SATAケーブルの人気おすすめ11選｜メーカーやおすすめの長さも解説

SSDやHDDなどを増設しようと思ったら「SATAケーブルが足りなくて増設できない！」なんてことはありませんか。マザーボードを買うと初めから何本か入っている場合がほとんどで、PCを自作する際には基本的に必要のないパーツですが、ストレージの増設を繰り返していると必ず足りなくなります。

SATAケーブルは需要の高い製品とは言えず、またUSBのように規格やポート形状に大きな違いはありません。しかし実際に製品を見てみると同じ形、色の製品が多数存在しはっきり言って違いが非常に分かりにくいです。そのため、購入する際に迷ってしまいます。

「どれも一緒のはず」という不安感を抱えたまま、たかが数百円とはいえ無駄にはしたくありませんよね。この記事でSATAケーブルの選び方やおすすめのメーカーについて詳しく解説していきます。

SATA(サタ)とは、「シリアルATアタッチメント」のことです。コンピュータの核であるマザーボードとHDDやSSDなどのハードディスク、DVDなどの光学ドライブをつなぐためのインターフェース規格です。

旧式の規格「IDE(アイディーイー)」よりも以下の5つの優れた点があり、現在のパソコンではSATAが主流になっています。

• データを高速伝送できる。
• 単線のみで連続的にデータ伝送できる。
• 接続端子がコネクタで簡単に取り外しできる。
• 製造コストが安い。
• データ伝送時のデータ損失率が低くて信頼性が高い。

SATA規格のケーブルのことを「SATAケーブル」と言います。パソコンを自作する人は、SATAケーブルを使うことでIDEよりも簡単にパソコンを自作できます。また、パソコンの処理速度が上がり効率的にパソコンを操作できます。

SATAケーブルの長さや形状が変わっても、転送速度に影響はありません。そのため、SATAケーブルの長さを気にすることなく、用途に合わせてコネクタ形状を選べます。

SATAケーブルを10~100cmで比較した場合、データ転送速度やファイルのアクセスタイムはほぼ同じとなっています。また、SATAケーブルはコネクタ形状がストレートタイプや片下L型などありますが、形状による速度変化もありません。

SATAケーブルの長さやコネクタ形状は、使用しているパソコンに合っているものを選びましょう。長さやコネクタ形状よりも、SATA規格をチェックして選ぶことをおすすめします。

SATAは転送速度によって、SATA1.0・SATA2.0・SATA3.0の3種類があります。SSDやHDDのストレージやDVDなどの光学ドライブへのアクセスが高速になって快適にパソコンを使えるものです。

SATAの規格別の転送速度は下記の通りで、規格の数字が大きくなればなるほど、データの転送速度が速くなります。

SATAケーブルは下位互換に対応しているので、マザーボードがSATA1.0やSATA2.0に対応していれば、SATA3.0のケーブルを使えます。しかし、データの転送速度はSATA1.0/SATA2.0相当になるため、転送速度を速くしたいのであれば、SATA3.0対応のマザーボードを使いましょう。

パソコンは限られたスペースしかないため、用途に合わせてSATAケーブルの長さを決めましょう。ケーブルが短すぎて接続できなかったり、長すぎて邪魔になる場合もあります。そのため、スペースにあったSATAケーブルを購入することをおすすめします。

SATAケーブルの長さは0.5mであり、0.3m・0.7m・1mのモデルが多いです。0.5ｍが主流のため、目安にしましょう。また、大型のパソコンを自作する場合は、0.5m以上にすることでキレイに配線できます。

ケーブルの長さだけではなく、ケーブルの引き回しや折り曲げやすさなどの使い勝手にも注目して選びましょう。最も使われているSATAケーブルは、きしめんのような長方形の「フラットケーブル」です。折り曲げやすさを求める人は、円形の「ラウンドケーブル」をおすすめします。

SATAケーブルの端子形状もしっかりと確認して購入しましょう。SATAケーブルの端子形状で人気の「ストレートタイプ」や「片下L型」を使うことで、無理なくパソコンを自作できます。

「ストレートタイプ」は、ケーブルが両端の端子からまっすぐ伸びているため、汎用的に使えます。また、「片下L型」は、マザーボードとSSDなどのストレージをつなげるためにケーブルが下側に角度をつけて伸びています。

