【5分でわかる】ノートパソコンの掃除方法｜便利な掃除グッズや注意点も

ノートパソコンの内部に埃やゴミが溜まることで、熱暴走が起きやすくなります。

熱暴走とは、ノートパソコンが熱くなった際に冷却がきちんとされず、電源が落ちたり画面がフリーズしてしまう不具合です。

熱暴走はノートパソコンに負荷をかけていると起こる現象です。頻繁に熱暴走を繰り返すと、ノートパソコンの寿命が縮んで故障の原因にもなります。また、埃に引火して火災に繋がる可能性もあります。

【キーボードの掃除】

• 使用のたびの掃除がベスト

【内部の掃除】

• 使用頻度が少ない方：年に1〜2回
• 使用頻度が多い方：月に1回程度

ノートパソコンの掃除の頻度は、キーボードや液晶画面なら使用する度に掃除をするのがおすすめです。とくにキーボードは食べかすや埃が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすいのでこまめな掃除が必要です。

こまめな掃除は必要ですが、内部の掃除を頻繁におこなうと部品の劣化に繋がり、故障してしまうこともあるので注意が必要です。内部の掃除は使用頻度が少ない方で年に1〜2回、使用頻度が多い方は月に1回程度がおすすめです。

通風口は掃除機やブラシを使用するときれいに掃除ができます。掃除機で大まかに埃を吸い取り、細かい埃をブラシなどで払い退けます。この手順をきれいになるまで繰り返してください。

エアダスターはノートパソコンの内部に埃を送り込んでしまい、故障の原因になるので注意が必要です。エアダスターを使用する場合は、ある程度埃を掃除機で取り除いてからがおすすめです。

液晶画面の手垢はメガネクリーナーやクリーニングクロスで磨くときれいに掃除ができます。電源が点いたまま掃除をすると拭き残しの原因になるので、あらかじめ電源を切ってから掃除を始めてください。

液晶画面は繊細なパーツなので力を入れ過ぎず、優しく擦るイメージで拭き取ってください。汚れが強い場合は、クリーニング溶液を使用するのがおすすめです。

キーボードの隙間はエアダスターや綿棒を使用するときれいに掃除ができます。エアダスターを使用してキーボードの隙間の埃を吹き飛ばしてください。手垢や油汚れは無水エタノールを染み込ませた綿棒で拭き取ります。

毎日の手軽なお手入れには、ゲルクリーナーを使用して埃やゴミを吸着させるのもおすすめです。キーボードの掃除にアルコールのウェットティッシュを使用すると、キーボードの色が変わってしまう可能性があるので注意が必要です。

キーボードの掃除には水が含まれていないアルコールの「無水エタノール」がおすすめです。スーパーやホームセンターなどで購入ができます。価格も2,000円以下で購入できるので、普段使いも可能です。

皮脂汚れを落とす効果を期待できるだけでなく、除菌効果も期待できるので、雑菌が溜まりやすいキーボードの掃除にぴったりのグッズです。布類や綿棒と合わせて拭き掃除をすることでキーボードを清潔に保てます。

布類ではきれいに拭きにくいキーボードの隙間や、USBポートの掃除には「綿棒」がおすすめです。汚れが頑固な場合は、無水エタノールを染み込ませて使用するときれいに掃除ができます。

綿棒は100均でも購入ができるので、ぜひ普段のノートパソコンの掃除に活用してください。埃が隅に固まって取りにくい場合は、爪楊枝を使用して掻き出すのもおすすめです。

綿棒でも掃除を仕切れないキーボードの隙間に入り込んだ埃やゴミは「エアダスター」を使用するのがおすすめです。ノズルから空気を出す掃除グッズで、細かいゴミを吹き飛ばして掃除ができます。

綿棒や布類と違って繊維がキーボードに残らないのが特徴です。ホームセンターや家電量販店で購入が可能です。逆さにしても使える商品は、使い勝手もよく掃除のしやさがアップするのでチェックしてください。

