switch用キャプチャーボードおすすめ6選｜遅延・パススルーも解説

キャプチャーボードは、Switchを録画するのに欠かせないアイテムです。ゲーム実況や生配信をするときに一番最初に購入する方が多いでしょう。

しかし、キャプチャーボードがどういうものかよく分からず、本当に必要か疑問に思う方も多いはずです。また、キャプチャーボードはモデルがたくさんあるため、どれを選べばいいか分からなくなることもあります。

そこで、本記事ではSwitchの録画にキャプチャーボードは必要か、どういうキャプチャーボードを選べばいいのかについてまとめました。おすすめのキャプチャーボードも紹介しているので、購入を考えている人はぜひ参考にしてください。

Switchには録画機能が標準搭載されています。しかし、ゲーム実況には不十分な機能です。キャプチャーボタンを押した30秒前から現在までの映像を録画する機能なので、録画したいと思ったシーンをきちんと録画するのは難しいでしょう。

また、録画できるゲームにも限りがあり、すべてのゲームで録画機能が使えるわけではありません。ゲーム実況ではなく、面白いシーンをSNSに投稿するだけなら十分使えます。しかし、キャプチャーボードを使えばパソコンで編集を施せるため、クオリティに差をつけたい方にはおすすめです。

録画するにはゲームレコーダーを使う方法もあります。テレビとSwitchの間にゲームレコーダーを接続するだけでゲーム画面を録画できるため手軽です。パソコンのスペックがゲーム実況に耐えられるか不安な人にもおすすめのアイテムで、マイクを接続するだけで声を収録できるためゲーム実況にも使用できます。動画の保存はストレージが必要ですが、高性能なパソコンを購入するよりも安価に機器を揃えられるので費用を抑えたい方にもおすすめです。

しかし、本格的な編集をしたいならパソコンとキャプチャーボードを使う必要があります。また、生配信もゲームレコーダーではできません。本格的な実況や配信をしたいなら最初からキャプチャーボードを購入しましょう。

Switch LiteはHDMI出力に対応していないため、キャプチャーボードやゲームレコーダーを使ってもゲーム画面を録画できません。ゲーム実況や生配信をしたいなら、Switch Liteの購入は避けましょう。どうしてもSwitch Liteで実況や生配信をしたいならゲーム画面をカメラで撮影する方法がありますが、画面が見にくいためおすすめできません。

キャプチャーボードには大きく分けて外付け型と内蔵型があります。自分のパソコンにはどちらのキャプチャーボードがいいかをまずは考えましょう。

外付け型はUSBケーブルで接続します。種類が多く、ノートパソコンにも接続できるのがメリットです。付け外しも簡単、知識も不要でパソコンを買い替えても使用できます。ただし、USBケーブルや本体がパソコンの外部にあるため、スペースが必要です。また、性能や安定性は内蔵型に劣ります。

内蔵型はデスクトップパソコンの中に取り付けます。そのため、配線がすっきりしておりゲームキャプチャー本体もパソコンの内部にあるためスペースを取りません。安定性も向上しますが、ノートパソコンに取り付けられず、取り付けに知識が必要になるため玄人向けです。また、外付けほど種類が多くなく、自由に選べないのがデメリットといえます。

キャプチャーボードの価格帯は広く、数千円で購入できる安いものから一万円を超える高いものまであります。価格によって機能・性能などの違いがあるため、自分が欲しい機能搭載のキャプチャーボードを選びましょう。

ちなみに、数千円で購入できる安いタイプはシンプルな製品が多く、ゲーム映像・音声をパソコン画面に出力しますが画質が落ちたり遅延が発生する可能性が高くなります。高い製品は配信や編集に必要なソフトが付属されているものが多く、遅延の心配もほとんどありません。すぐに実況や配信をしたい方におすすめです。

