PS4の容量を増やす方法とおすすめ14選｜容量不足のときのストレージの増やし方

「たくさんのゲームで遊んでいるとPS4のストレージ容量がない！」そんなときの対処法として、PS4はHDD・SSDを外付けとして活用したり、内蔵されているものをアップグレードしたりして容量を増やせます。

PS4のHDDの容量を増やすには大きく分けて、HDD・SSDの容量を空ける方法・外付けHDD・SSDを使う方法・HDD・SSDを交換する方法の3つがあります。この記事ではそれぞれ手順を追って説明します。

どんなものを選べばいいかわからない方のために、記事後半ではおすすめのHDD・SSDも紹介しています。比較的安い製品もご紹介するので、やPS4のストレージ容量に悩んでいる方は、ぜひ購入する際の参考にしてください。

PS4は、最も低用量のモデルで500GBの容量がありますが、PS4を購入した時点で元々備わっている本体システムなどの容量により130GBがすでに使用されています。また、一般的なゲームソフトの容量は1本あたり平均20GB、 大作系・高グラフィック系ゲームとなると1本で約50GBもあります。

そのため、 たくさんのゲームをプレイしようと思うと、容量が足りない問題が発生してしまうのです。

データ容量の管理をするときに、ゲームデータの削除は誰しも思い浮かべると思いますが「これを消したらセーブデータも消えてしまうのでは？」と不安になりますよね。実際は、PS4の中で「ゲームデータ(アプリ・ソフトデータ)」と「セーブデータ」は別の扱いなので、ゲームデータを消しただけでセーブデータも消えたりはしません。

そのため、遊び終わってしばらく使わないゲーム(ソフト)データは削除できます。また、大切なセーブデータは外付けUSBストレージにバックアップ、またPlayStation Plus会員(有料)であればオンラインストレージにバックアップも可能です。

ゲームデータは削除してもインストールしなおせば遊べますが、セーブデータは削除してしまったら元には戻りません。それぞれのデータの違いを理解してから管理してください。

アプリが溜まっていくと容量が圧迫されてしますので、しばらく使っていないゲームは削除しましょう。ゲームを削除しても、ライブラリーから再ダウンロード可能です。セーブデータは消えないので、使いたいときにダウンロードすれば続きからプレイできます。アプリの削除方法は以下の通りです。

1. 「ライブラリー」から、削除したいアプリを選択。
2. OPTIONボタンで、「削除」を選択。

ゲーム画面のスクリーンショットやビデオクリップを撮影していた場合は、すべてキャプチャーギャラリーに保存されています。定期的に不要なデータを削除しましょう。スクリーンショットやビデオクリップの削除方法は以下の通りです。

1. 「設定」→「本体ストレージ管理」に進む。
2. 「キャプチャーギャラリー」を選択。
3. キャプチャー一覧が表示される。ゲームごとに振り分けられている。
4. 削除したいフォルダを選択し、OPTIONボタンをクリック。
5. 「削除」をクリック。

アプリやキャプチャーギャラリーを整理しても、まだ容量が足りないのであれば本体ストレージに保存されているセーブデータを削除して容量を空けられます。下記手順で削除可能です。

1. 「設定」→「アプリケーションセーブデータ管理」を選択。
2. 「本体ストレージのセーブデータ」を選択し、「削除」をクリック。
3. 本体HDDに保存されているセーブデータが表示されるので、削除したいデータを選択し、「削除」をクリック。

もっとも、ゲームデータと違いセーブデータは一度削除してしまうと元には戻せません。USBストレージ・あるいはオンラインで必ずバックアップを行ってから削除してください。

セーブデータをバックアップするには、有料のオンラインストレージを使用するか、USBにバックアップする方法があります。ここではUSBへのバックアップについて解説します。

1. USBをPS4に接続。
2. 「設定」→「アプリケーションセーブデータ管理」を選択。
3. 「本体ストレージのセーブデータ」を選択。
4. 「USBストレージ機械にコピーする」を選択。
5. ゲームを選択し、「コピー」を選択。

再度ゲームをプレイしたいときは、セーブデータを本体に復元すればOKです。

拡張ストレージとは、PS4 Pro/PS4(Ver4.5以降）において、外付けUSBに対応したHDD/SSDを使用できる機能のことです。これを拡張ストレージといい、アプリデータの移行が簡単にできるようになりました。やり方は簡単、外付けストレージをつなぐだけです。

