エアダスターおすすめ10選｜臭いのはなぜ？電動・ガスどっちがいい？【PCに】

お持ちのパソコンやキーボード、オーディオ機器などに埃は溜まっていませんか？埃は機器の故障の元ですし、何より見た目が悪いです。油汚れと違って簡単に除去できますが、そもそも精密機械の掃除は簡単とは言えません。

濡れ雑巾などはもってのほか。息を吹きかけるのも、人の呼気には湿気が多量に含まれているのと唾が飛ぶ可能性から推奨されていません。そんな時におすすめなのがエアダスター。圧縮ガスを噴射することで埃を吹き飛ばすタイプが有名ですよね。

とはいえガスの臭いがキツかったり、圧力がすぐ低下し噴射が続かないという製品もあり、同じような製品に見えても特徴が全く違い、用途によって向き不向きがあります。今回は、そんなエアダスターの選び方とおすすめ製品を解説していきます。

エアダスターとは、蒸発しやすい気体やモーターを使い圧力差を作り出すことで、力強く空気を噴射する道具です。表面に付いたほこりは簡単に落とせそうですが、意外と落ちづらいので、力強く空気を噴射してくれるエアダスターは、ほこりの清掃に欠かせません。

空気を吹き出す道具はいろいろあり、手動ブロアーやエアコンプレッサー等の道具で代用できそうな気がします。しかし、エアダスター以外の道具は空気を力強く吹き出すことが難しかったり、価格が高かったりして使い辛いので、電子機器の清掃には不向きです。

エアダスターは名前から空気が入っているように思われますが、実は融点が低くて臭いのあるガスが入っているため、エアダスター特有の臭いが生じます。なぜ臭いのあるガスを使うのかというと、エアーの持続力を高めるために、融点の低い液体を蒸発させているからです。

今では、環境負荷が大きくて臭いのきつい代替フロンを使わない、エコタイプのエアダスターが一般的となっています。エコタイプのエアダスターでも臭いが気になる人の場合は、純粋な空気を送り出す電動エアダスターを選んだ方がいいでしょう。

エアダスターでは、エアーの持続力を高めるために融点の低いガスを利用していますが、蒸発する時に気化熱によって温度が下がるため、すぐにエアーが弱くなってしまします。エアーの持続力が気になる人は、エアーが弱くならない電動エアダスターがおすすめです。

ここでは2種類のエアダスターについてそれぞれ見ていきます。

ガスタイプのエアダスターでは、液体を蒸発させて気体を作り出しているため、気化熱によって蒸発する時に缶内の温度が下がります。数秒間吹き出し続けて、どんどん液体を蒸発させていくと、温度が下がって液体が蒸発しにくくなるため、すぐにエアーが弱くなってしまいます。

一度に蒸発できる液体の量には限りがあるため、製品によっては「ワンプッシュは2~3秒程度」と表記されていて、一度エアーを送ってしまうとしばらく待たなければなりません。そのため、エアーが弱くなることに不満を感じる人が多いようです。

気温が高い夏場では温度低下の悪影響は小さいですが、気温が低い冬場ではガスを出しづらくなってしまいます。エアーの強さを維持するために複数のエアダスターを平等に使っていく方法もありますが、冬場でエアーが出にくい時は充電式のエアダスターを利用した方がいいでしょう。

充電式のエアダスターでは、モーターを使って送風を行っていて、電池切れにならない限りエアーを送り続けられるため、エアーの持続力が気になる人にはおすすめです。ただし、空気の圧縮力が弱いため、送風力に限界があるのが欠点です。

1台のPCの清掃しか行わない人に関しては、ガスタイプのエアダスターを3本くらい買えば十分です。なぜなら、電動式のエアダスターは、ガスタイプのエアダスターに比べて桁違いに高い上に、パワーが弱くすべてのほこりを吹き飛ばせないからです。

ただし、複数台のPCの清掃を行うような人や、パソコンの清掃を頻繁に行う人は、ランニングコストが安い充電式のエアダスターの方がいいでしょう。

エアダスターの中には、環境に良くて臭いの少ないフロン不使用タイプのエアダスターや、香りを付けることによって臭い対策を行った製品があります。ガスに代替フロンが使われていなければ、それほど臭いも気にならないので、そこまで臭いの心配をする必要はないでしょう。

代替フロンガスは融点が低いため蒸発しやすく、エアー力が落ちにくいという利点がありますが、オゾン層を破壊する上に臭いもきついという欠点があります。

環境に配慮したエコタイプのスプレーであれば、フロンガスを使っていないため環境にも優しい上に、臭いもきつくないため気軽にエアダスターを使えます。ただし、エアーがすぐに弱くなるといった欠点もあるため、複数本用意した方がいいでしょう。

フロンガスを使わなくても、エアダスター特有の臭いが少し発生するため、エコタイプのエアダスターの中には、わざわざ香料を使って臭い対策を行った製品もあります。

臭い対策をしていないエアダスターに比べて値段も高くなり、選べるエアダスターの種類も限られてくるため、臭いにこだわらない人は普通のエコタイプの製品でいいでしょう。

エアダスターにはボタンタイプとトリガータイプの二種類がありますが、ボタンタイプの方が値段が安い製品が多いため、操作性にこだわりがなければボタンタイプの方がおすすめです。

ボタンタイプでは、ボタンを押す事によってガスを出す仕組みになっていて、単純な構造なのでトリガータイプよりも値段が安くなります。そのため、ランニングコストを抑えたい人はボタンタイプのエアダスターがおすすめです。

