電気ファンヒーターおすすめ26選｜部屋全体を暖めるには？

電気ファンヒーターは、セラミックファンヒーターとも呼ばれる暖房器具の1つです。立ち上がりが早いので、起床時や帰宅時に冷え切った部屋で足元を暖めたいときに重宝します。電源があればどこでも使用できるため、取付工事も必要ありません。

ガスや灯油などの燃料を使用しないので、賃貸でも使いやすいヒーターです。パナソニック。シャープ・アイリスオーヤマなど各メーカーが電気ファンヒーターを取り扱っており、毎年のように新商品が登場します。加湿セラミックファンヒーターや小型の安いものまで種類は実にさまざま。

種類が多すぎて選びきれないと悩んでいる方も多いはずです。そこで本記事では電気ファンヒーターの選び方と、おすすめ商品を紹介します。ぜひ最後まで読んで、購入の参考にしてください。

電気ファンヒーターのメリットを表にまとめました。

電気ファンヒーターは設置の簡単さから、一人暮らしの方や賃貸でも使いやすいと人気があります。小型のタイプなら冷え込みがちなトイレや脱衣所にも置けるので、ヒートショック対策として購入する方も多いです。

電気ファンヒーターを使用するデメリットは主に2つあります。下記の表にまとめたので確認しましょう。

電気ファンヒーターでお部屋全体を暖めたい場合の商品の選び方は後ほど解説します。また、メイン暖房に悩まれている方は石油ストーブの検討もおすすめです。下記リンクで石油ストーブの特集をしています。

電気ファンヒーターとカーボンヒーターの違いって何のか気になる方も多いはずです。結論から言うと熱源が違います。まず、電気ファンヒーターは文字通り「電気」で温めて温風を発生させます。そのため、コンセントに挿して電源を入れればすぐに暖まるのが特徴です。

カーボンヒーターは、炭素繊維に電気を流すことで遠赤外線を放射し暖めていきます。特にカーボンヒーターは体の芯まで温められるのが特徴です。電気ファンヒーターもカーボンヒーターも部屋を暖めるタイプではなく、トレイや洗面所といった部分的に適している暖房器具となります。

タワー型は、スリムで背が高いのが特徴的です。本体の高さがあるため吹出口が高い位置と低い位置にあり、その分温風が出る領域も広くなります。低いタイプは足元だけしか暖かく感じない場合がありますが、タワー型ならイスやソファに座っていても全身が暖かく感じます。

高さはありますが幅が狭いので、一人暮らしのワンルームや狭い部屋でも使いやすいです。スタイリッシュなデザインが多く、インテリアに合わせておしゃれな電気ファンヒーターを選びたい方にもおすすめです。

リビングやダイイングのように広い部屋で使用したいのであれば、ワイドな大型を選ぶのがおすすめです。吹出口は下部に限定されますが、パワーがある分広範囲を暖められます。大型は横幅があっても、高さは目線よりも低いため圧迫感はありません。

大型には加湿機能や空気清浄機能を搭載したハイスペックモデルが多いので、機能性を重視し手選びたい方におすすめです。リビングやダイイングには大型、トイレや脱衣所には小型と使い分けられます。

エアコンやストーブがあるが足元が冷えて辛いときは、小型の電気ファンヒーターがおすすめです。暖かい空気は上にたまる性質があるので、暖房を付けていても足元が冷える場合があります。

小型の電気ファンヒーターは、吹出口が低い位置にあり足元を暖めるのに最適です。キッチンで立ち仕事をしたり、イスに座って何かをしたりするときも、小型なら足元に置いても邪魔になりません。持ち運びもしやすいので、移動させたいときにも便利です。

リビングやダイニングだけで移動しない前提があるなら、据え置き型がおすすめです。キッチンのように動き回る場所ではないため、多少サイズが大きくても生活動線に支障はありません。

また、広いお部屋での使用に対応した機器は「対応畳数」が記載されています。「木造◯畳・コンクリート◯畳」のようにスペック表に記載されているので、必ず確認してください。

狭い場所を暖めるのに適しているのが電気ファンヒーターです。しかし、中には10畳・20畳と広範囲に温かい風を送れる大型タイプも存在しています。特に灯油ストーブと比べて、安全性が高く喚起忘れの心配もありません。

なお、10畳・20畳に使う場合はワット数をチェックしておきましょう。たとえば600Wで約3畳ほどの範囲に対応し、その2倍の1,200Wは6～8畳に適しています。そのため、10畳・20畳は大体1,500Wまで出せるタイプを選ぶのがおすすめです。

リビングには暖房があるので快適でも、トイレや脱衣所では寒い思いをしている方も多いはず。1日のうち使用する回数が限られているため、暖房は必要ないと思われがちです。

トイレや脱衣所にも電気ファンヒーターがあれば、毎回寒い思いをせずに済みます。ただしスペースが限られるので、邪魔にならないのが大切。薄型の電気ファンヒーターなら置き場所を取らないので使いやすいです。

