PCモニターのアース接続とは|ない場合はどうする?接続方法も紹介

PCモニターの電源プラグにはアース線を搭載したものがあり、アース線には漏電による感電や人体への有害作用を防ぐ役割があります。この記事では、PCモニターにおけるアース線の必要性・アース線を挿す場所・さらに具体的な接続方法について詳しく解説します。

2021/10/22 更新

PCモニターの電源プラグには細い導線付きのものがありますが、何のためにあるのか分からずに放置している方も多いのではないでしょうか。この導線はアース線といい、家電製品を安全に使用するための重要なパーツです。

 

もしアース線を接続しない状態でいると、漏電から火災を引き起こす危険があったり、電磁波により人体へ悪影響を及ぼしたりする可能性があります。しかし、そもそもアース線をどこに接続すればいいのかなど、分かりづらい部分が多いですよね。

 

そこで本記事では、アース線の基本的な役割・PCモニターでの必要性・具体的な接続方法などを紹介します。これまでアース線を気にせずPCを使っていたという方は、万が一のためにぜひ参考にしてください。

アース線には故障や漏電が起きた際の役立つ機能があり、水回りの家電製品によく搭載されています。また、アース線を設置してはいけない場所やアース線を接続しないとどんな危険があるのかについても解説します。

感電防止や静電気・ノイズ除去の役割がある

家電製品の回路が老朽化により破損すると漏電することがあります。この電流に触れると感電してしまいますが、人体よりも電流が伝わりやすいアース線があれば電流はアース線から地面に逃げていきます。また、アース線は感電防止だけでなく、静電気除去やノイズ軽減などの効果も期待できます。

水回りで使用する多くの家電製品にはアース線が付いている

キッチン・洗濯機周り・温水洗浄便座付きトイレなど、湿気や結露が多い場所は電流が流れやすい環境になっています。そのため、水回りにある冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機などの家電製品が漏電した場合、感電する危険性が非常に高くなります。

 

水回りで使用する多くの家電製品には漏電対策としてアース線が付いています。また、飲食店の厨房・貯蔵庫などでは、法律でアース工事が義務付けられています

アース線を取り付けてはいけない場所

水回りの漏電対策とは逆に、法律でアース線の接続が禁じられている場所があります。まず、ガス漏れや引火・爆発の恐れがあるガス管が挙げられます。また、電流を流す役割を果たせない樹脂製の水道管もアース線の取り付けには不向きです。さらに、落雷が直撃した際の危険性から電話のアースや避雷針への取り付けも厳禁とされています。

アース線を接続しないとどんな危険がある?

落雷などで電流が漏れ感電すると、やけど・不整脈・感覚障害などを引き起こし、場合によっては死に至ることも想定されます。また、漏電が原因で火災や爆発などの重大事故につながる危険も。さらに、電磁波やノイズが発生することで電波障害が起きたり、人体へ健康被害を及ぼしたりといったことも考えられます。

アース線を挿せるコンセントは、通常の2穴コンセントの下に「アース」と記載されたフタがあります。エアコンや水回りのコンセントをみれば確認できます。もしアース線を挿せないタイプでも、工事で増やすことが可能です。

 

ただし、実際はアース電源がないコンセントが多く、ほとんどの方はアース線を接続せずにPCモニターを使っています。そのため、次の見出しではPCモニターでのアース線の必要性について解説します。

PCモニターにおいては、水回りの家電製品ほどアース線の必要性は高くありません。もともとアース線の接続自体が面倒という認識もあるため、特に気にしていない方が多いです。ただし、アース線の取り付けが必須という稀な例もあるため、ここで詳しく解説します。

実際はアース線をつなげない人が多い

PCモニターの電源プラグにも一般的にはアース線が付いていますが、電源プラグだけを挿し込めばPCの使用は可能です。そもそも普通の壁にはアース線を接続するコンセントがなく、つなぎ方が分からず悩んでしまうというケースも少なくありません。PCモニターにアース線があってもどうしていいか分からず、接続せずに放置している方が多くなっています。

