ミーレの洗濯機を解説｜デメリット・評判・おすすめポイントは？【ドイツ製高級洗濯機】

洗濯機を調べてたらドイツ製のミーレというブランドが出てきて気になる！

という方もいるのではないでしょうか。

ヨーロッパ・ドイツ製の家電ブランドであるミーレ。食洗機が有名ですが、洗濯機も高機能と評判でとても人気があります。

本記事ではそんなミーレの高級洗濯機の魅力を徹底的に解説します。

記事後半では、購入して後悔しないための注意すべき点・デメリットも詳しくご紹介します。

目標はズバリ、

簡単に洗濯機選びの失敗をなくすこと

です。

☆この記事を読めば失敗しない洗濯機を選べます！

◎摩擦を減らし、繊維を傷つけずに洗えるハニカム構造

ミーレの洗濯機のドラムは、六角形の模様になっています。このミーレ独自のハニカム構造により、ドラムと衣類の間に薄い水の膜ができるため、摩擦を減らし、繊維を傷つけずに洗えます。

また、ドラム内壁の排水の穴は小さく設計されきれいに磨かれており、これにより、衣類を傷めず毛玉や伝線を防げます。さらに脱水の際に穴に衣類が引っかかったり、入り込んだりする心配がなく、安心して大事な衣類を洗濯できます。

ミーレの洗濯機には便利な2つの洗剤自動投入機能がついているため、洗剤を量る手間が要らない点も魅力です。小さな時短ですが、忙しい現代人の強い味方です。

TwinDos（ツインドス）機能は、ミーレの洗濯機のために開発されている2種類の専用洗剤を、洗濯メニューに合わせて自動で計量して自動で投入する機能です。毎回の洗濯で洗剤を水量に合わせて量って投入する面倒さや、うっかりこぼしたりするストレスからも解放されます。

ミーレの専用洗剤はミーレの洗濯機のために特別に配合されたもので、洗濯機の能力を最大限に引き出します。そのためほかの洗剤を使用するのはおすすめしませんが、洗剤にこだわりがあるのであれば、別売の詰め替え用コンテナを使えば専用洗剤以外の洗剤も使用可能です。

ミーレ洗濯機にはさらにもう1つ、特許を取得したCapDosing（キャップドーシング）と呼ばれる洗剤投入機能が付いています。特別な洗剤が必要な場合に、専用の洗剤カプセルをセットしておけば、こちらも適切なタイミングで投入してくれます。

特別な洗剤のカプセルには、ウールケア・スポーツウェア用・シミ抜き洗剤・柔軟剤の4種類があります。

ミーレの洗濯機といえばやはり、豊富な洗濯メニューが魅力です。コットン・ウール・ダークガーメントなど素材や色によって、最適な温度・水量・回転・洗剤量を選べるため、衣類の汚れが落ちやすく、繊維に優しい洗い方ができます。

日本メーカーの製品にはあまりない機能として、水温を調整して皮脂汚れなどがより落ちやすくなる機能があります。水温は最高90度まで上げて洗えるので、清潔さを保ちたいタオルやリネン類を殺菌して、臭いの元となる雑菌を抑えられるのが特徴です。

ミーレの研究者たちは、自然環境を守るためエネルギーの削減に力を注いでいます。洗濯機においては、全商品がヨーロッパのエネルギー効率クラスの最高レベルである「A+++」以上の省エネ設計を実現しています。

前述の洗剤の自動投入についても、人の手で洗剤を量る場合と比べてミーレの自動投入機能を使用した場合では30%も洗剤の節約が可能で、お財布にも環境にも優しい機能です。

ミーレは創業から120年間ずっと「常によりいい物を作り続ける」などの信念を持って製品を開発してきたメーカーです。

そのため、ミーレの家電製品は洗濯機に限らず、どれも20年間使用し続けるのを想定した耐久テストを行なっており、その厳しいチェックをくぐり抜けた選りすぐりの製品のみが販売されています。

