【徹底解説】デスクトップパソコンの寿命は?長持ちさせる秘訣も紹介

その不具合、寿命を迎える前兆かも!?デスクトップパソコンにも寿命があり、無理して使い続けると、突然のデータ破損など予期せぬトラブルを引き起こすことも。この記事では、デスクトップパソコンの寿命を判断する基準や、長く快適に使うための工夫を紹介します。

2021/12/28 更新

今、お使いのデスクトップパソコンは快適に動作していますか?買ったばかりの頃はサクサク動いていたはずなのに時間が経つにつれて動作が遅くなったりフリーズしたりと、ストレスに感じる場面が増えているのではないでしょうか?

 

しばらく使用しているデスクトップパソコンの調子が悪くなると、修理すべきなのか、そろそろ買い替えるべき時期なのか、判断に迷いますよね。故障してデータが消えることは避けたいが、買い替えとなると出費も大きいし計画的に考えたい、と思っている方も多いと思います。

 

この記事では、寿命を判断する目安になる症状や、長くデスクトップパソコンを使うために気をつけるべきポイントなど紹介します。ご参考になれば嬉しいです。

デスクトップパソコンはノートパソコンと異なり、キーボードやディスプレイといったパーツごとの交換・修理が可能です。そのため、一概に寿命の判断が難しくなります。

 

一般的には、デスクトップパソコンの寿命は5年程度と言われています。Macの場合は想定寿命は4年と公表されており、使い方やパーツによっても寿命や不具合の症状はさまざまです。寿命の年数はある程度の目安として認識するのがおすすめです。

 

デスクトップパソコンのタイプ

平均寿命
Windows(HDD) 5
Windows(SSD) 10
Mac(HDD) 4
Mac(SSD) 8

下記のような症状が頻繁に起こるのであれば、寿命が近い可能性が疑われます。特に強制終了や焦げ臭いは末期によくみられる症状です。故障してしまう前に、速やかにデータのバックアップを取るようにしましょう。

 

  • 頻繁にフリーズする
  • 容量には余裕があるのに極端に動作が重たくなる
  • HDDやSSDを認識しない
  • 突然電源が落ちたり、再起動が頻繁に行われる
  • 起動時に異音がする
  • 焦げ臭い
  • クリーンアップや初期化などを試してもパフォーマンスが改善しない

寿命の主な原因は"OSのサポート終了""パソコン自体の故障"の2つです。以下で詳しく解説します。

 

Windowsであれば「Windows10」などのようなバージョンがあり、不具合やセキュリティなどを定期的に更新してくれるサポートがあります。このサポートは発売から一定の期間で終了してしまいます。

 

サポートが終了したOSを使い続けるのは、ウィルス感染しやすいなど危険が高くなります。OSをアップデートすれば継続使用もできますが、新しいOSが性能上使えない場合もあり、買い替えが推奨されています

先述の通り、デスクトップパソコンのパーツはそれぞれ寿命が異なります。以下ではパーツごとの寿命・主な症状について解説します。

 

ストレージと呼ばれるHDD・SSDの寿命は、平均3~5年です。データ破損・読み込みエラー・フリーズなどが頻繁に起こる場合、故障の疑いが濃厚です症状が悪化すると、異音・異臭・発熱・ショートが生じる可能性も

 

特に発熱・ショートはパソコン全体に影響を与えるだけでなく、火災の原因につながります。初期症状の段階で修理・交換を済ませるようにしましょう。

デスクトップパソコンの場合、マザーボードのCMOS電池(ボタン電池)がバッテリーに相当します。CMOS電池が劣化すると、フリーズ・再起動・強制終了が起こりやすくなってきます。CMOS電池の寿命は平均5~6年です。寿命がくるとOSが起動しなくなるといったように症状が深刻化するため、早めに交換しましょう。なお、劣化のスピードは使用頻度によって変化します。

キーボードは故障は物理的な破損がほとんどです。キーを押しても反応しなかったり、押していないキーが勝手に入力される場合は、キーボードの交換がおすすめです。使い方によりますが、キーボードの寿命は5年程度を目安にするといいでしょう。交換しやすいパーツなので、少しでも異変に感じたら、早めに対処するが可能です。

液晶ディスプレイの寿命は5~8年程度です。画面が割れているなど物理的に損傷が見られなくても、中に組み込まれた精密部品が消耗し、寿命を迎えることがあります。画面が点滅する・線が入る・真っ暗になるなど、寿命のサインは比較的分かりやすく現れます

電源ファン・冷却ファン・ケースファンなど種類は色々ですが、どれもパソコン内部の熱を逃がしてくれる重要なパーツです。ファンの軸がずれて異音が発生したり、ホコリでスムーズに回転しなくなると、パソコン内の排熱がうまくいかず、パソコンそのものの寿命を縮めてしまうので注意しましょう。寿命は7年が目安です。

デスクトップパソコンの各パーツについて、平均寿命と故障の兆候をまとめました。なお使用状況によっては、平均より早く壊れる場合があります。そのため、表の内容はあくまでも目安として参考にしてください。

 

パーツの種類 平均寿命 故障の兆候 補足
HDD/SSD 3~5年 データ破損・読み込みエラー SSDの方が長寿命
CMOS電池 5~6年 フリーズ・強制終了 ボタン電池
キーボード 5年 無反応・誤動作 -
ディスプレイ 5~8年 点滅・線が入るなど -
ファン 7年 異音・回転不良 -
 

デスクトップパソコンの寿命が5年程と言われる要因のひとつに、部品の保管期限が切れることが挙げられます。修理するための部品がなくなって交換できない状態は、即ちパソコンの寿命と言えるでしょう。パナソニック・東芝・富士通・NECは、製造終了から6年までは各製品の部品を保管しているため、タイミングによっては5年を過ぎていても修理できる可能性があります。

まだ新しいデスクトップパソコンなのに、動作不良が生じて困ったことはありませんか?明らかに寿命ではないのに不具合が頻発する場合は、下記の様な状態であることが多いです。一度、作業環境を見直してみてはいかがでしょうか?