しかしこの際、移行不可能なデータもあるので覚えておきましょう。

このように、基本的に移行できるものはアプリやゲーム本体データのみです。それでもゲームを数多くDLする場合は非常に有効で簡単な手段となります。

1. ［設定］＞［ストレージ］を選ぶ
2. 移動したいアプリが保存されているストレージを選び［アプリケーション］を選択
3. ［OPTIONSボタン］を押して移動先を選びアプリを選択

最終手段は、PS4の容量自体を大きくするために、内臓HDD自体を大容量のものに換装する方法です。外付けタイプとちがい見た目がスッキリするメリットが大きいですが、換装自体に知識が必要で、データ以降も段取りを踏む必要があるため、知識のある人におすすめします。

やり方はこちらの記事でも後半で解説しますので、ぜひご覧ください。

HDDは、SSDに比べ通信速度は劣るので、ゲームをローディングするときに時間がかかる場合があります。速さは特に求めていない方や、データのバックアップ、動画・画像の保存などをメインに使う方におすすめです。

また、HDDはSSDに比べ、価格が半額程度で購入できます。同じ容量でもHDDの方が圧倒的に安く、初めての方でも購入しやすいのがメリットです。1万円以下で購入できるものもあるので、安く済ませたい場合はHDDを選びましょう。

SSDは、HDDに比べ通信速度が速いのが最大のメリットです。音も静かで消費電力も少なく済みます。PS4proを使用していて速度重視の方は、SATA3に対応しているので手間はかかりますが、内蔵SSDに換装するのが一番速度が出る方法です。

しかし、SSDはHDDと比べると同じ容量でも価格が高いものが多く、初めての方には向きません。また、外付けSSDのUSB3.0は2.4GHzのノイズが出ているので、電波干渉してしまう可能性があります。

PS4の容量アップでHDDあるいはSSDの拡張を考えている場合、ある程度ストレージ換装の知識がある場合、外付けと内蔵ではどちらの方が使い勝手がいいのかも考えますよね。ここでは、読み込み速度も交えてそれぞれご解説します。

手軽さを重視する場合は、やはり外付けHDD・SSDがおすすめです。USBで接続し、本体内の設定を触るだけなので、誰でも簡単に容量を増やせます。また、初めから内蔵ストレージとして使用されているHDDではなく、SSDを選ぶと多少ではありますが速度も向上する場合が多いです。

またPS4の場合、内蔵ストレージに使用される端子に「SATAII(最大転送速度3Gbp）」が使用されており、これは外付けUSBの「USB3.2 Gen1（最大転送速度5Gbps)」よりも低いです。そのため無印PS4の場合、速度面では内蔵ストレージで換装するメリットはありません。

上述の通り、無印のPS4の場合は端子の規格がやや古く速度が出ないため、速度面では内蔵ストレージ自体を換装する意味はありません。しかし、PS4Proの場合は「SATAⅢ(最大転送速度6Gbp）」が採用されており、内蔵SSDに換装して高速化が可能です。

起動・ロード共に速度が上がったとの報告も多いため、PS4Proをお使いなら換装もおすすめです。

HDDで容量を増やすと決めたら、外付けか内蔵かを選びましょう。どのように接続すればいいのでしょうか。外付け・内蔵それぞれ接続方法を解説します。

外付けHDDを接続する前に、下記の条件を満たしているか確認してください。

• PS4 ：システムソフトウェア バージョン4.50以降
• 外付けHDD：USB 3.0以上/250 GB以上、8 TB以下の容量

まずは下記手順で外付けHDDをフォーマットしてください。

1. 「設定」→「周辺機器」→「USBストレージ機器」を選択。
2. フォーマットしたいUSBを選択し、「拡張ストレージとして初期化する」を選択。

その後、下記手順でアプリのインストール先を外付けHDDに指定したり、アプリを移動させたりしてHDDの容量を空けます。

1. 「設定」→「ストレージ」を選択、OPTIONボタンをクリック。
2. 「アプリケーションのインストール先」→「拡張ストレージ」を選択。

外付けHDDを外すときは、以下どちらかの手順で安全に取り外してください。

1. クイックメニューから「サウンドと周辺機器」→「拡張ストレージの使用を停止する」を選択。

もしくは

1. 「設定」→「周辺機器」→「USBストレージ機器」で取り外したいストレージ機器を選択。
2. 「この拡張ストレージの使用を停止する」を選択。

外付けHDDはUSB一本で繋げられますが、内蔵HDDはPS4を分解してを交換するため難易度が高く、初心者の方には向いていません。

始める前にプラスドライバーH型1番を用意し、データのバックアップを行ってください。

1. 「トロフィー」→OPTIONボタンをクリックし、「PlayStation Networkと同期する」を選択。
2. バックアップ用の外部ストレージをPS4に接続。
3. 「設定」→「システム」→「バックアップ / 復元」→「バックアップ」を選択。

