PCケースのエアフロー冷却について解説|正圧・負圧の違いや可視化も

PCケース内は熱がこもりやすいため、PCケースを自作する際はエアフローの空気の流れなど、設計を確認することが大切です。そこで今回はPCケースのエアフロー冷却について徹底解説します。正圧と負圧の違いや、エアフローの可視化についても紹介するので参考にしてください。

2022/08/05 更新

エアフローとはPCケース内部における空気の流れを良くする設計のことです。PCが作動すると発熱が起こるので内部に熱がこもりやすくなりますPCケースを自作するときは、エアフローの設計をしっかり考えることが大切です。

 

しかし、PCケース内にはさまざまなパーツがあるので、内部をどのように設計すればいいか分からない人も多いです。設計によっては空気の流れが悪いとパソコンに悪影響を及ぼすこともあります。

 

そこで今回は、正圧と負圧の違いやエアフローの可視化について説明します。また、パソコンで冷却すべき内部パーツやおすすめのPCケースも紹介しているので購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

エアフローをPCケースに取り入れる主な目的は大きく2つあります。まず1つめは、パソコンを少しでも長く使えるように内部の環境を維持するためで、パソコンを使い続けると内部に熱がこもることになるからです。

 

2つめは高い水準のオーバーロックを行うためです。オーバーロックとは、CPUの性能を極限まで高める役割があります。内部が高温のままだとオーバーロックが正常に働かないので、不具合が起こることも珍しくありません。

 

また熱がこもり続けると内部のパーツにストレスがかかるため、一般的な寿命よりも短くなる可能性があります。場合によっては故障に繋がることもあるので、パーツをしっかり冷やせる流れを設計しなければいけません。

エアフローを取り入れる目的や必要性がわかったところで、ここからは優先的に冷却すべきPCケース内部のパーツを紹介します。

 

【目次】

CPUとは、パソコン上の計算処理や制御を行ってくれる重要なパーツです。CPUは通常内部に搭載されたCPUクーラーによって冷却されます。しかし内部の空気温度が高くなると冷却機能が低下させてしまうので十分に注意する必要があります。

 

また、OC(オーバークロック)によってCPUがよく70度を越える場合は上部ファンで補助するのがおすすめです。上部ファンは主に排気の役割があるのでエアフローを考える際は参考にしてみてください。

VRMVoltage Regulator Module」の略で電源のひとつです。VRMの冷却は、PC内部に搭載されたエアフローやCPUクーラーの空気の流れによって熱が外へと排出されていきます。VRM周辺も熱がこもりやすいパーツなので、エアフローにも十分に配慮することが必要です。

電源のパーツ部分には通常換気用のファンが搭載されていることがほとんどです。電源内部で冷却された空気はパソコンの平面へと排気されます。また近年はパソコンの下部に底面ファンが設置されていることも多く、冷却された空気を取り込むため冷却効率が高くなっているものも増えています。

ディスプレイと機器を接続するための規格「VGAカード」。高機能が求められるグラフィックボードはCPU以上に温度が上がる部位で、VGAカード周辺はエアフローに配慮しなければいけません。またサイドパネルが塞がるPVケースの場合は、エアフローだけが頼りになります。

ここまで冷却が必要なメインのPCパーツを説明しましたが、そのほかにも冷却が大切なパーツがいくつかあります。PCの熱対策はとても大切なのでそれぞれのパーツの特徴をしっかりとおさえて冷却の仕方を考えましょう

 

【目次】

メモリーとは、必要なデータを一時的に保存するためのパーツのことです。メモリーは高速なほど稼働率も高まるので、熱がこもりやすくなります。またメモリーが重なると熱がこもる原因になるので、PC内部のエアフローの設置方法には十分に配慮する必要があります。

チップセットはマザーボードに取り付けられているパソコンのパーツのことです。パソコンに搭載された機器を繋ぐ役割があります。チップセット周辺に熱がこもった状態で使い続けると、場合によってはパソコンが動かなくなることもあります。

HDDは、写真や動画などのデータを保存できる大容量記憶装置のことです。重要なパーツですが、HDDは熱に弱くパソコンの寿命にも大きく影響する部分になります。また、HDD周辺のケーブルや拡張カードなどがエアフローの邪魔になる場合もあります。

エアフローの種類には、「正圧」と「負圧」の2タイプがあります。それぞれの特徴が異なるので、正しく理解してどちらを選ぶのか確認しましょう。

正圧タイプのエアフローは、ファンが強く吸気に強いのが大きな特徴です。PCケースの隙間から空気が出るタイプなので内部に埃が入りにくいです。ケース内部に埃が溜まるとエアフローの流れが滞るので冷却機能が一気に下がることもあります。そのため、PCケースには正圧タイプが適しているといわれています。

正圧とは真逆の負圧タイプは、排気に強いのが大きな特徴です。ケース内部に空気が入りやすいので、埃が溜まりやすいデメリットがあります。せっかくファンにフィルターを取り付けても効果が半減することも多いので注意が必要です。そのため、PCケースにはあまり適さないといわれています。

ファンは内部に効果的に空気を送り込みますが、選び方を間違えると、十分な効果を発揮してくれずパソコンの劣化に繋がることもあります。そんな重要なパーツであるファンは、最大静圧が高いタイプと送風量が多いタイプに分かれます

 

 

