MAAGZ バーベキューコンロ・焚火台 多次元型焚き火台　ラプカ　風防セット

MAAGZ（マーグズ）は、2019年に東京都八王子市の古い一軒家から始まった新しいアウトドアブランドです。MAAGZはさまざまな分野のアウトドア好きの人達が集まり企画・製造を行っています。

そして、MAAGZが一番初めに手掛けたのが今回紹介するRAPCA（ラプカ）で、クラウドファンディングで多くの賛同を得て完成した人気の焚き火台です。今では焚火台以外にもユニークなキャンプギアを手掛けている、話題のアウトドアブランドとなっています。

しかし、いくら企画は素晴らしくても、本当に使い勝手の良い製品なのか心配になるのは当然です。そこで、今回はMAAGZのヒット商品であるRAPCA（ラプカ）を実際に使った方の口コミやレビューを徹底的に調査し、口コミとともに魅力やデメリットを紹介します。

ラプカ（RAPCA）はクラウドファンディングプロジェクトとして2019年11月27日〜2020年1月27日までMakuakeに掲載し出資者を募り、目標達成率2508％を記録して170万売れた焚火台です。2020年2月から一般販売が開始されました。

製品はレーザーで切り出した耐食性に優れたステンレスパーツを、自社工房で丁寧に溶接したMADE IN JAPANのハンドメイド焚火台です。ハンドメイドのため若干サイズなどに個体差があります。

焚火台は、薪を入れる所の中央が凹んでいるのが一般的です。一方ラプカはロストル（薪を置く所）がフラットで、地面の上で直接焚火をしたのとほとんど同じ感覚で焚き火を楽しめます。

ただし、ロストルがフラットな分、少し風が吹くと火の粉や灰が舞い散るというデメリットもあります。風があるときはオプションの風防（ウインドスクリーン）を付けると火の粉や灰の舞い散りを抑えられます。

キャンプでの楽しみは何といっても、楽しいキャンプ食と、闇の中で火を囲んだみんなとの語らいの時間ですよね。炎にはリラックス効果があり、炎を囲んでいると何とも言えない穏やかな気持ちになります。

キャンプ場では、地面での焚火を禁止している場合が多く、炎を囲むのに焚火台を使うのが普通になりました。しかし、一般の焚火台では炎の一部しか見られず、本来の炎を楽しめません。その点、ラブカは薪の周りを隠すものがなく、美しく燃える炎をみんなで囲んで楽しめる構造になっています。

ラプカは至ってシンプル構造で、組み立ても1～2分で簡単です。一度説明書を見て組み立てれば後は見なくても組み立てられます。パーツはフレームが2つ・フレーム固定用ジョイント・灰受けになるパネル2枚・ロストル（薪を置く所）、ゴトク2つの計8つです。

組み立て方は、ジョイントフレームの両端にそれぞれフレームを差し込みます。次に、2枚の灰受けパネルを組み合わせてV字にしたものをフレームに置き、最後にロストルをフレーム引っ掛けて完成です。

ラプカのパーツは全て平面で、折りたたむと353×345×13mmのコンパクトさです。厚さが1.3cmというのは驚きのコンパクトさで、車で行く際にはちょっとした隙間に入れ込めます。

折りたたんだラプカは、標準で付属している丈夫な倉敷帆布で作られた専用の収納袋に入れておけます。収納袋に取手は付いていませんが、重さは1.8kgですので小脇に挟んで持ち運べます。

ラプカは後片付けも楽にできます。薪の燃えカスはほとんどが灰受けに落ちます。その灰受けは上のロストルを外せば簡単に取り外すことができ、灰受けだけを灰捨て場に持って行けます。軽い焚き火台（1.8kg）ですので、焚き火台ごと運んでもさほど苦になりません。

また、ラプカは全て分解できるパーツで組み立てられていますので、掃除は分解してから行うと簡単です。綺麗にしている時間がなければ、濡れたペーパータオルなどで拭くだけでも結構綺麗になります。

キャンプ場で販売されている薪の長さは30～40cm程度で、そのままの長さでラプカのロストルに置いて使えます。そして、四方に囲みがありませんので、焚火台にゴトクや焼き網を置いて調理しているときでも横から薪をくべられます。

ただし、左右に風防を取り付けると、長めの薪を横向きに置くと風防が邪魔になりますので、斜めに入れる必要かあります。また、四面を風防で囲うと薪は上からくべなくてはなりません。風防は3面取付けがおすすめです。

薪を置くロストルには大き目の空気孔が多く空けられ、薪の下から燃焼に十分な空気が補充されます。それに加えオープンなサイドからも空気が補充される大変燃焼効率に優れた構造になっています。また、灰受けがあることも優れた燃焼効率の一翼を担っています。

燃焼効率の良さは、薪への着火から調理時の安定した火力まで提供し、より便利な焚火台の基礎となっています。反面、レビューなどでロストルの空気孔から小さな燃え残りが下に落ちるとの指摘もあります。

