買ってはいけない炊飯器はある？まずい？｜アイリスオーヤマなど買って良かった炊飯器も

日本の食卓に欠かせない「お米」は、銘柄によって味が違うのはもちろん、炊飯器によっても味が変わるのをご存知ですか？加熱方式や内釜の素材などによって、炊き具合が大きく異なります。毎日のように口にするお米がまずいのは絶対に避けたいですよね。

しかし、シャープ・日立・アイリスオーヤマなど多数のメーカーからさまざまなモデルが販売されているので、自分にあった1台を選ぶのは大変です。「これだ！」と思って購入してもいざ使ってみたらダメだったと後悔するかもしれません。

そこでこの記事では「買ってはいけない炊飯器はあるの？」「何をチェックして炊飯器を選ぶべき？」「炊飯器はどこのメーカーがいい？」など炊飯器への疑問や、中古品の注意点なども解説します。おすすめの買ってよかった炊飯器も必見です。ぜひ最後までご覧ください。

家電ブランド以外から販売されている炊飯器には注意してください。最近は、家具メーカーなどから炊飯器が販売されるようになっています。しかし、購入してから早い段階で不具合が発生したとの報告があるのも事実です。

大手家電メーカーにはないデザイン性の高さなど魅力もありますが、耐久性やアフターフォローの面では少々不安が残ります。

また、中古品にも要注意です。炊飯器の釜は3～5年が寿命と言われているので、快適に使用できる期間がかなり短くなる可能性があります。未使用品で場合も、保証があるかを確認しましょう。

美味しくお米を炊くためには、釜内の温度差をなくし、強い火力で釜全体を熱するのが重要です。釜の中に温度差ができてしまうと、炊き上がりにバラツキが出やすくなります。後述しますが、炊飯器には加熱方法が異なる「マイコンタイプ」と「IHタイプ」2つのタイプが存在します。

マイコンタイプは安価に手に入るモデルが多いものの、大容量の炊飯には不向きです。特に3合以上の炊飯はムラが出やすいので注意してください。

一部の機種で、保温機能がないモデルがあります。炊き上がりの美味しさを損ねないメリットを重視して保温が省かれているのですが、ライフスタイルにあっていないと少々不便です。

家族でバラバラの時間に食事をする環境であったり、翌日の朝食・お弁当に使うため温かいまま保存したりする方には不向きなモデルと言えます。使用環境に応じて、最低限必要な機能はチェックするようにしましょう。

最新の機種になればなるほど、便利な機能が満載です。お米の種類ごとに炊き方を調整できたり、複数の調理機能が搭載されていたりと、便利な機能につい目移りしてしまうほどです。しかし、便利な機能も使いこなせなければコスパが悪い結果になります。

機能が多すぎるあまり、操作が複雑になるほどストレスに感じる場合も。便利機能が増えると本体価格も高くなるので、自分にとって本当に必要な機能かどうか吟味して選んでください。

炊飯器は使うたびに洗って清潔に保つ必要があります。洗うのはお釜だけでなく、内蓋や分解して洗える部品も毎回洗うのが理想です。しかし、手入れが面倒なモデルを選んでしまうと買わなきゃよかった…と後悔するかもしれません。

炊飯器を選ぶ際は、お手入れしやすいかもしっかりと確認しましょう。また、細かい部分の汚れが気になる場合は、どこまで分解して洗えるか、組み立てやすいかも要チェックです。

キッチンのインテリアにこだわったり、調理器具や食器をおしゃれなものに統一している場合、炊飯器を値段や機能だけで選んでしまうと、好みのデザインではなかったら後悔する可能性があります。

炊飯器は一度買ったら長く使うものですので、気持ちよく使うために、色・形・質感など、キッチンのインテリアや雰囲気にあわせるのがおすすめです。

1度の炊飯で、何合炊くかで容量を決定しましょう。家族構成など、使用する人数を考慮すると適正容量を把握しやすくなります。以下の表は、容量の目安です。

炊飯器で炊く場合は、規定量よりも少なめのお米で炊いた方が美味しく炊き上がります。よって、必要分より少し余裕を持ったサイズの炊飯器を選ぶのがポイントです。

マイコン式炊飯器は、底面からのヒーターの熱でご飯を炊き上げる仕組みになっています。価格が安いモデルが豊富です。ふんわりと柔らかな炊き上がりが特徴ですが、IHに比べ火力が劣るため、3合以上の炊飯ではムラができやすくなります。少量の炊飯が多く、コスパ重視の方におすすめです。

また、マイコン式炊飯器は保温機能がいまいちなものが多く、3時間以上保温するとまずいお米になる可能性があります。保温せずに食べる分だけ炊きましょう。

IH式は、電磁誘導加熱を使って、釜そのものを加熱しお米を炊き上げます。釜自体が発熱するため、大容量の炊飯でもムラなくふっくらとした炊き上がりです。しゃっきりとした粒立ちも特徴と言えます。

マイコン炊飯器に比べて火力が強いので、短時間で炊けるのもメリットです。価格は安いものだと1万円台から、高いものだと12万円台のものまで幅が広いですが、マイコン式より高価になります。

最近主流の圧力IH式は、釜の中に圧力をかけてお米を炊きあげる仕組みです。内釜に圧力をかけて加熱するので高温になり、お米の芯まで熱がいきわたるので、玄米など硬めのお米もふっくらモチモチの食感に炊き上がります。

スチーム機能が付加されているモデルも人気です。保温したお米もスチームでコーティングされて炊きたての美味しさが持続します。

内釜の素材によっても炊き上がりに違いが生まれます。代表的な内釜の特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

