省エネ電気ポットおすすめランキング｜タイガー・象印など人気メーカーも！

冬になるとずっと付けっぱなしになることが多い便利な電気ポット。コーヒーや紅茶・カップラーメン・赤ちゃんのミルクなど、湯沸かしに時間がかかる寒い時期にいつでも熱々のお湯が用意されているのは嬉しいですね。

しかし気になるのが電気代！24時間お湯を利用するなら通電を切りたくないですが、節約することはできるのでしょうか。またポットにより省エネ性能が変わるなら、節電機能をぜひチェックしたいですね。

今回は電気ポットの電気代が気になる方へ、最新の省エネ性能が備わる電気ポットを節約術と合わせて紹介していきます。

魔法瓶構造ってよく聞くけど何？

という方も多いのではないでしょうか。

魔法瓶とは、内ビンと外ビンの間を真空状態にすることで熱の伝導や対流を防ぎ、長時間の保温・保冷を実現してくれる容器を指します。電気ポットの中には魔法瓶構造を採用したものがあり、保温性に優れています。こまめに電源を抜いても一定時間保温を確保してくれるため、電気代を節約できるのが魅力です。

電気ポットでVE構造と表記されているものは、Vacuum（真空）、Electric（電気）の略で、まほうびん構造と同じ作りであることをチェックしましょう。

まほうびん構造は毎日長時間にわたり、熱いお湯を用意する必要がある場合におすすめの機能です。ただ、魔法瓶構造はエアー式にはほとんど搭載されていないので、エアー式を検討している方は注意しましょう。

魔法瓶以外に節約する術はないか

と思っている方は必見です。

電気ポットには省エネ機能が搭載されているものがあります。タイマー機能があれば、外出時や就寝中は保温が切れるように設定できます。使わないときも保温していると電気代がかさみますが、この機能があれば余分な電気代を減らせます。

また、長時間使っていない時に自動で保温が切れるオートオフ機能があれば、さらに電気代を節約＆省エネできますよ。

最近のタイマーは24時間必要な時だけ熱いお湯を用意してくれる、賢い省エネ性能が備わっています。「朝昼晩だけお湯が必要」「就寝中はお湯がいらない」など、毎日のタイムスケジュールに沿って設定しておくと必要に応じて電気ポットが自動でオンオフします。

以下の記事では、節電タイマー付きモデルを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

温度設定が細かくできるようになったことも大きな省エネ性能です。段階的に選べるものや1℃単位で細かく設定できるタイプもあります。

昼食時だけ98℃にして他は90℃など低めにしておけば、それだけ電気代が節約されます。最新の製品はとことん不要な電気代をカットしていることに注目しましょう。

まほうびん構造と合わせると、さらに大きな省エネ効果になります。

また、お湯を必要とする飲料は種類によって適温があります。以下に代表例をまとめました。飲みたい物によって温度を調整できるのはとても便利ですよ。

温度調節できる電気ポットについては以下の記事で詳しく紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

ここからは電気ポットを選ぶ上での、前提知識を解説します。編集部では実際に電気ポットを購入した500名を対象に、アンケートを行いました。

そこで本記事は、単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入後の後悔を抑える内容になっています。

• 電気ポットの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心して電気ポットを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった3つのポイントを意識するだけで電気ポット選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①使うシーンに合った給湯方式を選ぶこと

②必要な容量を確認して選ぶこと

③魔法瓶搭載のものを選ぶこと （エアー式は除く）

これだけです。「給湯方式って何？」「必要・不必要をどう決めるの？」っと思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 使用するのが主に屋外か室内かその両方かを決める
• 飲む人数に合わせて容量を決定
• 電気代・保温の観点から魔法瓶はマスト

これが失敗しない電気ポット選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

容量ってどれくらいが丁度いいんだろう

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

家庭用の電気ポットは容量2～3Lのものが主流で商品数も多いです。2Lはコーヒーが約16杯、カップラーメンなら約6杯分作れるので、おおよその目安として必要な容量を考えましょう。

