【フラットベッドスキャナのおすすめ11選】人気メーカーも紹介！

紙の文書やイラスト、フィルムをスキャンしデータ化するスキャナ。なかでも、書類や雑誌、写真など幅広い用途で使えるのがフラットベッドスキャナです。コピー機のようにガラス面に紙をセットして読み取るため、機械が苦手な方でも使いやすいのが特徴。一枚一枚スキャンするので手間がかかりますが、雑誌や本を開いたまま使用できるため、自炊用としても人気です。

最近ではプリンタの機能を持った複合機も多く、スキャナ単体のニーズは減りつつあります。実際、「プリンタを持ってるからスキャナは要らないかな」と考えてる方も多いですが複合機のスキャン機能はあくまでおまけ程度。スキャン専用にスキャナを一台持っておくのがおすすめです。

とはいえ、エプソンやキャノンをはじめ多くのメーカーから発売されているフラットベッドスキャナ。初めて購入する方は「どれを選べば良いの？」と迷ってしまいませんか？そこで今回は、おすすめのフラットベッドスキャナをご紹介していきます！

まずは、フラットベッドスキャナとはどのようなものであるかについて、大まかな分類とともにご説明していきましょう。

フラットベッドスキャナとは、その名の通り原稿を置く面が平らなガラス面になっているスキャナです。書類を設置する際にも固定しやすく、機械慣れしていない人でも簡単に使うことができます。解像度が高いので、写真や絵にフィルムなど幅広い原稿に使用できる点も人気です。

また近年、本や雑誌などをデータ化する「自炊」を行う人が増えていますが、フラットベッドスキャナは本などを開いたままスキャンができるので、本を壊さない「非破壊自炊」も可能となっています。

スキャナには今回ご紹介するフラットベッドスキャナ以外にもさまざまな種類のものがあります。各タイプのスキャナについて、その特徴をご説明していきましょう。

シートフィードスキャナは、セットした原稿を機械が自動で送り出していくタイプのスキャナで、一回ずつ原稿をセットし直す必要がないため、大量の書類をスキャンしたい場合に向いています。事務用に使用されることが多く、資料の保存や名刺のデータ化などには重宝される存在です。

ただし機械が自動で書類を取り込む性能であるがゆえに、本や雑誌などをそのままスキャンすることはできないので、自炊には不向きであると言えます。

オーバーヘッドスキャナは、カメラ付きのアームが付いたスキャナで、原稿を上から撮影することで読み取ることができます。デスクに置いた原稿をそのまま上から読み取るので、重くて分厚い本などでも、スキャナ自体を動かすことでそのまま読み取ることができます。

書類とスキャナの接触が少ないので、極力痛めたくない原稿をスキャンする場合には便利でしょう。デメリットとしては、開いたままにしておくのが難しい原稿の場合に抑えておく蓋がないため、都度手で押さえる必要がある点が挙げられます。

ハンディスキャナは、手で持って使えるサイズの持ち運びに便利なスキャナです。他のタイプと大きく違うところは、スキャナ自体を手に持って動かすことで原稿を読み取るという点でしょう。

鞄に入れて持ち運べるので出先でも手軽に使うことができ、壁に貼られた原稿などもそのままスキャンすることができます。

内蔵バッテリーや乾電池で動くため、場所を選ばずに使うことができるのが大きなメリットです。しかし他のタイプのスキャナと比べると解像度は低い傾向があるため、スキャナに高解像度を求める方には不向きと言えます。

文書を読み取る性能は抜群で、自炊に最適とも言えるのがドキュメントスキャナです。数十枚単位の原稿を一度にセットできるものもあり、自動で1枚ずつ原稿が送り出されるため、都度手で差し替える必要がありません。

大量の原稿を効率よくスキャンしたい場合に向いているスキャナですが、原稿を1枚ずつ取り込んでスキャンするため、本や雑誌などをスキャンしたい場合は原稿を破壊する必要があり、非破壊自炊は不可となります。

フィルムスキャナは、写真のフィルムを取り込みデータ化するためのスキャナです。デジタルカメラやスマホカメラが多く普及している近年ですが、フィルムカメラを愛用している方もおり、昔撮った写真のフィルムをスキャンして楽しみたいという方も多くいます。

ネガフィルムをホルダーにセットし、ディスプレイで確認しながら欲しいフィルムを1コマずつ確実に直接データ化することができます。ただしフィルム専用のスキャナであるため、汎用性の低い点がデメリットと言えるでしょう。

