【種類を比較】おすすめヒーター15選｜電気代が安いのはどれ？

そろそろヒーターが必要な季節に差し掛かってきていますが、ヒーターと一言で表しても色々な種類があります。ヒーターは空気が汚れる心配がないため、換気があまりできない場所でも利用できるのがメリットです。

また火が出ないため、 小さいお子さんや高齢者がいるご家庭にも安心してご利用いただけるでしょう。安全性は確かですが、暖房性が低いうえにエアコンより電力を消費するので、電気代が高くなってしまうところがデメリットです。

しかし使う場所によっては、寒い冬も快適に過ごせます。 当記事はヒーターの種類や特徴について詳しく紹介します。ヒーターの購入の際の参考にしてください。

ヒーターの種類は、以下の4つです。それそれに暖め方が異なり、さらにメリットとデメリットもあります。種類ごとの特徴を比較してみましょう。

ファンヒーターには石油・ガス・電気の3種類があり、石油とガスは燃料を燃やして発熱しファンで温風を噴出させ暖めます。ファンヒーターは暖房効率に優れており、温度や風量を細かく設定できるのがメリットです。デメリットは、燃料を燃やすため定期的な換気が必要なことと、燃料費がかかることです。

電気ファンヒーターは空気は汚れませんが、電気代がかかるので注意してください。いずれも広範囲を暖めたいときに最適です。

遠赤外線ヒーターは電気ストーブのことで、カーボンやハロゲンといったユニットに通電させ発熱させるという仕組みです。電気を使用するので空気が汚れないのがメリットですが、電気代がかかるので注意が必要です。

オイルヒーターは放熱板の中でオイルと暖めながら循環させ、輻射熱を利用する暖房器具です。風が出ないのでハウスダウストを巻き上げず空気も汚しません。また、高温にはならず音も静かなため、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心です。

ただし即暖性はないため電気代がかかるというデメリットがありますので、購入の際は注意してください。

パネルヒーターは、電熱線が内蔵された薄型のパネルを暖めパネルの輻射熱を利用するため、風も出ませんし空気も汚しません。さらに、コンパクトで薄いのでトイレや脱衣所のような狭い場所での使用におすすめです。

ただし広範囲を暖めるのには不向きで、本体価格が高めというデメリットがあるので、購入の際は注意が必要です。

ファンヒーターは、石油・ガス・セラミックの3つのタイプがあります。種類によって燃料やランニングコストが変わりますし、使い勝手も異なるので用途に合っているか見極めて選んでください。それぞれの特徴を比較します。

石油ファンヒーターは灯油と電気を使用します。ファンヒーターでは最もポピュラーで、暖房効率に優れているのが特徴です。灯油を調達する手間がかかるものの、コストは安いので導入しやすいでしょう。

スイッチを入れてから温風が出るまでに少し時間がかかりますが、広範囲を暖めたいときにおすすめです。灯油を燃焼させるため、定期的な換気をしましょう。集合住宅では灯油を使用する暖房器具の使用を禁止している場合もあるため、事前に確認してください。

ガスファンヒーターはガスと電気を使用します。立ち上がりが早くパワーがあるので暖房効率に優れ、燃料補給の手間もかかりません。石油ファンヒーターよりも空気が乾燥しにくいので、乾燥が気になる方におすすめです。

ただし使用する際にはガス栓が必要となります。環境が整っていれば購入後すぐに使用できますが、環境が整っていないと購入後すぐに使用できません。ガスファンヒーターもガスを燃焼させるため、定期的な換気をしてください。

セラミックファンヒーターは、内蔵されたセラミックを暖め温風を出す電気式のファンヒーターです。石油ファンヒーターやガスファンヒーターとは違い、火を使わないので安全性に優れています。最近は加湿器や空気清浄機などの便利な付加機能も充実しています。

立ち上がりも早く燃焼系ではないため換気も不要。コンパクトサイズも多いので、脱衣所やキッチンでの使用におすすめです。ただし電気代がかかるので、長時間の使用には注意してください。

遠赤外線ヒーターは、ハロゲン・シーズ・ニクロム線電気ストーブ・カーボンの4タイプです。電気を利用する暖房器具というところは共通しますが、暖める仕組みはそれぞれに異なります。遠赤外線ヒーターの特徴をを種類別に詳しく見ていきましょう。

ハロゲンヒーターは、車のヘッドライトと同じハロゲンランプを使用します。発熱する仕組みは電球と同じですが、電球内部にハロゲンガスを注入することで暖房効率を高めているのがポイント。

即暖性に優れているので、すぐに暖まりたいときにおすすめです。ただし近赤外線のため人体には吸収されにくく、ピンポイントしか暖められません。またハロゲンランプは耐久性が低く、電球が切れると使用できないので、購入の際は注意が必要です。

シーズヒーターは、ニクロム線を絶縁体で覆ってから金属パイプで包み込んだ発熱体を使用します。遠赤外線放出量が多く暖かさを感じやすいこと、発熱体が頑丈なので長持ちすることがメリットです。

