Miracast対応のモバイルディスプレイ9選｜ワイヤレス化・無線接続の方法も

モバイルディスプレイは簡単に持ち運びができ、パソコン作業をデュアルディスプレイでより効率化できる便利アイテムです。ゲームや仕事などさまざまな用途で役立つため、購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。

モバイルディスプレイの機能としておすすめなのがMiracastに対応している製品です。Miracastを使うことで簡単にデバイスとモバイルディスプレイを無線接続でき、ケーブルいらずでデバイス間の接続のワイヤレス化が可能です。

そこで本記事では、Miracast対応のモバイルディスプレイの選び方やおすすめ商品を紹介します。モバイルディスプレイと普通のディスプレイの違いやBluetoothでモバイルディスプレイを接続する方法についても紹介しますので、購入を検討されている方はぜひご参考ください。

Miracastはモニターやテレビに専用の子機を接続して、PC・スマホ・タブレットの画面を映し出す方法です。通常モニターなどに別デバイスの映像を映し出すためにはHDMIなどの有線接続が必要ですが、無線で繋げられるため「ワイヤレスHDMI」とも言われています。

Miracastを使うことで、パソコンの画面をワイヤレスでテレビや会議室のプロジェクターに大画面で映し出すことができ、スマホの画面をリモートで映すことも可能です。デバイスとWIFiに接続するだけで簡単に接続ができます。

モバイルディスプレイは通常のディスプレイと違い、持ち運びを前提として作りだされたディスプレイです。軽い・薄いといった点はもちろん、基本的にはバッテリー内蔵のモデルが多く、画面サイズも7～15インチ以上と幅広く販売されています。

使用時に給電用のアダプターを必要としない製品を使えば、ケーブルでごちゃごちゃしがちなデスクの上もすっきりした状態を維持しやすくなります。また本体が非常にコンパクトなモデルも多いため、プレゼンなどのビジネスでの使用はもちろん、普段家庭で使用する際にも扱いやすくとても便利です。

タブレットと比較しても比較的安価で購入できて、操作もシンプルです。ディスプレイを必要としている方であれば、モバイルディスプレイはとても魅力的なアイテムとなります。

接続端子を使用した接続にわずらわしさを感じる方は多いです。Miracastに対応したモバイルディスプレイと端末が必要ですが、Microsoftのワイヤレスディスプレイアダプターを使用すれば、接続時のわずらわしさを払拭できます。

持ち運びされる方も多いため、ワイヤレス機能はモバイルディスプレイに最適です。使用時に場所を選ばない、魅力的なアイテムに早変わりします。

近年注目されているモバイルディスプレイの中には、ワイヤレスディスプレイアダプターを使用せずにBluetoothでワイヤレス接続できるモデルもあります。すでに発表されている製品としては、「Airview」「ASTRO 4K」などが挙げられます。

どちらもワイヤレス接続だけでなく、タッチスクリーン機能を搭載していて、PCだけでなくスマホとの接続でもより操作しやすく設計されているのが特徴です。

Dellには、専用アプリ「Dell Wireless Monitor」をダウンロードすると無線接続ができるようになる製品があります。Windows PCはDell公式ホームページ、AndroidデバイスはGoogle Playストアからアプリダウンロードできるので、うまく活用してください。

モバイルディスプレイを選ぶ際、まず最初に考えたい点は画面サイズについてです。小さいサイズはもちろん、ビジネスで必要とされるケースの多い大きめのサイズまで幅広いサイズの製品が販売されています。

大きすぎると持ち運びが大変なため、カバンに入るサイズを前提として考えるのがベターです。とはいえ、画面があまりに小さいと視認性が悪くなるため、小さければいいわけではありません。そのため、一緒に持ち歩くノートパソコンのサイズを基準に購入しましょう。

一般的には十数インチの画面サイズが無難と言われていますが、使用用途と頻度は人それぞれ異なります。プレゼンなどビジネスで使用する場合は大きめのサイズで、プライベートで頻繁に持ち歩くのであれば少し小さめのサイズなど、自分に合うサイズを考えて購入しましょう。

