PCモニターの繋ぎ方｜PS4との接続・HDMI以外も！映らないときの対策は？

仕事やゲームなど、さまざまなシーンで利用されるPCモニターはとても便利ですよね。近年では、横幅の広いタイプやブルーライトカット仕様の液晶など、高性能なPCモニターが数多く出回っています。

PCモニターはパソコン関連のアイテムなので、「繋ぎ方が難しそう」といった悩みを抱える方も多いです。しかし、PCモニターの接続方法はとても簡単です。用意したHDMIケーブルを接続端子に繋げてデバイスの設定画面を操作するだけなので、1時間以内には完了します。

今回は、ゲーミングPC・PS4・ノートパソコンなどのデバイスとPCモニターの繋ぎ方について徹底解説します。直接接続できない場合の接続ケーブルを使う方法もご紹介しますので、ぜひ本記事参考にして、PCモニターの接続をスムーズに完了させましょう。

HDMIケーブルとは台形のような形状をした映像・音声信号を伝えるケーブルです。端子の中でもメジャーな端子で、多くのモニターがHDMI端子に対応しています。

しかし、小型タイプや中古のノートパソコンにはHDMI端子がない場合があるのです。その際は、DisplayPortといった別の端子から変換ケーブルを利用すれば、モニター側のHDMI端子に繋げられます。

DisplayPortはHDMIよりも高解像度な映像・音声を伝えられるのが特徴です。近年では、高解像度なディスプレイが人気を集めています。DisplayPortなら高解像度なディスプレイにも対応しているので、きれいな画質を楽しめます。

また、接続の安定性も大きなポイントです。DVI端子のように接続部を固定するねじのような部品はありませんが、端子の先端にラッチ機構があります。カチッと接続できるような仕組みなので、ケーブルが抜けにくいのもメリットです。

DVIは映像信号を伝えられますが、音声信号は伝えられません。次に紹介するD-Sub 15ピンより高解像度なのが特徴です。モニターの裏側に両脇にネジに似た部品が付いたコネクタがある場合、DVIに対応しています。

また、DVIにはシングルリンク(解像度:1920×1200)と、デュアルリンク(解像度:2560×1600)の2種類があります。デュアルリンクの方がより多くの情報量を届けるため、画質のよさが特徴です。

D-Sub15ピンは映像信号を伝えますが、音声信号は伝えられません。フルHD(1920×1080）までの解像度に対応しており、価格が安いのがメリットです。

D-Sub15ピンはもともとパソコン周辺機器に利用された端子でしたが、今は高い性能を誇るHDMIやDVIに取って代わられています。しかし、現代でもなお高い凡庸性から多くの製品がD-Sub15ピンに対応しています。

接続端子にはデジタル接続とアナログ接続があり、端子によって画質は変わります。デジタル接続の方が高画質で、上記の4種類の端子の中ではHDMI・DisplayPort・DVIがデジタル接続です。

また、モニターのリフレッシュレートも画質の良さを決める大きな要因です。リフレッシュレートは液晶ディスプレイの更新回数をHz（ヘルツ）といった単位を用いて表されます。Hz（ヘルツ）が大きくなるほど、滑らかな映像を実現できます。

モニターの設定方法を解説します。下記の手順どおりに行えば、Windowsのパソコンとモニターを接続できるので、ぜひ参考にしてください。

• デスクトップを右クリックし、「ディスプレイ設定(D)」を選択する
• 「複数のディスプレイ」設定→「表示画面を拡張する」を選択する
• 「変更の維持」を選択する

解像度の項目がありますが、「（推奨）」と表示されている解像度を選択しましょう。

デュアルディスプレイの設定方法は非常に簡単です。パソコン側のHDMIやDisplayPortなど、2種類の端子をそれぞれのモニターに接続するだけで接続が完了します。

