
パソコンを自作する時に必要となるパーツの1つであるマザーボード。チップセットによって対応するCPUが制限されていたり、CPUは複数のチップセットに対応しているけど、違いが分かりにくいなど、意外と自作PCは初心者に優しくありません。
また、CPUとチップセットの問題を解決したとしても、フォームファクタやVRMフェーズ数など、マザーボードとしての性能でPCの動作環境は大きく変わります。
実はCPUやメモリなどの構成が同じでもマザーボードの違いでベンチマークのスコアやオーバークロックの耐性が変化します。この記事ではマザーボードの選び方を解説し、おすすめマザーボードを紹介します。

マザーボードは、パソコンの様々なパーツが設けられている、パソコンの心臓のような重要なパーツです。マザーボードにはオーディオやCPU、メモリなどのパソコンを動かす上で必須となるパーツが取り付けられているため、マザーボード次第でパソコンの性能も変わってきます。
例えば良いマザーボードをパソコンに取り入れることが出来れば、以下の効果などを望めるのです。
- パソコンの動作が軽くなる
- パソコンの処理速度が速くなる
- 音質が良くなる

パソコンを利用している方の中には、「PCゲーム専用の自作パソコンを作りたい」という方も少なくないと思います。パソコンのゲームは動作が重いものも多く、その中で快適にゲームするにはやはりマザーボードの性能を良くするのが一番です。
- メモリ8GB以上
- CPU: 2GHz以上
- GPU: 512MB
例えば上記のような推奨スペックがPCゲームに指定されていた場合、パソコン側がそのスペックを余裕を持って満たしている(メモリ8GB以上であれば16GB以上など)と、快適なゲームプレイを実現できます。
そのためゲーム用の自作パソコンなどを作る際は、なるべく性能の良いマザーボードを選ぶのが重要です。

「マザーボードは聞いたことがあるが、具体的にどんなパーツなのか分からない」という方は結構多いと思います。実際にマザーボードを見てみると様々なパーツが設けられているために、複雑な作りとなっています。
ここからはマザーボードに設けられているパーツについてそれぞれ解説していきます。

