PCモニターの高さ調整グッズおすすめ13選｜目線より上にするには？理想の高さも

PCを使って長時間デスクワークをしていると、目が疲れたり首・肩こりに悩まされたりした経験はありませんか。原因の1つとして、液晶モニター（ディスプレイ）の高さが合っていない可能性が考えられます。

液晶モニターを目線より上の位置にしたり、無理に目線を合わせようとしたりすると、目に疲労を与えやすくなったり姿勢が悪くなったりなどの悪影響を及ぼします。そのため、PCを使うときは液晶モニターの高さ調整や、さらに正しい姿勢や目安を心掛けるのが重要です。

この記事では液晶モニターの最適な高さや、モニターの高さを上げるおすすめアイテム13選をご紹介します。また、理想的な姿勢・PCモニターとの適切な距離・などについても解説するので、普段FPSなどのゲームを長時間プレイする方もぜひ参考にしてください。

モニターの上端が目線と水平の高さになるように調整しましょう。目安としては、目線よりやや下を向く体勢が理想です。顎を引いた状態で下を見ると瞼を全開にしないため、眼精疲労の軽減につながります。ただし、下を向くと猫背になりやすいので、正しい姿勢を維持するように心がけるのも重要です。

ノートPCはモニターとキーボードが一体化されているため、目線がかなり下になり姿勢が前屈みになりやすいです。さらに、キーボードが小さいノートPCでは、余計に目線が下がりがちになります。

目線が下がると、最近急増しているストレートネック(脊椎が真っ直ぐになった首)になる可能性が高くなります。ノートPCを使用する場合は、後述する高さ調整アイテムを使い、目線と水平になるようモニターの位置を調整する方法がおすすめです。

ディスプレイが複数ある場合の目線は、メインディスプレイに向くように設置するのがコツです。視線がモニター同士の境目に向く配置だと、どちらか左右のディスプレイに目線が偏って肩・首の凝りが発生しやすくなります。メインディスプレイを見やすい位置・高さに設置して、サブディスプレイを隣に設置しましょう。

ゲームをプレイする際も、モニターの高さはモニターの上端が目線と水平の高さになるよう調整し、やや下向きの姿勢が最適です。また、FPSをプレイする場合は、利き目がモニターの中心にくるようにするとエイムの精度が向上します。

【利き目の調べ方】

1. 両腕を伸ばし、両手を重ねて三角形をつくる
2. 三角形の中に離れたところにある時計などの対象物を入れる
3. そのまま左目を閉じて右目で対象物を見る
4. そのまま右目を閉じて左目で対象物を見る

【利き目の判断基準】

• 右目で見たときに対象物が三角形の中に見えた→右目が利き目
• 左目で見たときに対象物が三角形の中に見えた→左目が利き目

姿勢をよくしようと背もたれを使わない方もいますが、かえって腰を痛める可能性が高いです。また、椅子に肘掛けが付いている場合は積極的に使いましょう。PCを使う際は、以下の点を意識してください。

• 椅子に深く腰掛け背筋を背もたれに沿わせる
• 座った時に両足が床につく椅子を使う
• 机の高さは肘をついた時に90～100°くらいで曲がるのが理想

体に合った椅子や机を使うと、PCモニターを適切な位置に調整しやすくなり、体への疲労を軽減できます。椅子は背もたれ付きで、体格に合わせて床から37～43cmの範囲で調整できるものがおすすめです。

机は床からの高さがおよそ65～70cm程度、高さ調整が可能なものなら60～72cm程度のものが適しています。腕を机に乗せるのが難しい場合は、肘掛け付きの椅子を利用しましょう。

PCモニターの適正視聴距離は「おおむね40cm以上の視距離」が一般的です。しかし、適正視聴距離は個人差があるため、人によって異なります。40cm以上だと仕事や作業ができない方もいるため、自分に合った距離を探すのが重要です。

垂直可動式は左右には動かせず、上下の高さだけを変えるタイプです。使い方は、モニターの端を持って簡単に調整できるものや、使用しない時は押し上げておけるものなど、上下に動かすだけなので簡単に使用できます。

