モデムおすすめ22選｜ルーター一体型も！購入のポイントは？【ONU】

モデムとは、パソコンでインターネットを利用したりスマートフォンなどの端末をWi-Fiに接続するのに必要な装置です。また、最近では光回線の普及で「光モデム」と呼ばれるONUもあります。ONUは光信号とデジタル信号を相互に変換しインターネットに接続する装置です。

しかし、モデムによって回線の速度や安定性が変わるとは知っていても、性能や値段がさまざまでどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、モデムの選び方を人気おすすめ商品をご紹介します。

モデルとルーターが一体型になった製品や、バッファローなどの人気メーカーも必見です。記事の最後にはモデムの再起動方法についてもご紹介していますので、購入を検討している方はぜひ最後までご覧になってください。

一見すると似ているのがモデムとルーターです。しかし、それぞれの装置はまったく別の働きをしています。こちらでは、モデムとルーターの違いを確認しておきましょう。

モデムとは？

• パソコンなどの端末(1台)をインターネットに接続するための装置
• もともとは電話回線とパソコンを接続するためのもの
• 現在は、ADSL回線(電話回線)やCATV回線(ケーブルテレビ回線)とパソコンを接続する装置
• 光回線に使用するONU(光回線の終端装置)をモデムと呼ぶ場合もある

ルーターとは？

• パソコンなどの端末(複数台)をインターネットに同時接続するための装置
• WAN側をモデムに繋げることで、LAN側の端末がインターネット接続できるようになる
• 有線・無線と種類があり、現在の主流は無線LANルーター(Wi-Fiルーター)
• 通信方式は安定性と速度に優れている「光回線＋IPoE」がおすすめ

パソコンなどをインターネットに接続するために欠かせない装置がモデムで、さらに複数台を接続するために必要な装置がルーターです。ただし、最近はルーター機能が内蔵されたモデムやONUも販売されています。今後は、このような一体型の商品を購入するのもひとつの方法です。

モデムの選び方としてまず挙げられるのが無線規格で、無線LAN接続を行う場合には必ずチェックしておきたいポイントです。こちらの規格は「IEEE（アイトリプルイー）802.11」といった用語に、「a」「g」といった小文字のアルファベットが後ろについて記載しています。

通常は「11a」や「11g」といった省略形で表記され、家庭用のモデムで用いられている規格は「11a」「11g」「11n」「11ac」の4種類がメインです。アルファベットが「a」なら5GHz、「g」なら2.4GHzのように基本的には対応する周波数帯を表しています。

「11n」は5GHz/2.4GHzどちらにも対応しており、「11ac」は5GHzの改良型の意味です。古い規格から順に並べるとa/g/n/acの順番になり、acが最も新しい通信規格となります。従って高速通信環境を構築したい方は11acに対応したモデムをおすすめします。

PCゲームや長時間の動画、オンデマンド配信の映画などを楽しみたい方は有線LAN通信速度もチェックしましょう。高速かつ大容量の光回線を引いていても、モデムの通信スピードが遅いとそこで制限されてしまいます。高品質なサービスを充分活かすためにしっかり確認しましょう。

モデムの有線LAN通信速度は仕様欄の「WANインターフェース」「有線LAN」などの項目に記載されています。ここに「1000BASE-T」と表記されているものを選びましょう。最大1Gbpsの通信速度に対応しているので、現状ほぼすべての光回線の要求スペックを満たしています。

「1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T」といった形式で記載されている場合がありますが「1000BASE-T」「ギガbitイーサネット対応」の用語が含まれていれば問題ありません。「100BASE-TX、10BASE-T」といった表記は速度が遅いので気をつけてください。

無線LAN接続を行う場合に、通信規格と同様に大切なポイントがストリーム数です。ストリームとはアンテナを意味し、多いほど回線が混雑しにくい傾向にあります。ネット回線を道路と例えるならアンテナは車線です。車線の数が多いほど渋滞しにくく車がスムーズに流れます。

なおストリーム数は実際に接続できるデバイスの数とは関係なくストリームが1本でも4つのデバイスに接続できますし、4本のモデムを一つのデバイスで使用可能です。ただし、ストリームが4本のモデムの性能を最大限に活かすにはデバイス側のアンテナも4本である必要があります。