フォームファクタとは、マザーボードの電子回路基板のことを指します。この電子回路基板にメモリーやCPUを設けるので、マザーボードの本体部分と言っても過言ではありません。またフォームファクタには種類が設けられており、メジャーなものだと以下の3つが挙げられます。
ATX | パソコンを自作する際などでは、最もスタンダートな規格。同時に大型のフォームファクタでもあり、パーツを多数取り付けられるのが特徴。 |
micro ATX | 中程度な自作PCを作る際に、よく採用されるフォームファクタ。ATXに比べ小型ではあるが、最大4つの拡張スロットを搭載できたりと、パーツ取り付けの際に不自由が少ない。 |
Mini ITX | フォームファクタの中でも特に小さく、主に超小型PCの自作の際に使われる。拡張スロットが1つしかなく、パーツ取り付けの自由度はかなり低め。 |
CPUソケットとは、マザーボードにCPUを取り付けるためのソケットです。このCPUにも種類が設けられているのですが、以下のようにPCのタイプによって、対応しているCPUソケットに違いがあります。
LGA〇〇〇〇(1150,1151など) | IntelのCPUとして使用される |
SocketAM〇(1~4) | AMDのCPUとして使用される |
Socket TR4 | AMDのCPUとして使用される |
またCPUソケットの名称にある数字により、「どの世代のCPUに対応しているか」も異なるのも特徴です。
チップセットは、マザーボードの中核をなす特に重要なパーツです。マザーボードに搭載されたパーツの処理データを他パーツに送ったりなど、所謂マザーボードのパーツの情報を橋渡しする機能を持っています。
チップセットを製造しているメーカーは、主にIntelとAMDに分けられます。ただし内蔵しているCPUによって、どちらのメーカーのチップセットに対応しているかが決められています。
IntelのCPUを使うならIntel系のチップセット、AMDのCPUを使うならAMD系のチップセットを選ぶことが大切です。
バックパネルとは、PCケースに取り付けるパーツです。マザーボードに付属していることが多く、I/Oパネルとも言われています。
このパネルはマザーボードに設けられた接続端子などに沿って穴が開けられており、装着することで接続端子以外の部分が外の空気に触れることを防ぐことが出来ます。またインターフェイスも見やすくなるので意外と便利なパーツです。
しかしバックパネルはPCケースのカバーのようなパーツなので、取り付けなくても問題なくマザーボードは動きます。むしろPCケースとバックパネルが合わない場合は、バックパネルを使用せずにマザーボードを固定するのが無難です。
VRMとは、PCの電源の一種を担うパーツです。パソコンに必要な外部の電気を、CPUに適した電圧に変える役割を持っています。またPCの動作によりCPUの消費電力が変動しても、このVRMによって一定の電圧に保つことが出来ます。
例えばPCのパフォーマンス向上などでCPUの周波数が上がると、規定値以上の作動周波数、電流がPCに流れることがあります。するとPCがその状態に耐えきれず、動作不良や破損、最悪の場合火災を引き起こすことがあるのです。
それを防ぐためにVRMがあると言っても過言では無く、VRMの一定の電圧に保つ特性により、CPUの周波数が上がっても安全な電圧に保てます。
正式にはPCI-Expressと呼ばれる、マザーボードの接続インターフェイスです。このPCIeスロットには下記のようににスロットに種類があり、他にもPCI Express x8なるスロットも存在します。
PCI Express x16 | PCI Express x16 / x4 / x1のボードが接続可能 |
PCI Express x4 | PCI Express / x4 / x1のボードが接続可能 |
PCI Express x1 | PCI Express x1のボードが接続可能 |
基本的にグラフティックボードは、一番大きいPCI Express x16に接続することになります。
またPCIeの次世代規格として、PCI Express M.2というスロットがあります。こちらはPCI-Expressモードにて、最大40Gbpsまで接続デバイスのデータ転送速度を可能とする凄まじいスロットです。
通称「mSATA」は、mSATA規格のSSDが搭載できるスロットの一種です。ケーブルを使わずに、ストレージを搭載できるのが魅力です。スロット数はSATAの種類によって違いますが、一般的には6つのスロットが用意されています。

マザーボードを販売しているメーカーは沢山ありますが、中でも以下の3つのメーカーが製造するマザーボードはおすすめです。
ASUS | PCやPCパーツ、スマートフォン、周辺機器を製造しているメーカー。台湾に本社がある。世界のトップメーカーと言えるほどマザーボードを供給しており、信頼性も非常に高い。 |
ASRock | HTPCやマザーボードを製造しているメーカー。同じく台湾を拠点としている。シェア率3位を獲得するほどマザーボードを供給しており、他と比べて変則的なマザーボードも発売している。 |
MSI | PCやPC関連部品、およびマザーボードやビデオカードを製造しているメーカー。こちらも拠点は台湾。新しい技術をいち早くマザーボードに取り入れることでも知られている。 |
各社の代表的なマザーボードのシリーズとしては、下記が挙げられます。
ASUS |
300シリーズ AM4シリーズマザーボード TRX40シリーズマザーボード |
ASRock |
AQUAシリーズマザーボード Phantom Gamingシリーズマザーボード Taichiシリーズマザーボード |
MSI | MAXマザーボードシリーズ |

