横置きできるPCケースおすすめ11選｜問題はある？ATXも！

一般的に販売されているデスクトップのPCケースは、縦置きが主流です。2022年の現在では横置きのPCケースはほとんど見られなくなったため、自分で自作しようか迷っている人もいるかも知れません。

ただ、ゼロからPCケースを自作すると、専門的な知識が必要なうえに手間や時間がかかります。地道に楽しみながら自作するのも1つの方法ですが、すぐに必要な人には少しデメリットに感じる場合もあるはずです。ATXなどの大きなマザーボードはサイズの問題もあります。

そこで今回は、自作PCケースの選び方や横置きで使用する際の注意点を解説しつつ、microATXなどに対応した横置きできるおすすめの自作PCケースを紹介します。自作PCケースを探している人は、ぜひ参考にしてください。

横置きPCケースとは、横置きに設置するタイプのPCケースです。近年ではスリムな縦型PCケースがメインになっていますが、マザーボードを平面に配置でき安定性があり、オーディオ志向ユーザーなどに人気です。横置きできる自作PCケースのメリットは、以下でご紹介します。

• 縦置き型よりも小さく場所を取らない
• スペックや価格はタワー型と大きく変わらない
• 高さがないのでスチールラックや棚などに設置しやすい
• ライティングしたり、クローズドにしたり好きなデザイン性に構築できる
• パソコンパーツをホコリや衝撃から守る

横置きできるケースは内部の空間をできるだけ少なくした設計なので、設置場所の自由度が高い強みがあります。タワー型のゲーミングPCを置く場所がない方に特におすすめです。パネルの少ないオープンフレームはパソコンを保護する点に置いてクローズドタイプより劣ります。

PCケースを横置きで使用するデメリットは、マザーボードにホコリが溜まりやすい点です。マザーボードとはパソコン本体の裏側、もしくは底に位置するプリント基板を言います。表面からは見えませんが、パソコン本体を支える土台になるので、PCケースの中でも重要なパーツです。

マザーボードにホコリが溜まったまま放置すると放電を起こし発火する可能性もあるので、小まめに掃除する必要が発生するのもデメリットです。また、パソコンのパーツが故障し、取り換えや修理をするとなるとパネルを外すなど作業の手間が増えてしまいます。

さらに、懸念すべき点は設置場所やPCケースのサイズによって、排熱性がうまくいかないケースです。通常、PCケースは排熱性の高さが特徴ですが、排気口を塞ぐような設置をしてしまうと内部に熱が蓄積するため、余裕のあるスペースにて正しい設置方法を心がけてください。

対応フォームファクタとは、マザーボードのサイズの種類。マザーボードの形状には、ATX・Micro ATX・Mini-ITXの3種類があります。大きいサイズのPCケースであれば両方に対応しますが、小さいサイズにはMicro ATXしか対応していない場合がほとんどです。

サイズに合わせて選ぶ必要があるので、PCケースごと記載されている対応するフォームファクタをよく確認しましょう。マザーボードの形状ごとの特色は以下のようになっています。

PCケースのサイズは、フルタワー・ミドルタワー・ミニタワー・スリム・キューブの5種類に分かれます。このPCサイズによってマザーボードはもちろん、グラフィックボードやCPUクーラーなど搭載できるパーツの種類も制限されます。実際のゲーミングPCケースの大きさの具体例は、以下の表の通りです。

必ずPCサイズを確認したうえで、搭載するパーツの種類を選びましょう。間違えて購入すると使えないだけでなくコストも倍かかってしまうので、十分に注意しましょう。

ハードディスクを設置するためにパソコンの本体内部に確保したスペースを「ベイ」といいます。影に隠れる空間であるため別名「シャドウベイ」とも呼ばれる場合もあります。ハードディスクのサイズは、2.5インチと3.5インチが一般的です。

PCケースのサイズによってベイのスペースは異なります。搭載したいハードディスクの枚数を考えて、サイズをしっかり確認しましょう。

パソコンにとって熱を逃がすのは重要です。冷却性能に優れたタイプなら、熱暴走から速度が低下したりパーツの劣化などを抑えられます。冷却性能を重視したモデルは、風を通しやすいメッシュを使っていたり、ファンの設置箇所が多いのが特徴です。

140mm角などの大口径のファンを固定できれば、スムーズに熱を逃がせます。

パソコンを使って作業をしているときに、あまりに動作音が大きいと集中できません。動作音をなるべく抑えたい人には、静音性を重視したタイプが向いています。ケースの裏に吸音材が貼られているタイプを選べば、静音性はグッと上がります。

基本的に静音重視のタイプは密閉性も高いので、内部にホコリが入り込みにくいのもメリットです。

本来は縦置きのPCケース横向きに使用できるか疑問に感じている人も多いでしょう。横置きは安定性が高くPCを組む時の自然な配置なので、一般的には横置きにしても問題ありません。ただし、いくつかの注意点があるので気を付けましょう。

• パーツにストレスがかかるため、マザーボードの背面が上に来る設置はNG
• メーカーによって横置きNGのモデルがあるため、取扱説明書を確認する
• 横置きにする場合は通気孔を防がないように、ゴム足の取付が必要なモデルもある

メーカーによっては横置きを推奨していないものもあるので、基本的には縦置きしたい場合は縦置きのPCケースを購入するのがおすすめです。

本来縦置きの自作PCケースを横置きにすると不具合が起こる可能性があります。一般的に販売されているPCケースは縦置きがほとんどですが、中には横置きや斜置きに対応する商品もあります。今回紹介したPCケースを参考に、お気に入りのものを見つけましょう。