画面サイズと一緒に見ておきたい点が、画面解像度です。画面解像度が高ければ細かい文字でも見やすく、より高画質な画像や映像を映しだせます。

モバイルディスプレイの多くはあまり大きくない画面であるため、画像などを拡大するケースも多いです。そのため、モバイルディスプレイはフルHDが基本だと考えましょう。

また通常ディスプレイの場合、4Kは作業効率も上がると人気があります。しかし、モバイルディスプレイの場合、基本的にモニターが小さいため無理に高い解像度を求める必要もありません。「絶対に必要」などの理由がないのであれば、フルHDで十分です。

モバイルディスプレイの出力端子は、基本的にHDMIが主流です。その他、Type-CやUSB・VGA接続といった出力端末もあります。しかし、多くのモデルがその中の一つのみで出力が可能であるため、接続したいPCの出力端子を確認する必要があります。

USBタイプのものはマウスの動きなどの動作に遅延が発生する場合もあるため、遅延を避けたい方であればHDMIかVGAタイプがおすすめです。またUSBタイプの場合、給電と合わせてUSBポートを2つ必要とする製品もあります。

PCからの給電にも対応していると、バッテリー容量を気にしなくていいのでよりおすすめです。スマホとの接続を考えている方や、入力端子ケーブルが煩わしいと感じる方は入力端子を必要としないワイヤレス接続も便利です。

タッチ操作は大画面でスマホと同じ操作が可能になるため、スマホでゲームをプレイする方には魅力的な機能です。タッチ操作可能なモバイルディスプレイの中には回転や拡大・縮小などの操作ができるものや、10点タッチの静電容量方式を採用しているモデルもあります。

ないと絶対に困る機能ではありませんが、できると重宝する機能です。タッチパネルの操作を基本とする端末への使用に適しており、もともと画面が小さめなスマートフォンの接続に最適な機能です。

画質にこだわる方であれば、一緒に押さえておきたいポイントがモニターの種類です。用途に合ったモニターを選べば、画面の見やすさは大きく変わります。そのため、ディスプレイ表面の処理の違いを表す表記についても知っておきましょう。

「グレア」は外光が写り込んだり、指紋汚れが目立ったりなどデメリットがありますが、画面の色がより鮮やかに見えるよう処理されたディスプレイです。反対に「ノングレア」は、グレア処理されたディスプレイのデメリットは軽減されますが、発色や色合いといった点においてはグレアに劣ります。

その他にも、イラストの編集や写真編集に最適な「IPS」、映画鑑賞に適した「VA」、ゲームをするのに適した「TN」といった液晶パネルの違いもあります。モニターの種類は視認性と価格にも大きく関わるため、自分の使用用途に合ったモニターをしっかりと見極めて購入しましょう。

持ち運びを前提としている点から、モバイルディスプレイの多くは軽さを重視して作られています。しかし、それと引き換えに耐久性の低いモデルも決して少なくありません。

「持ち運ぶなら軽いものを」と考えるのは当然ですが、一方で重量のある製品は耐久性も高い点も忘れてはいけません。本体の軽量のみに特化したモデルを購入するのであれば、故障しやすいリスクがあるのも意識して持ち運びましょう。

モバイルディスプレイの選び方として最後にご紹介するのは、給電方法についてです。モバイルディスプレイの給電方法は、バッテリー式以外にもアダプターから給電するモデルやPCと接続時に給電するものなどがあります。

モバイルディスプレイは出先での使用を第一に考えられているため、バッテリー式のモデルが一般的です。しかし、どの給電方法が便利であるかは使用用途によっても異なります。モバイルディスプレイの使用用途を考え、それに合った給電方法を選びましょう。

モバイルディスプレイと言ってもさまざまな機能やサイズがあり、価格もピンキリなのがわかりました。使用用途や状況に合わせて購入すると作業効率などが上がって便利です。ぜひ自分に最適なモバイルディスプレイを見つけてください。