高性能な業務用CDプレーヤーおすすめ8選！TASCAMやDENONも【音質重視】

業務用のCDプレーヤーは、主に店内やイベント時など広い空間で使われることが多いです。一般的には馴染みのない製品ですが、店舗経営者・行事の主催者は使用する機会が多いですよね。屋外用の製品もあり、ピッチコントロールや操作しなくても再生可能なパワーオンプレイなど、嬉しい機能が搭載されているアイテムもあります。

実は、業務用のCDプレーヤーは家庭で使用することもできます。家庭用・業務用のCDプレーヤーの違いを理解することで、どちらが自分の目的に適しているか判断可能です。

本記事では業務用CDプレーヤーの性能・家庭用製品との違いについて解説します。記事後半ではおすすめの業務用CDプレーヤー8選も紹介するので、ぜひ最後まで見てください。

業務用と家庭用では、CDプレーヤーの音質は大きく異なります。業務用に求められるのは、均一で乱れの少ない音です。店内・イベント会場などで多くの人が同じように聴きとれることが重要なので、高音質である必要はありません。

一方、家庭用は聴く人の好みに合わせて音の調整が可能なこと・快適にリスニングできる音質の良さが求められます。音質の良さ・臨場感を求めるなら、圧倒的に家庭用のCDプレーヤーの方が優れているため、音楽鑑賞をよりよい環境で楽しみたいという方は、業務用より家庭用を選ぶ方が無難です。

業務用のCDプレーヤーは、オーディオ専門店で販売されているサーバーラックに設置して使用します。そのため、サーバーラックに取り付けするための金具が付いているかはチェックすべき重要ポイントです。

また、サーバーラックに複数機器積み重ねて設置するため本体が薄く作られています。機器を傾けて設置する際は、製品により許容範囲が異なるため説明書を確認しましょう。

さまざまな形式の音楽を再生できる点は、家庭用との大きな違いです。使用シーンが多岐にわたるため、CD・MP3・WAVなどさまざまなデータ形式に対応している必要があります。また、外部接続端子の種類も重要で、使用する外部機器に合う端子が揃っていなければ、業務用として使用するのは困難です。

機能面では、業務用ならではの機能が求められます。電源を入れてすぐに曲が再生されるパワーオンプレイ・音飛びを防止するショックプルーフメモリーなどは業務用として必須機能です。

業務用CDプレーヤーは、均一でばらつきのない音・多用な再生形式に対応しているなど家庭用機器とは大きな違いがあります。一方家庭用機器は、音楽鑑賞を最大限楽しむために特化していて、高品質で臨場感のある音が特徴的です。

「業務用でも家庭で使用できるのか」・「鑑賞用として業務用CDプレーヤーを使ってみたい」と思う方もいるかもしれませんが、前述のとおり、業務用CDプレーヤーは趣味としての音楽鑑賞に向いていない仕様のため、家庭用としてはおすすめできません。

再生に対応している音楽形式は多い方が、多様な場面に使用できて便利です。CDはもちろんですが、パソコンから取り込む音源はMP3・WAVなどが主流となっています。そのため、所持している音源の形式を確認し、再生できる製品を選んでください。

MP3・WAVなどはUSB・SDカード・スマホなどの各種端末から本体に通信するため、対応デバイスの種類は多い方が望ましいです。また、ウォークマンを接続したい場合は、AUX端子に対応しているかも確認しておきましょう。

音楽を流す際、リピート・ランダム・プログラム機能を使用する場合があります。最初に機能を設定すれば自動で操作してくれますが、途中で指示を切り替える際にはボタン操作が必要です。本体ボタンが分かりやすく押しやすければ、操作ミスを少なくすることができます。

また、リモコンで操作する場合は、リモコンボタンの操作性も確認しましょう。業務用の製品は、名前が似ていても役割は違うという機能が数多くあります。頻繁に指示を切り替える必要がある場合は、操作性も製品を選ぶ基準の1つにしてください。

業務用として使用する場合、スピーカー・制御装置など多数の機械を接続しなければいけません。そのため、接続可能な外部接続端子の種類を確認しておくことが重要です。

社内サーバーを経由して使用する場合は、ネットワーク機能が必要になります。本体がネットワーク機能に対応しているかだけでなく、有線・無線のどちらで使用できるのかも確認しましょう。

TASCAMはティアック株式会社のブランドです。1971年にスタートし、以降は先端技術を駆使してオーディオ機器を製造しています。業務用CDプレーヤーにおける代表的なブランドで、長年の実績に裏付けされた性能・機能・音質の良さに定評があります。

濁りが少なく鮮明・明瞭な音がTASCAMの長所ではありますが、逆に低音に滑らかさが少ないという短所もあります。

Denonは株式会社ディーアンドエムホールディングスのブランドです。音響映像機器を専門に取り扱う会社で、歴史の長い老舗企業として知られています。

安定感のある音質の良さが特徴で、雑音の排除にもこだわっているため非常に鮮明な音で音楽を楽しめます。業務用製品を長年作ってきたブランドの力で、ハイ・テクノロジー搭載の業務用CDプレーヤーを数多く発売しています。

SONYは、音質を改善するために他企業よりも数段早い段階からデジタル製品化を進めています。その成果の最たるものがCDで、CDを皮切りにDVD・ハイレゾ音源などさまざまなデジタル製品が誕生しました。

現在、SONYの業務用CDプレーヤーは数が減り、新規製品は発売していません。CDではなくMP3のような新しいデジタル形式のみを使用した業務用プレーヤーを発売しています。CDプレーヤー全盛時代は、鮮明で硬質な音が特徴でしたが、現在は柔かい低音に特化した音質に変化しています。

JVCは株式会社JVCケンウッドのブランド名です。JVC・KENWOOD・Victorの3ブランドから構成されており、日本企業有数の特に有名なブランドが揃っています。プロが使用する音楽製品も多く手掛けており、本格的な音楽製作にも使用できるブランドです。

鮮明な音質が特徴で、高音・低音の両方がバランスよく鳴ります。全音域に音質の高さを求める人におすすめです。

業務用のCDプレーヤーは家庭用機器に比べかなり高額です。使用頻度が少ない場合、購入ではなくレンタルを活用した方が出費を抑えられます。新製品だとレンタル料金は高くなりますが、購入するよりは安価です。メーカー・機種により値段は変動しますが、1日3000円からレンタルできる製品もあります。

しかし、レンタル品が故障していた場合正常に動かない可能性があるため、本番より前の日から試運転をするのがおすすめです。レンタルは予算・用途に合わせて、上手に活用しましょう。

業務用のCDプレーヤーは高額な買い物になります。新しい製品はCDプレーヤー機能がない製品もあるため、注意が必要です。購入に失敗しないためには、必要な機能・設置する場所を確認しておく必要があります。年に数回しか使用しない場合は、購入ではなくレンタルを検討してみてください。

業務用のCDプレーヤーは、家庭用にはない特徴がいくつもあります。それぞれの特徴を熟知した上で、自分の用途に合った最適な製品を選びましょう。