マザーボードを選ぶ前に、まずはCPUやPCケースを選んでおくことが得策です。これらのアイテムを先に選んでおくことで、「CPUがマザーボードに装着できない」、「マザーボードがPCケースに入らない」といった事態を防ぐことが出来ます。
- CPUソケットで選ぶ
- チップセットで選ぶ
- ファームファクタで選ぶ
その上で上記の選び方をするのが好ましいです。ここからはIntel製CPUを使う際の、マザーボードの選び方をいくつか紹介していきます。
事前に使いたいCPUが決まっている場合は、CPUソケットでマザーボードを選んでみるのも良いでしょう。しかしCPUソケットとCPUの形状が合わないと装着できないので、以下を参考に対応するCPUソケットを選んでみてください。
CPUソケット | 対応CPU |
LGA1151 | Skylake-S、Kaby Lake-S、 Coffee Lake-S |
LGA1150 | Haswell、Broadwell |
LGA1155 | Sandy Bridge、Ivy Bridge |
LGA2011-3 | Haswell-E |
LGA2011 | Sandy Bridge-E、Ivy Bridge-E |
LGA1156 | Lynnfield、Clarkdale |
LGA1366 | Bloomfield、Gulftown |
マザーボードの中核とも言えるパーツなので、チップセットで選んでみるのも良いでしょう。基本的には新しいチップセットであるほど、最新の技術を持ったパーツを搭載できます。そのため、なるべく新しいチップセットを購入するのが得策です。
またチップセットによって搭載できるCPUが違うので、以下を参考に対応するチップセットを選んでみてください。
チップセット | 対応CPU |
Intel Z370 | Coffee Lake |
Intel X299 | Skylake-X |
Intel Z270 | Sky Lake Kaby Lake |
Intel H270 | Kaby Lake |
Intel X99 | Broadwell-E |

フォームファクタはマザーボードの電子回路基板なので、大きい自作PCの場合は大きいフォームファクタを、小さい自作PCの場合は小さいフォームファクタを選ぶことになります。自分の作りたいPCのサイズから、適切なフォームファクタを選びましょう。
フォームファクタ | 高さ | 横幅 | どんな自作PCに向いているか |
ATX | 305mm | 244mm | 通常サイズの自作PC |
microATX | 244mm | 244mm | やや小さめの自作PC |
Mini-ITX | 170mm | 170mm | 小型の自作PC |
Extended ATX | 305mm | 330mm | 大型の自作PC |
UCFF(NUC) | 101.6mm | 101.6mm | 超小型の自作PC |