スマホやタブレットはアンテナの数が2つのモデルが多いのが現状ですので、モデムのストリーム数も2本でよくなります。しかし、今後デバイスのアンテナ数が増える場合も考えると、モデムはストリームを3-4本搭載したものがベストです。

FPSなどの激しく動くオンラインゲームを快適にプレイするには高速通信が不可欠です。インターネット回線が混雑しやすい時間帯にプレイしたり、そもそも速度が遅いモデムを使用していると、ラグが発生したり通信障害が発生する場合もあります。

そこでおすすめなのはゲーミング向けモデルです。データ処理と高速通信に特化していて、中には設定したPCの帯域を優先的に確保するゲームブースト機能といった回線が付いているモデルもあります。

家族全員分のスマートフォンやタブレット、PCにゲーム機などのすべてをまとめてカバーしたいなら家族向けモデムがおすすめです。

このタイプは10~30台程度の同時接続が可能で、電波の届く範囲の広さが特徴です。3階建ての戸建てや4LDKマンションなどの広いお家にも対応できます。また、お子様合がいる家庭では、Wi-Fi利用時間を制限したり、接続端末をチェックできる機能もあります。

PCはソフトウェアでウイルス対策を個別に行えますが、スマートフォンやタブレットに関しては何も対策をせずに使用している方が多くいます。

そのような方に、ネット回線の入り口であるモデムにウイルス対策が取られている、安全性に優れた商品をおすすめします。これでスマホやタブレットにウイルスが入るのを防いでくれて、セキュリティアプリなどを個別に準備する必要はありません。

「モデムを買ったらはルーターも揃えないといけないの？」と疑問を持つ方もいます。最近ではモデムを内蔵した一体型のルーターが主流ですので、別々の購入は必要ありません。購入の前にメーカーごとの特徴やスペックなどをしっかり確認して、ご自身に合うモデムを見つけてください。

モデムの基本性能が大まかに把握出来たら、求めるスペックを満たしたうえでなるべく導入しやすく利便性に優れる製品を選びましょう。使いやすさを考えるためのポイントを解説します。

パソコンの関連機器はケーブル類で散らかった印象になりがちです。特にモデム周りはあまり動かさないので埃も溜まりやすいです。無線接続が主流ですが、できるだけシンプルかつスマートに設置したいと考える方は、モデムの設置方式にも注目してみましょう。

モデムは製品によって縦置き・横置き・壁掛けといった風に設置の方法が異なります。また、は3種類いずれの方法でもセッティングできる場合もあります。設置予定の場所に収まるような置き方の商品を選ぶのはもちろんですが、電波の調子が悪い場合に容易に動かせるとなおいいです。

モデム自体のスペックが求めている基準を満たしているのが前提ですが、そのうえで物理的にコンパクトなものだとセッティングがしやすく便利です。また、デザイン性に優れた商品はお部屋のインテリアにも馴染みやすいので、外観のチェックをおすすめします。

モデムを選ぶ際にどうしても気になるのが価格です。月々のインターネット料金を考えて初期費用をなるべく抑えるか、できるだけ長期間快適に使えるようにハイスペックな製品を選ぶかは悩ましいところです。安いものでは3,000円程度、高いものでは数万円する製品もあります。

モデムの価格は「無線LAN規格の種類」と「電波の飛距離・通信機能」によって決まります。一万円を超える製品は新しい通信規格に対応しているので、通信が安定し回線速度が速いです。反対に安価なモデムでは回線速度や安定性は抑えられています。

また、高価なモデムは壁を跨ぐ設置でも安定した通信速度を提供できます。モデムとパソコンを置く部屋が違ったり、階層が異なるといった場合にはハイスペックな製品がおすすめです。モデムのすぐ近くでパソコンを使う場合は安価なものでも実用性は充分です。

モデムの接続方式には「有線接続」と「無線接続」の2種類があり、最近では両方に対応している製品も増えています。実際に使用しているシーンをイメージして、より実情に即しているタイプを選びましょう。

有線接続はLANケーブルを使った従来の接続方式で、最近では無線接続にやや押され気味ですがケーブル1本で接続ができる簡便さと接続の安定性に優れています。モデムと端末をケーブルで繋ぐだけなので分かりやすく、無線通信のようにパスワードを設定しなくても接続できます。

