自動温度調節機能付きドライヤーおすすめ｜温風・冷風自動切り替えも

普段何気なく使っているドライヤー。ドライヤーの温度が高いと髪の毛を速く乾かせますが、温度が高すぎると髪の毛を痛める可能性があります。せっかくヘアケアに力を入れても、ドライヤーの熱で髪の毛にダメージを与えてしまっては本末転倒です。

ドライヤーの温度は100～120℃が一般的ですが、温度調節機能付きドライヤーを使えば温風・冷風の調節をしつつ髪の毛を乾かせます。さらに、適切な温度で髪の毛を乾かせば、熱による髪の毛へのダメージを軽減させるのも可能です。

そこでこの記事では、適切な温度で乾かして得られる効果やその方法を解説します。また、ドライヤーの人気メーカーや選び方のポイントとともに、自動温度調節や自動切り替えができるおすすめのドライヤーも紹介します。ぜひドライヤー選びの参考にしてください。

ドライヤーの平均温度はどれくらいでしょうか。大体は100～120℃です。中には140℃の高温がでるドライヤーもありますが、温度が高いからいいとは限りません。ドライヤーの温度は100℃を超えると髪が傷みやすくなるといわれています。

そのため、髪を痛めないためにも適切な温度で髪の毛を乾かすのが大切です。熱による髪や地肌へのダメージが心配な方は、温度調節ができる商品や、温度表示されている商品を選んでください。商品によっては、60℃の低温に設定できる髪や頭皮に優しいモデルがあります。

ドライヤーの温度設定は個人の髪質によって異なります。高温は乾かす時間を短縮できるメリットがありますが、髪質によっては髪に大きなダメージを負わせるため注意が必要です。以下の温度を1つの目安として参考にしてください。

• 硬い髪質…100℃前後
• 普通の髪質…80℃前後
• 細い髪質…60℃前後

ドライヤーの温度はJIS規格において、温風の吹き出し口から2cmの位置の最高温度が140℃以内になるよう定められています。また、吹き出し口から5cm離したときの温度は約100℃です。10～15cm離して当てれば、温度は100℃以下に保てます。

そのため、140℃のドライヤーでも温風を当てる高さを調節すれば、髪を傷めない適度な温度を保つのが可能です。温度が100℃程度のドライヤーであれば、5～10cmの距離でも髪を傷めずに乾かせます。

温度調節機能といっても切り替えられる温度の段階は、販売されているドライヤーごとに異なります。高い温度と低い温度の2段階までの商品や5段階調節が可能な商品も販売されています。温度調節の段階が多い方が、弱温風にしてスタイリングまでしっかりおこなえるのでおすすめです。

また、髪質によって適切な温度が異なるので、家族でドライヤーを使う場合も調節が豊富な商品がおすすめです。

スカルプモードとは、60℃以下の温風が出る頭皮や髪の毛に優しいモードです。髪の毛や頭皮へのダメージが気になる方は、スカルプモードの有無をチェックしてください。しかし、スカルプモードの温風は温度が低いため、乾かすのに時間がかかってしまうのが難点です。

温風である程度乾かしてから、スカルプモードを使用するなどの工夫が必要です。

コイズミの「温冷自動切り替えモード」やパナソニックの「温冷リズムモード」といった、自動で温風・冷風を切り替える機能を搭載したドライヤーも販売されています。自動で切り替わるため、温風による過度な乾燥や熱のあて過ぎを防ぐのが可能です。

手動で温風と冷風を切り替える必要もなく、まとまりのある艶やかな髪の毛に時短で仕上げられます。

温風・冷風の自動切り替えだけでなく、中には自動で温度をコントロールするモデルも販売されています。アイリスの「サーモセンサーテクノロジー」はドライヤーに赤外線センサーを搭載しています。そのセンサーが温度を感知し、自動で温度を調節するので、髪表面の温度を60℃以上にならないように乾かせます。

髪の毛の傷みが気になる方やいつも髪の毛が熱くなり過ぎてしまう方は、自動温度調節機能を搭載しているドライヤーをチェックしてください。

ドライヤーの一般的な風量は1.3～1.8m3/分です。大風量と呼ばれるドライヤーの風量は1.3m3/分以上で、中には2.0m3/分と速乾性が非常に高いモデルもあります。大風量は短い時間で髪が乾くため、熱による髪へのダメージを抑えられるのがメリットです。しかし、風量がパワフルな分、音が大きく感じる商品もあります。

マイナスイオン機能は多くのドライヤーに搭載されています。中でもパナソニックのナノケアシリーズ商品は特に人気が高いシリーズです。メーカーによってマイナスイオンやナノイー・プラズマクラスターなどイオンの名称が異なります。イオン機能はパサつきやすい髪の方に特におすすめです。

風量が1.3～1.8m3/分程度のドライヤーであれば、そこまで音は気になりません。しかし、風量が2.0m3/分以上の大風量では稼働音がうるさい場合があります。時間を問わずにドライヤーを使いたい方や赤ちゃんのいるご家庭では、静音性の高いドライヤーがおすすめです。

一般的なドライヤーの騒音値は50〜70dB(デジベル)ですが、静音性の高いドライヤーは50dB前後になります。

パナソニックはドライヤーの国内シェア率ナンバーワンを誇る人気メーカーです。価格や性能が異なるさまざまなドライヤーを販売しています。中でもナノケアシリーズは非常に人気の高いシリーズです。