使用人数ごとのおすすめの容量を以下にまとめたので、自分が欲しい電気ポッドがどこに該当するか把握しておいてください。

以下の記事は、容量ごとにおすすめの電気ポットを紹介しています。探している容量に近いものがあれば、ぜひチェックしてみてください。

他に気にすべき項目があるのではないか

ここまでで失敗しない電気ポットを選ぶことができるようになりましたが、これだけで本当に大丈夫かなと不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

大きすぎるとしまう場所に困りそう

と悩んでいる方もいるでしょう。

ただ、選び方②で容量を決めた時点で大体の大きさは決まっています。容量が大きくなるほど容器部分は大きくなってしまうものです。以下、容量別の大きさのまとめです。

該当容量の機種をランダムで調査したデータなので該当しない機種もあります。大枠な目安としてご活用ください。

大きさで失敗しないためには、使用する場所と収納する場所に置けるかで判断するのがいいでしょう。スペック詳細に必ず記載してあるので、購入前に確認してください。

「容量は2L欲しいけど、大きさは1Lくらいがいい」などズレが起こる方もいるかと思います。迷った場合は、どちらを確保したらストレスがかからないかで決めるのがおすすめです。

できれば重いのは避けたい

と考える方も多いのではないでしょうか。

ただ、重さは容量や機能面を充実させるにつれて増えていきます。しかし一つ言えることとして、高機能電気ポットの重量は3kg前後の機種がほとんど。3kgは許容して選んだ方が選択肢が増えるのでおすすめです。

また、軽量の2kg以下の機種は温度設定の段階が少なかったりと機能面が削られている傾向があります。重さを気にしすぎて必要な機能がないという事態にならないよう注意してください。

先述の通り、飲み物にはそれぞれ適した温度があるため、マイコン制御により保温温度を選べる電気ポットがおすすめです。段階的に選べるものや1℃単位で細かく設定できるタイプもあります。

浄水機能・カルキ抜き機能が搭載されている電気ポットを選べば、ポットの水が沸騰した後も継続して加熱を行いカルキを取り除いてくれます。

カルキ臭やカビ臭を抑えたお湯を使えば、コーヒーやお茶もより美味しく抽出できるのがメリットです。ただし、ポットに付着したカルキ汚れを落とす機能ではないので、お手入れは定期的に行いましょう。

小さな子どもがいるご家庭では、安全機能が充実したタイプの電気ポットがおすすめです。以下に主な安全機能をまとめましたので、チェックしてみてください。

蒸気を抑えた蒸気レスタイプのポットを選べば、火傷を防げるうえに天板のある棚やワゴンに収納しても水滴が付かないので防カビ効果が期待できます。子供がいるご家庭や、置き場所が天板のある場所しかない方におすすめです。

以下の記事では蒸気レスの電気ポットを紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。

電気ポットってどんな素材で出来てるの？

と思われる方もいるのではないでしょうか。

電気ポットはステンレス製・プラスチック製の2つがあります。それぞれわかりやすくメリットとデメリットをまとめました。

以上になります。何を重視するかは人それぞれなので、「メリットが多い」「このデメリットなら許容できる」と思う方を選択しましょう。

電気ポットのお手入れを楽にするためにおすすめなのは、上蓋が外せるタイプや広口タイプを選ぶことです。内部が洗いやすくなり、お手入れのストレスを減らせますよ。

また、クエン洗浄ボタンがある機種を選ぶのもおすすめです。ボタンで洗浄メニューを選択できると、スムーズにお手入れができます。ただ、このボタンはなくてもクエン酸を使ったお手入れは可能なので、あればくらいの認識でも問題ないでしょう。

利便性や省エネ性能の高い電気ポットが欲しい方は象印がおすすめです。調理家電を幅広く展開している象印は、「まほうびん構造」を応用し保温力の高い商品をラインナップしています。

