USBタイプCケーブルのおすすめ7選｜急速充電や100均も

Androidスマートフォンの充電端子といえばmicro-USBでしたが、近年発売されるスマートフォンにはtype-cが搭載された機種が多く、最近ではコンビニでも当たり前に見かけるようになりました。

タイプCケーブルにも通常充電・急速充電・データ転送用などの違いがあり、用途を間違えると上手く機能しないなどの不具合が発生します。タイプCケーブルに限らず、「安いノーブランド品を買ったら認識しなかった」「買ってすぐに接触が悪くなった」といった経験のある方は多いです。

タイプCケーブルも覚えてしまえば種類はそんなに多くありません。この記事では、USBタイプCケーブルのおすすめ商品を、用途別にご紹介します。ヨドバシカメラなどの家電量販店やAmazonなどで購入できますので、ぜひ参考にしてください。

USBタイプCケーブルについてお話する前に、まずはUSBが何なのかを簡単にご紹介します。私達が日々使っているUSBは『ユニバーサル・シリアル・バス（Universal Serial Bus）』という規格の略称です。

USBが出てくるまでは、マウスやキーボードはメーカー独自の接続端子でパソコンと繋がっていました。USBによって接続端子が統一され、同じポートでさまざまな機器に接続できるようになり、世界的に普及しています。

時代や機器の変化と共に、USBの規格もよりハイレベルに、コネクタはより小型になってきました。USBタイプCは2015年に登場したコネクタの形状で、高速データ転送や急速充電などに対応しています。主にスマートフォンやタブレットで使われています。

最新AndroidスマホではUSB Type-Cケーブルが使えます。iPhoneではlightning端子がメインですが、iPhone12/12mini/12Pro/12ProMaxよりUSB Type-C–Lightningケーブル(Type-C↔Lightning)が付いてきます。ただしType-C端子をつなぐAC充電器の準備が必要です。

下表を参考にしてください。

・主な対応機種一覧

今はUSBでスマートフォンなどを充電することも多いですが、USBタイプCケーブルは、最新の規格『USB Power Delivery』に対応しています。この規格によって給電能力が強くなり、短時間でフル充電できるようになりました。

ただし、このUSB Power Deliveryの機能を使うためには、充電器・ケーブル・スマートフォン等の対象機器のすべてが『USB Power Delivery』に対応している必要があります。どれか1つでも非対応の場合は、この性能を活かせません。

今は最新のiPhoneやAndroidスマートフォンは対応していますし、充電器も対応機種が増えていますので、その間をつなぐケーブルも同じ規格に対応しているかどうか、パッケージの記載などを見て確認しましょう。

USBはデータの転送速度の違いで分類されています。この『USB2.0』は長い間使われてきた規格で、最大転送速度は480Mbpsです。今でも多くの機器で使われています。

USB3.0は、接続端子の形状はUSB2.0と変わらないものの、データの転送速度が大きく異なります。USBB3.0は最大5Gbps（5,000Mbps）のデータ転送に対応しているので、2.0と比較したときに約10倍の情報量を送れる計算です。

USB3.0の恩恵を受けるためには送受信の両方が同規格に対応している必要があるので、データ転送にイライラしていた人はUSB3.0に対応している機器への買い替えをおすすめします。

なお、USB3.0に対応しているUSBケーブルや端子は内側が青くなっていたり、バージョンを示すマークがついています。逆に言うと、内側が青くない端子はUSB2.0の可能性が高いので、パッケージを確認しましょう。

USB 3.1 Gen2は、USB3.0よりも更に早い転送速度を誇る規格です。具体的には最大10Gbpsと、USB3.0の約2倍の速度になりました。そのため、送信側と受信側がこの規格に対応していれば、非常に早い速度でデータを送信可能です。

また、これまでの2.0等との互換性もあるので、これまでの機器にも使えます。ただし転送速度は規格が低い方の速度に準じますので、たとえばUSB3.0の機器と接続した場合は、USB3.0の転送速度でデータのやり取りをすることとなります。

ケーブルを選ぶときは接続機器が対応しているタイプで選ぶ必要があります。スマートフォンと充電器、など端子の大きさが異なる機器同士を繋ぎたいときも、それぞれの端子に応じたケーブルを用意しましょう。

タイプAはさまざまな機器で使われている形状なので、タイプAとタイプCを接続するこの形式が、市販品としても多く出回っています。とくに、パソコンはタイプC同士の接続に対応していない場合も多いため、パソコンと接続して充電したり、データ転送したりしたいときに使われます。

タイプCとタイプCを結ぶケーブルは、MacBookの充電用ケーブルや、タイプCの端子に対応した充電器と接続するときに使われます。また、パソコン側にタイプC対応の端子があり、USB Power Deliveryに対応していればスマホ本体の充電も可能です。

今は台座に置くだけで充電できるものもありますが、多くの人がスマートフォンと充電器をケーブルで接続して充電するので、充電用のケーブルを買う人もいらっしゃいます。充電用のケーブルとして購入する場合は、ケーブルの『最大電流容量』を見てみましょう。

最大電流容量が大きければより多くの電流を流せるため、充電時間が短くなります。見た目や価格が同じようなケーブルで迷ったら、最大電流容量を確認してみてくださいね。

スマートフォン・充電器・パソコンがUSB Power Deliveryに対応していれば、ケーブルもそれに対応しているものを選びましょう。本体同士が対応していても機器同士をつなぐケーブルが対応していなければUSB Power Deliveryは適用されないので、規格に対応しているかどうかを確認して購入してください。

