圧縮解凍ソフトおすすめ10選｜Windows11対応やインストール不要も

仕事上でさまざまなソフトウェアやデータを取り扱う際、データ容量が大きくて困ったことはありませんか？そんな時は、圧縮ソフトを使えば簡単にデータ容量を減らせるので、メールにデータを添付したり、USBへファイルを保存したりするのに便利です。

大容量データを頻繁に取り扱う方なら、圧縮ソフト（拡張子「.zip」）と解凍ソフトを組み合わせる方法をおすすめします。ただし、ファイル圧縮ソフトと解凍ソフトで対応しているフォーマット形式が同じである必要があるので注意です。

今回はWindows11やMacで使える最新版の解凍ツールの選び方・インストール不要のフリー解凍ソフトや7z・lzh・rarに対応のlhaplusなどの無料ソフトをご紹介します。記事の後半では、解凍時に発生するエラーの原因・対処方法についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。

ファイルの「圧縮」とは複数のファイルを1つにすること、「解凍」は、まとめられたものを複数のファイルに戻すことです。一般的に使われている圧縮形式に、拡張子が「.zip」のZIP形式があります。

ZIP形式はWindowsやMacで標準でサポートしているため、圧縮や解凍に別途ソフトを使う必要はありません。ただし、パスワード付きのZIP形式ファイルを作成する、あるいはZIP形式以外の形式を解凍する場合に圧縮・解凍ソフトが必要になります。

解凍ソフトは基本的に無料で使用可能です。WindowsやMacには標準でZIP形式を解凍する機能が搭載されていますが、ZIP形式しか対応していないので取り扱っているデータによっては解凍できない場合もあります。そのため、取り扱っている圧縮データのフォーマット形式に対応した解凍ソフトの導入をおすすめします。

解凍ソフトは、パソコンならWindowsやMac、スマホで使うならiOSやAndroidなど利用しているOSに適したものを選ぶのが大切です。Macなど異なるOS上でデータを共有する際は、両方のOSに適したフォーマット形式を取り扱う圧縮ソフトを選びましょう。Windows11など最新のOSにも対応しているモデルがおすすめです。

圧縮ソフト・ツールで容量を減らしたデータを解凍する場合、圧縮フォーマット形式に対応した解凍ソフトを利用してください。対応していないフォーマット形式のまま解凍すると、エラーが表示されてファイルを開けないことがあります。

会社のパソコン上にフリーソフトウェアやアプリの導入ができない場合、インストール不要の解凍ソフトを使えば、ソフトをパソコンにインストールしなくても圧縮ファイルを元のデータに復元できます。ビジネス用のノートパソコンや顧客先に常駐して作業をする環境でも、インストール不要の解凍ソフトならセキュリティ面に影響を与えず解凍できるので便利です。

記事内でご紹介しているインストール不要のソフトは「PeaZip Portable」と「Archive Decoder」です。先に見たい方は、下のボタンをクリックして直接飛んでくださいね。

7-Zipは高い圧縮率を誇る圧縮・解凍ツールで、7種類の圧縮形式をサポートしています。解凍だけなら30種類以上のフォーマット形式に対応しているので、あらゆる拡張子に解凍が可能です。無料で利用できるためWindows OSを使っていて手軽に圧縮データを解凍したい人におすすめです。

Lhaplusは20種類以上のアーカイブ形式に対応している圧縮・解凍ツールの1つです。Creators Update以降、zipファイル以外の解凍・圧縮が標準機能ではできなくなったWindows10にも対応しているのが魅力。アイコンに圧縮データをドラッグ&ドロップするだけで簡単に解凍できます。アーカイブ変換やパスワード付け、解凍設定など細かく行えるので使い勝手の良さは抜群です。多機能を持つ解凍ソフトを求めている人にぴったりのツールです。

TC4Shellは「エクスプローラー」を介して、通常のファイルを開くのと同様に扱えるようするソフトです。初期状態の対応する圧縮形式が豊富なことに加え、あとから好みの形式の追加も可能です。とくに7ZやRARなどのアーカイブをよく利用する方に適したソフトとなります。