また、手頃な価格で購入しやすいのも嬉しいメリットです。垂直可動式はモニターをあまり動かす必要のない方や、デスク上のスペースを適度に空けながら使いたい方におすすめします。

垂直水平可動式は上下左右に加え斜めにも動かせるため、モニターの適度な位置を細かく調整できます。さらに、ガス圧やガスシリンダー圧を使用した機種であれば、よりスムーズな移動が可能です。

また、モニターの角度を調整できたり、画面の向きを変えたりなどの便利機能付きモデルもあります。高性能な分価格は高めですが、PCの作業効率を上げたい方はぜひ検討してください。

モニターアームには、ノートPCに対応したタイプもあります。ノートPCがデスク上で浮いた状態になるため、スペースを確保して外付けのキーボードなどを使いたい方におすすめです。

また、ノートPC用アームと通常のモニター用アームを搭載したダブルアーム製品もあります。アームの先端にノートPCを設置できるトレーが付いていますが、設置可能なノートPCのサイズは製品ごとに異なるため、購入前にサイズを確認しておましょう。

高さ調整が可能なデスクや椅子は、高さを記憶できるメモリ機能や電動昇降機能など、さまざまなモデルが販売されています。

また、FPSのプレイに理想的な昇降式ゲーミングデスクもあり、長時間プレイする時でも姿勢に合わせて高さを調整できます。部屋に合った高さに合わせられるので、部屋の模様替えにも対応しやすいです。

PCモニターの下にモニター台を設置すると、高さを出したり台の下にマウスやキーボードをしまったりできるので、デスク上をすっきりさせられます。また、高さ調節が可能なタイプであれば、より細かな設定が可能です。

さらに、無段階調節に対応したアジャスター調節式なら、座高に関係なくモニターを適切な高さに設定できます。PCモニターに安定性を持たせたい場合は、滑り止め付きがおすすめです。

ノートPCスタンドでモニターの角度を変えると、正しい姿勢を自然と整えやすくなります。また、PCの傾斜が変わるとタイピングしやすくなるため、作業の効率が大幅にアップしやすいです。

さらに、ノートPCの底面がデスクから離れるため、空気が循環され放熱効果も期待できます。特に室温が上がりやすい夏場は、PCの温度上昇を防ぐのに役立ちます。

グッズを使わなくても、ディスプレイを直接動かして高さ調整ができるタイプのモニターがあります。Dell（デル）やAcer（エイサー）などで販売しているモニターには、ディスプレイを90℃回転できる機能や、左右に動かせる機能、上下に動かし角度を変えられる機能が付いており、機種によって仕様はさまざまです。

また、I-O DATE（アイ・オー・データ）などで販売している商品には、紫外線を抑えたローブルーライト機能や画面のちらつきを抑えるフリッカーフリー機能が搭載したモデルがあり、目に優しく長時間PC作業する方におすすめです。

さらに、予算を抑えたい方はディスプレイの大きさが小さいものや、フルHDのものを選ぶとより低価格で購入できます。メーカーや機種などによってさまざまなタイプのモデルがあるので、用途に合った液晶モニターを選びましょう。

一般的なモニターは前後の角度調整しかできません。しかし、フリースタイルスタンドは前後の角度調整に加えてモニターを左右に回転させたり、90°回転させてモニターを縦表示にしたりできます。フリースタイルスタンドであれば、どんなデスクでもモニターを適切な位置に調整可能です。

【フリースタイルスタンドの便利な機能の例】

※アイオーデータのフリースタイルスタンド

• チルト機能･･･上20℃、下5℃まで角度調整可能
• スイベル機能･･･左右180℃まで調整可能
• ピボット機能･･･右に90℃回転し、縦表示できる

常に見続けるPCモニターだからこそ、適切な高さに調整して疲労を軽減しましょう。高さ調整をするには使用する机や椅子が重要なポイントですが、買い替えが難しければ今回ご紹介したグッズをぜひ試してください。