イヤホン修理について解説｜安い修理場所はどこ？値段はいくらくらい？

イヤホンが故障して困った経験はありませんか。毎日使っていると、その分劣化するのも早まるので、何度買ってもあっという間に壊れてしまう場合も多いです。とくに、高性能で価格の高かったイヤホンが壊れるとショックですよね。

そんなイヤホンですが、実は修理ができるのをご存知ですか。故障の原因にもよりますが、とくに有線イヤホンの断線は直せる可能性が高いのです。最近では、代金を払ってイヤホンを送るだけで修理してくれる業者もあります。

この記事では、自分でイヤホンを修理する方法やどこに修理を依頼するか・その際の値段などを紹介します。有線イヤホン・ワイヤレスイヤホンのどちらについても解説しますので、ぜひ修理の際の参考にしてください。

ここでは、イヤホンが故障する主な原因を解説します。原因を考えると、自分で修理できるか業者に依頼しないと修理できないのかがわかります。ぜひ参考にしてください。

ワイヤレスイヤホン（Bluetoothイヤホン）の故障原因は、主に回路が故障するケースと内部にごみが溜まるケースの2つが考えられます。イヤホンは密閉されているようにも見えて、実は小さな隙間からごみが入り込んで中に溜まっているケースがあるのです。

ワイヤレスイヤホンは小さなものが多く、無理に開けようとすると故障する場合があるため、どちらのケースも修理を依頼するのが賢明です。

有線イヤホンの故障の中でも、最も多い原因が根元での断線です。スマホやパソコンにイヤホンを抜き差しするときに触れる場所なため、どうしても劣化しやすくなります。また、イヤホンジャックの酸化によって接触が悪くなり聞こえなくなるケースもあります。

イヤホンジャックが酸化した場合は、修理しなくてもイヤホンジャックをティッシュペーパーなどで強く擦り取ると解決する場合があります。しかし、拭いても直らないときは、断線が原因と考えるのが妥当です。

有線イヤホンの断線が原因の場合は、自分で修理できる可能性もあります。ただし、保証期間内であれば無料で修理してもらえる可能性が高いため、まずは保証期間を確認しましょう。

ここからは、自分でハンダゴテを使って修理する方法と、使わずに修理する方法の2つを紹介します。ただし、自分で修理を行った場合は、保証が受けられなくなったり、失敗したら完全に直せなくなったりする場合もあるので覚えておきましょう。

イヤホンのコードは、1度切ってからハンダ付けして導線を繋げられれば直る可能性があります。ハンダ付けで修理を行う場合、ハンダゴテを一式用意するなど新たな部品が必要です。ほとんどの人は、まずこれらを用意するところから始まります。

自分での修理は、ハンダゴテなどを使って回路を繋ぐ作業が好きな人には向いているかもしれませんが、慣れていない人にはあまりおすすめできません。作業が難しいのはもちろんのこと、準備だけでも手間と費用がかなりかかる点を覚えておきましょう。

ハンダ付けを行う代わりに、接着剤やライターを使って修理できる場合もあります。ハンダ付けで修理する場合と同様に、コードを切って導線を繋ぐため、ハンダ付けよりは手軽な方法です。

ただし、これで直るわけではありません。そもそも導線を接着剤で繋いだりライターで炙ったりして修理するのは一般的ではないため、準備は簡単ですが多くの人にはおすすめできない方法です。

ここでは、イヤホンの修理を依頼する際の依頼先などを解説します。イヤホンの修理依頼を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

メーカーでの修理は保証期間内であれば無料で可能です。ただし、修理を依頼する際には、保証書やレシートが必要となります。もし紛失した場合は、保証期間内であっても有料での修理となるので気をつけてください。

また、保証期間外の場合は有料となるメーカーがほとんどです。修理の目安料金は製品によって異なるため、各メーカーのホームページで確認しましょう。また、修理期間は1~2週間程度かかる点も覚えておきましょう。

SONYには電子機器の修理サービスがあります。指定の日時・場所に業者が引き取り、修理が完了したら再度お届けする「引き取り修理サービス」があります。ほかにも、商品を購入した販売店やソニーサービスステーション・修理受付認定店直接持ち込み修理してもらう「持ち込み修理サービス」もあるので、自分に合ったサービスを利用しましょう。以下にリンクをのせているため、詳細をご確認ください。

JBLには修理のサポートセンターがあります。修理の依頼方法は、直接サービスセンターまで宅配便で送るか、近くのJBL製品取り扱い販売店に相談するかの2点です。直接送るときにはホームページを参照に必要事項をチェックして送りましょう。また、保証内であれば送料は無料です。

保証期間外の場合は、イヤホン修理の専門業者に依頼するのもおすすめです。有料での修理となりますが、メーカーでの修理より安く済む場合もあります。少しでも安く済ませたいときは、メーカーと業者で料金を比較しておきましょう。

