海外旅行におすすめドライヤー｜リファは使える？変圧器も解説

海外旅行に日本から持ってきたドライヤーを使用したら壊れた経験はありませんか？日本と海外ではコンセントに流れている電流が異なるため、変圧器を通さずにリファなど日本仕様のドライヤーを海外で使うと故障してしまいます。でも海外旅行先でも日本のドライヤーを使用したいですよね。

実は、海外の電圧でも使用できる海外対応の日本のドライヤーはたくさんあります。しかし、海外と言っても国別で流れている電流が異なるため、その国で使えるか判断するのは難しいです。

そこで、今回は海外でも使える海外対応ドライヤーのおすすめ商品、種類・選び方を紹介します。さらにドライヤー購入者500人に行ったアンケート結果も掲載。

☆この記事を読めば海外対応のドライヤーが簡単に選べます！

日本で販売されているドライヤーの多くは高機能で風量が強く髪の毛がすぐ乾くのに対して、海外のホテルに置いてある備え付けのドライヤーには風量が弱いものが多く見られます。

ロングヘアや毛量が多い方は、なかなか乾かずにドライヤーを持参すればよかったと後悔した経験があるかもしれません。

さらに、ホテルに備え付けのものだといつも使っているドライヤーとはサイズや形も違うので思うようにスタイリングできないこともあります。

こんなときに日本のドライヤーの素晴らしさを実感しますが、海外に日本のドライヤーを持っていく場合、日本とは勝手が違います。

次の項目では、海外にドライヤーを持っていく場合の注意点を紹介します。

結論、日本メーカー開発のドライヤーは国内でしか使えない可能性が高いです。理由は国ごとに対応する電圧です。

実はコンセント内を流れる電気の電圧は国によって異なります。

⏬国ごとの電圧

1. 日本　100V
2. 海外　110V～220Vもしくは240V

このように、日本以外の国は日本よりも電圧が高いです。そのため、日本専用の100V仕様のドライヤーを海外に持っていっても、電圧が違うため使えません。

ヘアアイロンはドライヤーよりも100〜240Vと全世界対応のものが多いものの、ドライヤーは残念ながらまだまだ国内専用品の方が多いです。

ちなみに、電圧の異なる海外で使用すると壊れるのはもちろんのこと出火する可能性すらあります。絶対に使ってはいけません。

日本の電化製品を海外で使うには、変圧器を使用する方法があります。

ただし変圧器を通すとW(ワット数)が制限されてしまうため、ドライヤーに必要なW(ワット数)が足りず冷風しか出ない可能性があるとも覚えておきましょう。

また、仮にドライヤーのW数に対応している高性能変圧器があったとしても、ナノケアなどの高性能ドライヤーである「デジタルモーター付・マイクロプロセッサー付の機種は使えない」と明記されている場合がほとんどです。

海外対応のドライヤーなら、日本国外の電圧でも使用できるように設計されているので、コンセントの変換プラグがあれば海外でも使用できます。

⏬変圧器が気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。

リファやレプロナイザーにダイソンなど、高性能なヘアケア機能を有するドライヤーが今は人気ですよね。これらの中で海外対応のドライヤーがないか調べたところ、以下の一点のみ見つけました。

高級ドライヤーの代名詞とも言えるレプロナイザー。非常に高額なドライヤーですが、ヘアケアを重視する方におすすめです。

この機種以外では、残念ながらレプロナイザーをはじめ、リファも絹女もダイソンも海外対応機種は見つかりませんでした。

国によって電圧が違うため、海外対応のドライヤーでも旅行先の電圧に対応しているかどうかをチェックしましょう。

• アメリカ：120V
• ヨーロッパ：220～230
• イギリス：240V

100V～120Vに対応しているモデルを選んだ場合は、アメリカで使用できてもイギリスやヨーロッパでは使えません。アメリカ以外にも訪れる予定があるなら、240Vまで対応しているモデルを選ぶのがおすすめです。

ドライヤーの電圧を確認するには、本体の裏側に記載されている数字をチェックしましょう。電圧切り替えスイッチがあるドライヤーもあります。メーカーによってはコードにタグのようにシールを貼り付けている場合もあるので、いずれかをチェックしてください。

たとえば、シールに

• 「AC100V-240V」

と記載があった場合は、100V～240Vまでの電圧に対応しているという意味です。海外対応のモデルでも、対応可能な電圧は製品ごとに異なるので必ず数字をチェックして、旅行先の電圧に合ったものを選びましょう。