ここからはおすすめIntelCPU向けマザーボードを10選紹介していきます。
・ASUS
・ASRock
・MSI
上記の有名なメーカーからマザーボードを選出しているので、どれも魅力的ですよ!またATXやMicroATX、Mini-ITXの3種のマザーボードに限定しているので、自分好みのフォームファクタのマザーボードは必見です!
MSI MPG Z390 GAMING PLUS ATX MB4616
1秒でオーバークロッキングが可能なゲーミングマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
MSIのゲーミングマザーボードです。1秒でオーバークロッキング可能な点、そしてHDDをSSD並の速度までアップさせるパフォーマンスなど、素晴らしい技術が盛り込まれています。名前にもある、PCゲームでも大いに力を発揮してくれるでしょう。
ただしMB電源供給コネクタが2つあったりするので、初心者だと組むのが難しいかも知れません。ある程度マザーボードに慣れている、中級者以上向けのマザーボードでしょうか。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- MPG Z390 GAMING PLUS
- チップセット
- Intel Z390 (LGA1151)
- ソケット
- Intel 300 Series
- CPU
- Intel 第9世代Coreプロセッサ「Coffee Lake-Refresh」 / Core i9/i7/i5
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASUS Intel PRIME Z390 PRIME Z390-P
初心者でも組みやすいマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
自作PC初心者に選ばれることが多い、ASUSのマザーボードです。日本語の説明書や図解が揃っているので、実際の初心者でも組みやすいでしょう。リアUSBも6つ付いているので、インターフェイスやマウスなどを沢山繋げたい方にもおすすめ。
ただしクラッシュやエラーが発生することもあり、安定したマザーボードを手に入れたい方には向かないかもしれません。
- メーカー
- ASUS
- 商品名
- PRIME Z390-P
- チップセット
- Intel B365
- ソケット
- Socket 1151
- CPU
- Intel Socket 1151 9th / 8th Gen Intel Core, Pentium Gold and Celeron Processors
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASUS Intel H370 H370-A/CSM
管理の楽さで選ぶなら、このマザーボードでOK
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASUSのATXマザーボードです。スクススケジューラーを設定した後は、ソフトウェアの配布、USBの利用などをスケジュールタスクとして自動的にコントロールすることが可能。そのため管理面は非常に楽です。
加えてPCIEにWi-Fiアダプターを接続しなくても、マザーボード自身で無線LAN子機に接続できるのもポイントと言えます。
- メーカー
- ASUS
- 商品名
- PRIME H370-A/CSM
- チップセット
- Intel H370
- ソケット
- ソケット1151
- CPU
- LGA1151 socket for 8th Gen Intel Core Processor
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASRock Intel H370 Performance
自作PCで音楽を聞きたい人におすすめなマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのマザーボードです。高スペックのオンオーディオ・ALC1220が搭載されているため、音質はかなりの高クオリティ。また小電力でも高速処理が行える点もあり、電気代にも優しいです。
ただしUSBの数が5つしかないので、人によっては物足りなさがあるかもしれません。その場合は拡張ケーブルで、USBの数を増やす必要があります。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- Fatal1ty H370 Performance
- チップセット
- Intel® H370
- ソケット
- LGA1151
- CPU
- 第 9 世代および第 8 世代 Intel® Core™ プロセッサーに対応 (ソケット 1151) - 最大 95W までの CPU に対応
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASUS PRIME B365-PLUS
重いPCゲームも快適にプレイできるマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASUSのゲーミング用マザーボードです。ゲーミング用なこともあり、重いPCゲームを長時間プレイしていても熱を持ちにくくなります。また音楽と連動して内蔵LEDが光るのも、なかなかオシャレです。
しかしOSの入っているドライブを接続しないとBIOSループするので、その点だけ注意したい所です。
- メーカー
- ASUS
- 商品名
- PRIME B365-PLUS
- チップセット
- Build in Intel B365
- ソケット
- Socket 1151
- CPU
- Intel Socket 1151 9th / 8th Gen Intel Core, Pentium Gold and Celeron Processors
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASUS ROG STRIX B365-F GAMING
安価で安定性も良いゲーミングマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASUSのゲーミングマザーボードです。値段が安く、ASUSならではのマザーボードの安定性もグッド。その上音がクリアで、RGBでロゴが光る点もオシャレと言えます。
ただしAmazonで購入する場合、マザーボードを外装箱に入れた状態で発送されるので、気になる方は他のショッピングサイトで買うと良いでしょう。加えてSonic Studio IIIが付属されるのですが、ゲームによって相性があるので注意です。
- メーカー
- ASUS
- 商品名
- ROG STRIX B365-F GAMING
- チップセット
- Intel B365
- ソケット
- Socket 1151
- CPU
- Intel® Socket 1151 9th / 8th Gen Intel® Core™, Pentium® Gold and Celeron® Processors Support 14nm CPU
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
ASRock H310CM-HDV/M.2
安さで選ぶならこれ!安定性もグッド!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
10,000円を下回る、ASUSのマザーボードです。値段の安さからは想像出来ない動作の安定も魅力の一つ。PC組み立て業者によれば、80台買っても3つ程度しか不良品に当たらなかったのだとか。
ただしH310チップセットを採用しているため、Windows7以下だと利用できません。あくまでもWindows10向けのマザーボードですね。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- H310CM-HDV/M.2
- チップセット
- Intel H310
- ソケット
- LGA1151
- CPU
- 第 9 世代および第 8 世代 Intel® Core™ プロセッサーに対応 (ソケット 1151) - 最大 95W までの CPU に対応
- フォームファクタ
- Micro ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASUS PRIME H310M-A R2.0
初めて自作PCを組む人に向いたマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASUSのMicroATXマザーボードです。幅広いパーツの互換性と、耐久性を持つH310が搭載されているのが特徴です。またBIOSアップデート不要で、9世代を使えるのも楽なポイントと言えるでしょう。
ですが音質があまり良くない所と、GPUの温度が取得できない所が惜しいポイント。拡張性も低めなので、あくまでも初心者向けのマザーボードといった所でしょうか。
- メーカー
- ASUS
- 商品名
- PRIME H310M-A R2.0
- チップセット
- INTEL H310
- ソケット
- Intel Socket 1151
- CPU
- Intel Socket 1151 for 8th Generation Core i7/Core i5/Core i3/Pentium/Celeron Processors/ Supports Intel 14 nm CPU/Supports Intel Turbo Boost Technology 2.0
- フォームファクタ
- Micro ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASRock Z390M-ITX/ac
安定率を高めるデュアル Intel LAN搭載!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのマザーボードです。オンボードのLANポートの他に、802.11acワイヤレス接続を選択することが可能。さらにデュアル Intel LANが搭載されていることで、CPUの使用率を抑え、安定性を向上させることが出来ます。
ただしシャシーファンの出力が3個程度なので、その点が少々物足りないでしょうか。ですが値段の安さにしては動作が安定しやすいマザーボードです。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- Z390M-ITX/ac
- チップセット
- Intel Z390
- ソケット
- LGA1151
- CPU
- 第 9 世代および第 8 世代 Intel® Core™ プロセッサーに対応 (ソケット 1151)- Intel® K-Series unlocked CPU に対応
- フォームファクタ
- Mini-ITX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASRock H370M-ITX/ac
WifiやBluetoothも搭載された安定性抜群のマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのMini-ITXマザーボードです。USBやSATAが多く、Wifi・Bluetoothも搭載されているのが魅力です。ゲーミングマザーボードではありませんが、動作の重いPCゲームでも問題なく安定します。
しかしボード充電時に起動すると、騒音レベルの起動音が発生するので注意が必要です。静かにマザーボードを使いたい場合は、他のマザーボードの方が良いかもしれません。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- H370M-ITX/ac
- チップセット
- Intel H370
- ソケット
- LGA1151
- CPU
- 第 8 世代 Intel® Core™ プロセッサーに対応 (ソケット 1151) - 最大 95W までの CPU に対応
- フォームファクタ
- Mini-ITX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1