ノートパソコンが使える端子が少ない場合はポートを使用するのがおすすめです。1つの端子を用いて端子を増やせるアイテムなので、非常に便利です。

下記ではWindowsを例に挙げて、パソコン側の出力設定を解説します。モニター側の設定と合わせて、参考にしてください。

• 「Windowsキー」+「A」を同時に押し、「アクションセンター」を開く（アクションセンターが閉じられている場合、各種設定の左上にある「展開」を選択）
• 各種設定の中から「表示」を選択する
• マルチディスプレイの設定が表示されるので、項目の中から表示方法を選択する（複製と拡張のどちらかの選択が必要です。複製は同じ画面を映し出し、拡張は使用できる画面が2つに増える特徴があります。）

Macはデュアルディスプレイに対応していない場合があるので要注意です。M1・M2チップのMacBook Air・MacBook Proは基本的にデュアルディスプレイには対応していません。Mac対応のドックやソフトウェアを使えば設定できる場合もありますが、その設定方法も難しい上、不具合が起こる場合も考えられます。Macでデュアルディスプレイにしようと試みる際はしっかりと下調べをした上で行いましょう。

ノートパソコンとPCモニターを接続する場合、以下をチェックするのが大切です。

ノートPCにはDVI端子がなく、先に紹介した端子のほかに、以下で説明する2種類の端子が搭載されている場合があります。 ノートPCとモニターの端子の種類を合わせるのがポイントです。

USB Type-Cは映像・音声データを転送するだけでなくUSB信号の伝送に対応できるケーブルです。PCへの給電もケーブル1本で行える利点があります。映像信号はDisplayPort規格で送信されるのが特色です。

従来のUSB2.0と比べると20倍の給電力があり、汎用性が高いため複数のケーブルに煩わされずにモニターと接続できる強みがあります。

mini DisplayPortは、より解像度が高い映像と音声を伝送できる特徴を持った接続方法です。機能性はDisplayPortと同じですが、端子の幅は7.5mmと小型なため場所を取らずに接続できます。

パソコン側がDisplayPortでディスプレイ側はmini DisplayPort、といった接続方法になるケースもあるので、事前によく確認したうえで適したケーブルを選ぶのが重要です。

ノートパソコンとPCモニターを接続する方法は2種類あります。1つ目がノートパソコンをディスプレイとして使う方法です。パソコン側の出力設定が完了した際、表示方法の選択から「PC画面のみ」を選択しましょう。

2つ目はデュアルディスプレイをメインに使用する方法です。表示方法の選択から「ノートパソコンのみ表示」を選択しましょう。ノートパソコンを閉じても、ディスプレイで操作できるのがメリットです。どちらも利用者の選択次第なので、自分好みに設定してください。

PS4・PS5とPCモニターを接続する方法は、HDMIで接続するだけなので非常に簡単です。PS4本体の映像出力はHDMIのみの対応なので、両端がHDMIで構成されたタイプAのHDMIケーブルを用意しましょう。

ただし、注意点が1つあります。PS4・PS5はリフレッシュレート60Hzまでしか対応していません。そのため、ゲーミングモニターと繋ぎたい場合はリフレッシュシートの上限に注意しなければなりません。

端子が正しく繋げているか確認したい場合は、まずPS4・PS5の電源ボタンを7秒以上押して強制終了します。その後HDMI入力端子の位置を確認して、スピーカーのボリュームがミュートや最小になっていないかチェックしてください。

ps4がモニターに映らないとき、ps4のランプの色を見ればその原因がわかります。原因が分かれば、おのずと対処法も見えてきます。ランプが「青・青が点滅・白が点滅」であれば、ps4本体に原因があります。その場合は、セーフモードを使用して対処しましょう。

一方、ランプが「白」であれば、原因はps4ではなく、テレビもしくはコンセントやHDMIケーブルなどの周辺機器にあります。また「赤が点滅」であれば、ps4がオーバーヒートを起こしてしまっているため、扇風機などを使って冷やしてください。

SwitchとPCモニターを接続する方法は、HDMIケーブルとPCモニターをつなぐだけで非常に簡単です。AタイプのHDMIケーブルを用意しましょう。

ただし、「ニンテンドースイッチドッグ」にHDMI端子がついているため、ドッグとモニターをHDMIケーブルでつないだ後、Switch本体をドッグにセットする必要があります。順番は以下の通りです。