Explzh for Windowsは4GB以上の圧縮データも解凍できるWindows専用の圧縮・解凍ソフトです。そのため、大容量の圧縮データを取り扱うことが多い人におすすめです。ただし、一般家庭での利用なら無料で使えますが、ビジネスで使う場合は商用利用として有料になります。

Lhazは11種類のフォーマット形式に対応している圧縮・解凍ツールで、設定では出力先を指定できるので特定のフォルダーに解凍データをまとめられます。解凍前に圧縮データの確認もできるので、必要なデータだけを解凍・展開できます。

LhaForgeは29種類以上のフォーマット形式に対応した一発解凍ソフトで、ドラッグ&ドロップするだけで簡単に圧縮データを解凍できます。解凍する前に内容を閲覧する機能もついているので、必要なデータだけを選別して解凍が可能です。直感的な操作で解凍できるので初心者にも向いています。

CubeICEは分かりやすい操作性が魅力の圧縮解凍ソフトです。2021年に正式版としてアップデートされました。ファイルを解凍する際に起こりがちな文字化けにも強いのが特徴で文字コードを自動判別するため、文字化けを防げます。zipや7-zipなど多様なファイルに対応しています。

PeaZip Portableは、129種類のフォーマットに対応しているオープンソース型解凍ツールで、インストールせず使える点が強みです。Windows OSにのみ対応しており、ビジネスPCにアプリ・ソフトをインストールできないときにも活躍します。さまざまなフォーマット形式のデータを取り扱う人におすすめの解凍ツールです。

Archive DecoderはWiondows OS専用の一発解凍ソフトで、解凍のみに対応しています。初心者から上級者までお手軽に使える点が特徴です。レジストリを使用しないため、パソコン動作に影響を与えずに重い圧縮データも簡単に解凍できます。操作方法も難しくないため直感的な操作で解凍できるソフト・ツールを求めている人におすすめです。

The Unarchiverは40種類以上のフォーマット形式に対応しているため、あらゆる圧縮データを解凍できます。動作も軽く無料で使えるため、MacPCでは定番の解凍専用ツールです。解凍した後、圧縮データをそのままゴミ箱へ移動する設定も行えるので、わざわざ手動で削除を行う手間も必要ありません。

解凍してもエラーでファイルを開けない場合、圧縮時にファイルが破損している可能性があります。圧縮の時点でファイルが破損している場合、解凍ソフトを試してもファイルを開けません。何度か解凍機能を利用してもエラー表示が出る場合は、データの圧縮をやり直すことをおすすめします。

圧縮されたデータの拡張子と解凍ソフトに対応している拡張子が合わない場合、圧縮データを正しく解凍できません。そのため、解凍ソフトを導入するときは拡張子が重要になります。圧縮ソフトと解凍ソフトが異なる場合は、圧縮ソフトの対応フォーマット形式に合わせた解凍ソフトを選ぶのが大切です。

Webからデータをダウンロードする際に失敗する場合、ダウンロードデータのフォーマット形式に適した解凍ソフトが指定されていない可能性があります。ソフトウェアやアプリのダウンロードをする際は、圧縮されているダウンロードデータのフォーマット形式に適した解凍ソフトを導入しましょう。

圧縮データの拡張子に対応しており、何度か圧縮をやり直したデータでも正しく解凍が行えない場合は、ファイル容量の制限に引っかかっている可能性が考えられます。大容量データの圧縮を行っている場合は、解凍ソフトも大容量データに対応したものを使うと問題なく解凍できます。

Macから受信したZIPファイルが文字化けしている場合、OSで使われている文字コードが異なるのが原因です。送信側が文字化けに気付かずに圧縮データを送っているため、受信側は再送信してもらうか解凍ソフトで文字化けを解決するしかありません。

主に、MacからWindowsに送信するときに文字化けします。Macから再送信する場合は、ファイル名を英数字のみにして圧縮すると文字化けを防げます。Windows側で解凍ソフトを使って解決する場合は、先ほども紹介したCubeICEを使うと正しく解凍できます。

圧縮されたデータを取り扱うときは、解凍時もファイル形式・容量に適した解凍ソフトを使ってファイルを復元しましょう。異なるOS間でデータを共有するときは、利用OSに適したフォーマット形式の解凍ソフトを使って、快適にデータを管理してください。