ほぼ毎日使う炊飯器は、楽にお手入れできるものを選びましょう。なるべく部品が少ない方が、洗浄するのも簡単です。また釜がコーティングされているタイプであれば、こびりついたお米もとりやすくなります。

重量にも目を向けてみてください。先述の通り釜にはさまざまな素材がありますが、鉄鍋などはかなり重量があるため、力に自信がない方には扱いにくく感じられるかもしれません。

炊飯器は使用頻度が高いため、キッチンの見える場所に出したままになる場合が多いアイテムです。どうしても便利な機能に目が向きがちですが、お気に入りのデザインであれば日々の料理も気分が上がります。

キッチン空間にマッチするデザインになっているか？愛着が持てるデザインか？といった観点から、長く丁寧に利用できるようデザイン面にも注目しましょう。

最近の炊飯器には、お米を炊く以外の調理ができるモデルが多く展開されています。パン焼き・煮物・煮込み・蒸し料理など、調理できる幅も機種によってさまざまです。なんと食材を入れておくだけで、お米の炊飯とおかずの同時調理が可能な炊飯器まで登場しています。

「料理をする時間をできるだけ省きたい！」と思う方にもおすすめの機能が満載です。ぜひチェックしてください。

そのほかにもさまざまな便利機能があります。毎日のご飯にこだわりたい、より便利に使用したい方は、以下のような便利機能にも注目してください。

パナソニックの炊飯器は「Wおどり炊き」の機能が魅力です。釜の中で激しくお米が舞う中に、火力と圧力の両方をかけ、一粒ひと粒にまで熱が行き渡り、ふっくら＆もちもちの食感に炊き上げます。

また、美味しくお米を炊くのに必要不可欠な機能 (発熱性・蓄熱性・断熱性)を満たした、ダイヤモンドフッ素でコーディングされた、アルミ製の内釜を採用している点も特徴的です。

象印は炊飯器を主力商品としています。好みの炊き上がりにあわせて、細かく調整できるのが特徴です。特に「炎舞炊き」は、ヒーターを3か所に分け加熱する箇所を集中させ、かまどの炎で炊いたときのシチュエーションを再現しています。

大きな温度差によって生み出される複雑な対流が釜の中をお米を激しく動かし、ふっくらムラのない炊き上がりを実現します。

タイガーの炊飯器は、厳選した土から作られた「本土鍋」や「遠赤9層土鍋かまどコート釜」の採用により、お米の甘みや香りを引き出せるのが特徴です。蓄熱性に優れた土鍋を使い圧倒的な火力で炊き上げるため、弾力のある食感に仕上がります。

また、高火力で生み出される細かな泡で米粒をしっかりと包み込み、デンプンを閉じ込め旨さを引き出す「ご泡火炊き」も有名です。

東芝の炊飯器は、お米の旨味を引き出す"独自の真空技術"が特徴です。釜内を真空に保ち保温中もお米の鮮度を落とさず、最長40時間もの保温が可能となっています。お米をセットしてから炊飯・保温するに至るまで、すべての工程で真空の技術が活かされているのもポイントです。

内釜内が真空になると圧力差が生じ、短時間でお米の1粒1粒の芯までしっかりと吸水させます。

日立の炊飯器の中では、炊飯時に蒸気がほとんど出ない「蒸気カットモデル」が人気です。また内釜が軽量なモデルも多く、扱いやすさに定評があります。お米一粒ごとの食感が際立つ「極上一粒炊き」も有名です。炊飯するお米の量に左右されず、どのような条件でも"外硬内軟"な炊き上がりになる点がポイントとなっています。

三菱の炊飯器は、本物の炭を使った職人手作りの「本炭釜」や、備長炭コートが施された「炭炊釜」を使用しているのが特徴です。他メーカーで主流となっている圧力炊きを採用していないため、比較的しっかりとした食感の炊き上がりになります。

炭自体が発熱する性質をもっているので内釜全体が発熱し、遠赤外線効果とあいまってお米の芯までしっかりと加熱します。

アイリスオーヤマの家電は、コスパ重視で選びたい方におすすめです。お米の硬さを選べたり40種類もの炊き分け機能を搭載したモデルなどもあり、安くても機能性・デザイン性ともに優れているのが嬉しいポイントです。

選択肢も多いので、ライフスタイルにあわせて最適な1台を見つけられます。

炊飯器で美味しくお米を炊く方法について解説します。

1. 時間をかけずにやさしくお米を研ぐ
2. 炊飯器の内釜に米を入れて、おいしい水を正確な量を入れる
3. 内釜についた水滴をしっかり拭いて、炊飯器のスイッチを入れる
4. 炊き上がったらすぐに蓋を開けて、釜の蓋についた水滴を拭きあげる
5. 均一な水分量にするためにお米を混ぜてほぐす
6. 釜のなかでこんもり盛って保温する

炊飯器は安いものだと失敗しやすいのでしょうか。たしかに、値段が高いほうが機能が充実していますが、安い製品でも自分が欲しい機能が揃っていれば十分です。もし、目当ての機能が備わっているけど価格が高いと思う炊飯器があれば、中古品を狙うのもおすすめです。

家電メーカーから発売されている炊飯器であれば「買ってはいけない炊飯器」と言い切れるものはありません。ただし、使用されるシチュエーションや求めたい機能によって、向き不向きは存在します。選び方のポイントを参考に、ぜひあなたにあう1台を見つけてください。