電気ファンヒーターはエアコンや石油ファンヒーターよりは立ち上がりが早くても、寒がりな方にとっては数十秒でも長く感じる場合があります。メーカーによる違いはあるものの、スイッチを入れて2秒で温風が出るものも登場しています。

起床時や帰宅時にすぐに暖まりたいときは、即暖性に優れているかもチェックしておくと安心です。

暖かさを重視したい方は、ワット数をチェックしましょう。電気ファンヒーターのワット数は500W〜1000W以上と幅広く、ワット数が高いほどパワーもあるので短時間で暖められます。強弱のような温度調節に対応しているとシーンに合わせて使用できるので便利です。

ただし、ワット数が大きくなるほど電気代もかかるので注意が必要です。エアコンや石油ファンヒーター立ち上がるまでのつなぎであれば電気代も少なく済みますが、電気ファンヒーター1台で過ごすなら、電気代もチェックしてください。

電気ファンヒーターの電気代が気になるという方は、エコモードを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。通常運転よりも消費電力を抑えて運転するので、電気代を節約できます。使用時間が長くなってしまう場合にも安心して使用できます。

モードを選んでおけば後は自動でエコ運転をしてくれるので安心です。エコモードは電気ファンヒーターと他の暖房器具を併用したいときにも重宝しますので、チェックしておきたい機能です。

風量調節機能は、シーンに合わせて使い分けができるので便利です。スイッチを入れてすぐは最強にしておけば暖かく快適ですが、ある程度温まってきたら中や弱にして暖め過ぎを防げます。

真冬は強でちょうどよくても、秋口や春先は暑いと感じることもあるでしょう。そういうときも風量を調節できれば、3シーズン使用できます。調節方法は手動と自動があるので、使い勝手や価格と相談して選んでください。

リラックスタイムやテレビを見ているときは動かないので、風向きが固定されていた方が暖かく快適です。しかしキッチンや家事をしている最中は、動き回るため風向きが固定されてしまうと居場所によっては暖かくありません。

動き回る場所では首振り機能があるものを選ぶのがおすすめです。首振り機能は広範囲を暖めたいときにも活躍してくれます。消し忘れを防げるタイマー機能もあると安心です。

寝室が冷え切っていると、布団に入っても寒くてなかなか寝付けません。電気ファンヒーターがあれば暖かく快適ですが、稼働音がうるさいと今度は音が気になって眠れない場合もあります。

稼働音の大きさは「dB」（デシベル）と呼ばれる単位で表します。寝室で使用するのであれば50dB以下のものを選ぶのがおすすめで、中には30dB前後のものも。静音性の高いものは赤ちゃんや小さいお子さんがいるご家庭にも安心して使用できます。

電気ファンヒーターは目線よりも低い位置にあるため、動き回っているときにつまづいて転倒の危険性があります。電気ファンヒーターは火を使いませんが思わぬ事故につながる可能性があるため、転倒時自動OFF機能があると安心です。

小さい子供やペットがいるご家庭では、コンパクトサイズでも転倒による怪我や事故は心配ですよね。転倒時自動OFF機能は、大きく傾いたときにも作動するので安全性を重視する方におすすめです。

電気ファンヒーターは空気を汚しませんが、空気清浄機があればハウスダストやウイルス、花粉や室内のニオイを除去し快適な空間で過ごせます。空気清浄機を持っていなくても、1台で2役こなすのでスペースも節約できて一石二鳥です。

風邪予防も考えたい場合は、空気清浄機能に加えて加湿機能があるものを選びましょう。電気ファンヒーターのデメリットである乾燥のしやすさをカバーできます。下記リンクでは加湿機能付きのヒーターを紹介しています。興味がある方はぜひご覧ください。

人感センサーというのは、人の動きを感知するとスイッチをONにして、作動から一定時間人の動きがない場合はスイッチをOFFにする機能です。トイレや脱衣所など、利用する時間や回数が限られる場所での使用に向いています。

状況に合わせて自動で行うため、毎回スイッチを入れたり切ったり切り忘れがなく、とても便利です。リビングやダニングでも、人がいない時間はスイッチをOFFにしておけます。

寒いとついつい設定温度を高くしてしまいますが、設定温度が高いほど消費電力も上がり電気代がかかります。温度センサーを搭載したモデルであれば、設定温度以上になったとき自動で調節をするので過熱を防げます。

室温が設定温度よりも下がると、今度は設定温度まで自動で上げるので、その都度温度を調整する手間がかかりません。温度センサーがあれば、無駄な電力消費を抑えて節電にも役立ちます。

