電気ポットの電気代はいくら？｜ガス代との比較や消費電力・節約方法も

温かいコーヒーや紅茶をすぐに入れられる「電気ポット（電気保温ポット）」は朝の忙しい時間や、冬の寒い時期にとても重宝します。24時間電源をつけっぱなしにしておけるので、コーヒーや紅茶だけでなくインスタントラーメンを作る際にも、お湯を沸かす手間がかからず非常に便利です。

そんな便利な電気ポットですが、気になるのが電気代です。たとえば10年前のものを使い続けていると電気代もかかってくるのは避けられません。そのため、長い目で見ると古い電気ポットよりも省エネの新型の方が得する場合もあります。今はとく子さんなど節約に目を向けた商品も多数展開されています。

本記事では電気ポットで省エネするための3つの方法や、省エネ機能の付いたおすすめ電気ポットの比較などを紹介します。電気ポットの電気代を知れば、省エネ・節電を賢く行えるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

（2.2Lの電気ポット:保温電力35W,沸騰消費電力1000W,電気料金27円/khWの場合）

保温を使用しない場合も、保温を使用した場合と同じ条件で電気代を算出します。保温をした場合の約588円と比較すると、しない場合との差は約264円ほどです。

最近のモデルは省エネ設計になっており、保温時の消費電力は大きくありません。あまり差が付かなかった原因は保温性能の向上が理由です。しかし、夜間も電源をつけたままだとさらに電気代がかかります。使用方法により消費電力はかなり左右されますが、1ヶ月で約588円は平均的な使用の目安です。

電気ポットと電気ケトルの大きな違いは、以下のとおりです。

• 「保温機能の有無」
• 「容量の違い」
• 「温度調整機能の有無」

最大の違いは保温機能の有無です。電気ポットは保温機能が付いていますが、電気ケトルは保温機能が付いていません。

電気ポットは一度に大量にお湯を沸かして保温するのに対して、電気ケトルはその都度お湯を沸かすために作られたものです。保温機能の有無は容量の違いにも関係してきます。一度に使う量しかお湯を沸かさない電気ケトルは、電気ポットに比べて容量が小さめです。

また、電気ポットは沸かしたお湯を90℃や80℃などの設定温度で保温できる製品が多いです。さらに、転倒湯漏れ防止や空焚き防止機能など安全性に優れているため、子供やお年寄りがいる家庭でも安心して使用できます。

やかんでお湯を沸かしたときのガス代は1回当たり約2円です。また、やかんで沸騰させたお湯を魔法瓶に保温しておくという方法もあります。この方法なら毎回お湯を沸かす手間が減り、光熱費が安いというやかんのメリットを活かせます。

保温設定の温度はなるべく低めに設定しておくのがおすすめです。ほとんどの電気ポットは保温温度を選択できるため、必要以上の高い温度にしないようにしましょう。

98℃・90℃・80℃など複数の設定を用途に合わせた使い分けがおすすめです。保温温度を低くすると沸騰直後の100℃から保温温度になるまで、ヒーターが自動で停止します。90℃に設定した場合なら90℃になるまでヒーターがオフになり、消費電力が抑えられる仕組みです。

また、待機電力が発生するため、保温する必要がないときは電源プラグを抜くのも忘れないようにしてください。

電気ポットにはそのとき使用する分だけ水を入れておき、使用が終わったら電源を抜いておくと電気代を節約できます。1回に入れる水の量を調整して、なるべく無駄なく使用しましょう。

お湯を使うタイミングがある程度決まっているのであれば、沸をかす時間を設定できる「節電タイマー」を活用するのもおすすめです。

節電タイマーは、タイマーの設定中には通電をオフにし、設定した時間後に沸騰したお湯を使える機能です。そのため省エネになるのはもちろん、ライフスタイルに合わせたタイミングで沸騰したお湯を使えます。

もし、節電タイマーが搭載されていない場合は、搭載されたモデルへの買い替えも検討しましょう。節電タイマー付きモデルについては以下の記事で詳しく紹介しています。

電気ポットは保温していない間も待機電力がかかります。そのため、保温していないときには電源プラグを抜いておきましょう。

ただし、さまざまな機能がついている電気ポットの場合は、再沸騰やタイマー機能など、電源プラグを抜くと使えなくなる機能が含まれている場合があります。使用している電気ポットの説明書を事前に確認しておきましょう。

機能面に問題がない場合、電源プラグを抜いて待機電力を減らせば電気代の節約に繋がるのでおすすめです。

お湯を沸騰させるときに最も電気を消費しますが、24時間つけっぱなしにするよりは再沸騰させた方が消費電力の節約になる場合もあります。

電気ポットを使用する時間帯が決まっているのであれば、それ以外の時間も保温し続けるのはもったいないです。長時間使用しないのであれば、一度電源を切り、再度使用するときに電源を入れ直しましょう。

また、保温性に優れた電気ポットであれば、電源を切った後もしばらくはお湯が使用できます。使用場面を考え、節約に繋がる使い方をしましょう。

コップ1杯分くらいの少量のお湯を沸かしたい場合は、電子レンジがおすすめです。コップ1杯分を電気ケトルで温めると、約0.5円かかります。電子レンジの場合は約0.27円とお得です。しかし電子レンジの方が時間がかかるため、急いでいる場合は電気ケトルがおすすめです。

保温よりも再沸騰のほうが電気代がかかりそうですが、経済産業省によると、電気ポットを長時間保温するなら、再沸騰した方が約2,900円の節約になります。節電のためには、つけっぱなしで保温するのではなく再沸騰に切り替えましょう。使い方次第で、節約に繋がるのでぜひ実践してください。

ポット内のお湯がなくなって継ぎ足しをした場合、当然ですが再度湯沸かしをしなければならないため電気代はその分増えます。電気代が高くなるほかに、継ぎ足しをして電気ポットを使い続けていると、ミネラルや湯垢が付着しお湯が出なくなる原因にもなります。

そのため、面倒ではありますがポット内に残った水は捨てて新しく沸かしましょう。

電気ポットはここ数年で、エコモード搭載の省エネタイプのモデルが多く販売されています。まだ使えるからと、10年前のモデルを使っている人は新しいモデルへの買い替えがおすすめです。タイガーにはプラグを抜いてから、約3時間保温ができる高性能なモデルもあります。

長い目でみると、買い替えた方がお得なケースもあるので今使っているモデルを確認してみましょう。

細かく電気料金を計算したい方は、電気料金が計算できる「電気料金計算」というホームページがおすすめです。自分で条件を設定して細かく計算できます。さまざまな家電製品の電気料金を計算してみるとおもしろいですよ。

ご紹介した3つの節電術を実践すれば、電気ポットの電気代の節約ができます。しかし、もっとも効果的な節電方法は、省エネ性能のいいモデルへの買い替えです。電気ポットは家電の中でも省エネ性能にこだわった製品が多い傾向にあります。自分に合った製品を賢く選んで、上手に電気代を節約しましょう。