炊飯器の吹きこぼれ対処法｜溢れる原因は？おかゆモードや炊き直しも【故障する？】

日本人にとっての主食であるご飯は毎日食べても飽きません。「美味しいお米さえあればおかずなんていらない」という人も多く、ご飯は日本人にとって大事なもの。そんな毎日のご飯を調理する炊飯器ですが、ありがちなトラブルが吹きこぼれです。

炊飯器から泡が出るとついつい慌ててしまいますが、まずは落ち着いて原因を探ることが必要です。吹きこぼれの原因は蒸気口や内蓋の目詰まり、炊飯器の故障などが挙げられます。しかし、溢れた際の対処法や炊飯器を途中で止めるべきなのか分からない方は多いですよね。

今回は炊飯器が吹きこぼれを起こす3つの原因を紹介し、どうすれば吹きこぼれを防げるのか解説します。加えて吹きこぼれたときの、炊飯器の掃除方法についても紹介します。吹きこぼれの原因をつかんで、しっかり解決してくださいね。

吹きこぼれとは炊飯器や鍋を加熱している最中に起こる現象です。鍋の吹きこぼれは、麺類などを茹でてお湯にデンプンや脂質が含まれていると起こります。炊飯器の吹きこぼれも同様に、お湯にデンプンが含まれているため起こります。炊飯中に蓋の蒸気口から白いドロドロとしたものが出てくる現象を指します。

吹きこぼれると蓋や炊飯器を設置している台が汚れ、掃除が必要になります。今まで吹きこぼれていなかった炊飯器が突然吹きこぼれると、故障を疑ってしまいます。しかし、たいていの場合は適切な対処法で吹きこぼれを防げます。

吹きこぼれで最初にチェックしてほしいポイントは、水加減や炊き方が適切かどうかです。玄米やおかゆは白米と水加減が異なります。しかし、水加減を白米と同じにして、吹きこぼれてしまうケースがあります。

ほかにも炊き込みご飯は炊ける量が白米よりも少なく、規定以上の量で炊いてしまい、吹きこぼれを起こした事例も多いです。また、おかゆ以外のコースでおかゆを炊飯すると、吹きこぼれが起きやすいです。適切な炊き方と水加減を守ることで、吹きこぼれを防げます。

無洗米を炊くと吹きこぼれするケースが目立ちます。無洗米は文字通り、研がなくても炊飯できるお米です。しかし、そのまま水を入れて炊くと、米の細かい粉が水に溶け出して粘りを多く含み、吹きこぼれやすくなります。

無洗米を炊飯する場合は水とお米をかき混ぜて馴染ませ、水が濁らなくなるまで何度かすすいでください。そのときに研ぐ必要はありません。ザルで水が濁らなくなるまで流水に当てる方法でもいいです。

炊飯器の調圧弁や負圧弁、蒸気口などに異物が入っていたり目詰まりを起こしていたりすると吹きこぼれが起きやすいです。一度吹きこぼれを起こした際に、掃除が不十分なまま炊飯すると再度吹きこぼれが起きる可能性があります。

内蓋・蓋パッキン・負圧弁・蒸気口などをきちんと掃除すれば、吹きこぼれを防止できます。丁寧に隅々まで炊飯器を洗いましょう。しっかりとお手入れすることで吹きこぼれ防止だけでなく、故障の可能性を下げ、炊飯器の寿命も延ばせます。

炊飯器の寿命は外側が7～10年に対して、内側の内釜やパッキンは3～5年です。炊飯器のパッキンは蓋を閉めたときに吹きこぼれを防ぐ働きをしている部品で、寿命は短くて2～3年と言われています。炊飯器の吹きこぼれはパッキンの劣化による故障の可能性があります。

パッキンが劣化している様子が見て取れたら、メーカーに連絡して修理費用を見積もってもらいましょう。修理費用が高い場合は、炊飯器の買い換えも検討してください。

炊飯器の掃除に必要な道具は以下になります。クエン酸はレモン汁やお酢で代用できますし、重曹はベーキングパウダーで代用可能です。台所にあるものを活用してくださいね。

1. アルコール除菌スプレー
2. クエン酸
3. 重曹
4. キッチンペーパーや乾いた布など拭くもの
5. 綿棒

アルコール除菌スプレーは炊飯器を洗うために使用します。アルコール除菌スプレーは小まめなお手入れに大活躍するアイテムです。クエン酸や重曹は、吹きこぼれで炊飯器のにおいが気になるときに使用します。

炊飯器は使用してからあまり時間が経たないうちに掃除しましょう。時間が経過すると炊飯器に付いた汚れが乾き、掃除しにくくなるからです。まず、アルコール除菌スプレーとキッチンペーパーで外側を拭きます。

次に内蓋を外して蓋の蒸気口、調整弁なども同じように拭き取ります。細かい部分は綿棒を使用するのがおすすめです。特に吹きこぼれた箇所は丁寧に取り除きましょう。内釜や内釜などは中性洗剤で洗ってください。

吹きこぼれが原因で雑菌が繁殖してにおいが気になる場合があります。においが気になるときは内釜に水を1～2合ほど入れてお米を入れずに、早炊きコースかお手入れコースで炊いてください。このときにクエン酸や重曹を水に加えると効果的です。

クエン酸は20g、重曹は小さじ半分ほどが適量です。炊飯が終わった後は重曹やクエン酸を残さないように、各パーツを洗ってください。水気は故障の原因にもなりますので、しっかりと拭き取りましょう。

吹きこぼれによって慌てて炊飯器を止めてしまったあと、「このお米、どうしたらいいの？」と迷われる方は少なくありません。そんな時は、炊飯器で炊きなおしたり、雑炊にしたりして対処しましょう。炊飯器で炊きなおす場合は、吹きこぼれで減った分の水を目分量入れ、再度炊飯します。

もし芯が残っているようであればお酒を少し入れて10分程再炊飯しましょう。雑炊にする場合は、野菜・きのこ・出汁・調味料と炊き損ねたお米を鍋で煮ましょう。

炊飯器の故障が原因で吹きこぼれが起こる場合は、新しく購入するのも検討しましょう。近年ではおしゃれなタイプや2万円前後の低価格で手に入るものなど、幅広く販売されています。下記のサイトにより詳しく掲載されているのでチェックしてみてください。

炊飯器を適切に使用すれば、吹きこぼれのほとんどは防げます。また、吹きこぼれたときも慌てずに、しっかり掃除やお手入れをすることで今まで通り炊飯器を使えます。故障などを避けるためにもお手入れをして、適切に使用してくださいね。