 

  • スペック・容量の不足
  • パーツの故障 (初期不良含む)
  • ウイルスに感染している

 

作業環境に問題がなければ、初期不良の可能性も考えられます。ぜひ保証期間内に修理の相談をしてみてください。

寿命5年と言われていても、使い方によって1-2年で故障することもあれば、問題なく10年以上使用できることもあります。以下ではデスクトップパソコンを長く使用するための工夫を紹介します。

 

精密機器であるパソコンにとって、弱点の1つは衝撃です。特に最初に設置する時には、ダメージを与えないよう丁寧な扱いを心がけましょう。パーツに問題なくても、物理的なダメージによりに寿命を迎えてしまうことも多々あります。

通電している時間が長く続くと、パーツの消耗も加速します。すぐに使えるように、つい電源を入れっぱなしにしがちですが、90分以上使用しない時は必ず電源を切るようにしましょう。コンピュータの制御に欠かせない、マザーボード内のボタン電池の消耗も防げます。

 

ただし頻繁に電源をON/OFFするとHDDにも大きな負荷がかかります。少し離席する程度であればスリープ機能を使うといいでしょう。

熱や結露はパソコンの大敵です。極端に暑い部屋での使用は避け、排熱を妨げないためにも通気口を塞がないよう注意してください。

 

冬は寒い部屋で暖房をつけるなど、急激な温度変化がみられるシーンでは結露が心配です。ある程度、室温が一定になるまで待ってから電源を入れるのが安全です。パソコンの中は見えないので分かりづらいですが、少し気を遣ってあげましょう。

キーボードや冷却ファン、USBポートや通気口など、隙間がある場所にはどうしてもホコリが溜まりやすくなります。特にファンや通気口が塞がると、放熱できなくなりパソコンの寿命に直結します。掃除機や綿棒で定期的にホコリを掃除をするように心がけましょう。

ソフトウェアやHDDなどソフト面のメンテナンスも大切です。クリーンアップなどで、不要なファイルはこまめに削除することによって寿命を延ばせる可能性が高くなります。

 

データのバックアップも忘れずに行いましょう。HDDより耐久性の高いSSDなどのメモリを使用して、バックアップをとる方法もおすすめです。最近はあらかじめSSDを搭載しているパソコンも増えてきています。

既存のHDDからデータをコピーし、新しいHDDに入れ替えるのはシンプルで効果の大きい延命方法です。パソコンのデータ・ファイルの大半はHDDに依存するため、ストレージの良好なコンディションは安心感につながります

 

仮に他のパーツが壊れても、HDDが無事なら内部のデータも残っています。新しくパソコンを組み立てる場合でも、HDDだけ使い回せば同じデータを再利用可能です。また、ストレージを入れ替えるならHDDからSSDに移行するのもおすすめです。より長寿命で、高速読み込みが期待できます。

パソコンは「資源有効利用促進法」で定められたルールにより、ほとんどの自治体で回収・収集ができません。以下ではデスクトップパソコンの主な処分方法を紹介します。

 

資源有効利用促進法では、パソコンのリサイクルも義務付けられています。しかし、すべてのリサイクルショップなどで回収できるわけではありません。正しい手順を踏んで、リサイクルできるようにしましょう。次の章より、具体的にリサイクル(=パソコンの回収)を依頼する方法をいくつかご紹介します。

2003年10月以降に家庭向けに発売されたパソコンであれば、購入代金にリサイクル料金が含まれています。パソコン本体に貼ってある『PCリサイクルマーク』のシールが目印です。メーカーに回収を依頼すれば改めて料金を支払うことなく、パソコンを回収してもらえるはずですので、一度問い合わせてみましょう。

買い取り業者に依頼する方法があります。パソコン自体は使えない状態でも、パーツが使えるので常に需要があります。業者に買い取ってもらう場合は、「一般廃棄物収集運搬業許可」を得ている業者、もしくは自治体から委託されている業者に依頼するようにしましょう。それ以外は無許可で買い取りを行っている業者になります。

大手家電量販店やパソコンの販売店でも、回収してもらえる場合があります。店舗によって、回収実施の有無が異なってきますので、事前のリサーチが必要です。回収している店舗では、ホームページにも案内が掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。

パソコンを処分する(回収してもらう)ときには、事前の準備が必要です。あなたの大切な情報が漏洩することのないよう、残っているデータはすべて消去しましょう。ゴミ箱に捨てるだけでは、パソコン内にデータが残っているため復元される恐れがあります。初期化および、リカバリーソフトを使って工場出荷時の状態にリセットすることも忘れないようにしてください。

デスクトップパソコンは、パーツ単位のメンテナンスがしやすいのがメリットです。ケースを開けて内部をチェックするだけで、不具合の原因が見つかる場合も珍しくありません。適切なメンテナンスこそ、デスクトップパソコンの寿命を延ばすコツ。パーツごとの寿命・症状の傾向を把握しておき、状況に応じて適宜修理・交換するようにしましょう。