バックアップが完了したら、公式HPにある手順に従ってHDDを交換してください。その後、システムソフトウェアをインストールし、バックアップしたセーブデータをPS4にコピーすれば完了です。

SSDで容量を増やす場合も、外付けか内蔵を選びましょう。基本的にHDDと操作は同じです。こちらも外付けSSDの方が手軽に接続できますが、速度を重視したい方はPS4proを内蔵SSDに換装するのがおすすめです。

外付けSSDを利用する際は、下記の条件を満たしているか確認してください。

• PS4 ：システムソフトウェア バージョン4.50以降
•  外付けSSD：USB 3.0以上/250 GB以上、8 TB以下の容量

まずは下記手順で外付けSSDをフォーマットしてください。

1. 「設定」→「周辺機器」→「USBストレージ機器」を選択。
2. フォーマットしたいUSBを選択し、「拡張ストレージとして初期化する」を選択。

その後、下記手順でアプリのインストール先を外付けSSDに指定したり、アプリを移動させたりしてHDDの容量を空けます。

1. 「設定」→「ストレージ」を選択、OPTIONボタンをクリック。
2. 「アプリケーションのインストール先」→「拡張ストレージ」を選択。

外付けSSDをを外すときは、以下いずれかの手順で安全に取り外してください。

1. クイックメニューから「サウンドと周辺機器」→「拡張ストレージの使用を停止する」を選択。

もしくは

1. 「設定」→「周辺機器」→「USBストレージ機器」で取り外したいストレージ機器を選択。
2. 「この拡張ストレージの使用を停止する」を選択。

PS4に内蔵できるSSDは、厚さ9.5mm以下、容量160GB以上、サイズ2.5インチのものです。ノートパソコン用の2.5インチのSSDは、厚さ7mm以下のものが多いので、PS4への換装目的としても利用できます。

また、内蔵SSDを換装する場合、メーカー保証対象外になるので覚えておきましょう。不具合が生じた場合もすべて自己責任となるので、きちんとバックアップデータを取り、適したSSDを選びしましょう。

HDDを換装する場合と同じく、まずは外部ストレージにセーブデータをバックアップします。PlayStation Plusの有料サービスに加入している方は、クラウド上にデータを保存可能です。

その後「PlayStation®4システムソフトウェア アップデート」をパソコンでダウンロードする必要があります。ここから「パソコン経由でのアップデート」を選択し、フォルダをダウンロードし、USBに保存しておきましょう。

準備が整ったら、下記手順でHDDを取り外します。背面パネルの外し方は、型番によって若干異なるため確認しておきましょう。

1. 背面のカバーを外す。
2. 「◯△□×」のマークがあるネジを外す。
3. HDDを引き出して取り外し、4ヶ所のネジを取り外す。
4. HDDを取り出し、SSDを挿入する。
5. ネジを元に戻し、交換したSSDを本体に取り付ける。

ネジのような細かいパーツを失くさないように作業しましょう。

SSDの交換が完了したら、PS4を起動しシステムソフトウェアの再インストールをしてください。先程アップデートファイルを準備しておいたUSBを差し込み、画面の指示に従ってアップデートファイルをインストールします。

バックアップしておいたセーブデータなどを復元すれば、SSDへの換装が完了です。準備に若干の手間はかかりますが、メーカー保証対象外でもたくさん容量が欲しい方や通信速度を高速化したい方は、内蔵SSDに換装するのがおすすめです。

カードリーダーがあれば、PS4の外部ストレージとしてSDカードも接続できます。例として、Windows10とUSBカードリーダーを使用したSDカードの接続方法をご紹介します。

1. Windows10でSDカードの「フォーマット」メニューを開く
2. 「ファイルシステム」の一覧から「exFAT」を選択する
3. SDカードをカードリーダーに挿入する
4. PS4のコントローラーを挿すUSBスロットに、カードリーダーを接続する

GEO（ゲオ）にも、PS4用のHDDが売っています。ただし、店舗によっては在庫がないもしくは取り扱っていない場合もあるので、お近くの店舗に足を運ぶ際は電話などで事前に問い合わせを行いましょう。また、ゲオのオンラインストアにもHDDが売っていますので、合わせてチェックしてみてください。

PS4の容量を増やす一番簡単な方法は、外付けHDD・SSDを活用する方法です。HDD・SSDもたくさん販売されているので、容量などご自身の用途にあったものを選んでください。容量の心配いらずで快適にPS4ゲームライフを楽しみましょう。