海外非対応のものを無理に使うと、故障やトラブルの原因になります。変圧器で使用可能でも「海外対応」と記載がない場合は、メーカーでも使用を推奨していません。故障した場合は保証期間内であっても対象外となる可能性があるので気をつけてください。

海外対応のドライヤーでも、国別でコンセントの形状が異なるためそのままでは使えません。コンセントプラグの主な形状は、8種類あります。日本ではAタイプを使用していますが、海外ではBタイプ・Cタイプ・SEタイプ・B3タイプなどぞれぞれに形状は異なるのでそのままでは使用できません。

海外対応のドライヤーを海外で使うには、変換アダプターが必要です。変換アダプターを購入すれば、コンセントの形状が異なっても使用できます。変換アダプターも旅行先の電圧に対応していないと使えませんので、電圧もチェックしましょう。

いろいろな国に行きたい場合は、1つで何種類ものプラグに対応できるマルチタイプを選ぶのもおすすめです。多少値段は高くなりますが何個も購入するより経済的です。

旅行先のコンセント形状をいちいちチェックするのが面倒な場合、充電式を持っていけばいいのでは？と思う人もいますよね。

結論、充電式の場合はリチウム電池を使用しているので、飛行機の持ち込み検査に引っかかる可能性が高いです。

規定については航空会社による違いはありますが、ほとんどの場合で取り外せないリチウムイオンバッテリー式のヘアケア用品は、「機内」「預け入れ」ともに禁止です。

そのため、海外旅行に持っていくならコンセント式のものを選んでおくと覚えてください。充電式のものを購入した場合は、出発前に飛行機に持ち込めるか確認しておきましょう。

海外に行く場合は何かと荷物が多くなってしまいます。ドライヤーを持参する場合は、コンパクトサイズのものか、折りたたみ式がおすすめです。

サイズが大きいものや折りたためないものだと、スーツケースに入り切らず旅行先でお土産が増えたときなどにカバンを買い足すハメになる可能性もあります。荷物が増えると追加料金がかかります。

海外旅行に持っていくならできるだけコンパクトで持ち運びに便利なものを選びましょう。

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった3つのポイントを意識するだけで商品選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは

これだけです。「その種類がわからない！」と思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のドライヤーに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

ここまでで何度も解説した通り、海外で使用できるドライヤーは、電圧が

• 100〜240V対応

となっています。

100V専用と書かれていたら日本国内専用ドライヤーのため、海外では使えません。第一にまずは電圧を確認してください。「海外対応ドライヤー」として売り出されている商品も、必ず100〜240Vに対応しています。

現在発売中の海外対応ドライヤーは1,500〜25,000円程度です。

このうち、パナソニックのナノケア(EH-NA9F)以外は1万円以下の価格帯に分布しています。

⏬一般的なドライヤーの価格と機能

• 5,000円未満
  髪を乾かせればそれで十分な方
  マイナスイオンや遠赤外線搭載を謳うモデルもあるが、あまり効果は期待できない
• 5,000円台〜1万円台
  速乾性や最低限のヘアケア機能を求める方
  温度切り替えや静電気をおさえる程度のマイナスイオン効果は期待できる
• 2万円以上
  うねりやパサつきなど髪悩みがある
  ヘアケアにこだわりたい方向け
  各メーカーが工夫を凝らした技術でツヤ・まとまりのある髪に

要するに、ある程度「いい」ドライヤーで海外対応を探すと、ナノケア(EH-NA9F)一択です。

海外対応ドライヤーでヘアケアを重視するならナノケア一択。

先ほど「選び方②予算」でも解説した通り、海外対応ドライヤーでヘアケア機能の高い製品は、パナソニックのナノケア(EH-NA9F)が筆頭です。EH-NA9Fは2.3万〜程度でネット販売されています。

これ以下の価格で海外対応を探すなら、

大風量2.5m3/分を誇る「テスコム Speedom TID5000」が9,000円弱で販売されています。

髪を乾かす速度は速ければ速いほどいいため、本機種も結果的にヘアケアにつながります。

結論、ドライヤーの性能は価格帯でおおかた決まるため、メーカーを重視する必要はありません。

ただし、ドライヤーはマイナスイオンを中心に、

各社独自の技術を採用しているものが多く、

特定のメーカーの製品を指名買いされる方も多いです。

アンケートでも、購入前のメーカー意識について調査しました。

僅差ではありましたが、

「特定のメーカーの製品を指名買いした」

が33.4%と最も多い結果となりました。

ただし、

「メーカーは気にしなかった」31.4%

「聞いたことがあるメーカーの製品を選んだ」28.0%

と続き、

実際にはメーカーを重視して購入していない人が60%近くを占めていました。

それでも自分は気になってしまうかも……という方向けに、記事の後半では、メーカーごとのドライヤーの特性について、より詳しく解説しているので、興味がある方はご確認ください。