また、プロによるアフターサービスも充実しており、長く付き合っていける家電製品です。

愛好家の中では「一度使ったらずっとミーレの虜になる」と言われているほどで、いいものを長く使いたいと考えている方にぴったりのブランドです。

W1洗濯機 WCI660 WPSの最新機能では、専用アプリをインストールすればスマホやタブレットでの遠隔操作が可能です。外出中でも、手元のデバイスで洗濯の細かいメニューを選べます。

アプリで質問に答えると推奨のプログラムが案内されるので、洗濯機のパネルで細かいメニューを選ぶのが面倒だった人も、アプリでいつでもどこでも簡単に遠隔操作ができます。忙しい主婦の方にも嬉しい機能ですね。

プレアイロニング機能は、脱水後のドラムに暖かい空気を入れて回転させ、衣類を解し、しわを伸ばす機能です。この機能があれば、アイロンの手間を50%も削減できます。ハニカムドラムがアイロンと同じ働きをし、洗濯後は滑らかな衣類を手にできます。

ドラム式洗濯機は、乾燥時に発生する糸くずが内部にたまりやすい構造になっています。しかし、ミーレの洗濯乾燥機は、自動で簡単に糸くずをお掃除します。

糸くず取り用特別プログラムを実行するだけで、排水コンテナやドラム内の糸くずがなくなり、糸くずからの色移りの心配もありません。糸くずフィルターの表面は滑らかで、お掃除も簡単です。

なんとミーレの洗濯乾燥機には、スニーカーを洗うメニューもあります。家庭用の洗濯機でスニーカーを洗うメニューのあるものはほかに見かけません。日常的に屋外で活動する人や、運動部に所属する子供のいる家庭にとって、この機能はとても心強いです。

1回の洗濯で最大2足のスニーカーを洗えます。

前述の通り、ミーレの洗濯乾燥機は、アイロンがけの手間を最大50%も削減します。スチームケア機能は、脱水後の衣類もすでに乾燥した衣類もスチーム処理をして滑らかにし、素材によってはアイロンをかけなくても着られるほど綺麗な仕上げが可能です。

少し着用し、汚れてはいないもののしわが付いてしまった衣類も、リフレッシュ機能でしわを減らせます。アイロンに手間をかけたくない人にも、アイロンが苦手な人にもおすすめの機能です。

ミーレの洗濯乾燥機は乾燥機1台で、繊維に撥水加工を施せます。ミーレ専用の撥水材を使用し、乾燥機能による熱定着システムで仕上げます。自宅でスポーツウェアやレインウェア、テーブルクロスなどに撥水加工できるためアウトドアの活動が多い方にも嬉しい機能です。

たった3つのチェックを怠ると失敗する確率がグッと上がります。

昨今の洗濯機はさまざまなニーズに合わせるため各メーカーが多くの機能を搭載した機種を販売しています。そのため、「これさえ気にすれば失敗しない」と言い切ることは難しいです。しかし、すべての人がチェックすべきポイントが3つあります。