アース線を接続しておいて損はない

PCモニターが原因で感電などを引き起こす危険性は極めて低いですが、アース線を使える環境にあるのなら、接続しておくに越したことはありません。接続のデメリットは取り付ける手間がかかるということくらいです。

 

しかし、アース線の接続はそれほど難しい作業ではないため万が一のことを考えるのであれば、基本的には接続している状態が望ましいです。

「電磁波過敏症」であればアース線の取り付けは必須

一般的にはあまりみられない症状ですが、パソコンやスマホなどが発する電磁波によって頭痛・めまい・吐き気などを発症する「電磁波過敏症」の方がいます。症状の程度は個人によって異なり、中には日常生活に支障をきたすケースもあります。

 

電磁波過敏症は現在まで治療法が確立されていません。そのため、アース線を取り付けることで予防策になります。

ここではPCモニターのアースの取り方について、コンセントの形状に応じた2種類の方法を解説します。一般的に多いのはアース端子のフタを開けてネジ止めするタイプですが、直接挿し込んで固定するタイプも増えています。

ネジ止めするタイプ

フタを開けてネジ止めするタイプはドライバーを用意し、以下の手順で作業を進めます。

 

  1. アース端子のフタを開ける。内側は爪で固定されており簡単には開かないため、マイナスドライバーを使うと開けやすい。
  2. ドライバーを使ってネジを緩める。ネジは取り外さず、アース線が入る程度に調整する。
  3. 金属板の下側にアース線を挟む。ネジへ巻き付けるようにすると挟みやすい。
  4. ネジを締めて固定する。しっかり締まっていない状態だと、アース線がすぐに取れるため注意。
  5. アース線を軽く引っ張っても外れないところまで調整したら、フタを閉める。

直接挿し込むタイプ

「2つ穴+アース線穴」のアース線穴へ、直接挿し込む手順を解説します。

 

  1. アース線を7~8cmほど剥く。
  2. 剥き身のアース線を穴へ入るサイズに折り曲げる。
  3. ねじって巻き上げサイズを調整する。
  4. 穴へ入れて余分なアース線をカットする。

 

マンションやアパートでは、部屋によってはアースがしっかり接地されていない場合があります。接地されていない場合、電気の流れを数値で確認できる検電器を使うことで、より安全に作業できます。

アース線接続で起こりがちな問題点の対処法を紹介します。アース線の接続や付け替えは誰でも行えますが、端子を新しく取り付ける場合は資格を持った業者へ依頼する必要があるので、注意してください。

アース接続の端子がない場合は工事が必要

アース接続の端子が付いたコンセントはそれほど多くありません。端子がない場合は工事で新しく設置することが可能ですが、工事も難しい場合は漏電遮断器(漏電ブレーカー)を取り付ける方法もあります。ただし、いずれも作業を行うには電気工事士の資格が必要なので、専門業者へ依頼しましょう。

アース線が届かない場合は長いものと付け替える

コンセントにアース端子はあるものの、アース線が短く届かないというケースもあります。短くて届かない場合は、アース線自体を長いものに取り換えましょう。アース線は電機屋やホームセンターなどですぐに購入できます。

 

ただし、アース線同士を継ぎ足して延長させるのはNGです。アース線の付け替え作業は難しくないので、必ずアース線ごと新しいものに変えてください。

他の家電製品のアース線を一緒に接続してもいい?

他の家電製品でアース線の端子を使っていたとしても、複数のアース線を同時に接続することは可能です。アース線は万が一の事態に備えるための機器なので、1ヶ所の端子に複数つなげても問題ないように設計されています。

 

ただし、アース線の数が多すぎると本来の役割を果たせなくなる恐れがあります。接続しにくくなるほど複数のアース線を取り付けることは控えましょう。

アース接続をしないまま特に問題なく何年もPCを使い続けている方が多いです。しかし、漏電や故障は突然起こる可能性があり、思いがけず重大な事故へと発展するかもしれません。そのため、もし使用せずに放置しているアース端子があったら、今回紹介した内容を参考にして、ぜひアース接続を行ってください。