SOTO(ソト) バーベキューコンロ・焚火台 ST-310

キャンプに行くなら料理にも挑戦してみたいけれど、焚き火は準備が大変・難しそうだからと諦めていませんか？そんな人でもバーナーなら手軽に火を扱えます。特におすすめなのがSOTO（ソト）のバーナーです。

SOTOは工業用バーナーの新富士バーナーが立ち上げたブランドで、信頼性の高い燃焼器具を多く出しています。中でもレギュレーターストーブST-310は、扱いやすさと安定した火力から、バーナーの定番として人気です。

この記事ではそんなSOTOのST-310の特徴について、レビューとともにお伝えします。自分好みにカスタム可能なオプションも紹介しますので、参考にしてください。生産終了の噂の真偽や後継モデルST-340との違いについてもお教えします。

レギュレーターストーブST-310の仕様は次の通りです。

このように、重量は330gと缶ビール1本分程度しかありません。燃料のガスボンベを含めても1kgを切ります。さらにサイズについても、脚を畳めば片手に収まるので持ち運びも楽々です。

キャンプ用バーナーの燃料は、ガスまたはガソリンが代表的です。ST-310はガスボンベの缶を使用するタイプで、バーナーにセットするだけで簡単に点火できます。後片付けも缶を外すだけで簡単です。

一方、ガソリンの場合は燃料を注ぎ、圧力をかけるといった手順が増えます。取り扱いにも気を付けなければいけません。扱いやすいガス缶タイプのST-310は、初心者には特におすすめです。

ST-310は構造上、五徳となるステンレスの脚と火元の距離が近いため、使っていると脚部分が熱くなりやすいです。本体の下にある点火ボタンを押すときや、位置を調整するときなどに触ると、火傷の恐れがあります。

そこを補うのが脚に取り付ける耐熱シリコンチューブです。チューブには厚みがあるので熱を遮り、また滑り止めにもなります。丈夫で曲げにも強く、繰り返し使っても大丈夫です。

ST-310に限らず、強風はキャンプで火を使うときの大敵です。風防で風を遮れば火力が落ちるのを防げます。風防はさまざまなものが出ていますが、ST-310専用の風防がおすすめです。

ST-310専用に作られた風防はリングの形で、火口にぴったり収まるサイズです。これで風の影響はもちろん、熱が外に逃げるのも防ぎます。燃焼効率も上がり、ガスの節約に役立つのもポイントです。

ST-310には収納ケースが付属しているものの、簡単なつくりの袋のため、人によっては見た目が気になる場合もあります。そんな人には別売りのオリジナルケースがおすすめです。ジッパー式のしっかりとしたケースで、他の小物も収納できます。

ST-310をぴったり収納できるアルミ製の正方形ケースもあり、これはクッカーとしても使える一石二鳥の優れものです。ガスボンベや調理道具をひとつにまとめたいなら、専用のミニマルバッグもあります。

レギュレーターストーブST-310は外気温に影響されずに、安定した火力を出せるのが強みです。ガス調節のつまみもあり、火力の調整も簡単にできます。ただ、とろ火（弱火）が消えやすくやや苦手な面も。

他メーカーの製品にはなりますが、この弱点を補える便利なアイテムがあります。それはユニフレームの「バーナーパッド」。この板をバーナーに載せると、炎を熱に変換してとろ火と同じ状態になります。つまり、火力を細かく調整する必要がありません。

ST-310は4本の脚がステンレス製でつるつるとしています。そのため、足元や上に載せたクッカーが滑りやすいです。キャンプを行う野外では、自然の傾斜がある場所も少なくないので、やや不便なところです。

足元については、過熱対策として紹介した耐熱シリコンチューブが滑り止めに役立ちます。下にゴムパッドなどを敷けばさらに安心です。また、先程のバーナーパッドのようなアイテムは、クッカーをずれにくくします。

ST-310はシンプルな構造ゆえにガスボンベと調理器具との距離が近く、調理器具からの輻射熱がガスボンベに伝わり高温になりやすいので、爆発や火傷に気を付けたいところです。遮熱板・遮熱テーブルを使えばそれを防げます。

荷物をコンパクトにしたいなら遮熱板、作業台としても使いたいなら遮熱テーブルを選びましょう。素材は遮熱性が強く、強度もあるステンレス製がおすすめです。ST-310専用に設計されたアイテムも多く販売されています。

正確には生産終了ではなく、販売一時停止です。SOTOのレギュレーターストーブST-310は、2021年6月に1部のロットで不具合が発見され、製品の使用中止および回収・交換の呼びかけがされました。

これに伴い、ST-310の販売は一旦停止されていましたが、2021年9月から再開されました。現在では問題なく販売されていますので、安心してください。

SOTO から2022年の新製品として、レギュレーターストーブST-310の後継モデルとなる「レギュレーターストーブ Range ST-340」が発表されました。両者の違いは次の通りです。

ST-340は火口が大きくなり、加熱範囲が広がりました。大きなサイズの調理器具が使いやすくなり、火力もアップしています。また、ST-310ではオプションだった点火アシストレバーが、ST-340では標準装備。スムーズに点火できます。

SOTOのレギュレーターストーブST-310は、手軽に持ち運べて扱いも簡単なのに安定した火力で、初心者にもおすすめのバーナーです。焚き火はハードルが高いと感じている人も、ST-310を使ってキャンプ料理に挑戦してみてください。