ノートパソコンへの増設・交換におすすめのメモリ5選！増設方法も解説！

ノートパソコンのメモリ容量が不足していると、処理速度が遅かったり、動作が不安定になったりします。そのような場合、メモリを増設すると処理速度が向上し、快適な動作が可能です。パソコンを買い替える前に、メモリの増設を検討してみましょう。

ですが、ノートパソコンの場合、メモリの増設が難しいことがあります。メモリにも複数の規格があり、間違えると動作しないこともあるので購入時は規格を確認しましょう。また、機種によっては、メモリの増設や交換ができないこともあるので注意が必要です。

今回は、ノートパソコンにメモリを増設する方法や、注意点などを解説。ノートパソコンにおすすめの5つのメモリも紹介します。ぜひ、参考にしてノートパソコンの動作を快適にしましょう。

メモリの容量を増やすと、なぜパソコンの処理速度が速くなるのでしょうか。まずは、メモリの役割や、メモリ増設がスピードアップにつながる理由を解説します。

パソコンのメモリは、CPU（中央演算処理装置）がデータを処理する際に一時的にデータを保管する場所です。パソコンのメモリの容量は、机の大きさに例えられます。小さな机では多くの資料を広げて作業することができません。それと同じで、メモリの容量が小さいと、多くのアプリを同時に起動することができなかったり、大きなデータを扱えなかったりします。

メモリの増設は、パソコンの処理能力を高める手軽な手段です。パソコンのメモリを増設すると、パソコンが1度に処理できるデータの量が増えます。大きな机だとたくさんの書類や資料を広げて作業できるのと同様に、アプリをたくさん起動できるようになります。

メモリの容量に余裕があると、処理速度が遅いハードディスクやSSDをメモリ代わりとして利用する必要がなくなり、パソコンの動作が快適になるので、作業を早くこなせるでしょう。

まずは、ノートパソコンのメモリが足りているか確認しましょう。確認方法は下記の3ステップです。

• 「CTRLキー+ALTキー+Deleteキー」でタスクマネージャーを起動する
• 「パフォーマンス」のタブをクリックし、左側にある「メモリ」の項目を選択
• 現在搭載されているメモリの容量と使用中の容量を確認

メモリが足りていない場合は、増設を考えましょう。

ノートパソコンのメモリ増設ができない場合もあります。「オンボード型メモリ」といって、パソコンの基板（マザーボード）にメモリが直接固定されている場合、オンボード型メモリは取り外しができません。このタイプで、メモリ用のスロット（差込口）がないパソコンでは、メモリの交換や増設ができないので注意しましょう。

分からない場合は、ノートパソコンの仕様書や取扱説明書を見てみましょう。メモリがオンボード型か、あるいはメモリ増設のための空きスロットがあるのかが記載されてます。メモリ増設を考える前に確認してください。

増設用メモリは、ノートパソコンに搭載されているものと同じ規格のものを選ぶ必要があります。まず、搭載されているメモリの規格と空きスロットの有無を確認しましょう。取扱説明書やメーカーのWebサイトなどで確認できます。

搭載されているメモリの容量が小さい場合は、交換と増設の両方を行ったほうがいい場合もあります。なお、メモリスロットが2つある場合、同規格で同容量のメモリを2枚利用することで「デュアルチャンネル」という、より高速にデータを処理する構成にすることが可能です。

ノートパソコンに増設できるメモリの規格や最大容量は、ノートパソコンの機種ごとに決まっているので、取扱説明書などで確認する必要があります。最近のノートパソコンであれば、DDR4タイプのメモリを搭載しているものが多いです。

なお、同じDDR4や1世代前のDDR3のタイプでも、複数の種類があります。DDR3とDDR3L（低電圧版）を間違えると、動作しないこともあるので、事前にしっかり確認しましょう。また、ノートパソコン用メモリは「S.O.DIMM」というタイプで、デスクトップ用とは形も大きさも異なります。

メモリスロットに、メモリを増設する方法を見ていきましょう。まず、ノートパソコンの電源をオフにし、AC電源やバッテリーを取り外してください。ノートパソコンの取扱説明書などをよく見ながら、裏蓋を開けます。なお、ノートパソコンの基板やメモリは静電気に弱いので、作業時にはドアノブなどの金属に触れて身体の静電気を放電しましょう。

次に、メモリをメモリスロットに差し込みます。この時、メモリの向きに注意してください。メモリを斜めに差し込み、下方向に少し押し下げるとロックされて外れなくなります。交換の場合は、ロックを解除してから、メモリを取り外しましょう。

ノートパソコンの分解に自信がない場合は、無理に裏蓋を開けないようにしましょう。メモリの増設や交換の難易度は、ノートパソコンの機種によって大きく異なります。簡単にメモリのスロットにアクセスできる機種もあれば、裏蓋全体を取り外す必要がある機種などさまざまです。

破損して使えなくなってしまうより、「メモリ増設サービス」を利用したり、専門家に依頼したりする方が安心です。メーカーに問い合わせたり、ネットで検索したりすれば該当する業者が見つかるので、見積もりを出してもらいましょう。依頼すれば、平均1週間前後で完了します。

BTO（Build To Order）に対応しているノートパソコンであれば、注文時にメモリの容量などをカスタマイズすることができます。自分が必要とするメモリのパソコンがない場合などにおすすめです。

ただし、メーカーのBTOでは、純正品のメモリが高価な場合があります。予算があればおすすめですが、自分で増設する際の手間・リスク・汎用品メモリの価格などを見比べてから、検討してください。

メモリの増設は、手軽にできるスペックアップの手段です。ノートパソコンにメモリを増設すると、処理速度や安定性が大きく向上します。メモリに余裕があれば、多くのアプリを同時に開いて作業できるようになり、仕事や作業の効率アップに繋がるはずです。メモリの増設や交換を検討し、快適なPC環境を手に入れましょう。