キーボードの掃除は細かい作業で手間に感じてしまう方は「ゲルクリーナー」がおすすめです。スライムのような特殊ウレタンゲルの粘着力を利用して、埃やゴミを吸着させて取り除くグッズです。

100均でも販売していて、繰り返し使えるのでコスパ重視の方にもおすすめの商品です。しかし、頑固すぎる汚れは取り除けないので注意が必要です。

ここでは、ノートパソコンの掃除には使用できないグッズについてご紹介します。使用してしまうと故障やノートパソコンの表面を溶かしてしまうといったトラブルになるので注意が必要です。

ノートパソコンは雑菌が溜まりやいので、洗剤を使用してきれいに掃除をしたくなります。しかし、酸性・アルカリ性洗剤を使用すると、ノートパソコンの劣化や故障に繋がるので、注意が必要です。

酸性洗剤はノートパソコンの部品を溶かす可能性があり、アルカリ性洗剤はアルミニウムを腐食させてしまいます。洗剤を使用して掃除がしたい場合は、中性洗剤を布に吹きかけて拭き取るのをおすすめします。

ノートパソコンの掃除に濡れた布を使用するのも注意が必要です。

水や水分が含んだものを使用して掃除をすると、水分がパソコンに染み込んで故障の原因になります。

水分そのものを含んだグッズよりも、水分が少ない無水エタノールを使用して掃除をするとトラブルを防止できるのでおすすめです。

ノートパソコンを掃除をする際には、故障に繋がってしまわないように、いくつかの注意点があります。とくに液晶画面の掃除や、掃除機を使用する場合に気をつけたいポイントを解説します。

液晶画面を拭く際、ティッシュなど繊維の荒い布や洗剤を使用すると傷の原因になります。

また、洗剤を使用すると液晶画面に跡がつきやすく、コーティングを剥がして傷をつけてしまう原因になります。アルコールのウェットティッシュを使用する場合も、コーティングが剥がれてしまう可能性があるので、事前に確認をしておく必要があります。

掃除機も埃やゴミを吸い取るのに便利ですが、使い方によってはノートパソコンの故障にも繋がるので注意が必要です。

掃除機を使用する際には、パワーを弱に設定してください。吸い込むパワーが強すぎると部品を吸い込んでしまう可能性があります。

また、掃除機の吸い込み口がノートパソコンの部品に直接当たってしまうと、部品の破損や傷がついてしまうことがあるので慎重に埃を吸い取ってください。

ノートパソコンに埃やゴミが溜まるのを防ぐには以下のような対策が考えられます。

• 使わないときはカバーを掛ける
• キーボードカバーを取り付けて使う
• 空いているUSBポートにUSBキャップを取り付ける
• ノートパソコンの周囲をきれいにしておく

いずれも蓄積される埃やゴミが内部に侵入するのを防ぐ役目を果たします。ノートパソコンを長く愛用するために、これらのグッズを用いたり、定期的に掃除したりしてきれいに保ちましょう。

ノートパソコンの内部の掃除をしたいという方は業者にお願いするのもおすすめです。

とくに冷却用ファンには埃が溜まりやすく、掃除をしないで放置をすると熱暴走や回転音がうるさくなるといったトラブルに繋がります。

内部の掃除は分解が必要で素人には難しく、仮に分解できたとしてもノートパソコンの保証が受けられなくなる可能性もあるので、業者に依頼しましょう。簡易的な掃除内容であれば2,200円ほどでクリーニングしてくれる業者もあります。

人気PCショップであるドスパラでは内部クリーニング以外にも修理や故障の補償までサポートする「セーフティサービス」という月々980円からの定額サービスがあります。また、料金がかからないアフターサポートもあるので、下記リンクからぜひ確認してみてください。

いかがでしたでしょうか？今回は、素人でも簡単にできるノートパソコンの掃除方法をご紹介しました。液晶やキーボードなどのパーツごとに掃除方法が異なります。今回の記事を参考に、ノートパソコンを故障から守ってください。