1. ニンテンドースイッチドッグとPCモニターをHDMIケーブルでつなぐ
2. Switch本体からコントローラーを取り外す
3. Switchをドッグにセットする

Switchの接続に最適なPCモニターは以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

wiiは、変換アダプター(コンバーター)を使えばHDMIケーブルでPCモニターと接続することが可能です。簡単に接続できるので、wiiをPCモニターに接続したいと考えている方はぜひ試してみてください。

【WiiとPCモニターの接続手順】

1. wiiのAV端子に、変換アダプター(コンバーター)をさす
2. 変換アダプター(コンバーター)とPCモニターHDMI端子を、HDMIケーブルで接続する
3. wiiの電源を入れる

上記の手順で、Wiiの画面をPCモニターに映せます。ただし、元々wiiはHDMI出力に対応していないため、PCモニターとHDMI接続をしてもHDMI出力による高画質の恩恵は受けられません。

まずは、パソコンとモニターの両方を再起動しましょう。再起動によって簡単に解決できる場合があります。再起動の方法は以下のとおりです。

• 「Windowsキー」を選択し、左下の電源ボタンにカーソルを合わせる
• 「再起動」の項目が表れるので、そこをクリックする

パソコンとモニターの双方の電源が入っているかをチェックしましょう。パソコンとモニターの接続設定を進める過程において「電源をオフにしたままだった」といったケースがよくあります。

電源が入っているかどうかは、電源ボタンの長押しでわかります。デバイスの電源がオフの場合、電源ボタンを長押しすると画面が自動で進みます。デバイスの電源がオンの場合は、電源に関する項目が表れます。

ケーブルがしっかりと接続されているかどうかを確認するのも非常に大切です。「コンセントから電源プラグが抜けていた」「モニター側やパソコン側の接続元が緩んでいた」などのミスが多くなっています。

電源プラグがコンセントにしっかり根本まで挿さっているかを確認しましょう。デバイスに接続するケーブルは、奥まで十分に挿入できているかをもう1度チェックしてください。

デバイスの設定・電源の状態・プラグ類の接続が正常でも映らない場合、ケーブル断線の可能性があります。ケーブルが断線している場合は映像情報を正常に伝送できないため、結果的に接続していない状況と同じです。単なる接触不良でないかをチェックし、解消しない場合はケーブルを買い替えて対処しましょう。

パソコン側の設定のチェック方法を解説します。

• 「Windows + P」をクリックし、「ディスプレイ設定」を開く
• 外部ディスプレイに接続しても反応がない場合は黄色の文字で「お使いのPCで外部ディスプレイを使うことはできません。ドライバーを再インストールするか、別のビデオカードを使ってください。」と表示される
• windowsキーでデバイスマネージャーをダブルクリック→「ドライバー」の更新→「Microsoft 基本ディスプレイアダプター」を右クリック→「ドライバーの更新」を選択する
• 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択する

完了したら、「閉じる」ボタンをクリックして終了です。

上記の対処方法を試してもモニターが何も表示しない場合、BIOS設定を確認・初期化をしましょう。手順は下記のとおりです。

• パソコン起動直後、メーカーロゴ表示中に指定のキーを長押しする
• 「BIOSセットアップユーティリティ」→「F9」キーを押す
• 「デフォルト値をロードしますか？」（英語表示の場合もあり）→「はい（Yes）」を選択→「Enter」キーを押して初期化する

設定画面はメーカーや製品によって異なりますが、大きな違いはありません。

BIOSの初期化・再設定しても画面が真っ暗な場合は、下記の方法を行ってください。

• パソコンの本体を開ける
• マザーボードに設置された電池を一時的に取り外す

電力を遮断して、余計な情報を消去させる方法です。しかし、パソコンの内部に触れる難しい作業のため、パソコンに詳しくない方や不安な方は専門業者に問い合わせましょう。

今回はPCモニターの接続方法について解説しました。接続方法はとても簡単なうえ、ケーブルも家電量販店で手軽に購入できます。この記事を参考にPCモニターを正しく接続して、快適にパソコン作業をしましょう。PCモニターを使うと、仕事やゲームをするのがさらに快適になりますよ。