トリガータイプのエアダスターは操作性がよく清掃を行いやすいので、スプレーの操作性にこだわる人は、トリガータイプのスプレーがおすすめです。

ボタンタイプのエアダスターに比べると、構造が複雑なので価格が高くなりがちな上に、あまりトリガータイプのエアダスター自体が存在しません。そのため、操作性にこだわりのない人は、ボタンタイプのエアダスターを選んだ方がいいでしょう。

エアダスターの中には代替フロンを使用している物があり、代替フロンを使用したエアダスターでは、逆さのまま使用すると冷却液がこぼれるため、逆さ使用ができません。

逆さ使用ができないものだと、ほこりを取りづらくなってしまいます。そのため、スイッチのタイプにこだわりがない人でも、逆さ使用ができるガス式のエアダスターや、電動エアダスターを選ぶようにしましょう。

エアダスターにノズルが付いていると、狭いすき間にあるほこりを取り除けるようになるため、使い勝手が良くなります。ただし、ノズルを取り付けるタイプではノズルを紛失しやすいため、紛失しないように気を付ける必要があります。

ノズルの紛失が気になる人は、種類は限られますがノズルの角度を変えられるエアダスターがおすすめです。ノズルの角度を変えられれば、ノズルが外れたり折れたりする心配がないため、長い間ノズルを付けて使い続けることができます。

ガス式のエアダスターは空気を噴出できる時間が限られているため、ずっとエアダスターを利用する予定がある人は、お買い得な複数セットの商品がおすすめです。

複数購入することでお買い得になるだけでなく、長時間空気を吹き出し続けてエアーが弱くなった時に、他の物を使うことで回復を待つ時間を減らせます。そのため、ガス式のエアダスターに関しては、複数本購入した方がいいでしょう。

スプレーを使う時は、長押ししないようにしましょう。長押ししてしまうと、気化熱で本体が冷たくなってしまったり、噴射の力が落ちてしまったりします。また、中の液体がガスに変化できず、液体で出てしまう場合もあるので注意が必要です。

リビングでは、ガスコンロ等の火が出る装置があるため、スプレー式のエアダスターを使った後にコンロを使ってしまうと、引火して爆発してしまう危険性があります。部屋が広くて作業しやすいですが、なるべくリビングではスプレー式のエアダスターは使わないようにしましょう。

エアダスターのガスは健康被害が少ないですが、引火性や臭いがあるため換気を行わずに使うのはあまりよろしくありません。エアダスターのガスが爆発するのを防ぐためにも、エアダスターを使う時には、かならず換気を行うようにしましょう。

夏場や冬場において換気を行う時に、エアコンやヒーターを消し忘れてしまうと、引火する危険性があります。そのため、夏場や冬場でエアダスターを使う時には、必ずエアコンやヒーターが付いていないか確認を行うようにしましょう。

エアダスターを使った後はごみが生じるため、ごみを吸い取るために掃除機を使ってしまいがちですが、掃除機のモーターから生じる火花によって引火する危険性があります。エアダスターを使った後は、しばらく時間が経過してから掃除機をかけるようにしましょう。

掃除機も風を吸い込み、実際にほこりを取り除くのにパソコンの外側の汚れを落とす用途でも使われるため、代用できそうな気がします。しかし、基盤にはさまざまな電子部品が接続されていて、静電気が発生したり部品が取れたりすることで、故障する可能性が高いため代用できません。

ドライヤーはスプレー式のエアダスターに比べると風力は弱いですが、それなりに風力があるため、ちょっとしたほこりを飛ばすことができます。ただし、熱風を吹き当ててしまうと回路のプラスチックが焦げる可能性があるため、冷風にしてドライヤーを使いましょう。

ドライヤーの欠点としては送風部が広いことで、ほこりが飛ぶ方向を調整するのが難しいため、CPU周りでは短絡しないように別の製品を利用した方がいいでしょう。

エアコンプレッサーであれば、ピンポイントでパワフルな風を送ることができるため、エアダスターとして代用することができます。ただし、エアコンプレッサーはメンテナンスが面倒な上に費用も高価なため、新しく購入してエアダスター代わりにするのはおすすめできません。

一般的なブロワーは非常にパワフルですが送風部分が広く、ピンポイントで送風を行うのが苦手なため、エアダスターとしてはあまり使い勝手が良くありません。

しかし、マキタのブロアーではアタッチメントを取り付けることで、ピンポイントで風を送れるようになるため、マキタのブロアーがエアダスターの代用品として使われることがあります。

浮き輪用エアーポンプや手動ブロアーでは、手の力を使って空気を送り出す必要があるため、体力を使う必要があるのがデメリットです。しかし、手動で空気を送り出せるため、スプレー式のエアーダスターと異なり、壊れない限り半永久的に使えるのがメリットです。

特に手動ブロアーを使えば手軽にほこりを落とせる上に、百均でも購入できるため、スプレー式のエアダスターのコストを抑えたい人には、おすすめの道具となります。

空気入れは手動ブロアーよりも送り出せる空気の量が多いため、電動エアダスターの代わりとして利用することができます。ただし、一人では片手で空気入れを操作しなければならず、使い勝手が良くないため、友達と一緒に協力する必要があるといった欠点があります。

究極的に手頃な方法としては、ストローを使って口から空気を送り出す方法があります。しかし、唾液が飛んで回路が短絡してしまう恐れがあるため、別の道具を利用した方がいいです。

スプレー式のエアダスターは価格が安いですが、原理上すぐにエアーが弱くなってしまうため、使い続けてもエアーが弱くならない製品と併用する必要があります。電動式のエアダスターは価格が高いといった欠点があるので、価格の安い手動ブロアーと併用を行うのがおすすめです。