ランキングを見る前に再度確認。

失敗しない海外対応ドライヤーを選ぶためのポイントはこちら！

朝早くや夜遅くにドライヤーを使用する方、

小さなお子様がいるご家庭はドライヤーの使用音も気になるところですよね。

ドライヤーの騒音値は50〜70dB(デシベル)が目安です。

ただし、記載されていない製品も多く、使用環境によってうるさく感じるかは変わってくるので、一概に静音性が高いと言い切るのは難しい部分もあります。

風量が1.8㎥程度までのものなら一般的な騒音値の範囲内でしょう。

騒音値の目安は

• 50db：エアコンの室外機
• 60db：通常の話声やデパートの店内
• 70db：街頭や掃除機レベル

に該当します。

集合住宅にお住まいで使用時間が極端な方や、寝ている家族と隔たりがない場所での使用が想定される方は、上記を目安に騒音値（db）の記載があるモデルを選びましょう。

一般的なドライヤーの重量は500～800gです。

髪が長い方や毛量が多い方は、人より乾かす時間がかかるため、

500g未満のドライヤーを選ぶと腕が疲れにくいです。

ドライヤー時間は、風量や髪の長さ・髪質・毛量にもよりますが、

ショートヘアで3分程度・ロングヘアだと10分以上かかる方もいます。

500mlペットボトル1本分が500gと考えると、さほど重くないように感じますが、片手で腕をあげた状態で持つのは意外と負荷がかかります。

ただし、軽量ドライヤーは持ち運びに便利で、旅行にも持って行きやすい一方、機能性や風量に欠けることも多いです。

風量のある高級ドライヤーは重みが出やすいですが、その分短時間で乾きます。

重量はあくまで風量とのバランスで見るのがおすすめです。

海外旅行に持っていくならコンパクトなドライヤーを選ぶのが大前提ですが、自宅でも使いたい場合は収納方法もチェックしておきましょう。

使用時以外、ドライヤーはどこに収納していますか？

多機能な高級機は折りたたみできないものが多く、購入後に収納場所に困ることも。

折り畳み可能でもコードの長さや、持ち手部分のサイズによっては、これまでの収納スペースに収まりきらず、新たに収納場所を考える必要があります。

ドライヤーの収納にはスタンドや、ドライヤーホルダーがおすすめです。

ただしスタンドの幅によっては、洗面台に乗り切らなかったり、壁に穴を開けて設置するドライヤーホルダーもあります。賃貸の方は引っ掛けるだけで設置できるホルダーを選びましょう。

デザインは機能性とは直結しませんが、

スタンドやホルダーなど、普段から目に付く場所に収納している方は、

意外とお部屋とのミスマッチ感が気になる部分でもあります。

アンケートの「購入時に気にせず後悔したポイント」に「デザイン」を挙げた方からは、以下のような声が寄せられました。

• 部屋の色と合わない色のものを選んでしまい、置くと浮いてしまう（10代 女性 大学生・大学院生）
• 色など全く気にしないで購入したが、今思うと黒やグレーなど落ち着いた色のものを買えば良かった（30代 女性 専業主婦）
• 黒を購入しましたが、指紋がドライヤーにくっきり残るため、使用するたびに汚れが気になる。（30代 女性 自営業・自由業）