最大静圧が高いタイプとは、密封された空間に多くの空気を送り込めるファンのことです。複数のケーブルが入り込んでいたり空間が限られていたりする場合にはおすすめのタイプだといえます。

 

 

ただし、空間が開けた部分にファンを設置するなら最大静圧が高いタイプではなく送風量が多いタイプのほうがおすすめです。どんなPCを自作するかでどうかで適したファンの種類も異なるので、特徴に合わせて選びましょう。

Thermaltake

THERMALTAKE「VIEW 71 TG RGB」

価格:6,545円 (税込)

4面強化ガラスの頑丈なPCケース

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

THERMALTAKEから発売されたPCケース「VIEW 71 TG RGB」は、4mmの厚みがある4面強化のガラスパネルが特徴。フロント部分に2基、バック部分に1基のLEDファンを搭載されていますが、ケースファンは最大9基まで追加することが可能です。マザーボードは、「E-ATX」「ATX」「microATX」「Mini-ITX」に対応。対応CPUクーラーは全高190mmのものを搭載しています。

メーカー
THERMALTAKE
商品名
VIEW 71 TG RGB
ケースファン
最大9基
マザーボード
E-ATX・ATX・microATX・Mini-ITX
TOMASマーケット

CORSAIR「780T」CC-9011063-WW

価格:24,800円 (税込)

大型ファンを最大12基まで設置可能

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

CORSAIRから販売された「780T」は、140mmのファンが2基搭載できるPCケースです。サイドパネルやハードディスク、グラフィックカードなどパーツを簡単に取り外すことが可能なので、頻繁に交換する人には最適なアイテムです。また大型ファンは全部で12基も設置できるので、冷却機能を重視したい人にもおすすめ。マザーボードは全5種類に対応しており、CPUクーラーは最大200mmを搭載できます。

メーカー
CORSAIR
商品名
780T
ケースファン
12基
マザーボード
XL-ATX・E-ATX・ATX・microATX・Mini-ITX
Fractal Design

FRACTAL DESIGN Define XL R2 Titanium

価格:14,957円 (税込)

シンプルでスタイリッシュなデザイン

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

FRACTAL DESIGNから発売されたフルタワー型PCケース「Define XL R2 Titanium」。スタイリッシュなフロントパネルを採用し、密封性を向上したデザインが特徴です。またHDDは最大8基まで取り付け可能で、高密度吸音材を搭載しているので静音性にも優れています。マザーボードは「ATX」「E-ATX」「XL-ATX」、内部の温度調節ができる水冷ラジエータの取り付けにも対応しています。

メーカー
FRACTAL DESIGN
商品名
Define XL R2 Titanium
ケースファン
マザーボード
ATX・E-ATX・XL-ATX
Cougar

COUGAR PANZER MAX

価格:18,345円 (税込)

実用性とデザイン重視の人気PCケース

※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

Mini-ITXE-ATXなど5種類のマザーボードに対応するPCケース「COUGAR PANZER MAX」。側面のパーツは工具無しで取り付けられるので、頻繁にパーツを交換するときに役立ちます。2016年にCOUGARから発売されたPCケースですが、今も人気が高いアイテムです。上部のスペースにはキーボードが設置できたりヘッドフォンをかけるフックが付いていたりなど、使いやすいデザイン設計になっています。

メーカー
COUGAR
商品名
COUGAR PANZER MAX
ケースファン
マザーボード
Mini ITX・Micro ATX・ATX・CEB・E-ATX
NZXT

NZXT H510 Elite

価格:16,309円 (税込)
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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

H510 EliteはNZXTから出ているタワー型PCケースです。フロントとサイドにはスモークの入った強化ガラスパネルが採用されており、シックなデザインながら強度も十分です。冷却面に関してもマザーボード裏、底面にある配線の収納空間や特徴的なケーブルバーによって配線をまとめられるようになっており、熱がこもらないようにデザインされており、これによりエアフローの効率化も実現されています。

 

発光&冷却コントローラーが搭載されているため、RGB LEDやファンの動作も簡単に制御することができます。シックでおしゃれながら冷却性能も妥協しないPCを求めている方におすすめです。

メーカー
NZXT
商品名
H510 Elite
ケースファン
4基
マザーボード
ATX・Micro-ATX・Mini-ATX
Coolermaster

Cooler Master Cosmos C700P Black Edition

価格:51,552円 (税込)

マザーボードトレイを着脱できる独自のフレームデザイン

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※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。

Cosmos C700P Black EditionはCoolermasterが出しているタワー型のPCケースです。高いデザイン性と機能性を誇っており、曲面強化ガラスサイドパネルや充実したパネルなどが特徴です。特にマザーボードトレイを着脱できる独自のフレームデザインはPC構築にとても高い柔軟性を持たせています。

 

マザーボードを横向きにして煙突効果を利用する「チムニーレイアウト」マザーボードを上下逆さにし、外から取り込んだ空気を直接CPUやGPUに当てることができる「インバートレイアウト」など冷却方法にもさまざまな幅を持たせることができるPCケースです。

メーカー
Coolermaster
商品名
Cosmos C700P Black Edition
ケースファン
9基
マザーボード
E-ATX・ATX・Micro-ATX・Mini-ITX

自作のPCケースを作るなら、最低限のエアフローを取り付けるのがおすすめ。ケース内部に熱がこもり過ぎると、場合によってはパソコンの寿命を縮めることにもなりかねません。最低限の冷却機能を備えるPCケースを作りましょう。