スイッチングハブのおすすめ10選｜価格の違いとは？デメリットは？

自宅のネットを有線で構築してルーターやモデムのLANポートがすべて埋まってしまい、新しく有線接続ができず困った経験がある方は多いです。パソコンの台数が多くプリンターのような周辺機器を使う頻度が高いなら、LANポートを拡張できるスイッチングハブの活用をおすすめします。

スイッチングハブは安い機種だと数千円のものもありますが、価格帯によって機能面・耐久性に違いが生まれます。長く使い続けたい場合は、しっかりとしたメーカーが提供しているスイッチングハブを選びましょう。

今回は、おすすめのスイッチングハブを価格順に紹介します。スイッチングハブの選び方やメリット・デメリット、法人向けと家庭用の違いについても解説しているので、LANポートを拡張したい方はぜひ参考にしてください。

スイッチングハブの導入で得られるメリットがLANポートの拡張です。ルーターやモデムのLANポートは数が限られており、自宅で複数のデバイスを利用する際に埋まってしまう場合があります。そんなときにスイッチングハブがあれば、LANポートを拡張して有線通信が可能になるため常に高速通信が実現します。

また、スイッチングハブはMACアドレスを使ってデバイスを識別しデータ送信するため、複数のデバイスを同時使用していても通信速度が遅くならない点もメリットです。

スイッチングハブにはメリットばかりではなく、デメリットも存在します。スイッチングハブを利用すると、カスケード接続と呼ばれる状態が発生します。この状態になると同時に通信しなければ問題ありませんが、複数台同時に通信すると回線が遅くなるため注意してください。

また、1台のスイッチングハブに複数のスイッチングハブを接続するとネットではなく、ほかのスイッチングハブにつながる場合があります。これはループ状態と呼ばれ、このようにデータ転送が繰り返されるとネット回線全体がダウンします。一旦ネット回線がダウンしてしまうと、復旧にはかなり時間を要するため気をつけてください。

スイッチングハブの使い方は、主に手順は以下の通りです。

1. スイッチングハブの電源をつける
2. ルーターのLANポートにLANケーブルを差し込む
3. もう片方のLANケーブルをスイッチングハブに繋ぐ
4. スイッチングハブのLANポートにLANケーブルを差し込む
5. もう片方をデバイスに接続して接続完了

LANケーブルが追加で必要になるので、ルーターとスイッチングハブを繋ぐ短いLANケーブルを別途用意しましょう。

スイッチングハブの法人向け用と個人用の違いは、主に値段とポートの数です。個人用が4～8ポートに対して、業務用では16～32ポートが標準です。

価格帯も個人用では1,000円〜5,000円程度に対し、業務用は10,000円からスタートして1,000,000円を超えるものも存在します。業務用には個人では使わないようなさまざまな機能が搭載されているため、必然的に価格の違いが出てきます。

スイッチングハブの価格には、ケースの素材が大きく影響します。ケースの素材は、主にプラスチックと金属の2種類があります。プラスチック製は軽くて安価な点がメリットですが、耐久性が低い点はデメリットです。

一方で、金属製は耐久性に優れている点がメリットですが、その分高価な点がデメリットです。低価格でスイッチングハブを手に入れたい方はプラスチック製、耐久性を重視し長く使えるスイッチングハブを求めている方は金属製のものを選びましょう。

スイッチングハブは種類によってサイズが違うため、LANポート数もさまざまです。一般家庭で利用するなら5～8ポートを搭載したスイッチングハブがおすすめです。

5～8ポートのスイッチングハブなら本体サイズも小ぶりでルーターの傍に設置していても邪魔にならないため、設置スペースが少ない場所でも使えます。

スイッチングハブには100BASE-TX・1000BASE-Tの2種類の規格があり、規格によって通信速度に違いが生まれます。それぞれの通信速度については、以下の表をご覧ください。

通信速度が10倍違うため、通信速度を重視する方は1000BASE-T規格のスイッチングハブをおすすめします。ただし、規格によって価格帯も差があるので選ぶときは無理のない予算範囲内にしましょう。

スイッチングハブに使われる電源タイプは、主に電源内蔵・外部電源(ACアダプタ)の2種類です。また、電源が必要ないタイプもあります。それぞれの違いは以下の通りです。

インテリアの邪魔をしないスイッチングハブを求めている方は、電源内蔵タイプがおすすめです。設置スペースが少ない場合は外部電源タイプ、屋外で使用したい場合は電源不要タイプにしましょう。

PoEとはLANポートから電源供給できる機能です。スイッチングハブと電源を供給したい機器端末が両方ともPoEに対応している場合、LANケーブルを経由して電源の供給ができます。スイッチングハブがコンセント代わりになるため、コンセントのない場所にIP電話やカメラを設置したいときに活躍します。

意識すべき点として供給機器ごとに通信規格や最大電力が決まっているので、組み合わせるときは事前に確認しましょう。

スイッチングハブはルーター同様に常に稼働を続ける機器になるため、寝室に設置する際に重要なポイントは静音設計です。静音設計されたスイッチングハブなら寝るときも音が煩わしくならず、眠りの妨げにもなりません。

リビングに設置する場合にも音が気にならないので、稼働音が心配な方は日常生活の邪魔にならない静音設計されたスイッチングハブを選ぶのをおすすめします。

オートネゴシエーションとは、スイッチングハブと端末の両方で最も高い伝送方式を自動選択する機能です。

通信速度や通信モードを、スイッチングハブが端末に合わせて自動で最適な設定に変更するため、常に快適な通信ができます。通信速度を重視する方は、オートネゴシエーションに対応したスイッチングハブがおすすめです。

古い規格のものは、遅延が発生しやすいです。よって、なるべく新しいスイッチングハブを使用するのがおすすめです。また、コンマ一秒を争うゲームをする場合は、一般的なものではなく「Nighthawk SX10」などゲーム用のスイッチングハブを使用しましょう。

スイッチングハブの寿命は低価格のものだと約3～5年ほど、高級機器なら10年程度です。価格の違いが大きく影響を与える点が耐久性で、安いスイッチングハブは部品として使われているコンデンサーが経年劣化するため故障しやすいです。

一方で、高級なスイッチングハブは経年劣化しづらい素材を使っているため、安価なスイッチングハブより長持ちします。接続デバイスが多い場合は、高価なスイッチングハブがおすすめです。

自宅にスイッチングハブが1台あれば、LANポート数が足りずに無線通信に切り替える必要はありません。デスクトップパソコン・ノートパソコン・プリンターなど、通信速度を重視するデバイスを使う頻度が多い方は一家に1台スイッチングハブを導入し、快適なネットワーク環境を整えましょう。