ただし立ち上がりまでに時間がかかるので、即暖性は劣ります。本体価格も若干高めですが、短時間のスポット暖房としてはおすすめです。

ニクロム線電気ストーブは、発熱体にニクロム線を内蔵した石英ガラスを採用しています。シンプル構造のため低価格で購入できるのがメリットです。ただし遠赤外線の放出量は少ないため、広い場所での使用には向いていません。

ニクロム線電気ストーブは、キッチンや勉強部屋で足元を暖めたいときときにおすすめです。安いのでサブ的な役割として重宝します。

カーボンヒーターは、発熱体に炭素繊維を使用します。ハロゲンヒーターと比較すると約2倍の赤外線放熱量があるのに、電気代が半分で済むのがメリットです。遠赤外線ヒーターのため、広範囲の暖房には不向きですが、スポット暖房としての満足度は高いでしょう。

カーボンヒーターには、もうひとつグラファイトヒーターというのがあります。黒鉛を使用しているため、カーボンヒーターよりも暖かく立ち上がりが早いのが特徴です。若干価格は高いですが、立ち上がりの早さを重視したい方にはグラファイトヒーターをおすすめします。

オイルヒーターは、ヒーターで難燃性のオイルを暖めながら放熱板の中を循環させます。暖まった放熱板からの輻射熱で周囲を暖めるという仕組みです。火を使わない上、高温にならないため、小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

ただし即暖性に劣ることと、電気代がかかるのがデメリットです。デメリットはありますが、風もなくホコリを巻き上げないことや、室内の空気が汚れないというメリットが上回るのであれば導入を検討してもいいでしょう。

パネルヒーターは、電熱線をパネルで覆ったヒーターです。パネルの輻射熱で暖めるという仕組みはオイルヒーターに似ていますが、即暖性ではパネルヒーターの方が優れています。コンパクトで薄いため、置き場所を選ばず使用できるのがメリットです。

ただし局所的な暖房のため、広い部屋での使用には向いていません。トイレや脱衣所、キッチンで足元を暖めたいときにおすすめです。ファンヒーターのように温風が出ないので、ホコリを巻き上げることもなく空気も汚れません。

ヒーターを選ぶ際は、使用する部屋の広さ・電気代・デザイン・機能の4つのポイントをチェックしましょう。それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ヒーターには適用畳数という目安があります。適用畳数は暖房目安のことで、6畳～8畳と畳数で表記されています。ただし木造とコンクリート造でも適用畳数は異なり、さらに築年数でも目安は変わってきます。

比較的新しい建物であれば気密性に優れていますが、古い建物は気密性が低い可能性があるため、実際の広さよりも適用畳数が多いものを選ぶのがおすすめです。ヒーターを使用する部屋の広さや建物の構造を考えて選んでください。

電気を使用するヒーターは、電気代が気になるという方も多いのではないでしょうか？電気代の目安は、Wh（電力量）で計算します。電力量の計算式は「W（消費電力）×h（時間）」です。ただし電力量は、kWh（キロワットアワー）で割り出すため、「Wh÷1,000」で換算しておきます。

1kWhあたりの電気代は電気会社による違いはあるものの、31円（※電気料金目安単価）で計算すれば、大体の目安がわかります。消費電力と使用時間を入力すると簡単に計算できるツールがあるので活用しましょう。また2023年6月から、単価が安い地域と高い地域で約20円ほどの差が開いています。

ヒーターはリビングやダイニングなど、常に目の付く場所に設置して使用します。そのためインテリアに合っていないデザインを選ぶと、ヒーターだけが浮いてしまうので注意が必要です。形や色はインテリアに合うようなものを選ぶといいでしょう。

高級感のあるもの、スタイリッシュなデザイン、コンパクトでスリムなど、お好みのものを見つけてください。使う場所によっては、生活動線を妨げないものを選ぶことも大切です。

ヒーターは暖房器具ですので、火を使う物はやけどや火事のリスクがあります。特に小さいお子さんやペット、高齢者のいるご家庭では安全性を重視して選びましょう。いたずら防止のチャイルドロック、転倒した際に自動で停止する機能がある製品をチェックしてください。

ヒーターの種類によっては空気が乾燥するので、乾燥が気になるのであれば加湿機能が付いているものをおすすめします。

工業用ヒーターとは電気を使った発熱装置の製品全般のことです。学校の体育館・工事現場など大部屋で使用するなら、大型の業務用ヒーターがおすすめです。暖房用途に使用するならブライト型ジェットヒーター、コンクリートや塗料の乾燥にはダクト型のジェットヒーターを選択しましょう。

ヒーターといってもその種類は実にさまざまです。用途や使用するシーンでも選択肢は変わってきますので、使いやすさや安全性、ランニングコストなどライフスタイルに合わせて最適な商品を見つけてください。