ここからは、自分に合ったフラットベッドスキャナを見つけるための、選ぶポイントについて解説していきましょう。

スキャナはセンサーを使って読み取る仕組みで、「CIS」「CCD」のいずれかのセンサーを採用した商品が主流です。CCDセンサーは表面に画素と呼ばれる受光素子が並んでおり、画素ひとつひとつのサイズが大きいほど高画質でのスキャンが可能です。

CCDセンサー採用のスキャナの方が高画質であるため、フィルムスキャンなどに使用したい場合はCCDセンサータイプを検討しましょう。CISセンサーはCCDより低価格な傾向がありますが、凹凸があると解像度が下がるデメリットがあるため、本などの自炊には不向きです。

スキャナをフィルムスキャンに使いたいという方は、解像度の高い高画質タイプを選ぶと安心です。解像度とは「dpi」という単位で表される画像密度のことで、数字が高いほど高画質となり、高画質タイプでは4800dpiや9600dpiと言った解像度に対応しています。

しかし解像度が高ければいいという訳ではなく、解像度が高いとデータが重くなるというデメリットもあります。スキャン後の使用用途によって、300dpi～600dpiでスキャンするなど、適切な設定を行うことが望ましいでしょう。

スキャナによって取り込みたい原稿のサイズに対応しているかも違ってくるため、確認が必要です。一般的に家庭用や業務用として販売されているスキャナは、A4もしくはA3サイズの原稿まで対応しているものがほとんどとなっています。

それより大きいA2やA1サイズの原稿に対応するスキャナはAmazonにはないため、直接メーカーに発注する必要があります。

多くの原稿をスキャンしたい場合は、気になるのが読み取りにかかる時間です。スキャンにかかる時間を少しでも短縮したいという方は、読み取り速度ができるだけ速いタイプを選びましょう。高速スキャンタイプであれば、1原稿あたり数秒での読み取りが可能です。

より自分に合ったフラットベッドスキャナを選ぶには、スキャナの読み取りそのものの性能はもちろん、付加機能についても注目して見てみるのがおすすめです。

スキャナをパソコン周辺に置いて使うのであれば、USB給電タイプがおすすめです。パソコンから給電できるのでコンセントが無い場所でも、場所を選ばず使うことができます。またコンパクトな薄型タイプが多いので、持ち運びにも便利でしょう。

本や雑誌など、厚い書類をスキャンする機会の多い方には、フタを外せるタイプのフラットベッドスキャナをおすすめします。厚みがあるとフタが浮いてしまい、うまく書類を固定できなかったり、フタを痛めてしまったりする恐れがあります。

フタが取り外せれば、厚みのある書類でも上から手でしっかりと抑えることで綺麗にスキャンすることが可能です。

大量の原稿をスキャナで取り込みたいという方は、フラットベッドスキャナにADF機能が付いたものを選びましょう。ADFとは原稿の自動送信機能のことで、都度セットし直さなくても自動で原稿の取り込みが可能になります。

フラットベッドスキャナは、さまざまなメーカーが製造販売しています。その中でもおすすめの人気メーカーについてご説明していきましょう。

エプソンのフラットベッドスキャナは、1万円以下の製品から3万円～6万円台の製品が主流で、高性能のものになると10万円台の製品もあります。

持ち運びに便利な薄型タイプから、ADF機能が搭載されたモデルまで充実しており、自炊に使いたい方にもぴったりのラインナップが揃っています。フォトスキャン向けの高画質にこだわったモデルもあるので、幅広い用途に使うことが可能です。

エプソンと並んでスキャナの2大メーカーとも言われているのが、キャノンです。1万円～5万円台のフラッドベッドスキャナが販売されています。

エプソンと比較するとフラットベッドスキャナの種類自体は少ないですが、USB給電式や縦置き可能なタイプがあり、省スペースでスキャナを使用したい場合に向いています。持ち運びの便利さを重視する方にはキャノンのフラットベッドスキャナをおすすめします。

エプソンやキャノンのような有名メーカーではありませんが、オフィス機器専門のメーカーとして人気のフラットベッドスキャナを販売しているのがサンワダイレクトです。

A3にも対応している大型のフラットベッドスキャナがあり、A4サイズの雑誌でも見開きでそのままスキャンできる利便性が人気を呼んでいます。大型ですが5万円以下と値段もお手頃であるため、家庭用の大型フラットベッドスキャナとしておすすめです。

ご紹介してきたようにフラットベッドスキャナにはさまざまなタイプが存在し、それぞれにメリットが異なります。スキャナの用途や原稿の種類に合わせて必要な性能を確認し、自分にぴったりのフラットベッドスキャナを見つけてみましょう。