代表的な電気ポットに、省エネ・スピード沸騰が特徴的な「湯等生」シリーズや、スタイリッシュデザインが魅力の「STAN（スタン）」シリーズがあります。

おしゃれだけど高性能な電気ポットが欲しい方にはタイガーがおすすめです。タイガー魔法瓶は象印と並ぶ魔法瓶の老舗メーカーで、真空断熱技術を駆使した保温性の高い電気ポットを展開しています。代表的な商品に「とく子さん」シリーズがあります。

蒸気レスやチャイルドロックなど安全機能が充実しているほか、スクエアタイプのおしゃれなデザインのポットも人気があります。

総合電機メーカーとしてお馴染みのパナソニックの電気ポットは、高性能で省エネに優れている点がおすすめです。機種のラインナップは多くないですが、弱アルカリ沸騰や学習省エネなど、機能面は安定しています。大手メーカーの安心感で選んでいる方も多いです。

シンプルで使いやすい電気ポットが欲しい方にはピーコックがおすすめです。ピーコックも魔法瓶を製造するメーカーで、電気ポットやタンブラーをはじめとした電気調理器を展開しています。

ピーコックの電気ポットは無駄な機能のないシンプルなつくりが特徴で、誰にでも扱いやすく価格もお手頃な点が魅力です。容量は2～3Lのものが中心ですが、1.2Lや4Lの商品も販売しています。

おしゃれなデザインの電気ポットが欲しい方にはアイリスオーヤマがおすすめです。アイリスオーヤマは安いうえに使いやすい家電を多数販売している人気ブランドで、電気ポットも低価格と高性能を両立しています。

インテリアにも馴染むおしゃれなデザインも多いので、一人暮らしの方にもおすすめなブランドです。

1人暮らしの方はやかんでお湯を沸かすことが面倒なので、つい電気ポットにいっぱいお湯を張り通電させてしまいます。しかし1日の終わりにポットの湯がほとんど残っていることがあるのではないでしょうか。

不要なお湯を沸かしてしまっているため、1日の電気代が知らずにかさんでしまっています。今なんとなく満タンで湯を沸かしている方は、試しに半分の量で使ってみると沸騰代・保温代が節約されるので省エネにつながります。足らなければ都度足すのは手間ですが、節約面ではメリットがあります。

最新の電気ポットは温度設定が細かくできます。粉ミルクなら70℃、緑茶なら80℃、コーヒーなら90℃など、食品に適した温度はそれぞれ違うため、時間帯によって温度設定を変えることで1日の電気代が節約されます。

電気ケトルは1度単位で温度を指定できますが、電気ポットは10度単位などざっくり分かれているのが特徴です。ポットは大容量を長時間保温する性能に優れているので、使い分けるのがおすすめ。少量を瞬間で沸かす用途なら、電気ケトルの方が使いやすい場合があります。

保温と再沸騰、どちらが省エネになるのでしょうか。まほうびん構造が普通になっている電気ポットですが、電源をオフしてお湯の温度が保たれるのは2時間までとされています。このため2時間を過ぎると再沸騰と変わらず、必要なければ通電をオフしておくと節約になります。

細かいオンオフが面倒という方は、タイマーや光センサーを利用して通電をコントロールし、1日の電気料金を比べてみると通電オフとの差が分かるので、最適な使い方ができるでしょう。

電気ポットの電気代はここ10年でかなり安くなってきています。

※沸騰の電気代は含まれていません。

1990年代後半にまほうびん構造の電気ポットが発売されて省エネ化されましたが、その後もポットの容量を小さくして無駄な湯沸かしをカット・断熱構造の性能がアップするなど、どんどん節約する方向へ進化しています。

2018年の製品では温度設定が5段階になるなど低温での保温が可能になり、少量の沸騰・タイマー機能の充実など、さらに電気代を節約しながら使うことができます。沸騰の電気代を考慮しても、付けっぱなしで年間5,000円以内という低料金！最新の電気ポットの省エネ性能は向上を続けています。

寒い日が多くなると、いつも熱いお湯が用意されているのは嬉しいですね。最新の電気ポットは省エネ性能が充実しています。自分に合う節約機能をチェックして、適する製品を見つけてください。