【徹底解説】ノートパソコンとテレビの接続方法｜テレビチューナーも紹介

軽量で持ち運びにも便利なノートパソコン。実はノートパソコンの写真や動画をテレビの大画面に映し出したり、テレビの画面をサブディスプレイにして作業したりできることを、ご存じでしょうか。

ノートパソコンのHDMI端子を使うと、ノートパソコンとテレビを簡単に接続できます。ワイヤレス通信機能を使ってノートパソコンの画面をテレビに映し出すことも可能です。さらに、ノートパソコンでテレビ放送を視聴することもできます。

この記事では、ノートパソコンの活用法について「テレビ画面との接続」と「テレビチューナーとの接続」という2つの側面から詳しくまとめました。おすすめのテレビチューナー6選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ノートパソコンと自宅のテレビを接続すれば、テレビをノートパソコンのサブディスプレイとして使用しながら作業できます。テレビに資料を表示させながら、ノートパソコンの画面で文書作成などの作業ができるので、仕事の効率を高めることが可能です。

ノートパソコンの画面設定でテレビの画面について「表示画面の拡張」の設定にすると、ノートパソコンの画面とは別の内容をテレビの画面に表示できます。

なお、「複製(ミラーリング)」の設定をしている場合はノートパソコンの画面と同じものがテレビに表示されるだけになります。

ノートパソコンとテレビを接続するには、有線接続・ワイヤレス接続による方法の２種類があります。ワイヤレス接続ではケーブルが邪魔になりませんが、表示の遅延や著作権保護されている動画コンテンツが映らないなどの問題もあります。

HDMIケーブルは、映像と音声の両方を伝送できるケーブルです。ノートパソコンとテレビを接続する方法の中で、簡単で安定しているのがHDMIケーブルを利用する方法です。

ノートパソコンのHDMI出力端子とテレビのHDMI入力端子をHDMIケーブルで接続して、テレビの入力をHDMI入力に切り替えるだけです。

なお、4K解像度の画面を出力する場合は4Kに対応した「ハイスピードタイプ」以上の規格のHDMIケーブルを選ぶ必要があります。HDMIケーブルには複数の規格があるので、表示する画質に対応している規格のHDMIケーブルを選びましょう。

MiracastとはWi-Fi Directという技術を用いてワイヤレスで映像・音声を伝送するものです。Miracastはノートパソコンとテレビ(Miracastレシーバー)の間で1対1で通信する方式なので、無線LANルーターがない環境でも接続できます。

ただし、ノートパソコンがMiracast機能を搭載している必要があります。MiracastレシーバーをテレビのHDMI端子に接続すればテレビ側の準備は完了です。なお、Miracast機能を内蔵しているテレビであればMiracastレシーバーは不要です。

Windows 10のノートパソコンの場合、「アクションセンター」をクリックして「接続」を選び、「接続対象のMiracastレシーバー」を選択すれば接続完了です。

Miracastは、Windows PCやAndroid端末で利用できますが、すべての機種がMiracastに対応している訳ではありません。

Miracastレシーバーを購入する前に、自分のノートパソコンがMiracast機能を備えているかどうかを取扱説明書などで確認しましょう。なお、Miracast機能はMacやiPhoneなどのApple製品には搭載されていません。

• 「Windowsキー とRキー」を同時に押して「ファイル名を指定して実行」 を表示し、「dxdiag」 と入力して、「OK」 をクリック
• 表示されたDirectX 診断ツールの画面の下にある「情報をすべて保存」のボタンをクリックして「DxDiag.txt」というファイルを保存
• 「DxDiag.txt」ファイルをメモ帳で開き、「CTRLキーとFキー」を同時に押して検索窓を表示させて「Miracast」の項目を探す。「Miracast」のところに「Supported」と表示されていれば、対応可。

ノートパソコンの画面をテレビに映す方法として、Chromecastという仕組みを利用する方法もあります。Chromecast端末をテレビのHDMI入力端子に接続して使用します。Chromecast built-in搭載のテレビであればChromecast端末は不要です。