高級ドライヤーはデザインにもこだわった、スマートな見た目のものが多いですが、格安機は色味が派手なものも多いです。

また、使用しているドライヤーの指紋残りが気になる方は、

淡い色や本体がマット素材のものがおすすめです。

デザインは購入時はあまり気にしていないからこそ、使用していると気になってくる部分でもあります。

ドライヤーの風量・パワーは消費電力と比例しません。

一般的なドライヤーの消費電力は600~1200W程度で、

1200Wまでならだいたいの家庭用コンセントで使用できます。

ただし業務用ドライヤーは、消費電力が1500W近いものもあり、

ご自宅のコンセントでは使用できないので注意が必要です。

実際に消費する電力は、使用モードによっても変わってきます。

電気代が気になる方は、単純に消費電力が少ないものを選ぶより、

速く乾く大風量モデルで、使用時間を短くするのがおすすめです。

今回のアンケートで「特定のメーカーを指名買いした」を選択した方の

シェア率が最も高いメーカーが「パナソニック」で、半数以上を占める人気っぷりでした。

Q.ドライヤー購入時、「特定のメーカーの製品を指名買いした」方は、該当のメーカー名を教えてください。

• パナソニック　64.5%
• テスコム　7.0%
• サロニア　5.3%
• その他　9.0%

パナソニックのドライヤーは、主に高価格帯の『ナノケア』と低価格帯の『イオニティ』に分かれます。

• ナノケア
  一般的なマイナスイオンの約1,000倍の水分量を含む『ナノイー』イオンを搭載
  水分たっぷりのイオンがパサつく髪にうるおいを与える。
  最近では水分増加量が通常の1.9倍の『高浸透ナノイー』搭載モデルも発売
• イオニティ
  中価格〜低価格帯のラインナップが豊富
  上位機は2.0㎥の大風量速乾タイプかつ、ダブルミネラルマイナスイオン搭載
  マイナスイオンを広範囲に届けて、指通りのいいさらさら髪に

『ナノケア』は高級機の中で知名度も高く、『イオニティ』は1万円未満でも機能性に優れているため、バランスのいい製品が揃うメーカーです。

テスコムは国内の美容室でのシェア率が70％(2022年調べ)と最も高く、大風量のサロン向けモデルをベースに、家庭用の格安機まで豊富な展開が特徴です。

複数のブランドを展開していますが、ここでは主な3つを取り上げます。

• Nobby
  美容師人気の高いサロンシェアNo.1ブランド
  機能性はシンプルながらパワフルにサロン級の仕上がり
• Speedom
  500g未満と軽量でも最高2.3㎥の大風量
  速乾性を重視したい方に
• ione
  格安機ながら熱によるイオン減少を抑えて髪全体に行き渡らせる

ハイパワーなモデルが多い一方、消費電力が1300Wを超える製品もいくつか出しているため、購入の前に必ずご自宅のコンセントが対応しているか確認しましょう。

コイズミは比較的低価格でパワータイプのドライヤーが手に入るのが特徴です。

代表的なブランドを2つ紹介します。

• モンスター（MONSTER）
  最大風量2.2㎥のパワータイプでありながら、5箇所からマイナスイオンを発生し、スカルプモードもあって1万円台
• ポケドラ
  タテヨコ約12cmずつ・重さ230gで折り畳めば手に収まる小型の中でもかなりコンパクトなモデル。持ち運びに便利。

コスパ重視で選びたい方には、ヴィダルサスーンのドライヤーがおすすめです。

ヴィダルサスーンは、ヘッド部分に特徴のあるドライヤーが多く、吹き出し口を狭めたノズルはピンポイントで風を当てることができ、スタイリング時に重宝します。

頭皮ケア・スカルプケアを重視したい方にはヤーマンがおすすめです。

突起がついたヘッドが頭皮に心地よく刺激を与え、やさしくほぐしていくので、マッサージされているようなエステ気分を味わえます。

ヤーマンは顔に使用することで表情筋のリフトケアができるなど、スカルプケア以外の機能も満載です。

ドライヤーに付属するアタッチメントは、

使いこなせばスタイリングが上手にできたり、ヘアケアに役立ちますが、ズボラな方は結局ほとんど使っていない、なんてことになりかねません。

アタッチメントは主に、髪のスタイリング向けと頭皮ケア向けの2つに分かれます。

• 髪のスタイリング向け（ダイソンが得意）
  ・ドライやーした後の細かい浮き毛を抑える
  ・カールやパーマを崩さず空気を分散してあてたり、
  　逆に気になるところにピンポイントにあてたりできる
• 頭皮ケア向け（ヤーマンやアデランス）
  突起がついたヘッドで頭皮をマッサージする

アタッチメントが豊富だから高性能、といって選ぶのではなく、

スタイリングにどのくらい時間の余裕を持てるか

自分にとって欲しい機能が備わったアタッチメントか

をもとにチェックしましょう。

ドライヤーを選ぶ際に海外対応モデルを選べば、旅行や出張で海外を訪れるときも使い慣れたドライヤーを持っていけます。海外対応のものでも種類があるので、かさばらないコンパクトサイズのものや、折りたたみ式を選びましょう。