ミシンの下糸の巻き方が知りたい!ジャノメやシンガーなど各メーカーごとに解説

ミシン初心者の方がつまずきやすい下糸の巻き方。上手くすくえない・ 動かないなどで、ボビンに正しく下糸が巻けないことがあります。また、ブラザー・ジューキ・ジャノメなど、各メーカーによって下糸の巻き方がやや異なります。本記事では、正しいミシンの下糸の巻き方を詳しく解説していきます。

2021/06/02 更新

服の縫製やマスク・袋などの小物作りには、ミシンが欠かせませんよね。自宅にいることが増えたことをきっかけに、これから縫製にチャレンジしようと思っている方は多いのではないでしょうか。そんなミシン初心者の方にとって、つまずきやすいのが下糸の巻き方です。

 

下糸は、ボビンと呼ばれる筒に巻いて使う糸のことを言います。ミシン針に通す上糸で作ったループの中に下糸を通すことで、縫い目ができる仕組みです。縫う前の下準備として、ボビンに下糸を巻く必要があります。

 

下糸をボビンへ巻く方法は、メーカーや機種ごとによって多少違いはありますが、原理はほぼ同じです。今回は、ボビンに下糸を巻く方法を詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

今すぐ見る!メーカー別の下糸の巻き方

ミシンの下糸の巻き方は、メーカー・モデルによって多少の違いはありますが、基本の手順は大きく変わりません。ここでは、多くのミシンに共通する下糸の巻き方について解説します。

家庭用ミシン

ここでは電動ミシン・電子ミシン・コンピュータミシンなど、一般的な家庭用の下糸の巻き方を紹介します。

 

  1. ミシンに糸をセットする
  2. 糸こまを棒の奥まで差し込んで固定
  3. 糸を糸案内にかけ、下糸巻き案内(丸い金具)にぴんと引っ張りつつ巻き付ける
  4. ボビンの穴の内側から外側に糸を入れて10センチ程出す
  5. ボビンの溝と下糸巻き軸のバネの位置を合わせてセット
  6. ボビンから10センチほど出た糸を引っ張りながらスタートボタンで糸巻きする
  7. ある程度巻けたら一旦ストップし、引っ張っていた10センチほど出た糸をカット
  8. 再度糸巻きをし、巻き終わったら下糸巻き軸を左に戻してボビンを外す

 

以上が基本的な流れですが、モデルによって多少違いがあるので、ミシンに描かれたイラストや手順をしっかり確認しましょう。

職業用・工業用ミシン

プロ仕様の職業用・工業用ミシンの下糸の巻き方を紹介します。

 

  1. 糸案内棒を上に伸ばす
  2. 糸を棒にセット。太巻き糸の場合は糸巻き振れ止めの上からセットし、家庭用糸こまの場合は上から糸こまキャップを差し込む
  3. 糸こまから出した糸を上の糸案内にかける
  4. 下糸巻案内にかける
  5. ボビン穴の内側から外側に糸を通し、糸巻き軸とボビンの凹凸を合せてセット
  6. ボビン押さえで固定
  7. フットコントローラーで下糸巻きスタート
  8. 巻き終わると自動でストップ
  9. 余分な糸を切りボビンを取り出す
  10. ボビンを右巻きになるようボビンケースにセット
  11. 糸通し口に糸をすべらせ、糸調子バネの下から10センチほど糸を出す

 

さらに具体的な巻き方は、下記の動画を参考にしてください。

基本的な下糸の巻き方は同じですが、メーカーによって多少の違いがあります。ここでは大手ミシンメーカーごとの下糸の巻き方を紹介します。

 

ブラザー

主にプリンター・ファクシミリ・ミシンなどを製造する日本の電機メーカー「ブラザー」。ブラザー製ミシンは、基本的に糸たて棒が横向きに配置されているのが特徴です。そのため、糸こまを横にして、下側から手前に糸が出る向きにして差します。

 

また、軸にセットしたボビンは、カチッと音がするまで右側に押しこむのもポイントです。余った糸は、糸の端をボビン受け座のガイドミゾに引っかけてカットします。その他のポイントは、下記URLのメーカー公式Q&Aを参考にしてください。

ジャガー

「ジャガー」は、日本の家庭用ミシンメーカーです。下糸の巻き方は非常にスタンダードで、初心者でも扱いやすくなっています。糸立て棒は横向きで、ボビンは主に透明プラスチックボビンを使用します。