1秒間で転送できるデータ量を、『データ転送速度』といいます。パソコン等にデータを転送するためにケーブル購入を考えている人は、この『データ転送速度』に注目してケーブルを選びましょう。多くが5Gbpsくらいですが、中には10Gbpsに対応しているものもありますよ。

今はスマートフォンやパソコン側が高速データ転送に対応している場合が多いですが、間をつなぐケーブルが高速データ転送に対応していなければ実力を発揮できません。迷ったらなるべく多くのデータを転送できるケーブルの購入をおすすめします。

Mac製品と接続する場合は、Thunderbolt規格のものを選びましょう。Thunderboltはインテルとアップルが共同で開発した高速汎用データ転送技術を指します。USBよりも高機能・高性能ですが接続端子の形が同じですので、間違えて買わないように気をつけましょう。

ケーブルのトラブルでとくに多いのは、断線です。ケーブルが完全に切れていなくても、充電やデータ転送時の不具合に繋がってしまう場合もあります。中が見えないケーブルでは、不具合が生じていてもすぐには気づけません。

充電場所などの都合で曲げて使うことも多い場合は、耐久性を謳っている丈夫なケーブルの購入をおすすめします。

さまざまなシーンで使われているUSBケーブルの長さは、実は規格によって決まっています。現在市販されているケーブルの多くが0.5ｍ～1mなのも、規格が理由です。ケーブルの長さでデータ転送の速度は変わらないので、自分がどの用途で使うかを考えてケーブルを選びましょう。

職場など、自宅以外の場所で使うことが多い場合は、どんな環境でも対応できるように長さに余裕をもたせたほうが安心です。また、自宅のパソコン周辺やモバイルバッテリーなど用途や使う場所が決まっている場合は、短めのものの方がスッキリ使えますよ。

タイプCケーブルを用途別に使用するなら、USB-IF認定商品がおすすめです。USB-IF認定商品は、見た目が同じで機能が違うタイプCケーブルを区別するためのロゴがあります。機能が違う複数のタイプCケーブルを使う人にぴったりです。

急速充電できる端末で使用したいなら、Quick Charge対応のケーブルを選択しましょう。Quick Chargeは通常のUSBよりも1.8倍以上の速度で充電できます。商品によって速度が違うので、より速く充電したい人は、Quick Charge5を選ぶのがおすすめです。

Ankerはケーブルのみならずモバイルバッテリーや周辺機器を開発・販売しています。その特徴は、高機能とデザイン性の高さを両立している点にあります。「モバイル機器を快適に使って欲しい」とユーザーの立場で考えられたアイテムは、多くのユーザーから高い支持を獲得しているのです。

パソコンやスマートフォンの周辺をスッキリ見せたい、性能のみならず見た目にもこだわりたい人におすすめです。

エレコムもUSBケーブルだけでなく、充電器やワイファイルーター・マウス・ヘッドセットなど、幅広い周辺機器を開発・販売しています。価格も手に取りやすいものが多いため、お世話になっている人も多いです。

エレコムのUSBケーブルは接続端子がL字型になっていたり、対応している端子の種類や規格も多かったりと、かゆいところに手が届くアイテムが揃っています。周辺機器を買い換えることが多い人や、さまざまな機器同士で転送することが多い人におすすめです。

大手通販サイト『Amazon』の独自ブランドである『Amazonベーシック』からも、USBタイプCのケーブルは販売されています。急速充電に対応しており、短い長さであれば15cmのものもあるので、モバイルバッテリーと接続するケーブルに適していますよ。

データ転送の速度はほかのメーカーのものと比べても遅いようですが、価格の安さとかさばらない短さは十分長所になり得ます。機器や用途によって使い分けるのがおすすめです。

Rampowは耐久性に優れているケーブルが多く、堅実に長く使えるアイテムを多く販売しているメーカーです。データ転送速度も大きいため、データ転送で使うことが多い人におすすめです。Amazonのレビューでも多くの製品が高評価を獲得しています。

サンワサプライのUSBタイプCケーブルは機能性に優れた製品が多いのが特徴です。マグネットで脱着できるケーブルやランプで充電状況がわかるケーブル・最大5mの長いケーブルなどがあります。

対応出力が高いケーブルもあり、MacBookなどのノートPCを急速充電できるケーブルも揃っています。厳密なテストに合格したUSB IFを認証している製品も多く、品質が高いです。

今は100円均一のお店でも多くのケーブルが取り扱われるようになりました。安く手に入る利点がある一方、耐久性や機能性に不安を持っている人も多いです。

今は100均のケーブルも耐久性の高さがパッケージに記載されているものもあり、見た目もしっかりしています。懸念されていたようなチープな感じはあまりない印象です。スマートフォンの充電だけであれば、さほど問題なく使い続けられます。

ただ、充電だけでなくデータ転送で使いたい人はやはり最新規格に対応したメーカー品を選ぶのがおすすめです。

機器同士をつなぐUSBケーブルにも、さまざまな特徴や便利な機能があります。みなさんも次にタイプCのケーブルを購入する際には、充電のみで使う場合は通信で使う場合でもおすすめ製品が変わってきます。この記事で紹介した規格や特徴を参考にして、最適な1本を選んでくださいね。