エアコンや室外機からカタカタ異音が！直す方法は？【カタカタ音がする】

エアコンは、猛暑や厳冬の季節に快適な生活を送る上で必要不可欠な家電です。そのエアコンを久しぶりに稼働したら、「カタカタ・ガタガタ・パタパタ」と音が鳴りはじめた経験ありませんか。久々に稼働した時は特に、故障したのかと心配になります。

エアコンや室外機のカタカタ音は、しっかりと対応れば解決可能です。エアコンのうるさい異音にはさまざまな原因があり、それぞれ適切な対応をしなければいけません。自分で対応できるのか、業者を呼んで直す必要があるのかもあわせて判断する必要があります。

この記事では、エアコンからカタカタ音がするときに考えられる原因と、それぞれに対応した解決方法を解説します。汚れが侵入しやすい室外機を守れるカバーのおすすめ製品もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

エアコン掃除をした後にしっかりとエアコンカバーを装着できていないと、カタカタ音がします。その場合には、カバーを再度装着すれば音が鳴らなくなります。エアコンフィルターを掃除した後には、特に気を付けてください。

エアコンを久しぶりに稼働させる際やこまめに掃除を行なっていないと、フィルターに大量のほこりが付きます。ある程度の量であれば問題なく運転できますが、溜まったほこりがファンや内部の部品に当たると、「カタカタ」や「ガタガタ」と音がする場合があるので注意しましょう。

その場合は、エアコンフィルターのほこりやエアコン本体についているほこりを取り除くと音が解消されます。音が鳴っていないときでも、エアコンを使用するときには定期的にエアコンフィルターを掃除しましょう。

上述したポイントに心当たりがないのにカタカタと音がする場合は、熱交換器が原因の場合があります。熱交換器は、エアコンの温度調節をする重要な部品です。フィルターで取り除けなかったほこりが熱交換器の内部に入ると、異音が発生する可能性があります。

熱交換器の表面のほこりであれば、掃除機を使って取り除けるので試してみてください。しかし、内部をきれいにする場合は専門の業者に依頼するのが安全です。熱交換器の表面のほこりを取り除いてもカタカタと音がする場合は、業者にクリーニングを頼みましょう。

エアコン本体のカバーがしっかりと閉じていて、エアコンフィルターもきれいな場合にカタカタ音が鳴っている場合は、エアコンのファンの軸がずれて異音が発生している可能性があります。その場合は、エアコン自体の故障も視野に入れましょう。エアコンを使用するのを止めて、メーカーに連絡をしてください。

虫がエアコン内に進入し、異音が発生する場合もあります。エアコンの中は虫にとって住みやすい環境なので、虫が内部に侵入・定着しないようにするためには対策が必要です。虫の侵入・定着対策について、以下でご紹介します。

【侵入対策】

• ドレンホースの先端を網目があるもので防ぐ
• 壁穴にパテを塗る
• 通気口のフィルターを掃除する

【定着対策】

• 室外機の近くに毒用の餌を置く
• アロマの香りをエアコンにスプレーする

お使いのエアコンによっては、稼働時に内部の部品が動いてカタカタと音がする場合があります。その場合は故障ではありませんので、そのまま使用しても大丈夫です。運転音についてはお使いのエアコンの取扱説明書やメーカーのページに記載されている場合があるので、確認してください。

エアコン本体ではなく、室外機からも異音がする場合もあります。普段、室外機を確認するタイミングはあまりありませんが、エアコンの調子が悪いと感じたらあわせて室外機を確認しましょう。室外機から「ガラガラ」と異音がする場合は、室外機のプロペラやコンプレッサーの故障が考えられます。

室外機のコンプレッサーは、エアコンの重要な部品です。室外機から異音がした場合は、専門の業者でないと対応できません。自己判断で対処せず、メーカーや業者に修理を依頼しましょう。

室外機は屋外に設置されているので、さまざまな原因で異音が発生します。エアコンを長い間使っていると、室外機が振動で元々あった位置から動く場合もあり、家の壁と接触して異音が発生している場合も考えられるので注意しましょう。

パナソニックのホームページでエアコン本体や室外機からの異音について説明してありますが、モーターやコンプレッサーが劣化していたり、フィルターにほこりやゴミが詰まっていたりして異音が発生します。エアコンから異音がしたときは、室外機に不具合が起きていないか同時に確認しましょう。

以下の記事では、室外機にまつわるトラブルの原因や対策を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

異音が鳴る原因の一つとして、室外機の設置不良が挙げられます。その場合は、防振ゴムで対策可能です。室外機の足元にブロックを置き、室外機とブロックの間に防振ゴムを設置してください。ブロックと防振ゴムはホームセンターや、ネット通販などでも購入できます。

室外機本体や、室外機の周りを掃除してみてください。室外機の周りをきれいにすると、騒音が改善される場合があります。室外機の外側や吹き出し口についているほこりをほうきなどで落とし、雑巾で拭き取ってください。室外機本体の内部は複雑な構造のため、専門知識のある人に任せましょう。