キャプチャーボードを使っていて最も問題となるのが遅延です。パソコン上に映る映像と操作の間にタイムラグが生じると、プレイしにくくなります。とくに、FPSのような対戦ゲームでは、わずかなタイムラグが致命的なミスにつながるため遅延対策は必須です。

パススルー機能のあるキャプチャーボードであれば、パソコン上の画面とは別にモニターに出力でき、モニターではタイムラグがありません。パススルー機能がないキャプチャーボードでも分配器を使ってモニターに出力できますが、配線が増えてしまうためパススルー機能がついている製品を選ぶのがおすすめです。

パソコンにゲーム画面を録画する際にはエンコード処理を行う必要があります。そのエンコード処理をパソコンで行うか、キャプチャーボードで行うかによっても映像や音声に違いがでるため、しっかり確認しましょう。

パソコンで行う方式をソフトウェアエンコード方式と呼びます。パソコンに負担がかかり、スペックが低いと処理ができないのがデメリットです。しかし、遅延が小さくなる傾向があるため、パススルー機能を使わないならおすすめ方法といえます。

キャプチャーボードでエンコードを行う方式はハードウェアエンコード方式と呼ばれ、遅延は大きくなりますがパソコンに負担がかかりません。そのため、比較的低スペックなパソコンでもキャプチャーボードを使えるのがメリットです。

ゲームの腕前を披露したいならフレームレートが高いキャプチャーボードがおすすめです。キャプチャーボードが対応しているフレームレートは60fpsが一般的ですが、中には120fpsに対応しているものもあり、わずかな動きも動画に残せます。

しかし、動画投稿サイト側が対応していないことが多いです。こだわりがないなら60fpsのキャプチャーボードを購入するのが無難でしょう。

動画投稿をするなら気にしたいのが解像度です。解像度は見やすさに直結しますので、解像度が低いとプレイがよく見えず、視聴者に理解してもらえません。

最近のゲームはグラフィックがきれいなので、4K録画に対応しているキャプチャーボードがおすすめです。ただし、Switchの実況・配信で4Kはオーバースペックで、他のゲーム機の録画予定がないなら必要ありません。また、モニターに4Kの映像を写せるため自分も楽しくプレイできます。

キャプチャーボードによっては編集ソフトが付属するものもあります。編集ソフトを選ぶ必要がないため、すぐに動画投稿を始めたい方におすすめです。

また、高機能なキャプチャーソフトが付属しているモデルも向いています。ゲーム配信を手軽に始められる機能がついているものもあり、細かい設定をしなくても生配信が可能です。

使いたい編集ソフトがある・配信の方法が分かっている場合は気にしなくてもいいですが、初心者なら付属ソフトが充実しているモデルを選んでおいて損はありません。

キャプチャーボードの接続は難しくありません。接続の手順をまとめたので、実際に実況や配信をする際に参考にしてください。

1. パソコンとキャプチャーボードを接続（外付け型のみ）
2. キャプチャーボードとSwitchを接続
3. キャプチャーボードとモニターを接続（パススルー機能がある場合のみ）

ただし、キャプチャーボードを使用する際はドライバーやキャプチャーソフトが必要となるため、あらかじめ付属のソフトをダウンロードしておきましょう。

接続はできているのに映像や音が出ない場合があります。解決法をまとめたので、問題が起きたときにチェックしてください。

1. 配線が間違っていないか見直す
2. キャプチャーソフト以外のブラウザを閉じる
3. Switch本体の設定で解像度を変更する
4. Windowsの設定で「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をオンにする

それでも問題が解決しない場合は、機器をすべて外してSwitchとモニターのみで映像や音が出力されているか、HDMIケーブルに断線がないかをチェックしましょう。問題がなければ、ひとつずつ接続する機器を増やしどこに問題があるか特定します。

任天堂はゲームの配信や実況に寛大なメーカーで、Switchは魅力的なゲームも多いため配信や実況に最適です。最初は難しく感じるかもしれませんが、キャプチャーボードの使用は難しくないため、気軽に配信や実況を楽しみましょう。