Intel製のCPU同様、こちらも事前に使いたいCPUとPCケースを選んでおきましょう。
- CPUソケットで選ぶ
- チップセットで選ぶ
- ファームファクタで選ぶ
その上でこれらの選び方をするのが好ましいです。ここからはAMD製CPUを使う際の、マザーボードの選び方をいくつか紹介していきます。
事前に使いたいCPUがある場合は、CPUソケットでマザーボードを選んでみるのもOKです。ただしこちらもAMDのCPUに対応したCPUソケットを選ぶ必要があります。以下を参考に、使いたいCPUに対応したCPUソケットを選んでみましょう。
CPUソケット | 対応CPU |
Socket SP4 | Zen (EPYC) |
Socket TR4 | Zen (Threadripper) |
Socket AM4 | Zen (Ryzen 3 / 5 / 7) |
Intel製と同じく、AMD製のチップセットもCPUによって対応しているものが異なります。自分の使うCPUに合っている、かつ最新型のチップセットを選ぶのが理想的です。以下はAMDのCPUのチップセットと対応CPUの一覧表になります。
チップセット | 対応CPU |
AMD X370 | Zen |
AMD B350 | Zen |
AMD A320 | Zen |

Intelと同様、自分の作りたいPCのサイズから、適切なフォームファクタを選びましょう。
フォームファクタ | 高さ | 横幅 | どんな自作PCに向いているか |
ATX | 305mm | 244mm | 通常サイズの自作PC |
microATX | 244mm | 244mm | やや小さめの自作PC |
Mini-ITX | 170mm | 170mm | 小型の自作PC |
Extended ATX | 305mm | 330mm | 大型の自作PC |
UCFF(NUC) | 101.6mm | 101.6mm | 超小型の自作PC |

