シャープ 空気清浄機 KI-HS70

KI-HS70はフィルターを使用することで効率よく空気を清浄します。交換時期の目安は下のとおり。

HEPAフィルター・脱臭フィルター／10年に1回

使い捨て用プレフィルター／1カ月に1回

ただし、運転時の空気環境によってフィルターの寿命は大きく変わります。お手入れをしていてもニオイが取れない場合や汚れがひどい場合は、交換を検討するタイミングかもしれません。

KI-HS70の魅力といえば、スマートフォンとの連携が可能なところ。本体とスマートフォンを無線LAN（Wi-Fi）接続することによって、外出先からも自宅の空気情報を簡単に確認・操作できるんです。子供のいる家庭やペットを飼っている家庭にはうれしい機能ですね。

さらに、クラウド上のAI（人工知能）が日々の運転状況や生活パターンを蓄積して学習・分析。住んでいる地域の空気情報までもインプットしてくれるので、「花粉モード」「おやすみモード」など、状況や時間に合わせて自動で運転を切り替えます。賢く成長してくれるAIのおかげで生活が快適になること間違いなしです。

衣類や家具に付着したニオイが気になる瞬間ってありませんか？そんなときに役立つ機能が、「パワフルショット運転」です。高濃度プラズマクラスターイオンを集中的に放出することで、嫌なニオイを直接的に消臭・除菌。

たばこや汗のニオイが気になるときや、料理を作り終えたあとには積極的に使いたい機能です。

B5版雑誌の見開きサイズ以下というスリムな設計も、おすすめポイントのひとつです。設置面積が小さいため、狭い部屋や寝室、子ども部屋に使用してもさほど場所を取りません。高い空気清浄力とスリムなボディを併せ持っているからこそ、使う人や部屋を選ばないオールマイティな一台です。

KI-HS70に対するマイナスな意見として最も多かったのが、運転時の音が気になるという声でした。運転モードによっても音の大きさは変わってくるので、敏感な方は「加湿機能をオフにする」「静音設定で使用する」「就寝前はおやすみ設定に切り替える」など、少し工夫が必要なようです。

スリムサイズで設置面積が小さいぶん、66cmという高さが目立ちます。人によっては圧迫感を感じてしまう場合もあるようです。

あとから「イメージと違う！」といった事態ならないように、ネットから購入する際はあらかじめ寸法を確認し、設置する部屋に合うかどうか確認しましょう。

KI-HS70にはオフタイマー機能がついていません。そのため不便に感じている方もいらっしゃいました。取扱説明書にも記載がある通り、メーカーは24時間365日の稼働を推奨しています。こまめに電源を切りたいという場合には少し残念に感じてしまう点かもしれません。

加湿空気清浄機の場合、清浄フィルターだけでなく加湿フィルターや給水タンク、トレイなどのお手入れも必要です。面倒だからといって放置してしまうと、嫌なニオイが発生してしまう可能性があります。

KI-HS70に限ったことではありませんが、加湿機能のある空気清浄機を購入する際には手入れの手間も考慮すべきポイントです。

KI-HS70はスマートですっきりとした外見なので、お部屋のインテリアと合わせやすいです。設置する部屋の雰囲気を選ばないのというのは、うれしいポイントではないでしょうか。

またグレー系・ホワイト系と2種類のカラーバリエーションが存在しているため、より部屋になじみやすい色を選ぶことができます。

「寝起き時の喉の痛みが軽減した」「花粉症による鼻づまりがなくなった」「気になるペットのニオイが減った」などなど…。KI-HS70は空気清浄機能だけでなく、脱臭・加湿それぞれにおいて効果を実感できたという評価を多く見受けました。空気環境に悩んでいる方ほど、効き目を実感しているようです。

多機能でありながら、操作方法が簡単なところも高評価の理由です。せっかく購入したのに機能が多すぎてうまく使いこなせない…といった事態は避けたいもの。KI-HS70はボタンがシンプルなので、感覚での操作が可能です。扱いやすい機種なので、実家の両親にプレゼント、なんていうのも素敵ですね。

KI-GS70は2016年10月に発売された加湿空気清浄機で、KI-HS70の前モデルにあたります。

大きさや性能、センサー数などの基本的な仕様は変わりませんが、KI-GS70の運転モードには「効果実感モード」がありません。しかしKI-HS70にはない「パワフル吸じん運転」が搭載されていますので、この点に関しては小さな違いといえるのではないでしょうか。

KI-HS70との大きな違いは、KI-GS70には無線LAN機能が搭載されていないという点。そのため、スマートフォンアプリ「COCORO AIR」非対応機種となっています。

外出先から室内の空気環境をチェック／操作することや、AIに生活パターンを学習させること、また天気予報をもとに自動で運転を切り替えるといったことがKI-GS70にはできません。なので、無線LAN機能を利用してより快適に使いこなしたい！という方にはKI-HS70をおすすめします。

一方で、接続環境が整っていない方や無線LAN機能を使用しないという方にとっては、KI-HS70が宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。本体の性能のみで充分ということであれば、旧機種であるKI-GS70を視野に入れるのも良いかもしれません。

ただ一点気になるのが、KI-GS70はKI-HS70以上に「音を不快に感じる」という口コミの割合が高かったこと。両機種のスペックに差はないのですが、静音性に関するレビュー評価が大きく異なっています。感じ方には個人差があるため明確な理由は分かりませんが、こういった事実も踏まえて購入の参考にしてみてください。

KI-HS70の後継機種として2018年11月に発売されたのが、KI-JS70です。基本的な仕様についてはKI-HS70と変わりませんが、スマートフォンアプリであるCOCORO AIRを使用する際に、ペット専用運転モードが追加されています。

ペット専用運転モードは、飼っているペットの名前を登録し、「ワンちゃんおまかせ運転」または「ネコちゃんおまかせ運転」を選択することで、ペットに特化した運転を実行してくれる機能。

集じんや脱臭の性能を強化するだけでなく、加湿を控えて最適な湿度をキープするなど、ペットにとって快適な空気環境を整えることが可能です。そのため、犬・猫を室内で飼育している家庭に適した機種であるといえます。

それ以外はサイズ・性能ともに違いはなく、やはり運転時の音の大きさが気になるという口コミが多く見られました。KI-HS70と同様、空気清浄機能や脱臭機能に関する評価はとても高いので、稼働音を不快に感じるかどうかが満足度を左右するポイントになります。

どちらかの購入を検討している場合、ペット専用運転を使用するのであればKI-JS70、特に必要のない場合は価格の低いKI-HS70をおすすめします。

シャープ KI-HS70は、空気清浄機能・加湿機能・脱臭機能すべてにおいて評価の高い加湿空気清浄機であることがわかりました。高機能かつ低価格な機種を探している方におすすめできる一台といえます。

無線LAN機能を使用する場合はKI-HS70、不必要な場合は前機種のKI-GS70、ペット専用モードを使用したい場合にはKI-JS70といったように、求める機能や用途に合わせてモデルを選択してみてはいかがでしょうか。

ネックとなるのは稼働時の音の大きさ。感じ方には個人差がありますが、家庭内に神経質な方がいる場合や静音性を重視している場合には、あまりおすすめできません。

また、空気清浄機能だけで充分！という方であれば、加湿機能のついていないシンプルなタイプの空気清浄機能が適しています。

ぜひ他製品とも比較した上で、ご自身にとって最適な一台を見つけてくださいね。