その3つのポイントとは、

①洗濯機のサイズ（外寸）
②洗濯機の容量
③洗濯機のタイプ

この3つです。これだけはチェックしないと大きく失敗する可能性があります。詳細はこのあと述べていきますが、

【結論】

• 部屋に搬入し、設置できるサイズ（外寸）の洗濯機を選ぶ
• 家族構成だけでなく洗濯頻度からも容量を選ぶ
• ミーレの洗濯機でOKか最終確認を

これが大きく失敗しない洗濯機選びの最初のステップです。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

洗濯機のサイズを決める上で重要なことはズバリ、

①搬入できるか
②設置できるか

の2つです。「せっかく購入したのに、搬入できずに他商品と交換になった」などとならないように必ず確認しましょう。

本体サイズ+10cmの搬入経路を確保できるかチェック

現在のミーレの洗濯機のサイズは「幅59.6 x 高さ85.0 x 奥行63.7 (cm) 」です。

洗濯機を購入したら、まずは自宅の洗濯機置き場に搬入する必要があります。

搬入経路の確保をする上で要チェックすべき箇所は以下の通りです。曲がり角や取っ手がついている部分など、最も幅が狭くなる位置の計測をするようにしましょう。

【家の外】

• （マンションなどの）共用部の入り口
• エレベーター
• 階段：手すりに要注意
• 外廊下：手すり、曲がり角に要注意　
  

【家の中】

• 玄関
• 廊下：手すり、曲がり角に要注意
• 設置場所の入り口：ドアの取り外しができるかもチェック
  

編集部で調査したところ、最も大きなドラム式洗濯機が幅約70cm、高さ約110cmでした。幅80cm、高さ120cm以上の搬入経路を確保できる方は搬入経路に気を使う必要は無くなります。

チェックポイントは
・防水パンに収まる幅、奥行きか
・蛇口や棚と干渉しない高さか

ミーレの洗濯機は給・排水・電源設置スペースとして本体幅＋20cmが必要

賃貸の場合などは特に防水パンと呼ばれる受け皿の上に洗濯機を設置することが多くなります。洗濯機はカタログに対応防水パンのサイズが記載されていますので外寸だけでなく、防水パンのサイズも幅、奥行き共に計測し設置できるか事前に調査しましょう。

尚、ミーレの洗濯機は重量100kg近くあるため、木造住宅の場合は1Fでの設置が推奨されています。

蛇口が購入する洗濯機よりも高い位置にあるかを確認

給水用蛇口は、ホースを洗濯機とつなぐため、洗濯機の高さよりも10cmほど上の位置になるのが望ましいです。もしも蛇口が洗濯機よりも下の位置になる場合は、別途部品を準備したり取り付け工事を行ったりする必要があります。

例外として、蛇口が設置されている壁と洗濯機の間に十分なスペースが確保されていれば、蛇口の位置が低くても洗濯機を置けるケースがありますが、事前に業者の方に確認依頼をする方が安全でしょう。

補足になりますが、以下の点はサイズ選びの際に考慮しましょう。

• ドラム式洗濯機：ボディサイズと扉の開け閉め
  ドラム式洗濯機は手前側に扉を開けるタイプの洗濯機なので、開けても余裕があるスペースを確保できるか確認しましょう。また扉を閉めていても扉部分が前方に膨らんでいるのでそのことも考慮したスペースを確保しましょう。
  
  
• 洗濯棚との干渉
  洗濯機の上に棚がある場合は、洗濯機が棚と干渉しないかを確認しましょう。
  

洗濯乾燥機を購入する場合は必ず『乾燥容量』をチェック

ミーレの乾燥容量は5kgです。

一般的に乾燥機能付きの洗濯機は洗濯容量に比べて乾燥容量の方が少なく設定されています。洗濯乾燥機を購入する方のほとんどが、日常の洗濯で乾燥機能を使用したい方だと思います。

毎回の洗濯で乾燥できる分量が重要になりますので、必ず乾燥容量をチェックして購入するようにしましょう。

もちろん、乾燥機能を使わなければ洗濯容量分の洗濯をすることが可能です。乾燥機付きの洗濯機を購入する予定がない方は、洗濯容量のチェックで問題ありません。

ちなみに洗濯機は重量センサーで洗濯物の量を測ります。そのため濡れて重くなったものを洗う際には実際以上に多くの洗濯物が入っていると感知されてしまうことがあります。

・運動で汗ばんだジャージを一度水ですすいでから洗濯機に入れる
・よく食べ物を服に飛ばすため、手洗いしてから洗濯機に入れる

のように濡れた衣類を洗濯機に入れる機会が多い方はこの点に注意してください。

家族が増えて洗濯機が小さくなってしまった、という後悔は多々見られました。

その他にも、嵩張るものをよく洗濯するからぎゅうぎゅう詰めになってしまう方や、ついつい面倒臭がって洗濯物をためてしまうので、大きめのものを購入すればよかったという後悔もありました。