室外機の裏側にはフィンと呼ばれるエアコンの効きを左右する部分があるので、そこも同様にほこりを落としてから、雑巾で拭いてください。また、室外機の周りに物を置くと騒音の原因となる場合があるので、室外機の周りには物を置かないのがベストです。

冬に暖房を使用しているときに室外機から音がする場合は、雪でフィルターが覆われている場合があります。この場合は、室外機にゆっくりとぬるま湯をかけたり、ドライヤーで雪を溶かすなどして対処しましょう。

ぬるま湯をかける際は、お湯の温度に注意してください。熱湯をかけると室外機が破損する可能性があるので、必ずぬるま湯を使用しましょう。

エアコンには室外機がセットでついてくることは多くの方が知っていると思いますが、室外機の仕組みについて知っている方は少ないのではないでしょうか。室外機にはエアコンと室外機を繋ぐパイプに溜まった冷媒ガスを循環させる圧縮機が設置されています。室外機は、室内の熱を外に排出し温度調節をするという心臓のような存在を担っているということです。

エアコン本体から「ミシミシ」と音がする場合は、故障ではありません。熱交換器の温度が変化すると、ミシミシといった音が発生します。そのままエアコンを使っても問題はありません。

室外機のドレンホースから空気が入り込むと「ポコポコ」と音が発生しますが、エアコンの故障ではありません。ドレンホース用の逆止弁を付ければ解決可能です。気になる人は、業者へ連絡をしてください。

エアコン本体から「ブーン」と音が鳴っている場合は、エアコンフィルターが汚れている場合が多いです。放置するとエアコンの能率の低下に繋がるため、こまめにエアコンフィルターを掃除してください。

「シュー」とエアコン本体から音がしても故障ではありません。冷媒ガスがエアコン本体を循環するときにこの音が発生する場合がありますので、特に気にする必要はありません。

エアコンから「ギー」と音がなる時は、ルーバーが劣化し動きが悪くなっているケースが考えられます。場合によってはルーバーの交換が必要となるかもしれませんが、古いエアコンの場合は部品の製造が終了している場合があります。

エアコン本体から「ゴー」と音が鳴っている場合は、ファンやコンプレッサー・モーターが劣化している場合が考えられます。エアコンフィルターの掃除をしても音が鳴るようであれば、エアコンを使用するのを中止して修理を依頼しましょう。

エアコン本体から激しく「ガコンガコン」と音がする時は、エアコン本体が故障している場合が考えれらます。直ちに使用するのを中止して、メーカーや業者に修理を依頼しましょう。

エアコンのファンモーターが故障していると「ギュルギュル」と音が発生します。エアコン内部からギュルギュル音が聞こえたら専門の業者に修理を依頼してください。

ファンモーターが故障する原因は、ファンモーターに絡まったほこりにある場合が多いです。エアコンを長く使うために、エアコンフィルターの掃除を定期的に行いましょう。以下の記事では、エアコンの異音別に原因や対策を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

エアコン本体から「プシューッ・シュルシュル」といった音が出るのは、冬に暖房を使用すると起動する霜取り運転が原因です。正常な音のため故障ではなく、霜取りが終われば通常通りに戻るので、終わるまで電源を切らないでください。

エアコンから聞こえる異音の種類と故障の可能性の有無に関して以下の表にまとめました。エアコンからの音が気になる方や故障が心配な方はぜひ参考にしてください。

エアコンから「カタカタ」や「カラカラ」などの異音がする場合で、原因がわからない時にはメーカーや業者に依頼しましょう。異音の原因が部品の劣化や内部トラブルでなければ、エアコン清掃の後にすぐにエアコンを使えるようになります。

エアコン掃除だけで済む場合は、5,000〜10,000円が大体の相場です。修理の相場に関しては下記の表に目安を記載していますが、部品交換が必要になった時には部品代と工賃がかかるので、修理する前に必ず確認しましょう。また、エアコン修理について詳しく知りたい方はぜひ以下の記事をご覧ください。

暑い夏・寒い冬にはエアコンは必需品ですよね。しかし、賃貸マンション・アパートの場合、エアコンの調子が悪くても、勝手に修理してはいけません。なぜなら賃貸の場合のエアコンの所有者は賃主にあるため、エアコンの修理を賃主に相談せずに行うとトラブルに発展してしまう可能性があるからです。

賃貸に住んでおり、備え付けのエアコンのが故障した場合は、まず賃主に相談するとともに賃貸借契約書を確認しましょう。

エアコンから異音がした時には、音の種類で対応方法が異なります。通常の稼働音の範囲のものから修理が必要な場合まで、事例は実にはさまざまです。この記事を参考に、室内機・室外機それぞれをよく確認し、原因を冷静に判断してからそれぞれに適切に対応しましょう。