野良道具製作所 バーベキューコンロ・焚火台 野良ストーブ　‎NORA1

ソロや少人数のキャンプでは、荷物の量をできる限り少なくしたいものです。キャンプに必須の焚き火台もそうでしょう。収納しやすく軽い焚き火台があれば、とても楽にキャンプが楽しめます。そこで紹介したいのが、野良道具製作所の野良ストーブです。

この野良ストーブは「頑丈・火力が強い・設営が簡単」がコンセプト。使い方が簡単なうえ、収納しやすい小型でも火力が強く暖かさは十分です。もちろん五徳付きで調理もできます。

この記事では、野良ストーブの特徴・性能から使い方まで詳しく解説します。さらに口コミやレビューでの評判・周辺機器の紹介も加えました。ダイソー商品とのコラボによる便利情報もあるので、最後まで読んでくださいね。

まずは野良ストーブの基本スペックから紹介しましょう。

ステンレスでできた三角柱で、上表のようにコンパクトな焚き火台です。付属パーツもなく1.3kgの本体だけなので、畳んで運べばあまり負担にはなりません。荷物量にシビアなソロキャンプには最適でしょう。

野良ストーブの構造は、最下部に穴がたくさん開いた火床があり、両わきには焚き口兼通風口があります。中央の燃焼室は曲げ加工で膨らんでいて、その上に五徳が載る構造です。

つまり、燃焼室には下部と両わきから十分な空気が供給されるので、効率よく燃焼できます。その炎は上の五徳方向に集中して吹き出し、強い火力が得られるのです。薪や炭が効率よく燃焼できる構造なので、少ない薪でも暖かいし調理にも十分な火力が使えます。

野良ストーブの両サイド（焚口兼通風口）にはD型の扉があり、これの開閉で火力を調整できます。燃焼効率がよくすぐに燃え尽きるので、ゆっくりでいい場合はこの扉を閉めてください。薪よりも、炭を使う場合がより効果的です。

野良ストーブはとにかく頑丈にできています。オールステンレスで厚み1.2㎜の厚板構造、さらに五徳部分は2.5㎜です。そして各部の曲げ加工によって、耐荷重は15㎏もあります。衝撃に強いばかりか耐熱性も強固で、炭火で数十回の使用でも歪みません。

小さくても五徳がしっかりしているので、標準的なクッカーはもちろんダッチオーブンや鉄板も余裕で載せられます。炭を使って火力調整しながら、お気に入りのキャンプ飯を作りましょう。

野良ストーブの構造は単純で設営も簡単です。収納状態からV字型に開き、灰受けを固定して五徳を開けば使用できます。ネジや継ぎ足しがなく、わずか5秒で展開終了という簡単設営です。

使い終わったあとは、火床の固定部分を外して開き灰を捨ててください。燃焼効率がいいので燃え残った熾火が少なく簡単です。キャンプ場の火消し壺もいらないでしょう。あとは開いて丸ごと水洗いできるので、きれいに後始末ができます。

野良ストーブの底面は穴がたくさん開いたロストルだけです。灰受け皿がないので、輻射熱や灰・細かい燃え殻が地面に落ちます。直火OKの裸地ならともかく、草地や芝生のキャンプ場ではダメージを与えて しまうのでNGです。

対策としては、ステンレスのトレーか焚き火シートが有効です。ダイソーにある200円のトレーがサイズ的にはピッタリですが、少し大きめなほうが長い薪を使う時には安心でしょう。焚き火シートは1,000円程度で高機能のものが買えます。

野良ストーブは小型で、薪や炭が入る燃焼スペースも狭くなります。それに加えてよく燃えるので、燃料が比較的短い時間で燃え尽きます。それでどうしても追加投入の回数が多くなり、気ぜわしく感じる方がいるかもしれません。

野良ストーブは小型なので一見暖かくなさそうです。ところが燃焼力が抜群に強いので、近くに寄れるソロかペアなら十分暖が取れます。ストーブで使う場合は上からも薪が入るので、炎も上がって暖かいストーブです。

一方で暖かさが不十分という意見もあります。構造的に炎が囲われて五徳の中央から立ち上るために、周囲に熱が広がらないということです。ただこれは、ピコグリルのようなオープンタイプと比べての話で、決定的なデメリットではないでしょう。

野良ストーブにチタン製はありません。SUS304のステンレス製だけです。他社製にはチタンの焚き火台もありますが、これは軽いことが売りになります。ただ、チタンは高価で、どうしてもストーブが高くなるので一般的ではありません。

野良道具製作所では、他にもキャンプ用品をたくさん作っています。焚き火台はそのバリエーションの一つで、野良ストーブのほかには面白い形の焚き火台「焚灯篭」「野桜」があります。

「焚灯篭GEN2」は縦に細長く、壁面に小穴がたくさん開いています。上の開口部から燃料を入れ、小穴から漏れる火の光を鑑賞しようというもの。「野桜」は桜の花型のオープンタイプです。花びら型のステンレス板を5枚組み合わせました。どちらも調理器具はケトル程度が使えます。

野良道具製作所の製品では小物も豊富です。その中で野良ストーブとの相性がいいギアといえば、「野良ばさみ」と「野良スティック」でしょう。野良ばさみは火ばさみで、キャンプには必携です。基本は2.3㎜厚の鉄製で伸縮式ですが、ステンレスの伸縮しないもの、軽量版などもあります。

もう一つの野良スティックは、火起こし用のメタルマッチです。既存のものが不満で確実に火が付く道具として作ったので、初心者でも使えます。ハンドルと太さのバリエーションが豊富です。

野良ストーブの使い方はとても簡単です。箱から出して取っ手と逆側を開きます。中から下りてきた火床を留め金に引っ掛けると三角柱の本体ができ、最後に取っ手を開くと五徳になって完成です。

火起こしは、火床に紙屑と枯れ枝入れて点火、細い枝木を追加すると簡単に燃え始めます。気流がよく側板が風防になって消える心配はありません。安定したら薪を追加します。収納は、まず火床の留め金を外してたまった灰を捨てます。そして火床を中に入れ、側板を閉じたら完了です。

キャンプのあとは撤収です。野良ストーブは畳めますが、汚れたまま持ち運びたくはありません。そこで役立つのがダイソーグッズです。200円のバット、べんりベルト、A4版クッションケースの3点が相性抜群の収納グッズになります。

まずバットで、これは焚き火の灰受に最適なうえ、畳んだ野良ストーブがすっぽり入ります。これをべんりベルトで固定して、クッションケースに収納すればOK。着火用の割りばしやライターも入れておきましょう。

コンパクトな造りなのに火力が抜群に強い野良ストーブを紹介しました。扱いやすいシンプル設計なので、キャンプに持っていくには最強の焚き火台です。暖を取るにもキャンプ飯を作るにも、思いのままに使えます。特にソロキャンプにはおすすめです。