また、端末一つ一つに対する回線が物理的に分かれているので電波の影響を受けず、通信が安定しているのが特徴です。そのためオフィスや事務所などパソコンが一か所に集中して設置されている環境などで、快適に回線を利用するにはLANケーブルによる有線接続が適しています。

しかし、接続台数が増えるに従ってLANケーブルの本数も増えていくので、多すぎるとスペースを圧迫します。また、LANケーブル自体の劣化も問題です。見た目や衛生面を考えるとキチンとした配線工事が必要になるのが有線特有のデメリットと言えます。

インターネットへの接続方式とし、て最近の主流となりつつあるのが無線接続です。有線接続に必要なLANケーブルを使わずに接続できるので、デスク周りがスッキリするメリットがあります。パソコンの台数を増やしても物理的にスペースを圧迫しません。

しかし、電波を利用している以上、外部環境の影響を受けやすい面があります。接続が不安定になったり相性が悪いといった問題が起きやすいのがデメリットです。5Ghzの周波数帯は他の電波の干渉を受けにくくなっていますが、それでも有線接続に比べると不安定と言わざるを得ません。

近年の製品ではほとんどありませんが、モデムとデバイス（パソコン・スマホなど）の相性が合わず通信が上手くいかないケースが稀にあります。接続できてもすぐに切断したり、接続自体が出来ないといった場合はモデムかデバイスのどちらかを交換するしかありません。

速度を重視したい方に確認していただきたいのは通信規格です。ここでは現在主流のWi-Fi 5（11ac）と、2019年9月に登場した最新のWi-Fi 6（11ax）の2つの規格についてそれぞれの特徴をご紹介します。

Wi-Fi 5は現在販売されているほとんどのデバイスが対応しています。最新規格のWi-Fi 6と比べると速度は落ちてしまいますが、この規格に対応していれば接続ができない場合はほとんどありません。

そして、確かにWi-Fi 6と比べると速度は7割程度になりますが、それでも十分高速な通信速度が出せます。動画の視聴やオンラインゲームでも問題なく楽しめます。

最新規格のWi-Fi 6は理論上の最大通信速度がWi-Fi5の約1.4倍で、超高速通信が可能といわれています。Wi-Fi 5でも十分な速度は出せますが、とにかくより高速な通信を求めている方にはおすすめです。

Wi-Fi 6の方が高速通信が可能な点は分かりましたが、実は今現在のWi-Fi 6はまだ普及率が低いです。折角高性能のモデムを購入してもデバイス側で対応していなければ意味がないので、双方の対応している通信規格を確認しましょう。

Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。2.4GHzは電子レンジやBluetooth機器で使用しているのと同じ周波数帯です。そのため家庭内で電波が干渉しあうため安定性が低いです。しかし、障害物に強く壁を越えて遠くまで届きます。

一方5GHzは2.4GHzに比べて通信速度が速く、独立した周波数帯であるため電波干渉を受けにくいです。デメリットは障害物に弱く、モデムやルーターの近くでないと通信が安定しません。

また、メインルーターの他にサテライトルーターと呼ばれるルーターを複数設置すると、お互い電波を送信しあって大きなWi-Fiネットワーク範囲を構築します。それをメッシュWi-Fiといいます。

似たもので中継器がありますが、これはあくまで電波を中継してより遠くまで届けるだけです。メインルーターと同じような働きをするサテライトルーターとは別物と考えてください。

ネット回線の性能は日々進化していくものです。新しく購入したモデムも数年で買い替える場合があります。長期間使うために現時点であった方がいいオプションを紹介します。

少し前はパソコンは一家に一台と言われていましたが、今の時代では一人一台所有していても珍しくはありませんね。スマホを含めるならインターネットを使える年代のほぼ全員に行き渡っていると考えられます。一つの回線を家族それぞれの端末で共有して使う世帯も多くいます。

複数端末で回線を利用する方は、MIMO・MU-MIMO・ビームフォーミング対応のモデムを選んでください。同一の部屋内ではなくある程度広さのある一戸建てや集合住宅の部屋の隅々まで電波を届かせたい場合に、これらの機能に対応しているかは重要になってきます。

それぞれの機能を簡潔に説明すると、MIMOは複数のアンテナを同時に使用して高速通信を可能にする技術を意味し、MU-MIMOはそれを更に改良したものです。ビームフォーミングは電波を細く絞り特定の方向に集中的に発射する技術です。いずれも回線を共有する際に役立ちます。

