メディアコンバーターとは？おすすめ10選を紹介｜ONUや1芯・2芯の違いも

LANケーブルの電気信号と光ファイバーの光信号は、そのままだと互いに情報のやり取りができません。「光回線終端装置」もメディアコンバーターの一種です。かつて「モデム」と呼ばれていた機器に変わって、お家のインターネット環境の構築に必須なもので、光回線終端装置がないとインターネットに接続できません。

主にメディアコンバーターと呼ばれるものは、LANケーブルでは信号の減衰やノイズが発生し通信に支障が出てしまう大学構内や企業内などの広大な敷地内で、LANケーブルの代わりに光ファイバーでネットワーク環境を構築する際に用いられます。

光ファイバーのままではパソコンやサーバーに接続できませんが、メディアコンバーターを介せば電気信号に変換できるため、通常のLANケーブルで接続できます。この記事で詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

広義ではメディアコンバーターと光回線終端装置(ONU)は、ほぼ同じものです。光回線終端装置はプロバイダによって仕様が異なりますが、メディアコンバーターと同じく光ファイバーの信号を、LANケーブルで利用する電気信号に変換する変換装置です。

そのため、メディアコンバーターの中に光回線終端装置も含まれます。しかし、ケースによっては光回線終端装置以外のメディアコンバーターを、メディアコンバーターと呼びます。また、光回線終端装置は電源を消さないよう使用してください。電気代の節約で切る方もいますが、バグなどが起きる可能性があります。

光ファイバーには、1芯・2芯がありそれぞれシンプレクス、デュプレクスといいます。気になるのがその違いですが、2芯にはフルデュプレクスと、ハーフデュプレクスがあります。1芯は通信方向が一方向であり、2芯は双方向通信が可能です。

1芯は光ファイバーを1本しか使用しないので、一般的に2芯より安価です。それぞれ信号の減衰の仕方などで特徴があり、異なる用途で使用されます。ネット回線に使用されているのは、基本的に2芯の光ファイバーです。

LANケーブルは環境によるノイズや、長距離での伝送により信号が減衰する場合があります。このようなケースではLANケーブルの代わりに光ファイバーを使用し、メディアコンバーターによって信号の変換を行い減衰を防ぎます。

大きなオフィスやビルへの導入などが、メディアコンバーターの一般的な使用方法です。ネットワークオーディオの音質にこだわるなら、ノイズ対策で使用するケースもあります。

メディアコンバーターも光回線終端装置と同じく、対応している通信速度があります。1Gbpsに対応しているメディアコンバーターが現在では主流です。中には10Gbpsの製品も。100Mbpsのメディアコンバーターは、やや少なくなっています。

ギガビット通信に対応した、1Gbps以上の通信速度のメディアコンバーターがおすすめです。

光ファイバーの速度は1Gbpsが主流です。LANケーブルも1Gbpsに対応した種類である、RJ45コネクタの製品を使用する場合が多いです。光ファイバーとLANケーブルの対応速度が異なっていると、通信速度が最大限に発揮できません。

加えて光ファイバーとLANケーブルの通信速度に、メディアコンバーターも対応している必要があります。

メーカーによって性能や信頼性、そして価格が異なるのはメディアコンバーターに限りません。10GtecやTP-Linkは、価格の安いメディアコンバーターをリリースしています。性能で価格も変わりますので、コストパフォーマンスを考慮して検討してください。

メディアコンバーターは、メーカーで選ぶのも手です。それぞれ特色があるので、より用途に合う製品を選んでください。まず、信頼性を重視するなら国内メーカーの「BUFFALO（バッファロー）」・「アライドテレシス」がおすすめです。種類が豊富で公式サイトも充実しているためしっかり検討できます。

また、「サンワサプライ」・「三菱」などは産業用光メディアコンバーターなども展開しているため、業務用として検討している方におすすめです。種類は多くはありませんが、購入前にメーカーと導入相談ができるため、気になる方は公式サイトをチェックしてください。

メディアコンバーターは光回線終端装置として、購入する方が多くいます。光回線終端装置はインターネットを利用する上で、必ず必要なアイテムです。だからこそ耐久性や、信頼性が求められます。じっくりと検討して、最適なメディアコンバーターを選んでくださいね。