ミシンがない時の代用品は？｜ハンドミシンが売っている場所も紹介

子供の通学バッグやズボンの裾上げなど急にミシンが必要になる時ってありますよね。そんな時、ミシンがないからと途方にくれる必要はありません。ミシンの代わりになるものがいくつかあって、一番シンプルなのが手縫いすることです。

半返し縫いや本返し縫いを行えば手縫いでもミシンのようなきれいな縫い目を再現できますし、ハンドミシン・アイロンテープ・ボンドなどミシンよりも安価で手軽なアイテムもあります。

今回はミシンの代わりになる半返し縫い・本返し縫いの縫い方・ミシンの代わりになるハンドミシン・アイロンテープ・ボンドの使い方について詳しく紹介していきます。

手縫いの定番であるなみ縫いよりも強度が高く、縫い目がきれいなのが本返し縫いと半返し縫いです。ここでは本返し縫いと半返し縫いの違い・それぞれの縫い方のコツについて解説していきます。

本返し縫いは一針ずつ返しながら縫うやり方でミシンのように隙間のない、きれいな縫い目に仕上がります。縫う方向とは逆に針を入れていくので裏から見ると糸が重なったように見えます。

半返し縫いは一針進んで半針戻していく縫い方で、表からみると縫い目の間に一定の間隔があるので、なみ縫いのように見えます。裏からみると縫い目の端々が重なったように見えます。

1. 針を布地の裏から刺す
2. 縫い始めのひと針先のところに針を出す
3. ひと針分戻ったところに針を刺し、ひと針分先に針を出す
4. 「ひと針戻る　ひと針先に出す」この動作を繰り返す

後から修正するのが難しいので、糸を引っ張る強さに気を付ける必要があります。表も裏も縫い目が連続していて隙間がないように見えます。表から見ると一定間隔の縫い目がミシンで縫った時のようにきれいに見えるので、ほつれの補修などにも向いています。

1. 針を布地の裏から刺す
2. 縫い始めより半針先のところに針を出す
3. 半針分戻ったところに針を刺し、ひと針分先に針を出す
4. 「半針戻ってひと針先に出す」この動作を繰り返す

後から修正するのが難しいので、糸を引っ張る強さに気を付ける必要があります。表の縫い目は一定の隙間があるなみ縫いのように見えますが、裏から見ると連続したように見えます。針目を一定の寸法に揃え、生地に対して針を刺す時にできるだけ垂直に入れると、縫い目がきれいに仕上がります。

ロックミシンは布の端をほつれないようにするためのかがり縫いができるミシンです。ロックミシンがあると既製品の服のように縫い目がきれいに仕上がりますが、ロックミシンがなくても手縫いできれいな布端処理をする方法があるので、紹介します。

1. 縫い代が裏で包まれた状態になるので、布端が全く見えていない状態になります
2. ミシンの縫い目から1.7cmのところに印をつけてカットします
3. 次に縫い目から1.0cmのところに印をつけ、上の布だけ切ります
4. はみ出た下の布を折り曲げ、包むようにしてアイロンで折り目をつけます
5. 縫い目のところで布を開いてアイロンで平らにします
6. 折り山に押さえじつけを掛けます
7. しつけより外側（折り山から0.1～0.2cm）のところをミシンで縫います

押さえじつけとは縫い代が片側に倒れるように「押さえるしつけ」です。こうすることで、生地が落ち着きます。折り伏せ縫いは表から見るとなみ縫いのように見えます。ズボンの股下などきれいに仕上げたい部分に向いています。

割り伏せ縫いは布端のほつれ止めを行い、裁ち目を隠してきれいに仕上がるので、厚手の生地やタオル生地などのほつれやすい布に向いています。

1. 2枚の布を中表に縫い合わせます
2. アイロンで縫い代を割ります
3. 端を折り返してアイロンで押さえ、裏から両端でミシンをかけていきます
4. 表から見ると縫い代がしっかり押さえられています
5. 縫い代を本体の布に縫い付けていくので、表に縫い目が出るはずです

手縫いだけでなく、ミシンの代わりになる道具もあります。ここではミシンの代わりになるハンドミシン・アイロンテープ・ボンドについて詳しく紹介していきます。

手のひらに乗るくらいの小さなサイズのミシンで、見た目はホチキスのような形状をしています。ミシンのように本格的なものを作るのは難しいですが、ほつれ・破れ・洋服の裾上げなど、ちょっとした作業をしたい時に向いています。電動式や手動式など、いくつか種類があるのが特徴です。

特殊な加工がされたテープで、アイロンで熱を与えることで接着力が高まり、布と布をくっつけられます。洗濯してもはがれないレベルの強い粘着性を持っています。布にテープを貼るだけという手軽さなので、ミシン作業が苦手な方におすすめです。

図画工作に使う印象が強いボンドですが、裁縫用のボンドもあります。普通のボンドのようにチューブから液体を出して布地に塗りつけ、布を結合させていきます。通常のボンドのようにサイズが小さく、手軽に持ち運びができるので、急なズボン・スカートの裾上げ・ほつれの修繕向きです。

ハンドミシンが販売されているかどうか、下記にまとめました。参考にしてください。

• キャンドゥ：440円で販売されている
• ニトリ：ハンディミシンはないものの、コンパクト電子ミシンが販売されている
• ドンキ：販売されている。ワンコインのものもあり、コスパ抜群
• 手芸用品店（ユザワヤ）：レザークラフト手縫い機という商品名で販売されている

ミシンは万単位のお金がかかるので気軽には買えませんが、ハンディミシン・アイロンテープ・裁縫ボンドのような代用できるアイテムもたくさんあります。簡単に裁縫をしたい時にはこういったアイテムを活用するのもおすすめです。