現在の光回線は新しい通信方式であるIPv6へのシフトが進んでいます。大手の通信企業（ドコモ光・ソフトバンク光など）ではv6プラスやv6ハイブリッドと呼ばれるサービスを運営しており、回線が込みやすい時間帯でも高速通信が可能なネット環境を提供しています。

これらのv6通信を使うためにはサービスを契約するだけでなく、それに対応したモデムが必要です。最新の接続方式だけあってモデムも高いスペックを要求されますが、その分回線の品質は高いです。ストレスなくインターネットを楽しみたい方は検討してください。

また、PCゲームをよくされる方の場合は、ポート開放に対応しているモデムをおすすめします。ポートの開放ができないと特定の通信において速度が急激に落ちたり回線が切れてしまう場合もあります。高いスペックが求められるゲームを行う場合には確認しておきましょう。

独自の機能で高速通信を可能にし、つながりやすさで評判のメーカーです。NECから販売されているAtermシリーズは人気のあるモデムです。Atermとはアンテナが本体に内蔵されているコンパクトなタイプのモデムです。

Atermは小型なのに、通信速度は1Gbpsと超えるとも言われています。また、通信速度だけではなく、同時接続してもほとんど変化がないのも魅力です。縦置きや、横置き、壁掛けができるので設置方法に選べます。

モデムを選ぶ際、利用人数と間取りは重要なポイントです。この2つが合っていないモデムを使用すると回線が重く繋がりにくい場合もあります。Buffalo(バッファロー)は、多人数で利用できるモデルや一人暮らしに向いているモデルなど、さまざまなタイプが販売されています。

リーズナブルなところも人気です。Buffaloのモデムには複数の端末を使用する方に便利な機能のMU-MIOや特定の端末に集中して電波を送信できるビームフォーミングなどの付加機能も申し分なく、接続機器の管理や状態のチェックができるので、初心者の方から上級者の方までおすすめです。

TP-Linkは、メッシュネットワークやデュアルバンドに対応している高機能なモデムを販売しています。メッシュネットワークとは、間取りの広さや、家の構造に合わせて中継器を間に設置すれば、通信速度が改善する機能です。

2階以上の戸建てに住んでいる方やマンション向きの機能で、電波の届きにくいエリアに中継器を設置することで、家全体でインターネットが繋がりやすくなります。4本外付けアンテナで横置き推奨のシンプルなデザインなので部屋のインテリアにも馴染みやすいのがポイントです。

また、TP-Linkのモデムは専用アプリを使えば初期設定も簡単に行えるところが魅力です

インターネットに接続できない時や通信速度が著しく遅い時は、まずモデムを再起動してみてください。再起動の手順は、まずモデム背面の同軸ケーブル接続されているか確認し、その後ACアダプタをコンセントから抜きます。

しっかり放電させるため、10~15秒お待ちください。その後、ACアダプタをコンセントに挿して電源を入れます。起動まで少々時間がかかりますがこれで再起動完了です。症状が治ったか確認してください。

モデムの場合、一般的に7〜10年と考えられています。寿命が近づくと接続が安定しない、速度が遅くなるなどの傾向があります。こういった現象がでてきたら、買い換えがおすすめです。

また、使用方法により寿命が短くなる場合もあります。たまった埃・タバコの煙・水をこぼすなどは故障の原因になります。長く使うためにも丁寧に扱うようにしましょう。

光回線は申込時に「モデムはいらない」と言われる場合があります。しかし、光回線の場合はONUがあるため、他のモデムが必要ないといった意味です。信号変換装置は必要ですので、その点はお気をつけください。

ONUとは、光回線とパソコンを接続し、光信号とデジタル信号間の変換を行う装置です。こちらは一般的に、申し込んだ光回線業者から無料でレンタルできます。しかし、サービスによっては有料の場合もあるため、事前に必ず確認してください。また、ONUは一般ユーザー向けに販売されていないため、有料なら購入したいと思われる方は、無料の業者を探してください。

自分自身で納得できるモデムを購入するためには、インターネットの仕組みや周辺機器との関連性などいろいろと調べなくてはなりません。しかし、予備知識があるとモデム選びも楽になります。インターネットの導入を検討されている方は是非この機会に勉強をしてみてください。