また、イヤホン修理業者で有名なのがeイヤホンです。店頭持ち込みの修理だけでなく、宅配修理も受け付けています。ただし、イヤホンを送って修理不可の場合でも、点検料と送料がかかる点は留意しておいてください。業者に依頼する場合も、修理期間は1~2週間程度かかります。

ヨドバシやビックカメラといった家電量販店でも、イヤホンの修理を行っています。ビックカメラなら購入履歴や保証書、商品を用意すれば大丈夫です。修理依頼コーナーへ持っていきましょう。ヨドバシなら他店での購入品も受けています。メーカー保証書とレシートを用意して修理コーナーへ持っていきましょう。

有線イヤホンの断線の場合、業者での修理相場は約3,000円程度から行えます。ほとんどの業者の場合、修理料金は断線を直す基本技術料に、パーツ部品の料金を足した価格になります。基本技術料だけを見がちですが、パーツ部品の価格も関係してくる点は留意しておきましょう。

メーカーに依頼する際は、断線しているかどうかではなく、どの商品であるかによって料金が変わる場合が多いため、同じ断線でも1万円以上かかる可能性がある点も覚えておきましょう。

イヤホンの耳にあたる部分の修理やパーツ交換で業者依頼した際の相場は、約2,000円~となります。こちらも断線の場合と同様、修理代金は基本技術料にパーツ部品の料金を足した価格です。同じような部品でも、数百円から数千円と価格の幅は広くなっています。

メーカー依頼の場合は、断線と同じく製品によって価格は異なり、数千円から高いと1万円以上かかります。古い製品だと、パーツが揃えられないために修理を受け付けていない場合もあるので気をつけてください。

修理の専門業者は、イヤホン修理のほかにカスタマイズにも対応しているケースがあります。カスタマイズの場合、作業内容によって基本技術料が変わりますが、約3,000円からが相場です。

カスタマイズの例としては、L字プラグにして断線を防いだり、ケーブルを好きな長さにしてイヤホンを使いやすくできたりします。修理のついでにカスタマイズしてもらうのもおすすめです。

宅配修理の際に見落としがちなのが配送料です。宅配修理では配送料を自己負担する必要があり、イヤホンを送る際の配送料と返送分の配送料が必要となります。返送分配送料は、業者で一律に決められている場合もあるので確認しておきましょう。

また、イヤホンを送って修理不可となった場合でも点検料が必要となります。そのため、修理を依頼する際には、「修理料金+配送料」、「点検料+配送料」のどちらかに当てはまる点を覚えておきましょう。

スマホやパソコンへのイヤホンの抜き差しは、日頃から丁寧に行うようにしましょう。イヤホンの抜き差しが雑になると、イヤホンジャックの劣化が早まったり、根元の部分が断線したりする原因となります。コードを引っ張るのではなく、根元の部分を丁寧に持って抜き差しするよう心がけてください。

日常的にスマホやデバイス類にイヤホンを巻きつけたり、巻きつけたままカバンに入れたりして粗雑に扱っていると、コードが思った以上に強く引っ張られ根元が折れ曲がってしまいます。折れ曲がると断線の原因となるため、スマホやデバイス類に巻きつけて保管しないようにしましょう。

イヤホンは、8の字巻きで収納するのをおすすめします。8の字巻きで収納すると、コンパクトできれいに収まるだけでなく、コードが絡まりにくくなります。2本の指にかけて巻いていくだけなので、ぜひ1度お試しください。コードの絡まりにイライラする必要もなくなります。

ワイヤレスイヤホンの場合は、落とさないように気をつけましょう。落下の衝撃は故障の原因になりやすく、落下の際には紛失する可能性もあります。耳から頻繁に落ちやすい場合は、イヤーピースを違うサイズのものに換えてみましょう。イヤーピースを交換できない場合は、ネックストラップを使うのをおすすめします。

長くイヤフォンを使うにはメンテナンスも重要です。耳垢がついているイヤーピースを掃除したり、汚れやすいノズル部分もきちんと拭き取りましょう。耳垢や汚れがつまると故障する場合もあるので、こまめに掃除をメンテナンスを行なってください。

イヤフォンの故障の原因のひとつに湿気もあります。湿気が原因でドライバーが故障し、音が聞こえなくなるのです。湿気から守るために、密封できる容器に乾燥剤を入れ、湿気対策をおこなってください。

ここまで、イヤホンが故障する原因から長持ちさせる方法までをご紹介しました。基本的には、自分で修理するのではなく、業者やメーカーに修理を依頼するのが大前提です。また、イヤホンの修理代が高額になる場合は、ぜひ買い替えを検討してください。