【最強】PCケースファンおすすめ9選｜エアフローと冷却機能の確認方法を解説

デスクトップPCのエアフローに悩みを抱えている方は多いです。「自作したけど、静音性に不満がある」「排熱が不十分」など、悩みのパターンもさまざまです。しかし、デスクトップPCの拡張性を活かして、PCケースファンを工夫すれば解決できます。

たとえば、ケース付属のファンを大口径140mmファンに交換したり、天板にファンを増設したりするだけでも効果が期待できます。また、RGB機能付きのLEDファンに交換すればデザイン面でも華やかです。お金をかけたくなければ、ファンの配置や向きを変えるだけでも改善する可能性があります。

そこで本記事では、エアフロー改善に役立つケースファンに注目し、冷却性能などの選び方やおすすめ機種を紹介します。ぜひご自分の理想に合った最強のケースファンを見つけてください。

PCは動作に伴って熱を発します。特に発熱量が大きいのはCPUで、放置すると熱暴走を起こして挙動が不安定になったり、強制的にシャットダウンしたりしてしまいます。熱暴走を防ぐにはケース内のエアフロー（空気の流れ）を確保し、ケース内の熱を適宜冷却・排出する必要があります。

エアフローの原理は、冷たい空気をケース内に取り込み、温かい空気は外へ排出と単純です。ケースファンが大事なのはこのためで、吸気と排気の仕組みがしっかりしていればケース内のエアフローも自然に行われます。また、CPUクーラーについては下記リンク先で詳しく紹介しています。

ケースファンはフロントとリアの2つは必須です。通常は全面下部に吸気用のフロントケースファン、背面上部に排気用のリアケースファンを取り付けます。この配置にすればPCケース内全体にエアフローが発生し、PCに熱が溜まりにくくなります。

2つでも不安であれば、トップにもファンを取り付けるとより効率的にPCを冷やすのが可能です。空冷はそのまま空気の流れで冷やしますが、水冷タイプのクーラーに関してはラジエーターの取り付け位置次第で冷却効果が変わります。

ラジエーターを排気向きにするとケース内の空気で冷やすので、性能をフルに発揮したいのであれば吸気にするのがおすすめです。また、水冷を使うのであれば対応しているPCケースを買う必要があります。

ケースファンの役割はPC内部の冷却なので、前から吸って後ろから吐くように空気の流れを作るのが基本です。エアフローが悪いと、PCの内部を十分に冷却できないため、パソコンの寿命が縮みます。そのため、フロントケースファンには吸気を取りつけるのがおすすめです。

どのPCケースにもフロントとリアには標準で付いている場合がほとんどなので、そこまでこだわりがなければケースファンはカスタマイズしなくても問題ありません。

PC内の空気循環を作るために、リアケースファンに排気ポイントを作るのがポイントです。リア側にはCPUクーラーが設置されていてエアフローを乱すため、空気の流れを乱さずPCを冷却するためにもリアに排気を1箇所作っておくのをおすすめします。

フロントからリアに向けて空気の流れを作るために、CPUのファンの向きにも注意してください。せっかく空気の通り道ができても、CPUのファンがその流れを邪魔すると、ケースファンの力を発揮できません。

CPUをスムーズに冷やしたいのであれば、サイドフローに排気ファンを取り付けるのもおすすめです。

水冷タイプはケース内の空気の流れが少ないため、配置によってはうまくPCを冷やせません。VRMを冷やせる水冷クーラーが発売されているくらいなので、ものによってはVRMの発熱を抑えられないものもあります。

うまくケース内を冷却できないと、PCケース内に熱が溜まりパソコンの寿命を縮める可能性があります。そのため、水冷ファンを選ぶならVRMを冷やせるものがおすすめです。そこで、おすすめの水冷ファンを1つご紹介します。

ケースファンの大きさ・厚みは、PCケースのサイズに合わせて選びましょう。自作PC向けケースファンで主流の大きさは120mm・80mmですが、風量重視・冷却重視の場合は140mmのものがおすすめです。

ケースファンの厚みは25mm厚が標準になります。20mm の薄型タイプだと風力が弱めで、38mmの厚型タイプは風力重視です。ただし、大きさ140mm・厚み38mmのケースファンを取り付けるには、相応のサイズと拡張性を備えたPCケースが必要になります。

ファンの回転数（RPM)が高いほど風量が多くなるので、当然騒音が増えます。騒音の大きさは、ファンのサイズでも変ります。ファンが小さいと、風量を上げるために回転数を増やさなければならないため、高い風切り音が目立つようになりるのです。ファンの騒音が気になる方は、最大回転数や風量を確認してバランスのいいファンを選びましょう。

ファンの電源には回転数を通知するためのコネクタが使われています。ここ最近のファンのほとんどは4ピンコネクタとなっているため、PWM制御機能が使用可能です。もちろん、PWMによるファン制御が必要なければ、4ピン対応していても3ピンのファンを接続しても問題ありません。

3ピンでファンを制御するためには、電圧を下げて回転が遅くする必要があります。電圧制御によるファンの回転数制御は、マザーボードのコネクタが電圧変更に対応しているかの確認が必要です。もし、マザーボードのFNA用の端子が足りない場合には、4ピンペリフェラル変換ケーブルで直接電源ケーブルに接続する方法もありますが、常に全力で回転するため音が煩くおすすめできません。

そのほか、ファンの回転数を調節するためのファンコントローラでは、PCソフトウェアでのファンの回転数を確認したり調節したりするのは不可能です。

ここ最近のトレンドとなっている白いパソコンに合わせたり、自分好みのLEDがついた光るケースファンを選んだりとファンのデザインも重要なポイントです。

しかし、おしゃれさだけで機能面を全く確認せずに選ばないようにしましょう。LEDのついたものを選ぶ場合、コントローラー付属タイプなのか、マザー制御タイプなのかの確認は必須です。

ケースファンを販売しているメーカーはさまざまで、おすすめは、サイズ(SCYTHE)・クーラーマスター(Cooler Master)・コルセア(Corsair)の3つです。以下の表に、それぞれのメーカーの特徴を大まかにまとめました。

ここからはECサイトで購入できる、おすすめのケースファンを紹介します。ファンサイズや風量など、ケースファンを使用するにあたって、ポイントとなる要素を基準に選んでいるので、ぜひ参考にしてください。

自作PC・既製PCを問わず、しっかり冷やすとパフォーマンスを上げられます。PCをしっかりと冷却するためにも、ケースに合わせた性能のいいケースファンを選ぶのが大切です。この記事を参考に、ぜひ自分のPCに合ったケースファンを見つけてください。