計算はあくまで目安です。単純な計算ではなく、ご自身のライフスタイルに合わせて選択するようにしましょう。

ミーレの洗濯機は「ドラム式洗濯機」ですので、こちらは省略します。ドラム式洗濯機は全タイプの中で最も強くおすすめしているタイプですので、ぜひ失敗がないようにご購入いただければと思います。

ここまでのおさらいをしましょう。洗濯機選びで大きく失敗しないための重要3ポイントは、

の3つでした。

• 部屋に搬入し、設置できるサイズ（外寸）の洗濯機を選ぶ
• 家族構成だけでなく洗濯頻度からも容量を選ぶ
  
• ミーレの洗濯機でOKか最終確認を

これが大きく失敗しない洗濯機選びの最初のステップです。

そもそも何を気にするべきなのかわからない

きっとそんな方も多いと思います。ここまでで大きく失敗しない洗濯機を選べるようになりましたが、他に気にすべき項目は何があるのでしょうか？

まずは、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。「現在の洗濯機に満足している」と答えた方を含め93%の購入者が後悔ポイントをあげています。

正直にいえばすべて理想通りの洗濯機を選ぶのは難しいです。自分は何を妥協できて、何は妥協できないのか、しっかり見極めることが重要です。

※赤字の項目は解説済み

・アパートやマンション住まいの方
・夜間の使用を考えている方

は要チェックの項目です。

理解していなくてもOK。騒音レベルを確認しましょう。

洗濯機の静音性について調べると必ずといっていいほど「インバーター」という単語が出てきます。インバーターとはコンセントから供給される電流の周波数を変えることにより、洗濯機のモーターの回転数を変化させるものです。

が、難しい話なので無理に理解する必要はありません。インバーターを搭載していることによるメリットはいくつかありますが、それぞれのスペックにおいてしっかりと数値になって現れています。つまり、騒音レベルを確認する上では「インバーターが搭載されているかどうか？」ではなく「45dB以下か？」を確認すれば良いのです。

【インバーター搭載洗濯機の特徴】

• 節電効果がある
  →消費電力を確認
• 節水効果がある
  →標準使用水量を確認
• 静音性が高い
  →騒音レベルを確認
• 非搭載洗濯機に比べて価格が高い

静音性に次いで後悔が多い項目であった「手入れの楽さ」は、購入前にはついつい見落としてしまいがちな項目です。

便利な高性能の裏に隠れた手入れの必要性を理解した上で、納得して購入することが重要です。多機能の裏には手入れの面倒臭さが隠れていることが珍しくありません。

その機能を追加するとお手入れが増えるかもしれません

昨今の洗濯機には便利な機能が増えていますが、日常的にその機能を利用するためには必要な手入れの回数が増える可能性があることは理解しておきましょう。

手入れの手間を考えてもなお、便利だから利用したいと納得できる機能を利用することをおすすめします。

【機能と手入れのトレードオフ】

• 乾燥機能
  →乾燥フィルターの掃除が必要
  →洗濯槽に付着する埃の除去も必要
• 洗剤・柔軟剤の自動投入
  →洗剤・柔軟剤タンクの掃除が必要

自分でやるべき掃除の頻度を減らすことが可能

日立が採用した最新の手間削減構造

日立が2022年9月から発売した「ビッグドラム」シリーズは乾燥フィルターレスの構造を採用することで、ドラム式洗濯機の手間である乾燥フィルターの掃除が必要なくなりました。

手入れ観点でのメリットは少ない

人気メーカーシャープが販売している洗濯機の特徴である穴なし洗濯槽は、その名の通り洗濯槽に穴が空いていないため、通常の洗濯機のように外槽その間に発生した黒カビが内槽に入ってこないメリットがあります。