 

また、糸案内に糸をかけたあと、下糸巻き案内に糸を1周巻き付けるのが特徴です。ここで1周巻き付けていないと、ボビンにしっかりと糸が巻きつかず、ゆるみの原因となります。その他のポイントは、下記URLのメーカー公式Q&Aを参考にしてください。

ジャノメ

日本の世界最大級のミシンメーカー「ジャノメ」。下糸を綺麗に巻くための重要なポイントは、糸こまを隙間がないように右奥までしっかり差し込むことと、糸は両手で持ち、糸巻き糸案内にしっかり挟みこむことの2点です。その他のポイントは、下記URLのメーカー公式Q&Aを参考にしてください。

ジューキ

家庭用はもちろん、工業用ミシンも数多く手掛ける日本のメーカー「ジューキ」。下糸の巻き方のポイントは、セットしたボビンに糸を手で4~5周巻きつけます。また、糸巻き当て座は、糸こまの大きさに合わせて向きを変えてセットします。

 

大抵の機種がボビン押えをボビンに押しつけると、自動で下糸巻きがスタートするのも特徴です。また、巻き終わるとボビン押えが元の位置に戻り、自動でストップします。職業用・工業用ミシンは、基本からずれるポイントが多いので注意しましょう。その他のポイントは、下記URLのメーカー公式Q&Aを参考にしてください。

シンガー

「シンガー」は、アメリカの老舗ミシンメーカーです。下糸の巻き方は、国産メーカーと大きな違いはありません。ボビンのセットは右に押し込んで固定するタイプが多いです。また、糸こまは下から糸が出るように糸たて棒にセットします。巻き終わると自動停止するのもポイントです。その他のポイントは、下記URLのメーカー公式Q&Aを参考にしてください。

下糸の巻き方を手順通りに行ったにもかかわらず、ゆるかったり、きれいに巻けない場合があります。そういった際は、下記のポイントをチェックしましょう。

ミシンに合ったボビンを使用しているか

必ずお手持ちのミシンにあったサイズのボビンを使用しましょう。また、プラスチック製ボビンを使用するミシンに、金属製ボビンなどを使用すると故障の原因となります。中には、ミシンと同じ純正のボビンを推奨しているメーカーも多いです。

下糸巻き案内に糸がかかっているか

糸を糸案内にかけたあと、丸い金具の下糸巻き案内にしっかりかかっているかチェックしましょう。糸をぴんと張りつつかけるのがポイントです。また、糸が皿の奥までしっかり入っていることを確認し、皿の間に左回りに糸をかけます。

スピードコントロールが最速になっているか

糸巻きを開始するときは、ミシンのスピード設定を一番早くするのがおすすめです。ただし、ナイロン透明糸のような伸縮性のある糸は、最速で巻くと伸びるおそれがあるので、遅い速度で巻きましょう。糸の素材に合わせて速度を調節するのがポイントです。

引き出した糸を正しくボビンに巻き付けているか

下糸巻き案内から引き出した糸は、時計回りに5~6回ボビンに巻きつける必要があります。手で巻きつける場合と、開始・停止スイッチを利用して巻きつけるものがあります。その後、必要量巻く際は、巻き始めの糸を短く切ってから行ないましょう。巻き始めの糸を切らずにしておくと、うまく巻けないだけでなく、糸絡みの原因にもなります。

ボビンが下糸巻き軸に正しくセットされているか

ボビンが下糸巻き軸に正しくセットされている必要があります。ボビンの溝と下糸巻き軸のバネの位置を合わせてセットするのがポイントです。機種によって異なりますが、そこからカチッと音がするまでボビンを右側に押して固定します。

下糸を巻いたボビンをセットしても下糸が上がらない場合は、下記のポイントをチェックしましょう。

 

  • 針が曲がっていたり、先が潰れたりしていないか
  • 送り歯や釜にゴミが溜まっていないか
  • 上糸が上糸かけに正しくかかっているか
  • ボビンはミシンに合っているか
  • ボビンは左巻き(反時計回り)になるようにセットされているか
  • 正しい手順で下糸が引き上げられているか

本記事ではミシンにおける正しい下糸の巻き方を紹介しました。下糸の巻き方は、モデルによって多少の違いはあれど、基本的にはほとんど同じです。使い方をしっかり押さえて、ストレスフリーな縫製を楽しみましょう。