ここからはおすすめのAMDCPU向けマザーボードを10選紹介していきます。
- ASUS
- ASRock
- MSI
こちらも上記の有名なメーカーからマザーボードを選出しています。Intel同様にATXやMicroATX、Mini-ITXの3種のマザーボードに限定しているので、自分好みのフォームファクタのマザーボードに注目してみてください!
ASRock X470 MASTER SLI
Windows10で使いたい、放熱性に優れたマザーボード
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのATXマザーボードです。フルカバー M.2 Heatsinkにより、マザーボードの熱を効率的に放散することが可能。これにより、高速M.2 SSDを常に最高の状態で動作させることができます。
しかしWindows7とは相性が悪く、USBの有線マウスや有線キーボードが動かなくなるなどの不具合が生じます。可能であれば、最新のWindows10などで使いたいマザーボードです。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- X470 Master SLI
- チップセット
- AMD X470
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD AM4 ソケット Ryzen シリーズ CPU に対応 (Matisse, Picasso, Summit Ridge, Raven Ridge および Pinnacle Ridge)
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1~2(AMD Ryzen シリーズ CPUによって変化)
ASRock B450 Pro4
データ転送速度がかなり速い、ATXマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
こちらもASRockのATXマザーボードです。Dual M.2 For SSDにより、最大32Gb/sのデータ転送速度を実現。さらにU2 PCIe Gen3x4 SSDのいくつかを取り付けることも可能となっています。
注意点として、AMDのチップセットドライバを入れないと、動画再生時などにUSBやメモリが認識されないなどのトラブルが生じるので気を付けましょう。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- B450 Pro4
- チップセット
- AMD B450
- ソケット
- AMD AM4 ソケット
- CPU
- -
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
MSI X570-A PRO ATX MB4783
ハズレを引きたくない人におすすめなマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
MSIのATXマザーボードです。メモリ性能が良く、オーバークロックや安定性、そして動作の速さと言った色々な面に優れています。Mystic Light RGB LEDによるLED効果など、ゲーミングマザーボードらしい商品です。
また特に不具合や欠点を指摘する声もないため、その意味ではマザーボードごとに当たり外れがないと言えるでしょう。安定したマザーボードが欲しい方におすすめです。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- X570-A PRO
- チップセット
- AMD X570
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD Ryzen 第2・第3世代 / Radeon Vega Graphics
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
MSI B350 TOMAHAWK MB3902
初心者に優しい機能を搭載したマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
MSIのATXマザーボードです。値段が安く、それでいてB350の中では安定性があります。BIOS更新もそこまで難しくないので、初心者でも安心できます。またEZ Debug LEDにより、故障の原因が特定しやすいのもグッド。
ただしBIOSの起動が他のマザーボードと比べて遅いため、人によってはストレスになるかもしれません。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- B350 TOMAHAWK
- チップセット
- AMD® B350 Chipset
- ソケット
- AM4
- CPU
- RYZEN
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
MSI B450 TOMAHAWK MB4526
PCゲームやVRなど、重い動作も快適になるマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
MSIのATXマザーボードです。MSI独自の機能により、スムーズかつリアリティなVRを簡単に楽しむことが出来ます。その他にゲームの処理にも強く、比較的滑らかな動作でPCゲームをプレイできるでしょう。
ただしM.2スロットの片方にM.2 SSDを取り付けると、PCI-E2.0 x16スロットが無効になるといった厄介な仕様があるので注意です。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- B450 TOMAHAWK
- チップセット
- AMD B450
- ソケット
- Socket AM4
- CPU
- AMD Ryzenシリーズ プロセッサ対応
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 6
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
MSI MEG X570 ACE MB4779
最大転送速度や冷却効果が特に魅力的なマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
こちらもMSIのATXマザーボードです。最大転送速度を64GB/sにするLIGHTNING GEN 4 ソリューションが採用されているのが魅力です。またM.2シールドFROZR付きトリプルライトニングM.2による、冷却機能もグッドです。
価格は少々高めですが、特に不具合や欠点を挙げる声もないため、安定したマザーボードと言えるでしょう。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- MEG X570 ACE
- チップセット
- AMD® X570 Chipset
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD Ryzen 第2・第3世代 / Radeon Vega Graphics
- フォームファクタ
- ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 2
MSI B450M-A PRO MAX MB4827
知識が必要だが、値段がとても安いマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
MSIのM-ATXマザーボードです。クオリティ自体は普通と言ったマザーボードですが、値段がとても安いのでお試しでマザーボードを組んでみたい方にもおすすめ。
しかし説明書が付いていないので、マザーボード組み立ての知識がないと、かなり扱いづらい商品でもあります。そのため初心者ではなく、中級者~上級者向けのマザーボードと言えます。
- メーカー
- MSI
- 商品名
- B450M-A PRO MAX
- チップセット
- AMD® B450 Chipset
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD Ryzen 第1・第2・第3世代 / Radeon Vega Graphics
- フォームファクタ
- M-ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASRock AMD B450M-HDV
コストパフォーマンスが良く、トリプルモニターにも対応!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのM-ATXマザーボードです。コストパフォーマンスを追求しているとのことで、こちらもかなり安価に求められます。それでいてトリプルモニターに対応しているのも嬉しいでしょうか。
しかしPCI-Expressはx16とx1が一本ずつしかなく、その上メモリも2本までと、物足りなさも否めません。良くも悪くも値段相応のマザーボードです。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- B450M-HDV
- チップセット
- AMD B450
- ソケット
- AMD AM4 ソケット
- CPU
- -
- フォームファクタ
- Micro ATX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASRock A320M-ITX