Chromecast端末をテレビのHDMI入力端子に接続して、Chromecast端末にUSBで給電します。スマホのアプリを使ってChromecast端末を無線LAＮルーターに接続すれば準備完了です。

後は、Google Chromeブラウザをインストールしたノートパソコンを同じ無線LAＮルーターに接続して、Chromeブラウザのメニューで「キャスト」を選び、「デスクトップをキャスト」を選択すればノートパソコンの画面をテレビに映すことができます。

Chromecastを利用するには同じ無線LANルーターにノートパソコンとChromecastを接続していることが必要です。Chromecastを利用してノートパソコンの画面をテレビに映し出すことができますが、Wi-Fiネットワークを利用して通信を行います。

無線LANルーターが利用できない外出先などで利用するためには、モバイルルーターを使うか、スマホのテザリング機能を使ってノートパソコンとChromecastを同じネットワークに接続しておきましょう。

ノートパソコンが4K解像度の外部出力に対応していなくても、USB端子に接続するディスプレイアダプターによって、4K画面を外部出力できる場合があります。一定のスペック以上のノートパソコンであれば、古めのノートパソコンでも可能です。

ただし、USB接続のディスプレイアダプターはブラウザ・文書・表計算・写真などの画面を表示させる使い方であれば問題ありませんが、動画再生などの用途には向いていません。

ノートパソコンとテレビチューナーを組み合わせて利用すれば、自宅だけでなく外出先でもノートパソコンの画面でテレビ放送を楽しむことができます。ノートパソコン用のテレビチューナーの選び方を見ていきましょう。

ノートパソコンと組み合わせて使用するテレビチューナーには、USB接続のフルセグチューナー・USB接続のワンセグチューナー・ネットワークチューナーなどがあります。以下で、ノートパソコン用のテレビチューナーの選び方について解説します。

ノートパソコンでテレビを見るには、USB端子に接続する外付けのテレビチューナー、またはネットワーク接続のテレビチューナーを利用する方法があります。

録画を多くする場合は、ノートパソコンなしで録画ができるネットワークチューナーのほうが使い勝手がいいです。ただし、ネットワークチューナーはネット環境が必要です。USB接続のチューナーは、災害時にネットが使えない状況などでも利用できます。

パソコン用のテレビチューナーを選ぶ際には、「チューナーの動作環境」を確認しておきましょう。テレビの視聴では大量の映像データを処理する必要があるため、チューナーによっては一定のスペック以上のパソコンでしか利用できない場合があります。

テレビチューナーが要求する動作環境のスペックをWebサイトなどで調べて、自分のノートパソコンのスペックが動作環境を満たしているかどうかを確認してください。

地デジ放送だけでなく、BS・CS放送も視聴したい場合には、地デジ・BS・CSの3波に対応しているテレビチューナーを選びましょう。

なお、外付けチューナーの場合はBS・CSのアンテナケーブルを接続して利用する必要があるので、外出先では視聴できません。外出先でノートパソコンを利用してBS・CS放送を視聴するためには、ネットワークチューナーを利用する必要があります。

持ち運んで利用する「USB接続タイプの外付けチューナー」はロッドアンテナなどが付属していますが、電波環境によってはテレビ放送を受信できないことがあります。

チューナーのロッドアンテナなどでテレビ放送の電波を安定して受信できない場合、家のアンテナコンセントに繋いだアンテナケーブルと接続すれば、安定してテレビ放送を視聴することができます。

ワンセグチューナーには、高画質な「フルセグチューナー」よりも安価な製品があるので、コストを抑えることができます。視聴するテレビの画質が低くてもいいという場合にはおすすめです。

また、ワンセグチューナーはコンパクトなので持ち運びにも便利です。ノートパソコンへの負荷も軽く、外出先などでもUSB端子に接続するだけで手軽に利用できる点がメリットです。

ノートパソコンにはHDMI出力端子・USB端子・ワイヤレス通信機能などが搭載されています。ワイヤレス機能を活用すればテレビとワイヤレス接続も可能です。ノートパソコンに搭載されている機能をフルに活用して、ノートパソコンの可能性を広げてみませんか。