通常のナノイー搭載モデルから、ナノイーの18倍の水分量を持つ高浸水ナノイーを搭載したモデルまで、髪の毛に優しいモデルが多く展開されています。また、価格の幅が広いので予算や用途に応じて自分に合うドライヤーが見つけやすいのもポイントです。

シャープはプラズマクラスターイオン搭載のドライヤーを扱っています。プラズマクラスターイオンでは、髪の静電気を抑えて髪の表面をなめらかに仕上げられます。また、紫外線から髪を守ったり髪を補正したりする効果もあるため、ヘアケアにこだわりのある方におすすめです。

60℃で髪や頭皮にやさしい、スカルプモード付きのモデルも人気を集めています。

ダイソンでは4〜6万円の高級ドライヤーを扱っています。ダイソンのドライヤーはユニークなデザインと形状が特徴です。温度は100℃に設定されており、2.4m3/分とかなり大風量なため速乾性が高い点が魅力です。また、温度調節機能やイオンケア機能が搭載された商品が多く、重量は600～700gと重めになっています。

サロニアは大風量で速乾性の高いドライヤーを販売しています。シンプルでおしゃれなデザインのドライヤーは軽量かつ小型で使いやすく、折りたためるため収納しやすいのもポイントです。

さらに、マイナスイオン機能を搭載しており、髪の表面に水分を与えてまとまりやすいしっとりした髪に仕上げられます。価格を抑えつつも機能性に優れたドライヤーを探している方におすすめのメーカーです。

ヴィダルサス―ンでは機能面が充実したドライヤーがリーズナブルな価格で販売されています。温風と冷風の切り替えはもちろん、マイナスイオン機能が搭載されたモデルや遠赤外線機能付きのモデルなども展開しています。

遠赤外線機能付きのモデルには髪を内側から乾かし頭皮の血行を促進する効果が期待できる上に、折り畳みができるため収納もしやすいと人気です。

コイズミでは、価格が安くコスパのいいドライヤーを多数扱っています。プラスとマイナスの両方のイオンを使った独自のテクノロジー「イオンバランステクノロジー」を搭載したモデルでは、髪のパサつきを抑えてサラサラの髪の毛に仕上げます。

また、2.2m3/分の大風量で高い速乾性を実現させたMONSTER(モンスター)シリーズも人気です。そのほかにも、温風と冷風を自動で切り替える機能が付いたモデルがあります。

テスコムではマイナスイオン搭載のドライヤーのほかにも、プロテクトイオンやコラーゲンイオンを搭載したドライヤーを販売しています。2.5m3/分の大風量でプラスとマイナスの両方のイオンを放出するプロテクトイオンを搭載したSpeedomシリーズが人気です。

さらに、小型かつ軽量で安価なモデルも揃うioneシリーズも注目されています。安価な商品からやや高価な商品まで価格帯が幅広いので、自分にあったドライヤーを見つけやすいのがポイントです。

リファが発売しているドライヤーはトップサロンと共同開発されたものです。ポイントは「頭皮、毛先を乾かす」考え方です。リファ独自の「プロセンシング」技術は、自動で温風と冷風を切り替え、頭皮は約50℃以下、毛先は約60℃以下をキープします。

さらに、プロ仕様の正しい乾かし方に導くモードが3種類搭載されており、ダメージの軽減だけでなく速乾が叶うのも嬉しいポイントです。

初めにタオルドライをおこないます。髪の毛から水が滴っている状態でドライヤーを使用しても、時間がかかってしまうだけでなく、乾かしムラになってしまう原因です。ドライヤーをかける前にしっかりとタオルドライをしてください。

タオルドライをする際、ゴシゴシと擦るように髪の毛を拭くのは髪の毛を傷める原因になるのでNGです。タオルドライは、髪の毛の水分をタオルに移す意識でおこないます。ポンポンと優しく叩くように拭いたり、揉むように拭いたりするのが正しいタオルドライの方法です。

次に、温風でしっかりと髪の毛を乾かします。乾きにくい根本・襟足・耳上から乾かしていくのがおすすめです。また、ドライヤーをできるだけ離して掛けると、風が分散し時短にもなります。

注意点として毛先から乾かさない・ドライヤー10cmは離して乾かす・傷みや乾かしムラを防ぐために小刻みにドライヤーを振りながら乾かすなどを守ると上手に乾かせます。

根元が乾いてきたら、弱温風と冷風を使って仕上げをしていきます。80%ほど乾いた髪に弱温風を当ててスタイリングをおこないます。スタイリングをする際は、髪の毛にノズルをつけた状態で髪の毛を下に引っ張りながら乾かすと、まとまりのある髪の毛に仕上げられます。

最後に、予熱による乾かしすぎやツヤを出すために冷風を髪の毛に当てます。この際、下からドライヤーを当ててしまうと不自然なボリュームの原因とキューティクルが剥がれてしまう原因になります。横もしくは、上から冷風を当ててクールダウンしてください。

シャンプーの後は、必ず髪をドライヤーで乾かしましょう。自然乾燥は、髪や頭皮にダメージを与えるデメリットばかりです。

• キューティクルが開き水分が奪われる
• 頭皮に雑菌が繁殖する
• フケが出る

夏場は特に暑いため自然乾燥に頼りがちですが、これらのデメリットを考えてしっかり乾かしましょう。

髪を傷めないドライヤーの温度の目安は100℃です。しかし、ドライヤーを当てる高さを10～15cmくらい離して調節すれば温度が下がり、髪へのダメージも抑えられます。自分の髪に合ったドライヤーで、健やかな髪の毛をキープしましょう。