寿命が長いマザーボードを求めている方におすすめ!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのMini-ITXマザーボードです。次世代デジタルPWMにより、CPUVcore電圧を効率的かつ円滑に提供することが可能。これによりマザーボードの安定性が向上し、寿命も延びるので長期的な利用に期待が持てます。
ですがマニュアルの説明が分かりづらく、省略されている説明などもあるので、組み立てにはある程度の知識が必要になります。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- A320M-ITX
- チップセット
- AMD A320
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD Socket AM4 A シリーズ APU (Bristol Ridge) および Ryzen シリーズ CPU 対応 (Matisse, Picasso, Summit Ridge, Raven Ridge および Pinnacle Ridge)
- フォームファクタ
- Mini-ITX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1
ASRock X470 Gaming-ITX/ac


安定性が高く、重い動作も快適になるマザーボード!
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
ASRockのMini-ITXマザーボードです。Intel Gigabit LANによりCPU使用率を低下させ、高い安定性を発揮するのがこの商品の特徴。動画編集やPCゲームと言った、重い処理でも問題なく利用できます。
ただしBIOSが未アップデートなため、使うにはBIOSをアップデートする必要があります。また初期設定が難しいため、初心者にはあまりおすすめできません。
- メーカー
- ASRock
- 商品名
- Fatal1ty X470 Gaming-ITX/ac
- チップセット
- AMD X470
- ソケット
- AM4
- CPU
- AMD AM4 ソケット Ryzen シリーズ CPU に対応 (Matisse, Picasso, Summit Ridge, Raven Ridge および Pinnacle Ridge)
- フォームファクタ
- Mini-ITX
- SATAポート数
- 4
- PCI EXPRESS X16 本数
- 1

マザーボードは精密な機械であり、新品のマザーボードでも正常に動作する物(アタリ)、逆に不具合が発生する物(ハズレ)が存在します。例えばある同種類のマザーボードを10個買ったとして、内7個がアタリで3個がハズレのものが届くことがあるのです。
中古のマザーボードは新品よりも安く買えるのが特徴ですが、中古であるゆえに劣化が進んでいたり、新品に比べてハズレのマザーボードを引き当ててしまう可能性が高いです。
中古のマザーボードはジャンクであるという考えを持つと、可能であれば新品のマザーボードを手に入れたいところです。
マザーボードは精密な機械ゆえに仕組みも複雑ですが、無事に自作PCを完成させることが出来れば、高スペックなPC環境を持つことが出来ます。今では初心者向けのマザーボードも沢山ありますから、仕組みをはっきり理解していなくても組み立てられるでしょう。
また今回紹介したおすすめマザーボードは、有名なメーカーから全て選出しています。マザーボード選びに迷った方は、それらのマザーボードの購入を検討してみてください!
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