電気ファンヒーターは空気が乾燥しやすいので、使用中に肌が乾燥したり喉が乾燥していると感じる方も多いはずです。加湿器を使う方法もありますが、加湿機能と加湿センサーが搭載されていれば、湿度調節も自動で行います。

センサーが快適な湿度を保ち、乾燥しすぎたりジメジメしません。風邪予防にもつながるので、冬にはあると嬉しい機能です。

見落としがちですが、商品を選ぶ際にはデザインもしっかり確認したいポイントです。寒い時期だけでなく、イオンや空気清浄機能が搭載されているものは長期にわたりお部屋に設置することになります。インテリアの雰囲気に合うかも考えて選びましょう。

モノトーン調のものならどんなお部屋にも合いますが、家具に合わせて木目調のものを選ぶと統一感が出るのでおすすめ。好きな色を選んでお部屋のワンポイントとして設置する工夫もあります。

シャープの電気ファンヒーターには、独自開発のプラズマクラスターが搭載されています。イオンを発生させて、空気を浄化できるのがポイントです。加湿機能が付いているモデルは、空気を浄化しながら湿度も保てるので快適性を重視して選びたい方におすすめです。

プラズマクラスターは除菌消臭効果も期待されており、タバコを吸う人やペットのニオイが気になっているときにも活躍してくれます。プラズマクラスターを搭載したモデルはラインナップが豊富に揃うので、用途に合わせて選べるのもポイントです。

パナソニックでも独自に開発したナノイーという技術があり、電気ファンヒーターにも搭載されています。ナノイーは、空気中のウイルスや雑菌、ハウスダストやニオイの原因菌を除去するので、快適な空間を保ちたいときにおすすめです。

コンパクトサイズが多く揃うので、トイレや脱衣所、キッチンでの使用に向いています。小型でもパワーがありしっかりと暖めてくれるのもポイントです。

アイリスオーヤマの家電は、手頃な価格帯のものが多いのでコスパ重視で選びたい方におすすめです。安くても機能性に優れているので、実用性の高さでも注目されています。即暖性に優れたものや、トイレや脱衣所での使用に最適な薄型までラインナップも豊富です。

部屋ごとにコンパクトな電気ファンヒーターが欲しいときにチェックしてみてください。

山善の電気ヒーターはシンプルなデザインはもちろん、暖炉型のユニークなデザインも扱っていて、インテリアの一部としても楽しめます。それだけでなく、機能面でもさまざまニーズに応えるラインナップの多さが特徴です。

大風量でうるおい届ける加湿温風や人感センサー・エコ機能・消臭機能を搭載したものなど、必ず欲しい電気ヒーターが見つかります。暖炉型のような、デザインにこだわって電気ヒーターを探したい方は下記リンクのチェックもおすすめです。

お部屋全体を暖めたいといった理由で、大型の電気ファンヒーター検討中の方に注意していただきたいポイントが「契約アンペア」。消費電力が1200Wのモデルでは12A（アンペア）を使用しますが、一人暮らしのお部屋では20A契約が多いです。

同じく消費電力の多い電子レンジのような機器を同時に使用すると、ブレーカーが落ちる場合もあります。そのため、契約アンペアに余裕がないと停電しやすくなるので、事前の確認がおすすめです。

家の構造や部屋の広さによっては、電気ファンヒーターだけでは十分に暖められない場合があります。時間をかければ暖かくなるとしても、効率が悪いと余計に電気代がかかってしまいます。効果的に暖めたいのであれば、ほかの暖房器具との併用がおすすめです。

たとえば、部屋が暖まるまでは電気ファンヒーターと石油ストーブを併用して、暖かくなったらどちらかを消すようにすれば暖めすぎを防げます。エアコンは上部から、ファンヒーターは下部から温風が出るので、併用すれば空気の循環作用で効率よく暖められます。

電気代を抑えたいのであれば、ほかの暖房器具と併用して効果的に使っていきましょう。なお、上記以外の電気代を抑えて電気ファンヒーターを使うコツは以下の通りです。

【電気代を抑えて効果的に節約するコツ】

• 電気料金を見直す：家庭のライフスタイルに合ったプランに変更するのがおすすめ
• フィルターを掃除する：フィルターを掃除すると暖房性能が上がるのでおすすめ
• 温度を低く設定する：最初は「強」に設定して暖まったら「低」にするのがおすすめ
• 窓の近くに置く：窓からの冷気を暖めてくれるので効率良く暖めてくれるのでおすすめ

電気ファンヒーターは、燃料を燃焼させずに温風で暖めるため部屋の空気を汚しません。コンセントさえあれば使えるので取付工事も不要で手軽に使用できるのも魅力です。今お使いの暖房器具ででは十分ではないと感じているなら、ぜひ電気ファンヒーターを検討してみてください。