しかし、黒カビの発声自体を完全に防げるわけではなく、いざ洗濯槽の洗浄をする際には、むしろ手間がかかります。手入れが楽になるかと言われたら、そうとは言い切れません。

簡単にチェックできるポイントですが、意外と気にしないで後悔するのが省エネです。

アンケートに回答いただいた、実に8割以上の方々が購入前に省エネについて気にしていませんでした。一方で、昨今の物価高騰や電気料金の高騰を考えると省エネ性能についても検討しておけばよかった、という後悔も多くありました。

省エネといっても機能によりけりなので、譲れない機能を搭載した洗濯機同士の比較をする時の、一つの指標として使うことをおすすめします。

ちなみに、

縦型洗濯機よりドラム式洗濯機の方が節水できる

など、機能ごとに節水性能の高い低いはありますが、それらを理解するより標準使用水量を見る方が早く確実なのでそちらを見れば十分です。

Miele衣類乾燥機はヒートポンプ式を採用しています。

追加の費用をかけて乾燥機を選んだからには乾燥機能をしっかり使ってください。

購入者のアンケートを見ると、

• ドラム式洗濯機
  乾燥機能を使用しなくなったと回答した人はゼロ。乾燥に対する不満自体もあまりない結果に。
  
• 縦型洗濯乾燥機
  乾燥機能を使用しなくなったと回答した人がわずかに存在。ほとんどの人は乾燥機能を使用しているが、仕上がりに不満を持つ人が多数存在。

となりました。繰り返しになりますが、乾燥機能が欲しいと思う方には多少奮発して、乾燥機付きを購入することをおすすめします。

【超簡単】とにかくヒーターの有無による違いがある、と覚える

各メーカーが独自機能を開発し搭載しているので、この場で全ての製品について網羅的に理解することは難しいです。そのため、ここでは乾燥方式の前提となる知識を説明します。

この基本知識を持った上で各商品のスペックを見ると、商品ごとの違いを理解しやすくなるので是非ご一読ください。

重要な論点は、ヒーターの有無により「本体価格」「温度」「仕上がり」「水道光熱費」に違いが生まれることです。

乾燥方式は大きく分けると「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の2つに分けられます。それぞれ仕組みの違いはあるのですが、構造上の細かな違いは理解している必要はありません。ヒーターを使うか使わないかの違い、と覚えておけば十分です。

実はヒーター式の中にもさらに種類が分かれるのですが、まずは簡単に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式」の違いを表にまとめました。

ヒートポンプ式とヒーター式だけではない？

これが非常に乾燥方式選びを難しくしているのですが、メーカーのスペック表には必ずしもヒートポンプ式、ヒーター式のどちらかが記載されているわけではありません。

たとえば日立が発売している「ビッグドラム」は乾燥方式について調べると、

• 2020年以前モデル・・・ヒートリサイクル方式
• 2021年以降モデル・・・風アイロン

などと出てきます。独自の呼称を使用しているのです。

先ほどの乾燥方式の表を思い出してほしいのですが、乾燥方式の違いは大別すると、ヒーターの有無による違いで、これが本体価格、乾燥温度、仕上がり、水道光熱費に影響を及ぼしています。

見たことがない乾燥方式名が出てきたときにはヒーターの有無に注目するようにしましょう。

水冷・除湿タイプと排気タイプがあります

表にヒーター式はさらにいくつかの種類に分かれると書きましたが、ざっくりと「水冷・除湿タイプ」と「排気タイプ」の2種類に分かれます。これは衣類から抜き取った湿気をどのように排出するのか、という違いです。

特徴は以下の通りです。

• 水冷・除湿タイプ
  冷却水を使い除湿し、発生する水蒸気を水に戻して排出する。水を使うので水道代がかかるが、洗濯機の周囲が暑くならない。
• 排気タイプ
  空気中に湿気を含んだ空気を排出する。水道代は抑えられるが、洗濯機の周囲が蒸し暑くなる。

