選び方のコツを押さえて、必要なメモリ選びの参考にしてください！