無料CADソフトおすすめ11選｜フリーソフトや設計図アプリも！図面作成に

CADソフトやアプリは、パソコン上やスマホ上で製図・設計などの図面作成ができます。最近は、趣味でものづくりをする方が増えているので需要が高く、無料で利用できるフリーソフト・CADソフト・アプリを探している方も多くいます。

無料と聞くと、お試し程度の機能しかついていないと考える方もいるかもしれません。しかし、近年配信されている無料CADソフトやアプリは非常に機能が充実していて、用途もさまざまです。ただ、選択肢が増えた分どれを選べばいいのか分からない方もいますよね。

この記事では、無料CADソフトやアプリの機能や選び方を解説します。おすすめのソフト一覧や設計図アプリもランキングにてあわせてご紹介しますので、高額出費を抑えたい方や、CADを使った資格取得を考えている方もぜひ参考にしてください。

無料CADソフトと有料ソフトの違いを解説します。ご自身の使用目的から、どちらにするか検討してください

【無料版】

• 一部機能にロックがかけられており、使用できる機能に制限がある
• とりあえず試してみたい方や初心者の方におすすめ

【有料版】

• 機能の制限がなく使用用途は多岐にわたるが、初心者には使いこなせない場合もある
• 長期にわたって使用したい方、ある程度慣れている中級・上級者におすすめ

また、CADソフトは2Dソフトと3Dソフトに分かれています。それぞれ機能面における特徴が全く異なるので、自身の利用目的に合わせて最適なソフトを選択しましょう。

【2DCADと3DCADの違い】

2Dソフトの最適な利用シーンは、平面の建設設計図面や平面で表現できるパンフレットや企画書の作成です。手書き感覚でありながら、コンピュータの高精度な描画で正確な平面図面を設計できます。

しかし、対応分野は要チェックです。CADソフトは住宅建築・機械設備・電子機器を始めとした幅広い分野に分かれていて、該当分野の設計をサポートする機能がふんだんに盛り込まれています。汎用的に扱えるものもありますが、利用範囲が定まっている場合は対応している2Dソフトを選びましょう。

建築に対応しているソフトの場合は、建築設計に関する基本的な機能を始め、建築法規に関するコマンドが充実している物も見受けられます。作業を効率化させるためにも、自分が設計したい図面の種類に対応しているか、事前に確認しておくのが大切です。

3Dソフトの利用シーンは、3Dプリンタを利用して物体を作り出したい時や立体的な建設図面を設計する時です。本来の物体化は時間とコストがかかりますが、3DCADソフトと3Dプリンターの併用によってスピーディーかつ低コストによる物体化を実現させています。

3Dソフトは立体的なモデリングを行うので、試作品を作る前にコンピュータ上での体積・表面積・質量などの立体構造の計算が可能です。各部品に属性データを与えれば、物体の部品同士が接触しないか、重心は支えられているかなど、設計面の不備を修正してから物体化ができます。

建築用に扱うソフトの場合は、建物の建築過程における構造管理するための工程であるBIMにも注目しましょう。建設の生産性を向上させるうえで必要不可欠です。BIMに対応している3Dソフトならば、より実践的に扱えます。

初心者でCADソフトを使うのが初めての方は、日本語で理解できるマニュアルが充実しているものをおすすめします。マニュアルが付いていないものは操作画面が英語表記になっている場合が多く、CADソフト初心者には難易度が高いです。

CADソフトを使い慣れているなら英語でも直感的に操作もできますが、初心者の場合は表示される情報についてもその都度和訳しなければならないので、非常に手間がかかります。日本語マニュアルの有無にも注目してください。

無料CADソフトを選ぶ際は、自分のPCのOSに対応しているかどうかの確認も大切です。OSとは、コンピュータの処理を管理するプログラムの名称であり、WindowsとMacが一般的に用いられています。

OSが非対応の場合は、ソフトの起動ができなかったり機能が正常に動作しなかったりといった不具合が起きる可能性があります。選ぶ際は、対応OSを各公式サイトで確認しましょう。

CADの認定試験を受けたくてソフトを探しているなら、使えるデータファイル形式をチェックしましょう。一般的に利用されているデータファイル形式は、CADソフトの最大手であるAutoCADのDWG・DSX・SFXなどさまざまです。個人的な利用であれば気にする必要はないですが、CAD認定試験を受ける方には重要な要素になります。

CAD認定試験には実技試験があり、自分のノートパソコンで作図をしますが、受験時に必要なのがDXFのファイル形式です。フリーソフトでも受験はできますが、試験ではDXF形式ファイルの提出を求められるので試験を受けようと考えている方は要チェックです。

CADに慣れていない方は、初心者向けの認定試験を受けましょう。インターフェースの似ているソフトであれば、オートデスク認定資格を取得するのにおすすめです。AutoCADを使いこなせる証明になるため、ぜひとも挑戦してみてください。

CADソフトを使用するならサポート体制がしっかりしているものがおすすめです。より安全性を求めるのであれば、使っていない休日や夜の時間帯でもサポートしてもらえるタイプを選びましょう。万が一トラブルが起こった際も、対応してもらえて便利です。

CAD初心者の方は、AutoCADを利用する方法もおすすめです。AutoCADは1982年の発売以降、バージョンアップを繰り返して現在多くの企業・現場で導入されているCADソフトです。Autodesk社は、AutoCADなどすべての製品を条件付きで無償で提供しており、以下で無料ダウンロード版の特徴を解説します。

• 無料の使用期間は30日間
• 利用条件がなく、Architecture・Electrical・Map3D・Mechanicalなども試せる
• 期間限定でもすべての機能が使え、スマホ・パソコンなどさまざまなデバイスで図面の作成・編集が可能

AutoCADの特徴は標準機能は汎用3DCADですが、各専門分野に対応する拡張機能をインストールすれば、さまざまな分野に特化させられます。ある程度は情報収集も必要ですが、日本ユーザーも大勢いるので関連情報も充実しています。

また、学生なら3年間無料のサービスも提供しています。利用料金を払わずにAutoCADを本格的に利用できるので、実際に現場で使われているCADソフトで練習したい学生にもおすすめです。

無料体験版があるCADソフトは、AutoCAD以外にもあります。中でも、AutoCADに似たフリーソフトを一覧にしてご紹介しますので、こちらもあわせてチェックしてください。

初心者の方はフリーソフト・無料の設計図アプリ・CADアプリもおすすめです。iPadやスマホはパソコンより操作が簡単なので、直感的な設計が可能です。「ARES Touch」や「DWG FastView」などさまざまな種類がありアプリによって機能や特徴も違うので要チェックです。

ここでは、「ARES Touch」・「DWG FastView」・「AutoCAD Webアプリ」の3つをご紹介します。インストール不要なソフトも必見です。

3Dプリンターを使うと、3DCADソフトで設計した3Dモデリングを立体的な造形物としての物体化が可能です。CADソフトさえ使えれば、自分が想像したものをいくらでも物体化できますが、従来は業務用のコストの高いモデルばかりなのが難点でした。

しかし、近年は趣味やDIYなどの充実によって家庭向けの3Dプリンターもさまざまなモデルが市販されています。1万円程度で購入できるモデルもあるため、DIYや趣味のものづくりのクオリティ向上のために、3Dプリンターの導入もおすすめです。以下の記事で、家庭用の3プリンターを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

無料CADソフトは基本的に一部の機能が制限されていますが、用途に合わせたソフトを選択するすれば利用目的の達成も十分に可能です。本記事でご紹介した選び方を参考にしながら、ご自分の利用目的に合った無料CADソフトを選びましょう。