中温域の設定が家庭用にはない

コインランドリーの乾燥機の仕上がりに感動して、洗濯乾燥機が欲しくなった方も少なからずいると思います。コインランドリーで使用されている業務用衣類乾燥機について調べてみると以下のようなものが一般的でした。

• 高温（80~85度程度）
  羽毛布団や毛布の乾燥に向いている。ダニ退治ができる。ニットなど傷みやすいものは向いていない。
• 中温（70度前後）
  通常の衣類の乾燥に向いている。高温では縮む恐れがある衣類の乾燥をする。
• 低音（50〜60度）
  下着やカーテンなど傷みやすいものの乾燥に向いている。

一般的に、各乾燥方式の温度は以下です。

• ヒートポンプ方式：60度前後
• ヒーター方式：80度前後

つまり、ヒートポンプ方式は低温域、ヒーター式は高温域の乾燥方式になります。コインランドリーの利用経験がある方は日頃の温度設定を考慮して選ぶと間違いないです。

自分はかなり面倒くさがりだ、という自覚がある人向けの機能

自動投入機能とは、自動投入タンクに液体洗剤・柔軟剤を入れておくと、洗濯物の容量に適した量が自動的に投入される機能です。

購入前にこの機能を欲しかったと回答した人は500人中40人いましたが、購入後必要なかったっと答えた方が9人いました。欲しかった人の22.5%が「使ってみるといらなかった」と回答しているため少なくない数値です。

いらなかったと回答した人の主な理由は以下になります。

• 自分で入れても大した手間じゃない
• ジェルボールを使うようになり、液体洗剤を使わなくなった
• 洗剤の使い分けをしているので必要じゃない
• 洗剤・柔軟剤タンクの手入れが手間

ちなみに、筆者は非常にせっかちな性格ですが、この機能に大変満足しています。面倒くさがり、せっかちな方にはおすすめします。また、洗濯物によってタンクの中の洗剤は使用せず手動で使いたい洗剤を投入することなどは可能です。

デザインより機能を優先すべきです。

• 縦型洗濯機
  5月〜6月にかけて安くなる傾向にあります。新製品の発売が7月頃なので、縦型洗濯機の旧モデルを購入したい方は要チェックです。
• ドラム式洗濯機
  秋から冬にかけて安くなる傾向にあります。モデルチェンジの時期が10月から12月頃なので、9月からチェックしておきたいです。

以下の記事では、洗濯機が安く買える時期や買い時をより詳しく紹介しています。一人暮らしで洗濯機の購入を考えている方、そろそろ買い替えが必要な方は、ぜひチェックしてください。

他に優先すべき機能がある

スマホ連携機能が搭載されていれば、外出先で洗濯し忘れに気付いた時など、遠隔操作で洗濯機を回せます。また、洗濯完了の通知をスマホで受信できるので、干し忘れや出し忘れを防げるのは魅力です。

スマホ連動機能が気になっている人の中には、漠然と「便利になりそう」という方も多くいましたが、実際にスマホ連動機能付きの洗濯機を購入した人の中には「全く使わない」「連動する必要がない」と回答した人が多くいました。

洗濯機を回したことを高頻度で忘れる方にはおすすめできる機能ですが、そうでない人には他の機能を優先することをおすすめします。

家庭に小さな子供がいる場合、密閉性が高いドラム式洗濯機の中に誤って閉じ込められると非常に危険です。ですから、小さな子供がいる環境ではチャイルドロック機能は必須と言えます。

チャイルドロック機能を利用すれば、運転中に一時停止ボタンを押してもフタのロックは解除されません。同様に、運転停止中もいつでもロックできます。

AI自動運転とは、洗濯に搭載されたAIが汚れの状況や洗濯物の量から最適な運転時間・洗い方を自動で判断し、最適な洗濯コースを設定できる機能です。

さらにスマホと連携して外出先からも操作できる洗濯機や、アレクサのように喋る洗濯機まで登場しています。以下の記事では、「スマホで操作できる？AI自動運転のドラム式洗濯機8選！」を紹介しておりますのでぜひ参考にしてください。