ラプカには標準でゴトクが2つ付き、その他にも色々なタイプの調理用の台がオプションで用意されています。焚火台は上に広がった台形で、調理スペースは38～39×34.5cmとなります。

ゴトクは両サイドのフレームに掛けて使いますが、その高さを3段階で調整でき、立体的な調理スペースのレイアウトができます。上・中・下段の組み合わせの工夫で、焼く・炒め・煮る・茹でる・揚げる・燻す・保温するなどを同時進行でき、とても便利に使えます。

ラプカ単体の重さは約1.8kgで、頑丈な作りの割には軽めの焚き火台です。徒歩何十分という環境のキャンプ場でない限り、重さが苦になるほどではありません。また、焚き火台を組み立てたままでの移動も簡単で、焚き火場所の変更もできます。

焚き火台の筐体にはステンレスの中でも強度・耐熱性・耐食性に優れた「SUS304」が使用されています。一見すると細いステンレス棒で弱そうに見えますが、調理もできる焚火台として十分な強度を持っています。

最近はキャンプ場の芝生のダメージを防ぐために、地面で直に焚火できる施設がとても少なくなりました。それに伴って焚火台の人気が高まり、焚火台の下に断熱性の焚き火シートを敷いて使うことが多くなりました。

しかし、ラプカは灰受けがあるタイプの焚火台で、燃えカスや灰は下の灰受けのプレートに落ち、地面へのダメージを抑えています。しっかりと火の世話をすれば焚き火シートはいりません。

ラプカは企画当初から拡張性を意識した設計がなされ、フレームにはオプション取付けのための穴が空いています。発売当初は少なかったオプションですが、今では豊富なラインナップになり、カスタマイズする楽しみも増えてきました。

一番のおすすめは風防ですが、他にもゴトクや鉄板などいろいろな種類があります。ゴトク・焼き網・鉄板を収納できる専用のツールバックも用意されています。また、ホームセンターで売っている材料でカスタマイズしている方もみえます。

薪を置くロストルがフラットで側面に囲いがないために、燃えている薪が下に落ちてしまう恐れがあります。火の付いた薪を地面に落とすと地面にダメージを与えてしまい、キャンプ場ではマナー違反に当たるので絶対にしないようしましょう。

ラプカで焚火や料理をする際には、長い時間火を放っておかずに、時々落ちそうな薪を中央に移動させましょう。薪の世話が苦手な方は、専用の風防を付ければ薪の落下が防げます。また、焚き火台シートを敷くのも一つの方法です。

美しく燃える炎がよく見えるのがラプカの魅力の一つですが、少し強い風が吹くと灰や火の粉が舞いやすいという欠点を持っています。その原因は焚火台の多くは薪を置く場所に凹みがあるのですがラプカは平面になっているからです。

風が強くなったらオプションの風防を付けるのがおすすめです。焚火の途中からでも取り付けられます。初めから風防がセットになった商品もあります。風防は4枚セットで、正面を除いた3箇所につければ、正面から美しく燃える炎が見えます。

口コミやレビューを見ていると、「ロストルが熱で変形した」というものが散見されます。ロストルは薪を置く場所で、最も熱が加わる部分です。普通の使い方では使用できなくなるほどの変形はありませんが、ハードな使い方をすると歪むことがあるようです。

ラプカの発売当時にはロストル単体での販売はなかったようですが、現在はMAAGZのオンラインストアで販売されていますので、もし変形しても交換して長く使えます。

焚火中にフレームが熱くなりますので、火傷には十分に注意して下さい。特に左右の立ち上がり部分は触りがちです。焚火中に風が出てきて、途中で風防を付ける際もやけどの可能性が高い場面です。

小さなお子さまがいる方はもちろん、大人でもうっかり触ってしまうことがあります。焚火台ばかりでなく、火に近づく際には耐熱グローブの着用を習慣化しましょう。誰かがやけどすると折角の楽しいキャンプが台無しになってしまします。

ラプカはSUS304のステンレスを使用した筐体で大変頑丈にできています、ダッチオーブンを乗せての調理も可能です。ラプカの耐荷重は10kg前後ですが、7〜8kg超のものは勢いをつけず、ゆっくり載せることをメーカーは推奨しています。

ラプカ単体では二次燃焼させることはできませんが、オプションで「RAPCA STOVE」キットを取り付けることで可能になります。取り付けることによって、ラプカは二次燃焼ファイヤーピット ばかりでなく、薪ストーブ にも使えるようになります。

東京都八王子市のふるさと納税をした方へのお礼の品として、風防セット付きのラブカが手に入ります。寄附金額は93,000円以上ですが、2022年5月28日現在受け付けが終了となっています。

ラプカを作るメーカーであるMAAGZは東京都八王子市の古い一軒家をリノベーションしてキャンプギアの企画・製造をしています。ふるさと納税は、所得税と個人住民税の控除対象となり、節税対策としてもおすすめです。

ラプカは実際に使った方の口コミやレビューを見ても高い評価を受けている商品のようです。子どもたちの情操教育としても生かせるキャンプを、シンプル＆機能的なラプカの焚き火でもっともっと楽しいものにしましょう。