その他には、「ラッチ」と呼ばれる端子部分にロック機能を搭載したケーブルもあります。接続後に簡単に外れないため、確実にSATAケーブルを取り付けたい人におすすめします。

SATAケーブルの形状を確認しておくことで、配線しやすくなり、簡単にパソコンを自作できます。ケーブルのバリエーションを重視するなら「フラットタイプ」、配線のしやすさを重視するなら「ラウンドタイプ」がおすすです。

「フラットタイプ」は、昔から人気のあるSATAケーブルの形状であり、平らで薄くて使いやすいことが特徴です。こちらのタイプは、実績のある多種多様なモデルを選べることが最大のポイント。そのため、自分にあったモデルを探せます。

「ラウンドタイプ」は、USBケーブルやスマートフォンの充電ケーブルに使用されている円形状のケーブルです。ケーブル同士を束ねてまとめたり、自由自在に曲げられるため、カスタマイズしやすいです。しかし、フラットタイプよりもモデル数が少ないことがデメリットなので、注意しましょう。

SATAケーブルは数本セットで販売しているモデルが多いです。そのため、あなたが自作するパソコンに必要な分の本数を確認してから購入しましょう。SATAケーブルを交換するだけなら「単品」、最初からパソコンを自作するなら「セット」をおすすめします。

パソコンをすでに自作済みの人や購入したパソコンをカスタマイズしたい人は、「単品」のSATAケーブルを選びましょう。単品モデルは、SATAケーブルの長さや端子形状を自由に選べるため、スッキリと配線できます。しかし、セットモデルよりもコストがかかります。

また、今からパソコンを自作する人は、「セット」のSATAケーブルを購入しましょう。SSDやHDDのストレージに1本、DVDなどの光学ドライブに1本と複数本のケーブルが必要になります。そのため、セット品を選ぶことでお得に購入できます。ですが、セットで購入したケーブルはすべて同じ長さになるため注意してください。

パソコンを自作する人は、SATA電源の延長ケーブルやSATA‐ペリフェラルの変換ケーブルがセットになったモデルを購入しましょう。多種多様なケーブルがセットになったモデルを購入することで、お得に必要なSATAケーブルを買い揃えられます。

パソコンを自作する場合は、パソコンのマザーボードとSSDやHDDのストレージ、DVDやBlu-rayなどの光学ドライブへつなげるためにさまざまな端子やケーブル形状のSATAケーブルが必要です。

ストレージや光学ドライブに接続するための端子形状はそれぞれ異なるため、端子形状をよく確認してから購入しましょう。また、パソコン内部のSATAケーブルの引き回しを考慮して、ケーブル形状を選ぶことでストレスなく配線できます。

SATAケーブルをたくさん使っているとSATA電源も足りなくなってくることが考えられますよね。そんな時にはSATA電源の分岐ケーブルを用いると便利です。これを使うことで1つの電源端子から2つのHDD機器に接続できるようになります。以下の記事でも解説しているので気になる方はぜひご覧ください。

SATAケーブルは、実績と信頼のあるメーカーを選びましょう。ノーブランドのSATAケーブルなどは購入後に、すぐ壊れてしまう場合もあります。おすすめは、SANWA SUPPLY(サンワサプライ)やOwltech(オウルテック)などの国産メーカーです。

SANWA SUPPLY(サンワサプライ)は信頼性の高いモデルを多く販売しており、口コミ評価も高いです。SATAケーブルが断線しにくいことや太めのフラットケーブルが特徴的なメーカーです。

Owltech(オウルテック)は設計から開発・検査・販売まで自社ですべて手掛ける国産メーカーです。信頼性とトラブル対応の早さに定評があります。SATAケーブルと光学ドライブの接続不調の原因になるノイズ除去技術が高いことも特徴的です。

SATAケーブルの選び方とおすすめ11選を紹介してきました。SATAケーブルはシンプルなケーブルですが、製品はたくさんあります。規格・長さ・形状など選ぶポイントはさまざまですが、ぜひこの記事を参考にご自身のPCに合ったSATAケーブルを選んでみてください。