ミーレの洗濯機を動かすのに必要な電圧は200Vです。日本の一般家庭の電圧は100Vなので、ミーレの洗濯機を自宅で使用するには、配線工事をして200Vの電源コンセントを設置する必要があります。

もし、100Vのコンセントでミーレの洗濯機を使用した場合、十分に力が発揮できず故障の原因になる可能性がありますので、必ず200Vのコンセントを使用しましょう。

日本の一般的な住宅に重さ約100kgのミーレの洗濯機を設置する場合、床の補強が必要なケースが多いです。洗濯機を設置する床は、床下がコンクリートスラブに密着している必要があります。

また、床下に空間がある場合はコンクリートで補強する必要があります。それができない場合、根太やコンパネなどで補強しなければミーレの洗濯機は設置できません。また、マンションの場合は1階にしか設置できません。

また、水源に関しても洗濯機用に壁に取り付けられている一般的な蛇口は使用できないため、洗濯機横にスペースを設けて配管を設置する必要があります。

最新型であるW1洗濯機 WCI660 WPSを設置する場合、乾燥機能が付いていないため別途にT1衣類乾燥機 TCJ680 WPを設置する場合も多いです。その場合、もちろん洗濯機と乾燥機両方のスペースが必要になり、2倍の面積が取られます。

専用の部品を使用すればスタッキングが可能なため、どちらかの上にどちらかを載せる形で縦に積み上げる設置も可能ですが、洗濯機・乾燥機ともに操作パネルが機械上部に付いているため、直接の操作がしにくくなります。

上記の注意点以外にも、実際に使用してみると思わぬところで不便さを感じる場合があるようです。

• ドラムの位置が低い

ミーレの洗濯機は高さが85cmで、一般的な国産のドラム式洗濯機に比べて背が低い作りになっています。そのため、ドラムの位置が低く、身長によっては立ったまま衣類の出し入れをするのがきついと感じます。

• トレイを開けておかないといけない

ドラム式洗濯機では、洗濯後にドラム内を乾燥させるために扉を開けておく必要があります。ミーレの洗濯機はこれに加え、洗濯洗剤を入れるトレイにも水が垂れてしまう構造のため、トレイも開けておかなければなりません。

• 取り出し口が少し小さい

国産の洗濯機に比べて取り出し口が少し小さめの作りになっているため、洗濯物を取り出す際にパッキンに引っかかってしまう場合があります。

• 洗濯物の追加は最初だけ

ミーレの洗濯機では、一度洗濯をスタートさせてしまうと数分で洗濯物の追加ができなくなってしまいます。洗濯が始まってから洗濯物を追加したい場合は運転をキャンセルするしかなく、その場合は一度内部の水がすべて排出されてしまう仕組みです。

しかし、これだけの不便さを抱えながらも、それでも全体の評判としては満足感が高く、デメリットを上回る使い心地の洗濯機と言えます。

実はミーレからは専用の洗濯洗剤が販売されているのです。専用洗剤では、酵素の力を利用して、環境への配慮と高い洗浄能力を両立させています。

もちろん、市販の洗剤でも問題はないのですが、ミーレ本来の素晴らしさを味わいたい方は専用洗剤がおすすめです。

以下に公式サイトへのリンクを掲載していますので、ミーレ専用洗剤に興味のある方はぜひ参考にしてください。

ミーレの洗濯機は国内のメーカーの洗濯機と比較するとかなり高価ではありますが、機械も衣類も長く使い続けることを想定して作られており、省エネ設計で環境にも優しいため、長期的に見ると大変素晴らしい商品です。ミーレの洗濯機を使えば、お洋服とも洗濯機自体とも長いお付き合いが可能になり、ものを大事にしたい人にはとてもおすすめです。